No.617613

北郷外史伝 天水決着

ユウヤさん

羽生なのです
多くは語るまい
では本編をどうぞ

2013-09-09 07:40:02 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:6911   閲覧ユーザー数:4963

  安定 北郷軍本陣

 

 春蘭「どけどけどけ~~~~~~~~~~!!!」

 

 一刀「そこまでだ。」

 

 春蘭「北郷一刀だな!!!その首もらいうける!!」

 

 一刀「簡単にやるわけにはいかないなあ。」

 

 春蘭「そこを何とか!!」

 

 一刀「いや無理だから。」

 

 春蘭「もう一声」

 

 一刀「値切り!?別に安くなったわけでもないのにもう一声はなくない!?」

 

 春蘭「えぇい、このけちんぼめ!」

 

 一刀「ひどい言われようだ・・・・」

 

 春蘭「こうなったら力ずくで値切る!」

 

 一刀「首は!?」

 

 春蘭「おおう?」

 

 一刀「何しにここに来たの・・・・」

 

 春蘭「そう言えばそうだった!!覚悟しろ。北郷一刀!!」

 

 一刀「ま、仕方ないよね。」

 

 明命「申し上げます!!」

 

 一刀「・・・・どうしたの?」

 

 明命「あ・・・・あの・・・・・茉莉様がぁ・・・・」

 

 一刀「??元譲、ちょっと待ってくれるか・・・・妹の事なんだ。」

 

 春蘭「ん?妹の事なら仕方ないな。待ってやる。」

 

 一刀「で、どうしたの?」

 

 明命「それが・・・・蜀の策略により・・・・・手足に毒矢を受け危険な状態と・・・・」

 

 一刀「・・・・・・え?」

 

 明命「現在は天水にて治療中ですが、予断を許さないとのことです・・・・」

 

 一刀「ははは・・・・そうか・・・これが・・・・彼女達のやり方・・・・か」

 

 春蘭「おい、戻らないのか?」

 

 一刀「おいおい、俺はかりにも王だぞ?戻れるわけがないだろう?それに元譲は俺の首を取りに来たんだろう?」

 

 春蘭「家族が傷ついた。それだけで見逃す理由にはなる。」

 

 一刀「そうか・・・・もう一ついい方法がある。」

 

 春蘭「いい方法?」

 

 一刀「今すぐこの戦を終わらせる。華琳には悪いが時間をかけてられない・・・・」

 

 春蘭「私が居るのにか?」

 

 一刀「ああ・・・・明命、下がってるんだ。ちょっと・・・・本気で暴れる。」

 

 春蘭「ならば・・・・」

 

 一刀「・・・・システムコール、デバイスアンロック、コード“天元葬牙”展開、バトルジャケット着装、非殺傷設定オン、バトルシークエンス・・・・・・スタート」

 

 春蘭「な、なんだ!!」

 

 一刀「恋、本陣は任せた」

 

 恋「ん、ご主人様も気を付けて。」

 

 春蘭「く、逝くぞ!!」

 

 一刀「すまん、元譲。“天羅・地走り”」

 

 刀を地面に当て振り抜く。様相はいわいる魔人剣である。ま、幅2メートル、高さ3メートル、形は蛇の頭なのだが?

 

 春蘭「なぁ!!!」

 

 一刀「風、桂花、人和。こっちに」

 

 三人「はい」

 

 一刀「エンゼルフェザー」

 

 そう言うと一刀の体が浮く。

 

 一刀「しっかりつかまってて」

 

 風「分かったのです~」

 

 桂花「お、落とさないでよ」

 

 人和「こういう事できればもっとらいぶも盛り上がるのに・・・・」

 

 人和の独り言に一刀は苦笑しながら

 

 一刀「華琳・・・・今の俺を君は許さないだろうか・・・・」

 

 卑怯な事をしている。そう思いながら一刀は呟いた

 

 

  中央

 

 凪「・・・あれは隊長?」

 

 斗詩「一刀さんですね」

 

 凪「隊長があんな事するなんて。何かあったんでしょうか。」

 

 斗詩「て言うか・・・飛んでるのはいいんですか?」

 

 凪「ああ、私たちは事情を知らされているんで驚きません。卑怯だからと使うのを自重はしてましたが・・・・・」

 

 斗詩「それを使った・・・・急いで終わらせる必要が出来たって事でしょうか?」

 

 凪「そのようです。どうします?ああなっては我らの勝ちは決まりましたが。」

 

 斗詩「そうですね。華琳さんから必要以上の無理はするなと言われています。」

 

 凪「そうですか。ならば・・・・」

 

 二人「全軍剣を治めよ!!この戦い我ら(北郷軍)の勝ちです!!今すぐ停戦して下さい!!!」

 

 二人の号令が同時にあがり中央の戦塵は収束に向かった。

 

 

  左翼

 

 左慈「!?一刀が!!」

 

 秋蘭「・・・・飛んでる・・・・?」

 

 左慈「あれを使ったのか!!なぜ!!」

 

 明命「も、申し上げます」

 

 左慈「明命?どうした。」

 

 明命「茉莉様が・・・蜀の策により毒矢を受け重傷・・・・現在も危険な状態が続いてます・・・・」

 

 左慈「・・・・・・・なんだと?・・・・・あ、ああぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!」

 

 秋蘭「どうしたのだ左慈。周泰、説明してもらおう」

 

 明命「あ、茉莉様は一刀様の実の妹様で・・・・左慈さんの・・・・その、恋人なんのです。」

 

 秋蘭「な!!」

 

 左慈「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 秋蘭「大丈夫か?」

 

 左慈「お互いもう剣を治めよう。ああなったらこっちの勝ちは揺るがない。」

 

 秋蘭「そうなのか?」

 

 左慈「一振りで百万の五胡を吹き飛ばせると言えば分かるか?むしろそれでも少ない方だ。」

 

 秋蘭「・・・・・・・・わかった。」

 

 二人「両軍剣を治めよ!!この戦、俺達(北郷軍)の勝利である!!早急に戦いを辞めよ!!!!」

 

 左翼の戦線もさじが少々取り乱したが収束に向かっていた。

 

 

  右翼

 

 徐晃「典韋様!!喧嘩はちょっとおやめ下さい!!一刀様が!!」

 

 流琉「?あ、あれは・・・・」

 

 季衣「ん?え!?北郷さんって空を飛べたの!?」

 

 流琉「季衣・・・・何かあったみたい。兄様があの術を使う時はどんな屈強な軍でも一振りで全滅できるって左慈さんが言ってたから。」

 

 季衣「それってどのくらい強いの?」

 

 流琉「私達の所の恋さん、呂布さんが百人集まっても勝てないって話。」

 

 季衣「・・・・それ何の冗談?」

 

 流琉「・・・・」

 

 季衣「あ、本当なんだ・・・・・じゃ、もうやめよっか。」

 

 流琉「そうだね。徐晃さん全体に停戦指示を。」

 

 徐晃「了解です」

 

 季衣「ボク達も停戦するよ。各隊に通達。」

 

 許褚隊副官「は!!」

 

 季衣「それにしても流琉・・・・」

 

 流琉「どうしたの?季衣」

 

 季衣「なんでじょこたんがそっちに居るんだよう・・・・」

 

 流琉「・・・・・じょこたんって・・・・」

 

 作者の思い付きですが何か?

 

 二人「思い付き・・・・」

 

 こうして右翼も戦塵が次第に収まって行った

 

 

 曹操軍本陣

 

 華琳「戦場の空気が変わったわ。」

 

 稟「どう言う事でしょう。各戦線が収束していきます」

 

 華琳「ん?あ、あれは一刀?」

 

 稟「空を・・・飛んでますね。」

 

 そして・・・・

 

 一刀「すまない華琳。ちょっと急ぎの用が出来てしまったんだ。だから終わらせに来た。」

 

 華琳「何があったの?」

 

 一刀「妹が・・・・蜀の策で毒矢を受けた・・・・」

 

 華琳「それは本当!?劉備・・・・あの子何してるのよ!!」

 

 稟「あ、あの。華琳様」

 

 華琳「稟!全体に終戦命令!!不測の事態と敵大将が本陣に居る事から我らの敗北を宣言なさい!!我らはこのまま北郷軍傘下に入る!!」

 

 稟「は、はい!」

 

 風「お久しぶりです、華琳様。」

 

 桂花「ご無沙汰してます、華琳様」

 

 人和「華琳さん、お久しぶりです」

 

 華琳「桂花、風、人和。あなた達も息災で何よりだわ。今は親交を深めている場合じゃないから、話は後でね。」

 

 一刀「華琳、ごめん。こんな事になって。」

 

 華琳「構わないわ。急いで軍を取りまとめて天水に行きましょう。」

 

 一刀「洛陽とかそっちの領土の混乱を収束するのは三人を使ってくれ。三人とも頼むよ」

 

 三人「御意」

 

 華琳「どうするの?」

 

 一刀「天水に戻ったら一度評定を開いて蜀に当たる。」

 

 華琳「私はしばらくあなたの傍に居るからね」

 

 一刀「ああ、分かった。」

 

 こうして不測の事態により安定の決戦は曹操軍の無条件降伏と言う形で終わったのだった。

 

 

  天水

 

 一刀「・・・・・・・・・・・・・」

 

 あきれる一刀

 

 左慈「・・・・・・・・・・・・・」

 

 白い目を向ける左慈

 

 茉莉「・・・・・・・・・・・・・むぐ・・・・・・・」

 

 何かを口に含みもごもごする茉莉

 

 一刀「なあ左慈、どうする?」

 

 左慈「そうだな・・・・・まずは・・・・・茉莉」

 

 茉莉「・・・・・はい」

 

 二人「SE☆I☆ZA♪」

 

 茉莉「はい・・・・・」

 

 その日茉莉の悲鳴が蒼天に響いた。

 

 

 華琳「私達の敗北の理由がこれとはね・・・・」

 

 春蘭「しかし無事でよかった」

 

 秋蘭「ほう、姉者からそのような言葉が出るとはな」

 

 春蘭「北郷も兄妹が居た。私も秋蘭が同じ目に合ったら苦しいからな。」

 

 秋蘭「そうか・・・・」

 

 華琳「ふふふ、そうだいえば秋蘭?」

 

 秋蘭「はい」

 

 華琳「あなた覚えていたそうね」

 

 秋蘭「はい」

 

 華琳「まったく・・・ひどい話よね。」

 

 秋蘭「申し訳ありません。」

 

 華琳「仕方ないから今夜は一刀の閨に忍び込むを手伝いなさい。」

 

 秋蘭「は、かしこまりました。」

 

 春蘭「?」

 

 その晩は春蘭を除いて楽しむ華琳と秋蘭なのであった

 

 

あとがき

 

 一刀が急遽デバイスを起動終戦に持って行きました

 

 色々突っ込みたい人もいるでしょう

 

 そんな突っ込みの中爆走する妄想

 

 璃々が連れ帰った紫苑に関しては次回あたり入れていきたいと思います

 

 それではまた次回。チェリオー!

 


 
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