No.625270

ALO~聖魔の剣~ 第47剣 愛する人との時間

本郷 刃さん

第47剣です。
和人と明日奈、クーハとユウキのイチャラブ回になりますw
コーヒーをリットル単位で用意せよ!

どうぞ・・・。

2013-10-05 10:00:48 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:9577   閲覧ユーザー数:8940

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第47剣 愛する人との時間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和人Side

 

明日奈達が京都旅行に行っている間、残された俺達男性陣も久しぶりに男同士での時間を楽しんだ。

カラオケやボーリング、ゲームセンターなどなど、男だけだがやはりそれはそれで楽しかった。

当然、日々の鍛練も欠かさず行ったけどな。そして3泊4日の京都旅行を終えて明日奈達は帰ってきた。

みな楽しめたようで、プローブにも不調などはでなかったようなので安心した。

旅行の話しを楽しそうに語る明日奈、俺も男性陣での遊びのことを話して、話しの花を咲かせた。

彼女達の旅行は木曜日から日曜日までのものだったので、明日からは再び学校である。

少しの間だけ離れていたにも関わらず、離れたがらない明日奈をなんとか宥め、また明日ゆっくりと話すことにした。

 

そして月曜日、テスト期間明け初めての学校となる…。

 

最初の時に比べ、プローブもかなり安定したことで、2月頃からは俺も自身の授業に集中することが出来ていた。

明日奈は一緒に授業を受けられないことに残念がっていたが、

そこは我慢してもらう…というか、本来は別々に受けていたんだけどな。

なお、今日の教室内は少々落ち着きがない。

なぜならばテストの返却などが行われるし成績用紙も渡されるのでみんなそわそわとしている。

まぁ、一部では諦めているように寝ていたり、頭を抱えているものなどがいる。

ちなみに俺と景一は特に気にしていないので雑談しているんだがな。

学校のチャイムが鳴り、教室に担任の教師が入ってきた。

 

「ほら、さっさと席に着けよ~。さて、今日の1コマ目はテストの返却と成績用紙を渡すから、

 呼ばれたヤツから取りに来るように。それじゃ、まずは相田~」

「はい」

 

次々と呼ばれていくクラスメイト、とはいうが俺と景一もすぐに呼ばれたので、テストと成績用紙を受け取る。

 

「……それで、どうだった?」

「分かっていて聞いてるだろ?…1位だよ」

「……やはりか。ちなみに私は2位だ」

 

笑みを浮かべながら聞いてきた景一に対して苦笑しながら答え、彼も自身の順位を告げてきた。

だろうな、コイツとてかなり頭が良いのだから…。

 

「……さて、もう1つ(・・・・)の順位はどうだったのだ?」

「ちっ、覚えていたか。そっちも一応1位だったよ…」

「……ふっ、さすがだな。これで春からのテストを含めて4回連続か?」

「まぁな」

「ん、どしたんだ?」

「何かあったのか?」

 

そんな風に2人で話していると興田と村越も興味を持ったのか、声を掛けてきた。

 

「……なに、和人がまたアレ(・・・)をやっただけだ」

「げっ、またか?」

「ってことは、また1位ってことだよな?」

「「うへぇ~…」」

 

景一の意味深な言葉に興田も村越も驚きながら口にし、そのあと表情を引き攣らせた。

そこまで引かなくてもいいだろう…。

そう考えていると、先生から号令が掛かり、自習としてテストの反省を行う時間となった。

なお、俺は1問も間違えていないので興田や村越、他のクラスメイトに教えることとなった。

 

 

昼休み。今日は久しぶりに明日奈と2人きりで中庭での昼食だ。

木綿季は現在、倉橋先生との検診(話しをするだけ)なので、席を外している。

今日の6コマ目には戻るとのこと。

 

「和人くんは今回のテストも1位だったんだ~」

「そ。でも、明日奈だってまた1位だったじゃないか」

「えへへ~、みんなと一緒に勉強したし、和人くんにも教えてもらったからね」

 

そう、明日奈も前回のテスト同様に1位を取ったのだ。

しかし、いい加減に数学や物理、英語の問題で難しいものを俺に聞くのはどうかと思う。

だが、やはり教えてしまうのは惚れた弱みなのだろう…。

 

「あ、そういえば……和人くんって、前のテストの時にわたしの学年のも受けたんだよね?

 もしかして、今回のテストも受けたの?」

「(もぐもぐ、んく)ん、あぁ、受けたぞ」

「結果、どうだった?」

「明日奈と同率1位」

「え?…あ、でも前も全問正解だったんだよね。それならおかしくない…けど、やっぱりおかしい…」

 

まぁ、それが普通の反応だよな。あぁそうだ、これも言っておいてみようか。

 

「つまり、名字は俺の方がはやいから実質俺が1位(笑)」

「ず、ずるい! わたしが学年上だから、わたしが1位だもん!」

「確かに俺は学年が下だが、両方とも1位だから俺の方が上だ」

「う…うぅ~~~っ!」

 

頬を紅く染めながら膨らませ、少しだけ涙になりながらの上目遣い、そして少しだけ吊り上った眉。

あ、メチャクチャ可愛いんですけど、抱き締めたい…。

 

「そんなこと言う人のお弁当は没収です!」

「あ、ちょっ!?」

 

怒らせてしまった明日奈は俺の隙をついて弁当箱を取り上げた。しかも俺を無視して食事を再開している。

しまった…少しからかうだけのつもりだったんだが、まさかここまで怒るとは思わなかった。

 

「あの~、明日奈さん…?」

「ふんだ!」

 

そっぽを向く彼女、これまた可愛い……じゃなくて。

 

「お~い、明日奈さ~ん」

「つ~ん!」

 

これもだめか、ならば。

 

「なぁ、明日奈」

「(ぴくっ)ふ~ん!」

 

あ、少しだけ反応したな。もう少しってところか…。

 

「明日奈…」

「ひゃっ///!? む、むぅ~///!」

 

あと一押しと思い、明日奈の耳元で囁いたのだが、どうやら逆効果だったらしい。

余計に機嫌が悪くなってしまったようだ。とりあえず、素直に謝るか…。

 

「ごめん、俺が悪かった。だから、機嫌直してくれよ…。頼む」

「……ふんっ…」

 

む、謝っても無理か…。機嫌を直してくれるか分からないが、この手に賭けるしかないな。

 

「謝っても駄目だってなら、実力行使だな」

「ふぇ…んむっ/////////!?」

 

俺はまだ口の中におかずを含んでいた明日奈の頬を両手で挟んでこちらに向け、強引にだが口づけをした。

そしえ彼女が口に含んでいるおかずを奪い取り、少し咀嚼してから飲み込んだ。美味いし、それに甘い…。

 

「か、かず、と、くん…/////////」

「まだ少ししか食べてないからな、午後の授業が終わるまでもたない。それに、明日奈に許してもらってないし…」

「あぅ…////// も、もぅいいから、だから…恥ずかしいよ~//////」

「ん、ありがと」

 

明日奈は顔を真っ赤にしながらも俺の分の弁当を渡してくれた。

どうやら機嫌は直してくれたみたいだし、ちゃんと許してもらうのは放課後にしよう。

 

「あ、あのね、和人くん…///」

「どうした?」

「また、キスしてくれる…///?」

「勿論。お望みとあらば何時でも、何度でも…」

 

彼女のお願いに喜びを込めて答える。どうやら、許してくれていたようだ。

 

和人Side Out

 

 

 

クーハSide

 

今日も学校の課題や日課の鍛練を終えた後、燐と一緒にいつものようにALOにダイブした。

そこでリンクは音楽仲間である音楽妖精族(プーカ)達と音楽弾きの依頼を受けに行き、

オレはユウキやキリトさん達と合流した。

しかし、日が悪かったのか、キリトさんとアスナさんとユイちゃん以外のみんなはリアルの用事や仕事だったり、

またはALOでの依頼や用事だったりで出張らっていた。

さらにスリーピング・ナイツのメンバーもユウキ以外はALOで行動しているみんなに付いて行ったりしているので、

こちらも出張らっている。

そんでもって、そのキリトさん達もまた…。

 

「俺達は出かけて来るな」

「イグ・シティまで行ってくるね♪」

「行ってきますです♪」

 

親子3人水入らずでの買い物に出掛けていった。

まぁ、3泊4日で昨日まで離れてたわけだからそうしたいのも無理はないよな。

というわけで、オレとユウキが2人きりになったわけだ。

 

「んで、どうする?」

「えっと、どうしよっか?」

 

2人で顔を見合わせて互いに首を僅かに傾げる。しかし、ユウキはやっぱり可愛いと思う。

 

「んっ…///」

「あ、悪い…」

 

どうやら無意識の内に彼女の唇に人差し指を伸ばしていて、それがユウキの柔らかな唇に触れた。

けれど彼女は嫌がらず、くすぐったそうにしながらも嬉しそうにしている。

 

「ふふ、大丈夫だよ。というより、嬉しいかな///」

「そっか」

 

和やかな空気が流れ、今度は両手の平を重ねて指をギュッと絡める。

ユウキの頬が紅く染まっているけど、多分オレも紅くなってると思う。

だけど照れながらも離そうとは思わなくて、笑みが浮かんでくる。

そして自然と顔が近づいて、唇が重なる。

 

「ん、んちゅ…///」

「んん…んふぅ、んぅ…//////」

 

オレとユウキ、2人のキスの音が響き渡り、和やかな空気が一気に甘い空気に変わる。

最初は軽く重ねるキスだったけど、徐々に舌を絡め、深いキスに変わっていく。

彼女も拒絶することなく、身を任せている。

僅かに開くことのある濡れた瞳、呼吸は要らないはずだけどそれでも呼吸を整えようとする息遣い、

覚束ない舌の動きで合わせようとする健気さ、全てが愛おしいと思う///

 

「ふぅ…/// 平気、か…///?」

「はぁ、はぁ……うん、平気だよ…///」

 

唇を離して絡めていた掌を解き、ソファに座ったままユウキを抱き寄せる。

彼女はオレに抱きつくと胸に顔を埋めてきて、その様子はかなり落ち着いてるように見える。

 

「ほんと、凄く幸せだよ/// こんなに幸せでいいのかなってくらいに…」

「良いに決まってるだろ。人は誰でも、幸せになる権利があるんだから…」

「そうだね…ありがとう、クーハ」

 

人懐っこい笑顔をにっこりと浮かべるユウキ。あ~、くそ…可愛いなぁ///

 

「あ、そういえばね。実はボクもテストを受けたんだよ~」

「へ? テストって、キリトさん達の学校の?」

「うん。先生達が問題を作って、ファイルを転送してくれたんだよ」

 

ふ~ん、まさかそんなことがあったとはな~。

気の利いた先生方だ…と思ったところで、もしかしてキリトさんも関わっているのでは?と思ったりした。

こういうことの根回しはあの人の得意分野だからな。まぁ、気にしても仕方がないか。

 

「それで、点数はどうだったんだ?」

「結構良かったよ~。一番低いのでも78点で、一番高いのが91点だからね。他のも頑張ったんだ♪」

「そりゃ頑張ったな。よし、なにかご褒美を贈呈しよう」

「え、いいの?」

 

表情を輝かせたユウキは嬉しそうに言葉にした。

 

「えっと、それじゃあね、頭を撫でてもらっていいかなぁ~///?」

「もち。喜んで」

 

要望に応えて優しく撫でてあげると、ほんわかとしながら頬を紅く染めてさらに笑顔になった。

 

「あと、ぎゅ~って抱っこして///」

 

上目遣いで言ってきたので強く、けれど優しく丁寧に抱き締める。これまた嬉しそうにしている。

 

「そ、それと、ね……このまえの、結婚式のあとみたいに…して///」

「っ……分かった///」

 

ユウキの最後のお願いに動揺しながらも、彼女の願いを叶える為に客間を借りることにした。

オレってば、本当にユウキのことが好きなんだな~と、再認識させられたのは言うまでもないことだな///

 

 

 

でもオレは解っていたんだ。この時間は有限で、限られた短い時間であることを…。

 

そして、別れの時が近づいていることも…。

 

ただ、この時だけは……それを忘れていたかったのかもしれない…。

 

クーハSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

ふぅ、なんとか書くことができました・・・。

 

やはりイチャラブを書くのは楽しいな~ww

 

しかし、最後のクーハの独白で気付いた方もいると思います。

 

マザロザ編、残すは2話となっております・・・次回は彼女の体に限界が来ます。

 

それではまた・・・。

 

 

 

 

 


 
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