No.627134

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 異伝~新たなる”使徒”の誕生~後篇

soranoさん

異伝~新たなる”使徒”の誕生~後篇

2013-10-11 22:00:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:945   閲覧ユーザー数:900

~深夜・アカシア荘~

 

「もう…………………セリカさんったら、酷いです…………私…………キスも初めてだったのに…………いきなりあんな激しいキスをした上、あんな事までするなんて………………しかもこんなにいっぱい中に出すなんて……………可愛い子供はいつか欲しいとは思っていますけど、今孕まされても困ります。」

セリカとの”性魔術”を終え、ベッドでセリカの胸に全身や顔を寄り添らせている何も身につけていなく、生まれたままの姿になったエオリアは自分の下半身のある部分から垂れている白い液体に視線を向けた後、頬を膨らませてセリカを睨み

「……そうは言うがエオリア自身が途中から”もっとして”とか”いっぱい中に出して”と求めていたと言っていたが?」

睨まれたセリカは苦笑しながら尋ね

「うっ……………(それもこれも全部セリカさんが悪いんですから!あんなに何度も気持ちよくされたら、誰だって………!)」

尋ねられたエオリアは顔を真っ赤にしてセリカから視線を逸らして、セリカとの”性魔術”を思い出した。

(クク………セリカの技術によってすっかり骨抜きにされたようだの。)

セリカの”使徒”となったことでエオリアの思念も感じ取れるようになったハイシェラは口元に笑みを浮かべたが

(これがレシェンテちゃん達が言ってたハイシェラさんとの念話………というかただの剣が本人の許可も無く勝手に人の思考を読まないでよ!)

(なっ!?新参者の分際でこの我をただの剣扱いだと!?この我を誰だと思っている!!)

エオリアの念話を聞いて驚いた後エオリアに怒鳴ったが

(エステルからはアムドシアスって言う名前の変態芸術マニアの魔神と同類の戦マニアのニート魔神だと聞いたけど?)

(なあっ!?お、おのれ………エ、エステル嬢ちゃん……!よりにもよってこの我があの馬鹿と同類だと……!?それに誰が戦マニアのニート魔神だのっ!!今度会ったら絶対ただでは済まさんだの!!そして我は伝説の”地の魔神”ハイシェラ様だ!しかと刻み込んでおくのだの!)

エオリアの説明を聞いて声を上げた後怒りに震えてエオリアに念話を送ったが

「(はいはい………)ふあ……………」

エオリアは投げやりに答えてあくびをした後、眠そうな表情をし

(こら!ちゃんと聞いているのか!?)

エオリアの様子を見たハイシェラは怒鳴ったが

(……いい加減黙っていろ。それにエステルの言っている事もあながち間違ってはいないだろう。)

(なっ!?)

セリカの念話を聞いて絶句した。

 

「………今夜はこのまま泊まっていけ。今日からお前は俺の”使徒”だから、何もおかしなことはない。」

「フフ……ありがとうございます………それじゃあ………お言葉に……甘えさせて……もらいます……ね……スー……スー………」

セリカの言葉を聞いたエオリアは微笑んだ後今まで溜まりに溜まっていた精神、肉体、両方の疲労や安堵感、そして”性魔術”の時の疲労によって急激に襲って来た眠気によってすぐに眠りはじめ、憑き物が落ちたかのような穏やかな寝顔を浮かべて眠っていた。

(全く……まさかいきなりこの我にあんな口を叩いてくるとは……それもこれも全てエステル嬢ちゃんのせいだの!………嬢ちゃんのせいで我の威厳がどれだけ薄れた上、我の扱いが皆からぞんざいに扱われていたことか…………………それにしてもまさか異世界出身の”使徒”ができるとはな。……というかサリアの時といい、セリカが誰かに頼まれて長期滞在する事になった場所で必ず新たな”使徒”が増えているのは気のせいかだの?それともこれもまたお前の”戦女神”としての”運命”とやらか?)

眠りはじめたエオリアを見たハイシェラは呆れて溜息を吐き、顔に青筋を立ててエステルの顔を思い浮かべて文句を言った後気を取り直してセリカに尋ね

(そんな訳がないだろう………)

尋ねられたセリカは呆れた表情で答えた。

(フム。しかし今考えてみると存外良い拾い物をしたのかもな。エオリア嬢ちゃんは高レベルの正遊撃士として常に前線で援護役を主として戦い続けているから前衛であるお前やマリーニャ嬢ちゃんの補佐として丁度いいし、魔力もそれなりにあるから訓練をすれば魔術師としても使い物になるだの。しかも医療技術にも長けているから、戦以外の局面でも役に立つだろうしな。)

(フッ……エオリアが俺の”使徒”になる事に呆れていたわりには意外とエオリアの事を褒めるのだな……)

ハイシェラの念話を聞いたセリカは静かな笑みを浮かべ

(なっ………!ええい、何故そこで笑う!?我は当然の評価をしたまでだの!……こら、セリカ!無視していないで何か答えんか!)

セリカの念話を聞いたハイシェラは驚いた後セリカに指摘したが、セリカはハイシェラの念話が聞こえて来ても無視して眠りだした。

 

こうして”神殺し”セリカ・シルフィルの”修羅”の人生を共に歩む新たなる”使徒”が誕生した……………!

 


 
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