No.621319

魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? 〜過去に戻った高町なのは〜 【A's】 第七十四話

新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。

任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。

なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!

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2013-09-21 12:05:08 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1432   閲覧ユーザー数:1383

本当ならば、もっと短くなるとおもって、本来の終了地点よりも手前で終わってしまった件。

 

ってなわけで次回はその書けなかった内容について書きます。

 

それではどうぞ!!

 私とフェイトちゃんはクロノ君に連れて行かれて管制室まで歩かされました。

 管制室に着くとなぜかエイミィさんしかおらず、他の管理局員は誰一人いませんでした。

 クロノ君は私とフェイトちゃんにその場で立ち止まるように言ってから、呼び出した要件について話し始めました。

 

「さて、二人をここまで呼び出したのは言うまでもなく今回襲われた件についてだ。襲われた張本人だと思って、とりあえず僕とエイミィの二人だけにしてもらった」

「あの、リンディさんは?」

「さっき家を探してくると出かけた。これからフェイトとアルフ、そして提督と暮らす家を第97管理外世界でな」

 

 なるほど、どおりでリンディさんがいないわけか。というかさっきまで会っていたのですけど、あのまま出かけたような感になるのですかね。それでも先ほど私がリンディさんに話したことはクロノ君とかに報告しているのでしょうけども。

 

「それで、結界が張られてからの事を教えてもらいたいのだが」

「はい、分かりました」

 

 それから私とフェイトちゃんはそれぞれ結界内での出来事について話していきました。

 

「まず、私はフェイトちゃんを送るために一緒に歩いていた時に突然結界が発生して、突然私たちに向かって襲ってきました」

「その後私はなのはに移動するようにと言われ、なのはからかなり距離を離れようと移動したのですが、その途中で先ほど襲ってきた仲間に襲撃されました」

「容姿やデバイスとかは?」

「私の方が赤髪に三つ編み。デバイスはハンマーみたいなものでした」

「私の方は赤紫のような髪にポニーテールしていて、デバイスは剣みたいなものです」

 

 私たちはそれからも結界内での経緯について話していき、気絶するまでの最後まで話しました。

 クロノ君は私とフェイトちゃんの話を聞いて、腕を組んで顔を傾げて何かを考えているようでした。まぁ、私たちの内容から闇の書と同じなのかどうかということを考えているのでしょうね。

 しかし少しすると、クロノ君は何か納得したかのようにして顔を頷け、私たちに向けて話しかけます。

 

「とにかく、あの時何が起きていたかについては大体把握することができた。そして、今回の犯人も大体予測できた」

「え、話を聞いただけなのに分かったのですか!?」

 

 フェイトちゃんは話を聞いただけだというのにもう犯人を予測できたといったクロノに対して、かなり驚いていた。まぁ、たった出来事を話しただけで犯人が分かったと言われてしまえば、誰でもおどろくでしょうね。

 

「今回の件についてはいろいろと厄介なものであるからな。エイミィ、なのはとフェイトにあれを見せてあげてくれ」

「了解。二人とも覚悟はいい?」

 

 私とフェイトちゃんはほぼ同時に頷き、それを確認したエイミィさんは何か弄り始めて画面に映させた。

 そこに映っていたのは闇の書が写っており、さらにその周りにはヴォルケンリッターの全員の姿が映されていました。服装は今とは全く違いますが。

 

「今回の事件、聞いた限りでは闇の書と関係している。君たちが見た二人というのはこの赤髪と赤紫色の髪をした二人だろ?」

「はい。それで、闇の書とは一体?」

 

 フェイトちゃんは闇の書というものなのか気になり、そのフェイトの言葉にエイミィが答えた。

 

「ロストロギア、闇の書。魔導師のリンカーコアを蒐集し、所有者の蝕む。さらに蒐集を終えたとしても今度は所有者ごと暴走をはじめ、場合によっては世界を破滅させるロストロギアなの。所有者がいなくなったら転送し、次の所有者を探してまたその繰り返し」

「そんな、なんとかならないのですか!?」

「破壊しようとしても再生機能もついている。エイミィが言った通り転送を繰り返すため、今もなお永遠に続いているんだ」

 

 私は驚いたふりをしていましたけども、実際その辺については知っていますからね。それに――私は何としてでもプログラムを書き換えてもとの夜天の書に戻すつもりですから――

 

「さて、これは念のためなのはに聞いておくが、今回の事件について民間協力者として協力するもらえるか?」

「民間協力者、ですか……」

 

 やはり、この質問を聞いてくるのだろうではないかとは思っていたので、さほど驚いたり等はしていないのですけども、この質問の答えを実はまだ私の脳内で決めていなかった。

 どうしてかと言いますと、もしここで民間協力者として事件に協力するということになりますと、管理局の方で時間を大幅にとられてしまい、闇の書の蒐集がすべて終えてしまう前に、間に合うような気配が全くしていなかった。闇の書の蒐集が終えてしまえば、あの二人も動いてくるだろうし、蒐集が終える前に闇の書のウイルスプグラムを駆除したかった。

 そのため、そう簡単に頷くこともできず、協力することが正直なところを言えば無理という状態であった。疑われるかもしれませんけども、断らせてもらうしか最適な方法はないと思い、私は管理局へ協力することを断ることにしました。

 

「……すみません。今回の事件ですけども、協力することはできません」

「……理由を聞いていいか?」

「大きな理由として二つあるのですが、一つは現在レイジングハートを持ち合わせていないこと。知り合いの練習のためにレイジングハートを貸してしまって……」

「それは、すぐに返してもらえることはできないのか?」

「できなくはないのですけど、二つ目の理由としてこの数ヶ月少々忙しいのですよ。家にも居ないことが増えているほどですから」

「忙しい理由については……言えないか」

「はい、すみませんが」

 

 まぁ、このように断っておけばいいでしょう。レイジングハートがないことを使ってとっさに嘘の理由を付けましたけども、相変わらず私の対応力に我ながら驚きます。一度死ぬ前でもこんなにうまく理由を付けるようにはできなかったと思うほどですし。

 クロノ君は私の理由を聞いて少し悩みますが、なにか結論がついたのか一度顔を頷き、私の方へと向けました。

 

「分かった。今回の事件になのはに協力を求めないでおく。フェイトに関しては嘱託魔導師として協力してもらうけども」

「あ、うん。分かった」

「フェイト? どうしたんだ?」

「いや、まさかなのはが協力を断ると思わなくて、ちょっと驚いちゃった」

 

 フェイトちゃんはそのように返答していましたけども、何か今考えていたようなきがします。まぁ、それを聞き出すことは逆に疑われるような気がしますのでやめておきましょう。

 

「それじゃあ、なのははこのまま第97管理外世界に送るでいいか」

「はい。お願いします」

 

 私はクロノ君に言われた通り、そのまま第97管理外世界へと戻ることとなり、そのあと私は特に寄るところはなく、家へと帰るのでした。


 
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