No.646766

恋姫†無双・萌将伝~妄想外史シリーズ~俺が桂花で桂花が俺で~

戦国†恋姫発売記念!
以前別の場所であげましたが、外史供養の意味を込めて今日はコレもアップロードします!
題名には萌将伝と入っていますが真プレイ後に作ったものです。

2013-12-21 01:23:54 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:3560   閲覧ユーザー数:2883

拠点フェイズ

 華琳

 春蘭・秋蘭

ニア 桂花

 季衣・流琉

 凪・沙和・真桜

 役満姉妹

 霞

 風・稟

 

それはある日の昼下がり。華琳の元へ警邏隊の報告をしに戻るときだった。

「ここ30日の検挙率が7割で・・・あ~・・・ねぇ凪、西の商人街の方って主に窃盗だったっけ?」

「えぇ、そうです。ただ万引きや空き巣よりもスリに近い被害ばかりだったので一まとめで報告してしまうと語弊があるかと。」

「それもそうか。対策もちょっと違うからな。あと確認しなきゃいけないのは・・・ヒャーーーーーホホホホィーーーー!!!!」

俺の足元にちゃんと足場があるかどうかだった

 

「いっててて・・・ちくしょうまたお前か桂花!いい加減に中庭に穴掘るのやめろよ!このまえも華琳にお仕置きされてたじゃないか!」

「あんたなんでいきなり降ってくるのよ!死ぬかと思ったわ!馬鹿!隊長!精液分泌孕ませ男!」

「隊長は関係ないだろ!イテェ・・・なんか頭打ったしさぁ・・・ってか深い!なんて深さだ!俺の身長をゆうに越えていらっしゃる!」

これをあのスコップで掘ったッてんだから驚きだ。

「はぁ?私の身長も越えてないのに何言ってんのよ?あぁそうね、ついに頭がおかしくなったのね?そのまま死ねばよかったのに。」

「っていうかさっきから桂花声低くないか?」

「そういえばそうね・・・」

「しかしそろそろ行かないと華琳に怒られちゃうからな。お~い凪~悪いけどちょっと手を貸して欲しいんだけど・・・」

 

そのときには気づいておくべきだった。

どうして俺の声がこんなに高いのか。

そして、穴がこんなに深いのか。

 

「何を仰っているのですか?ほら、隊長行きますよ。」

「え?え?ちょっと隊長って?え?」

「ちょっと離しなさいよ!まだあの男と決着がついてないんだから!」

「何を仰っているのですか隊長?」

「お~い、凪~、助けてってば!」

「この様な場合桂花様は自業自得なので助けなくてよいと華琳様から言付かっております。

 では急ぎますので失礼します。」

「え?え??お~い凪~お~~~~い・・・・凪の奴、俺を連れていっちゃったよ・・・」

 

・・・・・・・・・は?

俺を連れて?

あれ?

ちょっとまて?

いま凪俺のこと桂花様って・・・

 

違和感は急速に嫌な予感へと変わっていく。

現状確認!

身長!低くなってる!

体重!軽くなってる!

胸!なし!

あそこ!なし!

声!ソプラノ!

筋力!心もとなし!

人徳!心もとなし!

 

結論!

桂花に・・・なってる・・・

あっれ~?やっぱり穴に落ちたときに頭打ったのが原因なのか?(頭のコブをさすりながら)

なんてお約束展開過ぎるぞ!

しっかし届かない。桂花の奴、自分で穴から出るときどうするつもりだったんだ(背伸びしながら)

もうちょい!もうちょい!(ジャンプしながら)

 

「ちくしょう!誰か助けてー!誰かー!」

凪に連れて行かれた俺の体・・・あれれ?嫌な予感しかしないぞ?

はやく凪たちを追いかけないと絶対えらい目にあう、主に俺の首が飛ぶ方向で。

報告の場で適当な報告をする俺(中身桂花)。

怒り狂う華琳。

舞い飛ぶ俺(中身桂花)の首・・・

 

あれ?死んでるの桂花じゃねぇか?

だったらまぁ・・・よくねぇよ!

体が元に戻れないじゃんか!

 

「ちくしょう一体誰がこんなことを!」

「さっきから何一人で騒いでいるんだ?」

「秋蘭!秋蘭じゃないか!ちょうど良かった!

 助けて!じゃないと華琳のところにいった俺が死んでしまう!」

「・・・ん?桂花よ、いつのまに華琳様を呼び捨てする様になったんだ?」

「説明してる時間がないんだって!とりあえず引き上げて!じゃないと俺が!北郷が死んでしまう!」

「一体何が言いたいのかさっぱりわからないが・・・

 ほら、つかまれ。」

「っしょっと・・・ありがとう、今度絶対埋め合わせするから!

 くそっ、間に合ってくれよ・・・」

「・・・今の桂花、まるで北郷のようなことをいう。うむ、ついていってみるか。」

 

その後、体力の心もとない桂花の体で出せる全速力で華琳、凪、俺のところに向かったが、

この目に飛び込んできたのはやはり思い描いたとおりの場面であった。

 

「・・・一刀、あなたには失望したわ。」

「・・・最低です隊長。」

が、しかし!ぎりぎりセーフ

!首がまだつながってるからセーフ!

「ストーーップ華琳ちょっと待った!やめろって!俺・・・北郷に当ててる絶を下ろせ!

 桂花お前二人に何言ったんだ!」

「チッ・・・もうちょっとで殺せたものを・・・」

「お前なぁ!そっちの体のまま死んだら中身のお前も死ぬんだぞ!?」

「・・・!?」

「え!?何それ!?なに今気がつきましたみたいな顔してんの!?お前仮にも軍師だろ!?」

「・・・待ちなさい、桂花。あなたいつから私のことを呼び捨てにするようになったのかしら?」

「やっと追いついたぞ桂花・・・」

「一体どう言うことなんですか桂花様?」

「ここで説明せねばなるまい!」

 

「・・・・・・・・・・・・っというわけでいま俺が桂花で桂花が俺になっているというわけだ。

 ってか桂花もなんかいったらどうなんだよ!」

「ではさっきのは桂花が一刀を殺そうとしていった、というわけね?

 どうやらお仕置きが足りなかったようね桂花?」

「何でこっち見て言うんだ!」

「隊長が桂花様で桂花様が隊長?では先ほど助けた隊長は隊長ではなくて・・・」

「落ち着いて凪!?」

「お黙りなさい、桂花、いまこっちの桂花と話がしたいの。」

「だから俺は北郷なんだって・・・」

「・・・・・・妊娠するわ。」

「今、何か言ったかしら?」

「あんたいい加減にその体返したらどうなの!?

 触るだけだって汚れるって言うのに中身入れ替わったらそれこそまた妊娠しちゃうどころの話じゃないでしょう!

 強姦よ強姦!

 ここまで我慢してたけどもう限界よ!はやく、はやく私の体返してよ!」

 

ガックンガックン揺さぶられる俺。

 

「無茶言うんじゃねぇよ!俺だって早く戻りたいっつうの!ってか俺の格好で妊娠するとかいわないでくれよ・・・」

「あんたこそ私の体でそんな言葉使うんじゃないわよ!っていうか喋らないで!口が妊娠しちゃうわ!」

「元を正せば全部お前のせいじゃないか!」

「わかってるわようるさいわね!」

「・・・ふたりともお黙りなさい!!」

「「ヒッ!」」

華琳の一喝でその場の雰囲気が一変した。

しかし華琳さん・・・そのとってもいい笑顔からは不安しか感じないのですが・・・

「この際、どちらが桂花でも一刀でも関係ないわ。両方同時にやればいいのだから。」

やっぱり!なんとなくそうなるんじゃないかと思ったよ!

ってか怖いよ!目が怖い!

「フフフフフフ従順な一刀に反抗的な桂花・・・フフフ

 秋蘭、あなたも手が空いているならお供なさい!」

「御意!」

「やめてマジやめてって怖いよ二人とも目が怖い怖いってキャーーーーーーー!凪ーーー!助けてーーーーー!!!」

「・・・ということは隊長はすでに隊長ではなくて桂花様が隊長?・・・しかし・・・隊長はあくまで・・・・(ブスブスブス)」

あ、オーバーヒートした・・・

っていうか華琳さんに秋蘭さん、なんで俺を羽交い絞めにしてるんですか?

あ・・・体が浮いてる・・・

まさかマジでやるんじゃないだろうな?

「いーーーーーーやーーーーーーーーーーーー!!!」

ほんごうの こえは むなしく こだました

 

 

「ウゥゥゥ・・・酷い目にあった・・・」

翌日も警邏の仕事がある為なんとかあの二人・・・いや、三人か・・・から解放されたわけだが・・・

「本当に申し訳ありませんでした!」

結局凪が状況を理解したのは俺が閨で失神してから間もなくだったそうだ。

気がついたら凪も華琳と秋蘭と一緒にいたからわかる。

男が女の人が受ける快感を受けるとショック死するってのもあながち嘘じゃないんだな、って昨日思い知った。

まだうまく歩けないし・・・

ちなみにまだ体は元に戻っていない。

俺が失神しているのをいい事にあれやこれや試したらしいがどうもうまくいかなかったようだ。

「謝られても半分以上覚えてないからなぁ。

 あ、何があったかは言わなくていいよ。怖いから。」

「昨日の隊長は・・・」

「・・・凪・・・その惚け顔はちょっと怖いよ・・・身の危険を感じてしまう・・・」

「・・・ハッ!(ジュル)申し訳ありません!」

「・・・いま涎!いや、まぁいいんだけどさ。しばらくの間まともに外回りも出来ないだろうし、迷惑かけてごめんね?」

「いえ、大丈夫です。はやく元に戻れるといいですね。」

そんな話をしながら警邏にはいったのだが、そこからがまた大変だった。

 

体力的にはしれている桂花ボディでは元の体でやってた力仕事系はほぼ全滅になる。

したがって必然的に書類整理とか報告書の作成がメインの仕事になるのだけれども・・・

「ねぇねぇ凪ちゃん、あれ本当に隊長なの~?」

「信じられへん・・・あの逞しかった隊長があんなになってまうなんて・・・」

「あぁ、真桜ちゃん、逞しいってそういう・・・」

「昨日の夜の閨での反応を見るとあの桂花様では考えられないくらいおびえていたから・・・」

「なんや凪~なんで呼んでくれへんかったん?見たかったわ~」

「凪ちゃんばっかりずるいのー!」

「ちょ!見てあれ!・・・なぁ凪・・・ウチの思い違いかもしれへんけど、今の隊長ってものっそいかわいない?」

「あぁ・・・そこなんだ・・・私はいままであんな顔で笑ってる桂花様を見たことない・・・」

「せやな~、うちらが見る顔っちゅ~たら大抵隊長怒鳴りつけてる顔かしたり顔でなにかいっとるのばっかりやもんなぁ」

「あら~・・・あれは確かに凪ちゃんがコロッといっちゃってもおかしくないの~」

「でも女同士ってどうなのー?」

「中身が隊長なんだから女同士というわけでもないはずだ。」

「あれで中身が隊長かぁ・・・(ジュルリ」

「足をブラブラさせながら鼻歌交じりで報告書を仕上げてる・・・いつもの隊長と同じなのに・・・(ジュルリ」

「なにかキュンキュン来るものがあるの~・・・(ジュルリ」

「嗜虐心をそそられるっちゅ~か・・・(チャキ」

「凪ちゃん、そろそろ我慢するのも限界なの~・・・(チャキ」

「・・・・・・突撃!(チャキ」

「あ、みんなお帰り、こっちもそろそろ報告書書き終わるから飯でもいかな・・・

 ぎゃああああああああああああああああ!!!」

 

何があったのかはもうみなさんの想像にお任せするしかなかろう。

その後、夜中までまた失神していた俺は、自分の部屋で目が覚めた。

前後の記憶が曖昧でよく覚えていないけど、ピンク色だったことは確かだろう。

他の二人はともかくとして凪の壊れっぷりが怖すぎる。

「一日立たない間にこれじゃこっちの身が持たないって・・・」

とりあえず次に華琳に見つかったら命の保障がないので今日は部屋から出ずに鍵を締め切って早めに就し・・・

「ほんごおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

出来ないのかよ・・・

「ほんごおおおおおおお!!貴様!絶対に許さん!!絶対にだ・・・あれ?おい桂花、北郷を知らんか?」

「(・・・桂花のやつ一体何をやったんだ・・・)今日のところは見てないけど・・・」

「むぅ・・・この時間なら帰ってきていると思ったのだが・・・北郷め!今日という今日は絶対に許さんぞ!

 まるで桂花のような口ぶりで・・・む?ところでなぜ北郷の部屋に桂花がいるんだ?」

「おいおい・・・秋蘭ニヤニヤしてないで説明してやれよ・・・」

「フフッ・・・これはすまないことをしたな、北郷。」

「なっ、秋蘭、いつの間に・・・え?何を言っているんだ秋蘭、北郷がどこにいるというのだ?」

「だから今目の前にいるのが北郷なのだよ姉者。今朝華琳様から説明があっただろう?」

「むむむ・・・たしかにあったような・・・しかし昼間確かに北郷にあったぞ?あれは誰なのだ?」

「姉者・・・それは北郷の格好をした桂花だ。それも一緒に説明したではないか。」

「なに?ではアレは桂花だったというのか!?貴様!そこに直れ!叩き切ってくれる!」

「今の話で俺が切られる部分あった!?」

「いま秋蘭が言ったではないか桂花が北郷になっていて、その北郷が私を侮辱したのだぞ!?

 ならば北郷であるお前を切れば解決ではないか!」

「なにさも当たり前みたいに言ってるんだ!・・・ちょ!元の体ならいざ知らずこれじゃ逃げ切れないって!

 秋蘭助けて!助けってば!」

「あぁ・・・姉者はバカかわいいなぁ・・・」

「ダメだこいつら!くそ!逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ・・・ウブッ」

・・・なんか嫌な予感しか・・・しないよ?

「フフフ・・・一刀ったらいつに無く積極的ね?まるで桂花の様よ?」

「・・・・・・つかぬ事をお聞きしますが・・・なぜ華琳がここに?」

「明日また、といっておいたはずだけれど・・・

 そのようでは昨日のことは覚えていない様ね・・・いいわ、秋蘭、それに春蘭、この一刀を閨に運んで頂戴。

 桂花もいれて今日は四人ともたっぷりと可愛がってあげるんだから。覚悟なさい?」

「しかし北郷は私のことを・・・」

「あら、嫌なの春蘭?」

「華琳様に可愛がってもらうこと自体は嫌ではないのですが・・・こ奴めに恨みを・・・」

「・・・・・・・・・・・くどいわよ春蘭?」

「ヒィ!申し訳ございません!」

うわぉぉ・・・あの春蘭が悲鳴をあげるなんて・・・

「春蘭、秋蘭、いくわよ」

「「はい!」」

 

皆さんの表情

それは

眩しいくらいの

笑顔

だった

 

 

「もう嫌だ・・・もう嫌だよこの国・・・」

結局二日連続で華琳に捕まってしまったわけだ。

起きてから妙に体がだるいし心臓が痛い気がした。

よく心臓が止まらなかったな、という呟きに対して全員が全員目を反らしたのが気になるが、この際気にしても仕方が無いだろう。

 

「たしかにいまの兄ちゃんって、兄ちゃんって言うより妹っぽいもんね~」

 

足をパタパタさせながら季衣は言う。

今日はなぜか一日暇をもらえたので中庭でごろごろしてたら季衣に見つかって、それじゃあということで流琉も呼んで

いま三人でお茶をしているところだ。

 

「季衣・・・さすがにそれはちょっと傷つくよ・・・」

「え~。だってしょうがないじゃん、普段の桂花さまよりもなんていうか・・・ねぇ流琉、なんていうのかな?」

「そうですね、兄様のほうが可愛らしいという感じはします。」

「それはそれで男の尊厳が傷つくよ?」

「でもさ~、桂花さまいっつもしかめっ面っていうか、兄ちゃん怒鳴りつけてばっかりでさ~」

「ポ~ッとしてることは多いですけど・・・自然な笑顔ってあんまり見ませんし。」

「そうなのか?」

「うん」「はい」

「あんなしかめっ面って俺の前でだけかと思ってた。

 あ~そうか、気が緩んでるから襲われるのか。」

「そういう問題ではないと思いますけど・・・」

「っていうか兄ちゃんいつになったら元に戻るの?」

「そりゃ俺が聞きたいよ。」

「じゃあさ、もう一回穴に落ちてみるってのはどう?

 ほら、ちょうどそこに落とし穴があるし。」

「・・・マジだ。」

・・・・・・・・・・桂花のやつ、全然懲りてねぇな。

ガシッ

「へ?」

「まぁ、物は試しって言うし。

 それっ!」

「あ!ちょっと季衣!ダメだよ!」

「ダメや季衣!無茶したらあかん!!」

 

そういってる俺はもう宙を舞っていた。

 

 

結果から言えば典型的ではあるがこれで元の体には戻れた。

けど被害は思ったより大きく、俺はタンコブと裂傷数箇所に町でのいらぬ因縁が数件あった。

おそらくは桂花が余計なことをしたのだろうと思ったが、桂花の部屋にカエルやら蛇やらを放り込んでおいたのでチャラだろう。

桂花のほうは俺が全力で警邏やら華琳やらと戦ったせいで全身筋肉痛になったあげく、ここ数日で求婚が何件か合ったらしい。

男としての威厳に危機感を感じた。

あと、落とし穴は禁止のお触れが出たけど・・・

きっとまた作るんだろうな

 

そんな平和な魏のお話だった。

 

 


 
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