トリプルライダー対二大怪人 Aパート
翌日、本郷達が泊っている華琳が用意した宿
そこへ慌てて駆けつける何か手紙を持った少女がいた。
季衣
「大変だっ! 大変だっ! 大変だっ!」
そしてその宿に入ると季衣はその宿の女将にこう聞く。
季衣
「おばちゃんおはよう!」
女将
「あらっ? 許緒将軍・・・・どうされたんですか?こんな朝早くから・・
しかも・・・そんなに慌てて・・・・」
季衣
「本郷の兄ちゃん達はいるっ!?」
女将
「えっ・・・二階におられますけど・・・」
季衣
「ありがとうっ!」
季衣は女将にそういうと二階まで駆け上がった。
(ドタドタドタッ!)
鈴々
「んにゃ? 何なのだ? この音は」
季衣
「兄ちゃん! 兄ちゃん! 兄ちゃん! 大変だあああああああああっ!」
鈴々
「はにゃあっ!?」
季衣がノックもせずいきなり部屋に入ってきたため鈴々は思わずビックリ
してしまう。
季衣
「あっ! この部屋じゃなかった!」
(バンっ!)
鈴々
「な、なんなのだっ!? あのチビ」
そして季衣は次の部屋を開けると
季衣
「あっ! ここだ!」
本郷猛
「んっ!? 君は確か季衣・・・」
一文字隼人
「駄目じゃないか ノックもせずに部屋に入るなんて
困ったお嬢ちゃんだ」
季衣
「のっく?」
一文字隼人
「天の国での人の部屋に入る前の礼儀作法だ 天の国ではこれをしないと
失礼にあたるんだ」
季衣
「へぇ~ ・・・って! そんな事言ってる場合じゃない! 兄ちゃん達大変だ!
華琳様がっ!」
本郷猛
「華琳がどうしたんだ?」
季衣
「華琳様が昨日ゲルショッカーに捕まった!」
一文字隼人
「何だとっ!?」
本郷猛
「華琳が捕まった!?」
季衣
「昨日、凪達が華琳様にゲルショッカーの恐るべき作戦の事を報告していた時
突然地獄大使って奴が現れて、自分の要求を呑めって言って来たんだよ!」
本郷猛
「地獄大使っ!? イエティンモスを指揮していたのは奴か!」
季衣
「そして地獄大使は僕に、この手紙を本郷、一文字の兄ちゃんの元まで
朝持って行けと言った後華琳様を連れていっちゃたんだよ!」
一文字隼人
「地獄大使からの手紙?」
季衣
「うん・・・・」
季衣はうなづくとそれを一文字に渡した。
一文字隼人
「何々・・・・・『親愛なる本郷猛君 一文字隼人君
既に承知だと思われるが曹魏の偉大なる王曹孟徳は
我々ゲルショッカーの人質として丁重に御もてなし
した 取り戻したければ君達二人でこのアジトまで
来たまえ・・・・地獄大使』」
そして一文字は同封されていたアジトまでの案内図を見ていると
本郷はこういう。
本郷猛
「わざわざアジトまでの地図まで同封するとは、地獄大使
よほど自信があるようだな」
一文字隼人
「それよりどうする本郷?」
本郷猛
「決まっている華琳を助けに行く 彼女が殺されたら曹魏は
おしまいだ」
一文字隼人
「よ~し・・・・なら地獄大使直々の招待を受けますか」
その時部屋に桃香達が入ってきた。
桃香
「待って下さいご主人様達 行っちゃだめです!
きっと罠ですよ!」
愛紗
「桃香様の言うとおりです! わざわざ地図まで同封するなんて
怪しすぎます」
本郷猛
「大丈夫だ 既に罠だという事は分かっている だから俺達にも
策が一つがある」
星
「?」
そして一時間後、本郷と一文字はアジトのある場所までたどり着いた。
そこは荒れ果てた墓地であった。
一文字隼人
「墓場をアジトにするなんてゲルショッカーらしいな」
本郷猛
「ああ・・・そうだな・・・・」
そして入口付近には見張りと思われる武器を持った戦闘員がいた。
一文字隼人
「どうやらあそこが入口らしいな」
本郷猛
「しかし、このままいけば見つかってしまう まずは奴らを何とかしないと」
一文字隼人
「そうだな・・・・よしやるか」
本郷猛
「ああっ!」
そして本郷、一文字は位置にそれぞれついた後、行動を開始した。
まずは草陰に隠れていた一文字が持っていた発煙筒に火を付け、煙を
あげる。
そしてその煙に戦闘員が気付いた。
ゲルショッカー戦闘員
「おいっ! なんだあれは?」
ゲルショッカー戦闘員
「火事か?」
不審に思った戦闘員は煙に近づくと
一文字隼人
「セアッ!」
本郷猛
「トオッ!」
ゲルショッカー戦闘員
「「ギイッ!?」」
前、そして後ろから姿を現した本郷、一文字に捕まり
一文字隼人
「セアッ!」
(バキッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!?」
(ドサッ)
本郷猛
「トオッ!」
(バキッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!?」
(ドサッ)
それぞれ腹部と首筋に攻撃を加えられ気絶してしまう。
そして二人は戦闘員から服をはぎ取り、変装をする。
ゲルショッカー戦闘員(一文字)
「よしっ これで中に堂々と入れるな」
ゲルショッカー戦闘員(本郷)
「おおっ! いや・・・・ギイッ!だな」
そして変装を終えた二人はアジト内に侵入すると、その洞窟内は
異様な空気に包まれていた。
墓地なのだから辺り一面、古い骨があっても別におかしくないが
中にはつい最近、骨になったばかりのものもあったのだ。
ゲルショッカー戦闘員(一文字)
「可愛そうに・・・・きっとゲルショッカーの奴隷にされた人達だな」
ゲルショッカー戦闘員(本郷)
「怪人の実験台にされたか、脱走しようとして殺されたんだろう
酷い事をする」
ゲルショッカー戦闘員(一文字)
「生き残って奴隷にされた人達も助けなきゃいけないな」
ゲルショッカー戦闘員(本郷)
「ああっ・・・・」
二人は遺骨に対して手を合わせ合掌すると、アジトの内部に入って行った。
そして明らかに三国時代の物ではない造りの廊下に入り歩いていると
見張りのいる牢屋の中には椅子に縛られ、後ろを向かされた華琳がいた。
ゲルショッカー戦闘員(一文字)
「(いた・・・・・)」
華琳の入れられている牢屋に到着した二人は見張りをしている戦闘員に
近づいた。
ゲルショッカー戦闘員(本郷、一文字)
「「ギイッ!」」
ゲルショッカー戦闘員
「ギイッ!」
ゲルショッカー戦闘員(一文字)
「見張りの交代だ」
ゲルショッカー戦闘員
「・・・・・任せるぞ」
(チャリ・・・)
見張りをしていた戦闘員は鍵を戦闘員(一文字)に渡し、そして
別の部屋へと入って行った。
自分達以外に誰もいないのを確認した二人は牢屋の鍵を開けそして
中へと入っていった。
ゲルショッカー戦闘員(一文字)
「華琳、助けに来たぞ!」
本郷、一文字は急いで華琳を縛っているロープを引きちぎり
彼女の顔を覆っていた布を外した。
(バッ!)
ゲルショッカー戦闘員(本郷)
「なっ!?」
本郷は驚いた。なぜなら縛られていたのは華琳は華琳でも
ゲルショッカー戦闘員(本郷)
「これは人形じゃないか!?」
華琳にそっくりの人形だったのである。
ゲルショッカー戦闘員(一文字)
「くそっ! ダミーの牢屋だったって事か!?」
一文字が悔しがっていると、どこからか
????
「ワハハハハハハハハハッ!」
笑い声が聞こえたのと同時に
(パカンッ!)
ゲルショッカー戦闘員(本郷、一文字)
「「うわあああああああっ!」」
床が抜け、一気に人形ごと下へと落ちて行った。
そして地下牢と思われる場所まで落ちていくと二人を落とした穴は閉じて
そして部屋にあったテレビに指令室にいる地獄大使の映像が映し出される。
地獄大使(映像越し)
「ワハハハハハハハハッ!」
ゲルショッカー戦闘員(一文字)
「地獄大使ッ!」
地獄大使(映像越し)
「ハハハッ! まんまと罠にはまった様だな本郷猛 一文字隼人
貴様らの行動は隠しカメラを通じて既にワシに筒抜けだったのだ!」
地獄からそういわれた二人はもはや変装自体意味がない事を知り
戦闘員の服を脱ぎ捨て正体を現した。
一文字隼人
「ちっ! 最初から分かっていて俺達をこの地下牢に落とす為に手出ししてこなかったんだな!」
地獄大使(映像越し)
「その通りっ! ワシの目的は貴様らをここに閉じ込める事だったのだ!
そしてその牢屋に落ちたら最後、例え貴様らが仮面ライダーに変身しても
脱出はできないのだ!」
本郷猛
「どういう意味だ!?」
地獄大使
「周りを見よ! その牢屋にはかつて本郷を苦しめた『吸収マット』を備え付けてある
それをゲルショッカーがさらに強化したものだ! パンチもキックもその威力を無効化してしまうから仮面ライダーに変身しても脱出はできまい!」
一文字隼人
「何だとッ!?」
一文字は地獄大使にそう言われて周りをみてみる。
確かに周りの壁はまるでクッションのようであった。
試しに一文字が壁を殴ってみると
一文字隼人
「セアッ!」
(グニャ!)
壁にひびが入るどころか一文字の腕はのまれてしまい
今度は蹴りを壁にあてた。
一文字隼人
「はあっ!」
(グニャ)
蹴りもその威力を吸収され壁に飲まれてしまった。
一文字隼人
「くそっ! 駄目だ! 本当にパンチもキックも効かない まるで
クッションを殴っているみたいだ」
地獄大使
「どうだね? 無駄だという事が分かったかね? このまま
その牢屋の空気を抜いて貴様らを窒息死させてやる」
地獄がそういうと牢屋内から空気が抜ける音が響いてきた。
(シュウウウウウウウウウ・・・・)
本郷猛
「くっ! 地獄大使」
地獄大使
「ワハハハハハハッ! お喜び下さい首領 遂に、遂に仮面ライダー
の最期の時が来ました かつてショッカーを苦しめたダブルライダー
をこのワシが見事葬ってご覧にいれましょう!」
本郷猛
「地獄大使・・・・・その前に一つだけ教えてくれ 華琳様と奴隷にした人達は
どこだ?」
本郷は地獄に尋ねる。
地獄大使
「ワハハハハッ! そんな事ワシが教えると思うのか!」
この時本郷の言葉の違和感に地獄は気付かないでいた。
一文字隼人
「つれないぞ地獄大使 どうせ俺達は死ぬんだ 冥土の土産に
教えてくれてもいいんじゃないのか!?」
地獄大使は一文字にそういわれ
地獄大使
「それもそうだな その潔さに免じて特別に教えてやる 曹孟徳殿はその
牢獄から南、奴隷たちは西の方向にいる」
一文字隼人
「そうか・・・・そこにいるんだな?」
一文字は地獄からはそういわれると突然笑みを浮かべる。
その顔はとても諦めた顔に見えなかった。
地獄大使
「何だ一文字君 その顔は? 気でも違ったのか?」
一文字隼人
「地獄大使 残念だが、ダブルライダーをまとめて片付けるのは
無理な話だ」
地獄大使
「何っ!? どういう意味だ!」
一文字隼人
「地獄大使 この本郷猛の姿をよくみろ!」
地獄大使
「何っ!?」
地獄大使は本郷を見てみると
(パッ!)
地獄大使
「なっ!? き、貴様は!?」
地獄は驚いていた。
そこにいたのは本郷ではなく、本郷に化けた別人だったのだ。
その男は右腕の肘を押して正体を現したのである。
その男は
地獄大使
「貴様は結城丈二!?」
結城丈二
「残念だったな地獄大使 一文字先輩と一緒にいた本郷先輩は俺が
カセットアームの能力の一つ、『イリュージョンアーム』で化けた姿だ!」
一文字隼人
「俺達は最初から貴様に見られていたのを悟っていたのだ! だからあえて
気付かないふりをして貴様の注意をこっちにむけさせたのだ」
地獄大使
「おとりだったのか!? すると本物の本郷はどこにいる!?」
一文字隼人
「今頃、奴隷が監禁されている西にいるんじゃないか?
貴様の発言はあいつに丸聞こえだったぞ」
地獄大使
「何っ!? しまった!」
そしてアジト内に警報が鳴り響いた。
(ビーッ! ビーッ! ビーッ!)
『緊急事態発生! 緊急事態発生! 仮面ライダー一号が西の牢獄を
破壊っ! 奴隷達が脱走を始めております! アジト内にいる全戦闘員は
西の牢獄にむかい奴隷の脱走を阻止せよ!』
地獄大使
「ええいっ! くそっ! 全員西に向かえ!」
地獄がそう言ったのと同時に映像が消える。
一文字隼人
「上手くいったな 後は本郷しだいだな」
結城丈二
「はい・・・」
そして西の牢獄
破壊された牢獄から約50人近い人々が逃げており
それを取り押さえようとする戦闘員を仮面ライダー一号が
次々と倒していた。
(挿入曲:ショッカー襲来!)
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ! トオッ!」
(バキッ! バキッ! ボゴッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイッ!」
そしてある戦闘員が逃げようとしている女性を短剣で刺そうとしている事に気付いた。
仮面ライダー一号
「ハッ!」
そして彼に床に落ちていた短剣を拾い、戦闘員の前に立ちその剣を受け止めた。
(カキンっ!)
「きゃああっ!」
逃げようとしていた女性は自分が刺されそうになっていた事に気づき
思わず悲鳴をあげてしまう。
仮面ライダー一号
「早く逃げて下さい!」
「は、はいっ!」
仮面ライダーによって命を救われた女性はそのまま逃げだしそして
一号は女性を刺し殺そうとした戦闘員を斬り裂く。
仮面ライダー一号
「はっ!」
(ズバッ!)
ゲルショッカー戦闘員
「ギイイイイイイッ!」
戦闘員を斬り倒したと同時にそこに地獄大使が姿を見せる。
地獄大使
「己っ! 仮面ライダー一号ッ!」
仮面ライダー一号
「地獄大使ッ! 俺への復讐心が仇になったようだな!」
地獄大使
「よくもワシに恥をかかせてくれたな! やはり貴様だけは
ワシの手で葬ってくれる! フンっ!」
地獄大使はそういうと鞭を構え地面を叩きつけた。
(バシンッ!)
そしてその姿をガラガランダに変えた。
ガラガランダ
「グワラアアアアアアッ! 仮面ライダー一号 貴様は俺が葬ってくれる!」
仮面ライダー一号
「来いっ! ガラガランダッ!」
一号はそういうとガラガランダは右手の鞭を構えて、
仮面ライダー一号
「・・・・・・・・・」
ガラガランダ
「グワラアアアアアアアアアッ」
互いに構えながら睨みあい
ガラガランダ
「ガラアアアアアアッ!」
仮面ライダー一号
「フンッ!」
そして互いに突撃していった。
ガラガランダ
「ガラアアアアアアアアアアアアアッ!」
仮面ライダー一号
「トオッ! トオッ! トオッ!」
(ボゴッ! ボゴッ!)
まず一号がガラガランダを取り押さえ、腹部に蹴りを入れる。
ガラガランダ
「ガラアアアアアアアアッ!」
仮面ライダー一号
「わあっ!」
ガラガランダは何とか一号を払いのけ、反撃する体制に入った。
ガラガランダ
「グワアラアアアアアアアアアッ!」
(バシッ! バシッ!)
ガラガランダはいきなり腹部に蹴りを入れられたお返しといわんばかり
右手の鞭で攻撃をしてきた。
仮面ライダー一号
「ハッ! ハッ! ハッ!」
以前よりも鞭の裁きが早くなっていたが、一号は何とか回避を続ける。
ガラガランダ
「くそっ! ちょこまかとよけおって!
こうなればこの手だ!」
(ビュオオオン!)
ガラガランダは後方にジャンプして一号から距離をとると
右手の鞭を床に挿す。
ガラガランダ
「グワラアアアアッ!」
(ズボッ!)
仮面ライダー一号
「?」
一号はなぜガラガランダがそんな事をしたのか理解できなかったが
足元から殺気を感じ、その場から離れた。
仮面ライダー一号
「ハッ!」
(ズボッ!)
すると一号がいた付近からガラガランダの鞭が飛び出して来たのだ
よけなかったら串刺しになっていたであろう。
しかし安心したのもつかの間であり、一号は再び足元からの殺気を
感じ取るとその場から離れる。
仮面ライダー一号
「はっ!」
(ズボッ!)
予測した通りそこからはまた鞭が飛び出して来たのだ。
ガラガランダの思いもよらぬ攻撃に一号もひるみ、この
新たな攻撃を数回以上避けた後、
仮面ライダー一号
「トオオオオオオッ!」
(ビュオオオン!)
一号はジャンプして一気にガラガランダとの距離をつめる。
ガラガランダ
「ガラっ!?」
一号にいきなり近距離にこられたガラガランダは右腕を地面から抜こうとしたが
長く伸ばしすぎたのが仇となり元に戻すのに時間がかかってしまう。
そしてやっと地面から腕を抜いたが
それと同時に
(ピュイイイイン!)
仮面ライダー一号
「ライダーパンチっ!」
(ボゴンッ!)
一号に殴り飛ばされガラガランダは後方の壁に叩きつけられてしまう。
そしてガラガランダは潮時だと思ったのか
ガラガランダ
「ガラアアアアアアアアッ! くそっ! 悔しいが
ここは一時退かせてもらう! ライダー! このアジトは放棄する
5分以内に脱出するんだな! ガラアアアアアアアアッ!」
ガラガランダはそういうと地面に潜り姿を消した。
仮面ライダー一号
「逃げたか・・・・・さあ、今は一文字、結城君 華琳を
急いで助けなくてはな・・・・」
ガラガランダの言葉の意味を分かっていた一号はそういうと一文字、結城が落
ちた牢屋まで向かい牢屋の中の床に床に呼びかけた。
仮面ライダー一号
「一文字ッ! 結城君! 無事か!?」
仮面ライダー二号
「本郷! 俺達は無事だ!」
ライダーマン
「二人とも大丈夫です!」
牢屋の中では既に変身を済ませていた二人が答えた。
仮面ライダー一号
「二人とも隅によってろ! 今助けるぞ!」
一号は拳を上に向けて
仮面ライダー一号
「ライダーパンチッ!」
(ドゴオオオン!)
床に穴をあけて脱出口をつくると
仮面ライダー一号
「さあ早く脱出しろ!」
ライダーマン
「はいっ! 二号 しっかり俺に捕まっていて下さい!」
仮面ライダー二号
「おおっ!」
ライダーマン
「一号っ! 危ないから下がって下さい!」
仮面ライダー一号
「分かった!」
一号は穴をあけたそこから離れると
ライダーマン
「ロープアーム!」
(ガキンッ!)
ライダーマンの伸ばしたロープアームは牢屋の鉄格子に絡みつき
ライダーマンはロープが絡みついたのを確認すると、ロープを
戻して、上にあがって行った。
そして牢屋から脱出した二号、ライダーマンは一号からもうすぐ
アジトが爆発することを聞かされ、急いで華琳を探し始める。
そして南のエリアにつくと他とは明らかに違う造りの牢屋を見つける。
仮面ライダー一号
「ここだ・・・・」
ライダーマン
「ここに華琳様がいるんですね!?」
仮面ライダー一号
「恐らく・・・・もう時間がない 扉を破壊するぞ!」
仮面ライダー二号
「ああっ! あの手だな!」
二人は互いに組み合って一気に壁にブチあった
ダブルライダー
「ライダーダブルタックル!」
(ドゴオオオンッ!)
ダブルライダーの強烈なタックルに扉は耐えきれず、破壊されてしまう。
仮面ライダー一号
「華琳ッ! 助けに来たぞ!」
華琳
「二人ともっ! 来てくれたのね!」
仮面ライダー二号
「ああっ!・・・・へっ? こ、ここって?」
華琳のいた牢屋は奴隷用、ダミーの牢屋とは違いかなり
特別な造りになっており、それはまるで牢屋というよりは
宿屋の一室の様であった。
華琳
「地獄大使って奴、それなりの身分と高い実力を持つ人間にはそれなりの敬意
を払うのね 敵ながらその行為には関心させられてしまったわ」
仮面ライダー二号
「そういえば地獄大使はそんな奴でもあったな ってそんな事いってる場合じゃない
華琳 すぐ脱出するぞ! このアジトはもうすぐ爆発する!」
華琳
「何ですって!? 早く逃げるわよ! あら、あなたは?」
ライダーマン
「・・・・・・・」
華琳
「・・・・・貴方の事は後で聞くわ 今は逃げるわよ!」
華琳の救出に成功したトリプルライダーは急いで外に出て
できるだけアジトから離れたと同時に
(ドオオオオオオオオオオオオンッ!)
ゲルショッカー曹魏支部は爆発し、何とか脱出に成功した。
華琳
「あ、危なかったわ・・・・・ところで地獄大使はどうしたの?」
仮面ライダー一号
「すまん・・・あと少しの所で逃げられた」
華琳
「何ですって!? 早く見つけないと・・・・」
仮面ライダー二号
「どうしてだ!?」
華琳
「実は私がゲルショッカーに捕まったのもそれが理由なのよ 奴らは『悪魔の装置』の予備を用意していたの! 貴方達を倒すのに失敗した地獄大使はきっと怪人に作戦の決行を伝えにいったんだわ!」
ライダーマン
「ええっ!?」
仮面ライダー一号
「なら急いで曹魏に戻らなくては・・・・」
華琳
「でもその前に・・・・」
仮面ライダー一号
「?」
華琳
「奴隷にされていた人達を救ってくれてありがとう・・・・貴方達には
また借りができてしまったわね」
どうやら捕まった時に行方不明になっていた人々が奴隷にされていた事を知った
ようだ。しかし、自身も捕まった身ではどうしようもなかったのである。
仮面ライダー一号
「気にするな・・・・俺達はただ正しいと思った事をしただけだ・・・・」
華琳
「そう・・・・」
華琳がそう言った後、一号、二号はサイクロン号(一号の後に華琳)、ライダーマンはこの
時代で開発したモンスーンに乗り急いで曹魏に向かう。
(ブオオオオオオオオオオンッ!)
果たして地獄大使の計画を『死の吹雪作戦』を阻止できるのか!?
(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号&新二号&ライダーマン』)
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イエティンモスを撃退し、凪達の救出に成功した仮面ライダー一号は結城丈二の変身する謎の仮面ライダー「ライダーマン」に出会う。彼は『正義の系譜』事件後、2年先の未来から来た男であった。そして彼らはゲルショッカーの野望を阻止するため協力して戦う事を誓うのであった。しかしその頃、華琳のいる城に凪達がゲルショッカーの恐るべき作戦を報告していた頃地獄大使が現れ、華琳にとんでもない要求をするのであった。