No.637440

一刀の晋王転生録 第六章四十一話

k3さん

陸上と水上での敗北。完全に意気消沈した呉は降伏する以外に選択は無かった。

2013-11-16 20:46:31 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1979   閲覧ユーザー数:1736

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第四十一話

   「孫権の涙」

 

 

 陸上戦、水上戦、共に敗北。そして黄蓋の行方不明と陸遜の戦死。

 

 その報告は孫権の耳に一気に入ってきた。

 

(穏……祭……)

 

 彼女の頭を垂れる。

 

「お姉さま……」

 

 その様子に孫尚香は言葉を見つけられず、ただ見つめる事しか出来なかった。

 

「そ、孫権様……如何なさいましょう?」

 

 文官がそう言うと、孫権は力なく答える。

 

「……降伏する。それ以外あるまい……これ以上戦っても犠牲しか出まい……」

 

 抗戦派の人間も、流石にこのような現状では反対することなど出来なかった。

 

 綺羅の思惑な見事成功し、呉の戦意を完全に消沈。

 

 澪羅達が建業まで辿り着くと、孫権自ら赴き、降伏の意を示す。こうして歴史上ではこの時に呉の国は滅んだのだった。

 しばらくすると一刀達も建業に辿り着く。

 

 建業が荒らされていない所を見て、彼は安堵する。

 

(そうか……降伏する事が出来たか……)

 

 そう思っていたところに澪羅と綺羅が彼の下に駆け寄る。

 

「お頭」

 

「どうやらそっちも勝ったみたいね」

 

「ああ、さっそくだけど孫権に会えるかな」

 

「ああ、こっちだぜ」

 

 澪羅に案内され、孫権の所まで辿り着く。

 

「孫権」

 

「司馬昭……」

 

 孫権は一刀を見た後、俯いた。

 

「辛かったか……」

 

「!?」

 

 何故分かったのか、彼女はそんな疑問は出るが、見透かされた事により、溜め込んだ感情が先に出た。

 

「どうして皆死んでしまったの!? 私はそんなに無能だったの!? どう、して……」

 

 孫権は涙が止まらなくなった。

 

 一刀は彼女を抱きしめる。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 孫権は今までに無いほどに泣いた。

 

 泣き止んだ後、一刀と孫権はこれからの事を話し合った。

 

 その結果、今すぐとまでは行かないが、建業はいずれ孫尚香が治めることに決まる。

 

 こうして乱世は終わった。誰もがそう思った。

 

 しかし……。


 
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