No.647064

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~女神の一族”ブライト家”の力~中篇(前半)

soranoさん

外伝~女神の一族”ブライト家”の力~中篇(前半)

2013-12-22 00:15:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1561   閲覧ユーザー数:1449

~碧の大樹ー神域ー~

 

「でやぁっ!!」

アドルはクラフト――――ソニックスライドで斬りかかり

「はっ、せいっ、やあっ!!」

さらに続けてクラフト――――回転乱舞で周囲の敵達を薙ぎ払った!

「フッ!」

エレナはクラフト――――ファントムダッシュで一瞬で敵達の懐に飛び込み

「クロス!ブレイド!!」

一瞬で多くの敵達を十字に斬って絶命させた!敵達の数は多く、二人は背中合わせに包囲された状態になったが

「「アヴェンジャー!!」」

同時に剣を突き立てて膨大な剣気を解き放って自分達を包囲する敵達を滅し

「行くぞ……!」

アドルは一瞬で移動しながら多くの敵達の周囲に星形の陣を描き

「星方陣!!」

陣から衝撃波を発生させて陣内にいる敵達を滅した!その時、攻撃後のアドルの背後から魔獣が襲い掛かってきたが

「させませんっ!!」

エレナが懐から数本の短剣を投擲してアドルに襲い掛かろうとした魔獣を怯ませ

「そこだっ!!」

怯んだ魔獣の一体にアドルが剣で突き刺し

「オーラフェンサー!!」

さらに闘気を込めて突き刺した敵を薙ぎ払い

「無影…………一閃!!」

エレナは敵の背後に現れて薙ぎ払い攻撃を放って滅した!

 

「あ、あれが……”赤毛の冒険家の冒険日誌”の主人公の実力…………!」

「た、確かに物語では主人公はさまざまな地方の人々を救う為にさまざまな戦いを体験した事も書いてあったけど……」

「……まさに”英雄”といっておかしくない強さだな……」

「……見事な剣だ。彼の剣もそうだが、奥方の剣も”達人”の域に達しているな。」

「ええ……二人とも全く隙のない剣技です…………特にエレナ殿は凄い…………女性の身であるにも関わらずアドル殿に負けない活躍をしていますし……それに彼女の剣技はどちらかというと”騎士”に近い…………」

「……もしかすれば彼女は中将やラウラ達のように古の”騎士”の家系出身なのかもしれないな……」

アドルとエレナの活躍を見ていたアリサとマキアスは信じられない表情をし、ユーシスは目を細め、ヴィクターは感心し、ラウラは尊敬の眼差しでエレナを見つめ、ガイウスは静かな表情で呟いた。アドル達が戦っていると悪魔がアドルに向かって攻撃を仕掛けた!

「!クッ……!」

悪魔の一撃に気付いて咄嗟に盾で防御したアドルは表情を歪め

「アドルさん!」

アドルの様子に気付いたエレナは駆け付けようとしたが

「―――――!!」

「!!」

別の悪魔がエレナに攻撃を仕掛け、エレナは自分を攻撃してきた悪魔の攻撃を回避し

「オーラストライク!!」

前方に闘気による障壁を纏って悪魔に突撃した!

「!?」

闘気の障壁に悪魔は怯んだその時

「爆(は)ぜろっ!!」

闘気の障壁が爆散し、爆散した闘気を至近距離で受けた悪魔は大ダメージを受け

「止めっ!!」

そこにエレナが退魔の効果も込められてある『聖剣エクスカリバー』で縦に真っ二つに斬って滅した!

「不浄なる者達に天の裁きを!!」

「!?」

一方その頃、悪魔の攻撃を盾で防御し続けるアドルに気付いたフィーナは光の爆発を起こす魔法を悪魔の背後に放って怯ませた!

「!今だっ!セイッ、まだだっ!!」

その隙を好機と見たアドルはクラフト――――ダブルライジングで敵を打ち上げ

「フォトンブレード!!」

闘気を纏わせた光の剣を振り下ろした!悪魔の装甲は本来なら通常の武器は通しにくかったが、退魔の効果に加えて”神気”が強く込められてある『神剣イースフェイヴァー』の前では紙のようにもろく、悪魔は真っ二つにされて消滅した!

「雷よ!降り注げっ!サンダーストーム!!」

フィーナが放った魔術により、上空より雷の雨が降り注いで新手の敵達を怯ませ

「ギガファイアー!!」

「ゲイルフラッシュ!!」

フィーナに続くようにアドルとエレナも魔術を放って追撃した。

 

「――――――!!」

アドル達が戦っているとアドル達の目の前に幻獣―――――ヒドラプラントが現れ

「――――――」

その場でアーツの駆動を開始した。

「させるかっ!」

「そうやすやすと魔法は撃たせませんよ!」

それを見たアドルとエレナは同時に突撃した。しかしその時ヒドラプラントの周囲にいるプラントアームがアドル達に暗黒のブレスを吐いた!

「うわっ!?」

「きゃっ!?」

ブレスを正面から受けたアドルとエレナはダメージを受けたが

「今、治します!ヒール!!」

フィーナが治癒魔術を放って2人の傷を回復した。一方プラントアームは再び暗黒のブレスを放ったが

「2度も同じ手は通じません!アドルさん!」

「ああっ!!」

二人は散開してヒドラプラントごと挟み撃ちし

「「ブレイブラッシュ!!」」

協力技(コンビクラフト)を放ってプラントアームを滅すると共にヒドラプラントに大ダメージを与え、大ダメージを受けた影響によってヒドラプラントはアーツの発動を中断してしまった!

「――――――」

アーツの発動を中断されたヒドラプラントは再びアーツの発動をする為に力を溜め始めたが

「イースの光よ!邪悪なる者達を貫けっ!アーリアル!!」

フィーナが発動した事によって発生した巨大な光の矢が、上空から強襲し、光の矢に貫かれて消滅した!

「ア、アドルさん達もたった3人で幻獣をあんな短時間で倒すなんて……!?」

「フフ、さすがは”空の女神(エイドス)”の両親だねえ?」

アドル達と幻獣との戦いを見ていたノエルは驚き、ワジは口元に笑みを浮かべた。

「そう言えば今気付いたんだけど……”空の女神(エイドス)”のご両親が”赤毛の冒険家の冒険日誌”の主人公や物語の登場人物達って事は、あの有名な娯楽小説が七耀教会にとっては”神話”扱いされるんじゃないのかしら?」

「ええ…………本来ならそんな扱いになってもおかしくありません。」

「女神のご両親達の活躍の物語等、私達にとっては”聖典”をも超える重要性があります。」

「それに女神の血を引く一族も我々にとっては”神の一族”の存在なので、本来なら”ブライト家”――――特に”空の女神(エイドス)”の血を引いている”ブレイサーロード”や”剣聖”には教会の重要職についてもらうべきなのだがな…………」

ある事に気付いて呟いたグレイスの言葉を聞いたケビンとリースは真剣な表情で頷き、アッバスは静かな表情でエステルを見つめながら呟いた………………

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択