No.627082

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 異伝~新たなる”使徒”の誕生~中篇

soranoさん

異伝~新たなる”使徒”の誕生~中篇

2013-10-11 19:44:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1031   閲覧ユーザー数:982

~夜・アカシア荘~

 

「誰だ?」

ノックの音に気付いたセリカはドアに視線を向けて尋ね

「…………エオリアです。」

「あら………」

「げっ。」

扉の外から帰って来た答えを聞いたリタは目を丸くし、レシェンテは嫌そうな表情をした。

「……何をしに来た?」

「その……借りていた外套が洗い終わったので、返しに来たのと……後………セリカさんに折り入って頼みたい事がありまして……………」

「………わかった。鍵は空いているからそのまま入ってきて構わん。」

「……失礼します。」

そしてセリカの答えを聞いたエオリアは扉を開けて部屋の中に入って来た。

「フフ、こんばんは♪リタちゃん、レシェンテちゃん♪」

「こんな時間に訪ねて来るなんて、珍しいですね。」

「一体何をしに来たのじゃ?」

部屋の中に入って来て微笑まれたエオリアをリタは不思議そうな表情で見つめ、レシェンテは表情を引き攣らせて尋ねた。

「可愛い二人を何とか譲ってくれないか、セリカさんに交渉しに来たと言ったら二人はどう思う?」

「え、えっと……………本気ですか?」

「そんなのセリカが絶対許さん上、わらわ達は絶対に嫌じゃ!」

そして微笑みを浮かべたエオリアに尋ね返されたリタは表情を引き攣らせながら尋ね、レシェンテはエオリアを睨み

「……で?本当は何をしに来た。」

その様子を呆れた表情で見ていたセリカはエオリアに視線を向けて尋ねた。

 

「あ、はい。まず借りていた外套を返しておきますね。……ありがとうございました。」

セリカの言葉を聞いたエオリアは紙袋から綺麗にたたんであるセリカの外套を取り出してセリカに手渡しし

「……ああ。わざわざ洗ってもらわなくてもよかったんだが……」

渡された外套をセリカは戸惑いながら受け取った。

「それで……その頼みたいことなんですが……………―――――私を貴方の”使徒”にしてください。」

そしてエオリアは決意の表情でセリカを見つめていい

(何だと!?)

「え。」

「なっ!?」

エオリアの言葉を聞いたハイシェラは驚き、リタは呆けた声を出し、レシェンテは信じられない表情で声を上げ

「…………………………………”使徒”がどういう存在なのか知っていて頼んでいるのか?」

セリカは少しの間固まった後、気を取り直して真剣な表情で尋ねた。

「はい。レシェンテちゃん達に教えてもらいましたから。」

「おい………」

エオリアの答えを聞いたセリカはレシェンテとリタを睨み

「わ、わらわ達のせいじゃないぞ!?」

「す、すみません、主。ですがまさかエオリアさんがこんな事を言い出すとは想像もしていなくて………………あの、エオリアさん。どうして主の”使徒”になりたいのか、理由を教えてもらってもいいですか?」

睨まれたレシェンテは慌て、リタは申し訳なさそうな表情をした後、戸惑った表情でエオリアに視線を向けて尋ねた。

「そうね、まずは理由を話さないとね………」

そして尋ねられたエオリアはセリカ達に”使徒”になる事を望むようになった理由――――――湿地帯での戦いやクロスベル市の襲撃の時に自分の無力感を感じ、何者をも圧倒できるほどの”力”を手に入れる為に”使徒”になりたい事を説明した。

 

「エオリアさん……………」

理由を聞いたリタは複雑そうな表情をし

「そんな理由でセリカの”使徒”になりたいとは……お主、セリカと共に生きて行く覚悟はあるのか!?」

(まったくだの。皆、それぞれセリカと共に生きていく事を望んで”使徒”になったというのに………まさかセリカの事は一切考えず、自分の都合のみで”使徒”になりたいとは、呆れ果てててものも言えんだの。)

「……今の生活を捨て、世界中から命を狙われている”神殺し”である俺と永遠の時を生きて行き、戦い続ける覚悟はあるのか?」

レシェンテは呆れた後エオリアを睨み、ハイシェラは呆れた表情をし、セリカは真剣な表情で尋ねた。

「その事なんですけど………まことに勝手な申し出ですが、10年……いえ、5年の間だけでいいので遊撃士を続けさせてください。5年経つまでには身辺整理も終わらせておきますし、ちゃんと遊撃士も辞めて、セリカさんに誠心誠意お仕えします。…………勿論、永遠の時を生き続け、戦い続ける覚悟もあります。圧倒的な”力”を手に入れるには必ず”代償”が必要な事や”力”を与えてくれるセリカさんに”報酬”を支払うのは当然のことですし。」

尋ねられたエオリアは申し訳なさそうな表情で答えた後、決意の表情でセリカを見つめた。

「エオリアさん。親しい人達が年老いて死んでいくのに対して、自分は何も変わらずただ見ていく事しかできず、永遠に変わらない自分の姿に人々から恐れられる永遠の時を生き続け、世界中の人達と戦い続ける事はとてつもない”修羅”の人生………そんな人生を本当にそんな理由だけで生きていけるのですか?」

エオリアの説明を聞いたリタは真剣な表情で尋ねたが

「ええ、もう決めたことだから。……それに可愛いリタちゃんとレシェンテちゃんがずっと一緒っていう人生も私にとっても本望だから、大丈夫よ♪」

「あ、あはは…………元の世界に帰れば私は”冥き途”の仕事がありますから、常に一緒という訳じゃないのですが…………ま、まあ理由がどうあれ、主の仲間になるのでしたら私は別にエオリアさんが主の”使徒”になっても構いませんよ。機会があれば、ナベリウスも紹介しますね。エオリアさんならきっとナベリウスの事、気に入ると思いますし。ナベリウス、とっても可愛いですから。」

自分達に微笑みながら言ったエオリアの言葉を聞いたリタは冷や汗をかいて苦笑し

「本当!?フフ、一体どんな娘なのか今から楽しみね♪」

リタの言葉を聞いたエオリアは表情を輝かせた。

「ええい、リタ!何を他人事(ひとごと)のように!お前は元の世界に帰っても”冥き途”に逃げられるからいいが、元の世界に帰っても常に一緒にいる事になるわらわの身にもなってみろ!?」

一方レシェンテは疲れた表情で言った後リタを睨んだ。

(あの娘はお前に仕える事は”契約”のようにしか感じていないようだな、セリカよ?……………まあ、我の感じる所シュリほどではないが魔力が普通の者と比べると高いからお前が失った力を回復させる対象としても役に立つ上、マリーニャほどではないが身体能力もそこそこあるし、他の”使徒”達と違って医療技術が長けているから、様々な局面で役には立つと思うが……………)

「……………………………………リタ、レシェンテ。今日はお前達はもう一つの借りてある部屋で2人とも休んでいろ。」

そしてハイシェラに言われたセリカは少しの間考え込んだ後リタとレシェンテの指示をし

「主?もしかして……」

「本気でエオリアを”使徒”にする気か!?」

指示をされたリタは目を丸くし、レシェンテは信じられない表情でセリカを見つめて尋ね

「……………エオリアの決意が本物なら、”使徒”にする。レシェンテはいつもお前達と”性魔術”をする時に展開する防音結界を展開してから部屋を出てくれ。」

「……………わかりました。主がそうおっしゃるなら。」

セリカの答えを聞いたリタは静かな表情で頷いた後部屋を出て行き

「ハア………まさかエオリアが”使徒”になるとは………………………こんな事になるなら”使徒”の事を教えなければよかった……………いや、待てよ?”性魔術”の事は教えていないから、もしかしたらそれを知ったら逃げるかもしれんな。いっそ、それにかけてみるか?ブツブツ………」

レシェンテは疲れた表情で溜息を吐き、小声で呟きながら部屋に結界を展開した後、部屋を出ていった。

 

(やれやれ……さすがに甘すぎないか、セリカよ?)

二人が出て行くとハイシェラは呆れた様子で尋ね

(今のエオリアはほおっておけないからな……………それに……今のエオリアは危うい……誰かが支えなければならんだろう……)

(クク、以前と比べるとかなりお人好しになっているだの。全く……エステル嬢ちゃんの影響をモロに受けているだの。)

セリカの答えを聞いて口元に笑みを浮かべた後、苦笑していた。

「(……勘違いするな。俺は親しい者しか助ける気はない。それにエオリアの場合はリタ達にとっても自分達の正体を知っても変わらず親しく接している貴重な人物だから、特別なだけだ。)……………エオリア。”使徒”になる方法は二人から聞いているのか?」

ハイシェラの念話に答えたセリカは真剣な表情でエオリアに尋ね

「いいえ。二人とも答えを濁して、結局教えてくれませんでした。それで……一体どんな方法で私を”使徒”にしてくれるのですか?」

尋ねられたエオリアは不思議そうな表情で答えた後尋ね返し

「全く………肝心な事を説明していないとは………どれだけの時を生きていようとも、二人ともまだまだ子供だな………」

尋ね返されたセリカは溜息を吐いた後エオリアに自分が知っている”使徒”になる方法――――”性魔術”の事を説明し、さらに自分の”使徒”になれば定期的に自分と”性魔術”をする必要がある事を説明した。

「……………………………」

説明を聞き終えたエオリアは顔を真っ赤にして俯かせて黙り込み

「……今の説明を聞いて、本当に自分の身も心も俺に奉げる覚悟はあるのか?今ならまだ間に合うが…………」

エオリアの様子を見たセリカは苦笑しながら言った。

「………わかりました。……………セリカさんには…………助けて頂いた恩もありますし……………構いません……………それに………仕える事になったら………”そういう事”も………求められる事になるでしょうし……………」

セリカの言葉にか細い声で答えたエオリアはなんと自分の服に手をかけて、服やロングスカートを全て脱いで下着姿になり

「その………私………初めてなので…………………できれば……………優しく…………してください……………………………」

顔を真っ赤にして、セリカから視線を外した状態でか細い声で呟き

「………善処しよう。」

エオリアの様子を見たセリカは苦笑しながら答えた後立ち上がり

「んんっ!?せ、セリカさん……!そんな……ちゅ…………いきなり…………激し………ちゅる……………あん!?………そんなとこまで………触る……ひゃん!?……なんて…………ちゅ……………」

エオリアを抱き寄せて舌を絡めるほどの深い口付けをしてさまざまな”行為”を始め、口付けや行為をされたエオリアは戸惑ったり、喘ぎ声を出したりしながらセリカの口付けや行為を受け入れていた。その後セリカは”性魔術”をしてエオリアの”処女”を奪うと共にエオリアを自分の”使徒”にした……………

 

 


 
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