梓潼 郡境
茉莉「ねえ、璃々。本当に怪しい騎馬軍団がこのあたりに出たの?」
璃々「うん、斥候の話だとそうらしいけど・・・・」
茉莉「はあ、それにしても私たちの出番が少ない気がするんだけど。どう思う?」
璃々「そこのところは作者に土下座してもらおう。」
・・・・・なん・・・・・だと?
茉莉「それじゃ、甘いんじゃない?」
璃々「そう?じゃ、一兄との・・・・ふふふ」
茉莉「私は左慈と・・・・・ふふふ」
・・・・・頑張ります。
茉莉隊兵士「茉莉様、周囲に異常は見られません。」
茉莉「そっか、一応警戒しながらしばらくは此処に駐留だね。」
璃々「だね。」
ひゅぅ・・・・トス、トス
茉莉「??」
璃々「え・・・・茉莉ちゃん・・・・?」
その光景に一瞬璃々は自分の目を疑った。義妹にして親友の茉莉の腕と足に何かが生えていた。否、刺さっていた。
茉莉「う・・・・」
璃々「茉莉ちゃん!!全体警戒、対弓防御!!」
茉莉「ああ、しくったなぁ・・・・」
璃々「しっかりして!」
茉莉「はは、こんなことなら左慈ともっとイチャ付けばよかったよ・・・まだ片手で数えるほどしかシテないし・・・」
璃々「茉莉ちゃん!傷は浅いよ!」
茉莉「だって・・・・傷がついちゃったよ。それに・・・毒が塗ってあるみたい。」
璃々「・・・・太史慈さん、茉莉ちゃんを連れて天水に戻って。後この薬を飲ませて。毒に対して耐性を付けるものだから帰ったらちゃんと治療を。」
太史慈「は!!」
茉莉「璃々?どうするの?」
璃々「約束・・・・守れなくてごめん」
茉莉はその言葉で理解した。“あれ”を使う気なのだと。かつての家族の写し身・・・・デバイスを使うのだと。
茉莉「・・・・そっか。無理だけはしないでね・・・」
璃々「うん・・・・全体!この先の平野を全力で北上せよ!!殿は私が務める!!」
璃々隊、茉莉隊「り、了解!!」
平野に出るや否や矢の雨が降り注ぐが、弓矢の防御に関しては璃々隊主導の元被害は出ず、無事撤退出来る距離を稼げたのだった。
璃々「・・・・出てきなよ。卑怯者。」
焔耶「心外だな。これも策の一つだ。」
璃々「・・・・策?毒矢を使うのが?・・・・ははは・・・・・将は・・・・結構そろえたね。九人もいるんだ・・・・」
愛紗「貴様が璃々か?紫苑の娘を名乗ってるようだが。歳が違い過ぎるようだな。もっとまともな嘘は吐けないのか?」
霞「・・・・覚悟しいや」
猪々子「あたいもこんなの策じゃないと思うけど・・・これも姫の為なんだ。」
星「覚悟せよ。北郷軍が将、璃々」
張任、呉蘭、呉班「覚悟!!」
紫苑「・・・・あなたは・・・・何者なの?」
璃々「・・・・・ふふふ・・・・・ははは・・・・・私が判らないの?お母さん・・・・」
紫苑「朱里ちゃんや愛紗ちゃんの言う通りよ。あなたは璃々とは歳がかけ離れている。」
璃々「・・・・・別の世界では時間の流れが違うの。そこで私は九年過ごした・・・・それだけだよ。」
紫苑「そんな話・・・」
璃々「もうどうでもいい・・・・すこし・・・・・ダマレ」
璃々以外「!!!!!!!!」
璃々「システムコール、デバイスアンロック、コード“双牙弓”展開、バリアジャケットセットアップ。」
そう言うと璃々の使う弓が形状を変えていく。服装も光を纏い変わる。
璃々「設定を非殺傷設定に固定。バトルシークエンス・・・・スタート」
璃々は空高く跳びあがる。
璃々「まずは・・・・そこ」
璃々は弓を構えるそこに光の矢が出来上がる。数は三。狙いは・・・・
張任「!!蘭、班気を付け・・・・が!!」
呉班「張任!!がぁ!」
呉蘭「!!なに、がぁぁぁ!!」
その光の矢は二人の心臓を貫いた。
焔耶「な、なんだあれは!!」
璃々「次はあなた」
いつの間にか地面に降りている璃々
焔耶「馬鹿にするな!!はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
璃々「・・・・・」
ゴッ
焔耶「はっ、口ほどにも・・・・な・・・・・」
璃々「・・・・軽いね」
璃々は防御をしていない。見事に左肩に鈍砕骨が当たっている。しかし・・・
璃々「死の痛み。その魂に刻め。」
焔耶「がぁぁぁぁ!!!」
愛紗「焔耶!!貴様、どんな怪しい術を!!」
璃々「・・・・どうでもいいと言った。覚悟しろ・・・・」
愛紗「喰らえ。青龍逆鱗斬!でぇぇぇぇぇぇぇい!!!!!!」
璃々「“
愛紗「!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
突如関羽の足元から光の柱が立ち上る。それが璃々が地面に放った光の矢だと知ったのは弓を下にむけている璃々を見た黄忠だった。
猪々子「ははは・・・・こりゃやばいなぁ・・・・斗詩に付いて行けばよかったかも・・・」
璃々「次はあなた・・・」
猪々子「ぼやいても仕方ないか・・・やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
璃々「しぃ!!!!!!!!」
猪々子「が!!!!」
璃々は弓を二つに分け双剣を文醜のわき腹に叩き込む。
星「く・・・早いな。」
璃々「あなたの戦い方は少し面倒だ。」
星「な、いつの間に後ろに、がっ」
霞「早さなら負けへん!」
璃々「ならこれは見える?」
そう言うと双剣を一本横に投げる。
霞「そんな見え見えの虚撃!!」
璃々「だから・・・・見えてないんだよ。」
霞「は?がはぁ・・・」
璃々「あとはあなただけ・・・・・」
紫苑「く!」
璃々「・・・・“王天・幻双乱武”」
璃々の姿が消える。否、そこから複数の璃々が現れる。もはや黄忠には成す術が見えなかった。してはいけない事、それを自分達がした。死を・・・・覚悟した。
璃々「お母さん・・・・・もう、此処には置いて行けない。だから帰ろう。ご主人様の所に。」
その言葉を最後に黄忠の意識はその場を離れた。
璃々「居るんでしょ?諸葛亮さん、賈詡さん」
朱里「・・・・あなた達はやはり
詠「やっぱり月も・・・・」
璃々「はあ、あなた達の知り得ない事を勝手に妖術と言うのは勝手。でも目の前の現実を受け入れないものに未来はないよ。覚悟して居てね。それと黄忠将軍はあなた達のした事の代償にもらっていくから。」
朱里「死んでるのにですか!?」
璃々「は?・・・・ああそう見えるんですね。安心して下さい。皆さん死んでません。ま、幻術だと思ってください。痛みは本物ですけど・・・・」
詠「この事は蜀には広がるわよ!!あなた達は蜀に受け入れられる事はない!!」
璃々「・・・・・言ったはずです。どうでもいい・・・と、私の妹を、親友を、キズものにしたあなた達に未来はないんです。劉備さんに伝えてください。あなたがどんな思いでこの作戦を認めたか知らない。けど、どうであれ私たちの家族を傷つけた代償はまた別に払ってもらうと。」
そう言い残し黄忠と璃々はまるでそこに居なかったかのように姿を消した。
朱里「はわわ・・・・・このままじゃ私たちは・・・・」
詠「どうしよう朱里。戦力を削ぐはずが逆にやられちゃった・・・・」
朱里「と、とにかく愛紗さん達を!」
詠「そ、そうね・・・・」
朱里(どうしよう・・・どうしよう・・・・どうしよう!!!助けて・・・・雛里ちゃん・・・)
詠(ああ・・・・どうしてこうなったんだろう・・・北郷のせい?違う・・・・あの時の月は本気の目だったんだ。私が見間違うはずがない・・・・私は・・・・ただ、嫉妬していただけなんだ。)
こうして諸葛亮の策は璃々の怒りによって完膚なきまで叩きつぶされたのだった。そして・・・
天水 医療施設
茉莉「完治!!!!!!!!!」
璃々「早いよ!私の怒りを返して!!!!!!」
茉莉「知らん!!!はっはっはっはっは!!!」
璃々「orz」
あとがき
ついにやっちまった。
デバイス解放。
ちなみに茉莉も左慈も一刀も持ってます
インテリジェンスデバイスではありません。
実はまた別外史に飛ばされるお話でもしようかと迷っています。
どんな内容にするかは2ルート辺り構想(妄想)がありますが・・・
いつになるかは未定。一刀×華琳で飛ばすのも有か・・・・
そこんとこどうでっしゃろ?
次の投稿は仕事の終わり次第。
ではではまた次回にお会いしませう。チェリオー!
追記
霞修正です!!
申し訳ない。人が増えるどうしても抜けてしまう。
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羽生なのです
もうどうにでもな~れ☆
では本編どうぞ