姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:鄧 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
姓:杜 名:預 性別:女
字:元凱
真名:綺羅(キラ)
一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。
最終話
「運命、来る」
呉との戦いから数日後。
少なからず混乱していた呉の領内は収束し、一刀は洛陽に帰還した。
(乱世は終わったか?)
だが、一刀は何故か言い様の無い不安を感じていた。
(何故だ? 何故こんなにも……)
己の魂がと言うべきなのか、それを否定しているような感覚が一刀にはあった。
(僅かな不安要素を取り除けば無くなるだろうか……)
一刀の思う不安要素とは今だ見つからない、諸葛亮、夏候惇、黄蓋の事、そして……。
(何だ? ……何かを忘れているような……)
しかし、それが思い出せない。
(思い出せない物は仕方ない……今は三人の行方を捜してみるか……)
とりあえず一刀は部下達に捜索を強化するように指示を出す事にした。
外史の管理者と呼ばれる者達が集まる場所にて。
今回の外史の物語が終結したであろうにも関わらず、外史を眺めていた二人が慌てて騒いでいた。
「何だと!? 間違い無いのか!?」
「はい! 間違いありません!」
「奴らめ! 何と言う事を!」
そう、彼等にとっても今、異常事態が起こっていた。いや、すでに起きていたという方が正しいだろう。
「どうやら貴方達も気付いたようねん」
そう言いながら、二人の会話に割り込んで来る管理者が現れる。
「お前は、貂蝉と呼ばれている者か?」
「そうよん」
「このわし、卑弥呼もいるぞ!」
彼女(?)に続き、二人の元に卑弥呼も現れる。
「お前達二人が来たという事は、やはり北郷一刀にとっても不味い事が起こりかねない事態だというのか?」
「ええ、そうなのよん。しかも二人を止めるのは私達にとっても貴方達にとっても不味いと言わざる負えない」
「……く、やはりか」
彼は怒りで表情が歪む。
「左慈、宇吉めぇ……北郷一刀と戦う為に姜維と鐘会に転生したのか!? あの禁忌の転生術を使いおったか!?」
さらに数日後、晋だけでなく、蜀の人間、魏の人間、呉の人間にとっても信じがたい報告が、闇那の口から聞かされる。
「か、一刀様! 鐘会が成都で謀反を起こしました! し、しかもそこには諸葛亮、夏候惇、黄蓋が居ました! そして……死んだと
思われていたあの、姜維の姿も!」
「な、なん、だと!?」
乱世の真の最終章が今、始まろうとしていた。
次章予告
鐘会はついに謀反を起こした。
そこには行方不明となっていた将達、そして死したはずの将の姿があった。
まだ呉との戦いの影響がある中、乱の制圧に向かわなければならない一刀達。
そんな時、劉備、曹操、孫権は自ら出撃を志願する。かつての部下の想いを知りたいが故に。
劉備は諸葛亮と、曹操は夏候惇と、孫権は黄蓋と対峙していく。
そして一刀達は鐘会と姜維に挑む。
鐘会から聞かされる驚愕の乱世の真相とは?
長きに渡る姜維との本当の決着は?
「まぁ、こんな感じで今まで暗躍していた訳です。この天下を制する為に」
「鐘会! お前は乱世そのものだ! お前は何としても倒さねばならない!」
「最早、漢などどうでもいい! 司馬昭! 貴様に勝つ! それが! 今の俺の全てだぁ!」
「どうやら、お前だけは俺の手で決着をつけなきゃならないようだな!」
最終章
「転生者達の決着」
乱世と、そしてこの外史が生まれる前よりの因縁に決着を付ける時。
あとがき
ようやく最終章まで来れました。後は完結までやるだけです。
拠点はもう無いので人物紹介の後、すぐに本編になります。
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乱世は終わったはずなのに、何故か不安を消せない一刀。そしてそれが気のせいではなかった事を思い知らされる。