No.606111

恋姫無双 ~~紅と蒼の悪魔~~ 3-5話

morikyouさん

この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。

2013-08-07 03:13:34 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:3556   閲覧ユーザー数:3344

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。

詳しくは1話を参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開会式終了後、華琳の発言による興奮が未だ収まらない観客がざわめく中、武将たちは各々の国ごとに集まっていた。

 

魏陣営

 

「さて、いよいよ始まるわけだけど。一人でも多くの者が上位へ上がることを期待するわ」

 

華琳が武将達へ激励をしていた。

 

「もちろんです!たとえ、秋蘭が相手でも手加減なんかせんからな!」

「当たり前だろう、姉者。それはお互い様だ」

 

夏候姉妹はお互いに微笑みながら言い合っている。

 

「…ところで、あの陣営について、どう考える?」

 

華琳が聞くと

 

「…正直つかみにくいです。あの二人は論外としても、恋、霞、華雄もそれぞれ手ほどきを受けているようですし…。流琉はどうなのだ?」

 

春蘭が意外にも冷静に答え、

 

「なんか、ダンテの兄ちゃんに少し教わったとか言って、すっごく強くなってましたよ」

 

さらに聞かれた許緒こと季衣もそう答えた。

 

「そう、ああ言ったのに何だけど、やはり大変そうね…」

 

華琳がそう呟くと、

 

「それでも、当たったならば必ず倒して見せます!我が武の誇りにかけて!」

 

春蘭が気合を入れて答え、それを聞いていた他の武将も頷いていた。

 

 

 

 

 

 

 

呉陣営

 

「ふふふ…、あの時の借りはきっちり返さないとね。皆も頑張りなさいよ!」

 

雪蓮が早くも興奮した面持ちでそういうと、蓮華が

 

「それはもちろんですが、少しは落ち着いてください姉様…。」

 

と少し頭が痛そうな表情で言った。

 

「あの、あのお二方はそれほどの猛者なのでしょうか…。只者ではない雰囲気なのは分かるのですが…」

 

比較的新顔である呂蒙こと亞莎が聞くと

 

「ああ、あやつらは反董卓連合の時、雪蓮達含む連合のほぼ全ての武将達をたった二人で撃退、死傷者も十万を越す被害を与えてきたからな」

 

そう冥琳が答えた。

 

「しかも、あの蒼い外套を着たほうの方、バージルさんというのですが、あの人の抜刀術はほんとに迅いのです!私もいつの間にか斬られてましたし…」

 

なぜか、自分がやられた話なのにうれしそうに明命も答えていたが。

 

「そ、そんなにすごかったのですか…」

 

亞莎があまりの事に少し呆然としていると

 

「それは前のことよ。今度は負けなければいいのだから、皆もそのつもりでね」

「はい!」

 

雪蓮がそう励ますように言い、皆もそれに答えていた。

 

 

 

 

 

蜀陣営

 

「さて、いよいよですな。そういえば、紫苑たちは彼等は初めてだったか?」

 

星が、黄忠こと紫苑にそう聞くと

 

「ええ、噂にはかなりの剛の者と聞いているけれど…。」

「しかし、随分と細い得物じゃの。あれでは折れてしまいそうだが」

 

紫苑とともにそばにいた厳顔こと桔梗がそのように聞いてきた為、星は

 

「ふふふ、私も最初はそのように思っていたのだがな。正直、相対したときは背筋が凍るかと思ったものよ」

 

と、思わずといった様子で笑いながらそう答えた。

 

「ふん、どんな奴が相手でも私が全て潰してくれる!」

 

と、魏延こと焔耶がそう豪語していると、星が珍しく真面目な顔で

 

「焔耶、やってみれば分かる。おそらく瞬きするまもなくお主は死んでるだろうよ」

 

と忠告した。

 

「なんだと!それは私をばかにしているn「この戯けが!」いったあ!」

「分からんのか、あやつらはおそらくこの場の誰よりも強いということが!」

 

憤慨する焔耶の頭に拳を落として、桔梗が言った。

 

「そんな!桔梗様まで!」

 

しかし、あまり理解していない様子の焔耶をみて、星と桔梗は思わずため息を零していた。

 

 

 

 

 

その他(ダンテ達)陣営

 

現在、彼らは第四の勢力として集まっていた。

ちなみに、それぞれの陣営は練兵場の外側に観客席が円形に並んでおり、実況席をはさんで向かって右側に魏、蜀、左側に呉、その他としてそれぞれ設けられた一角に集まっている。

 

「しっかし、華琳があんなこと言うとはな。お前達も大変だな」

 

華雄が改めてそういうと

 

「ま、あれだけ暴れりゃこうもなるだろ。もうなるようになれとしか言えんな」

「………」

 

ダンテは面倒そうにそう答え、バージルは黙考しており返事をしなかった。

 

「あれ、うちらが勝っても褒美くれるんやって。恋、せっかくやし、がんばろな!」

「…うん、今度こそ勝ちたい」

 

霞と恋はそういって互いにエールを送っていた。

 

「うう、私それほど強くないのに…。お兄様達のせいで私まですごい人のように…」

「へぅ…、が、頑張ってください。きっと勝てますよ」

「そ、そうよ。彼らにも教わってるんだし大丈夫よ!」

 

周りの異常さによる自身への期待の高さに顔が青くなっている流琉を月と詠は必死に励ましていた。

 

 

 

 

 

「さて、それでは一回戦を始めたいと思います!まず第一試合ですが…」

 

そう地和が話し始めると、会場中が静まり、地和の妖術によって映し出されている巨大な映像に注目が集まった。そして

 

「決まりました!第一試合は甘寧将軍 対 バージル選手 です!」

 

いきなりの注目選手ということで会場中が盛り上がった。

 

 

「いきなりね…。思春、大丈夫?」

「はっ、誰が相手でも全力を尽くすのみです。まして、一度負けたものなら尚更!」

「その意気よ、ぜひとも勝って勢いをつけて頂戴」

「はっ、行って参ります!」

 

「いきなりのご指名だぜ」

「…ああ、かなりの強敵だな」

「初戦から負けるなんて笑えないからな?」

「…当たり前だ」

 

やがて、中央に二人が進み出てきた。

 

「…やるからには勝たせてもらうぞ」

「………」

 

今回の審判を任された愛紗が両者の様子を確認し。

 

「それでは、試合、開始!」

 

といった瞬間、

 

「はっ!」

 

思春はいきなり自身の持てる最高速度で後ろに回りこみ自身の武器、鈴音で斬りかかった。

しかし、

 

「Humph, What's wrong ? (フン、どうした?)」

 

と、退屈そうに呟くと閻魔刀を抜くことなく斬撃を弾き返し、

 

「Die. (死ね)」

 

と弾かれて隙の出来たがら空きの思春の胴にすり抜けざまの居合い切りを仕掛けた。

 

「くっ!」

 

思春も、必死に体をひねり、完全にかわせはしなかったものの、かすり傷程度に抑えてる事が出来ていた。

 

 

 

 

 

「…姉者、今の思春の攻撃。姉者は見えてたか?」

「…いや、見えなかった。私なら、勘でかわすのがやっとだ。弾くなんてもっと無理だろう」

 

 

「今の攻防…、おそらく思春の最高の一撃だったはずなのに、あの男、まるで動じてなかったわね」

「ですのう。それにあの反撃の速度はその思春の一撃よりもさらに速かった。これは…」

「はぅあ!思春様も三国でも随一の速度なのに、もっと速いなんて…」

 

 

「あの思春殿の攻撃をいとも簡単に…」

「バージルの兄ちゃん、やっぱりすごいのだ!」

「へぇ~、うちよりも速いなんて蒲公英じゃ、すぐにやられちまうな」

「お姉さまと一緒にしないでよ…」

 

 

武将達は、今の一瞬の攻防について色々と話し合っていた。

 

「…手加減しやがったな」

「…あれで?」

 

ダンテの呟きに霞が思わず聞き返した。

 

「バージルの本気の居合いは俺でも見切れるか分からんからな。思春だったか?あいつがかわせるはずがねえ。なのにかわした。これが答えさ」

 

そういうと、興味が無くなったのかその場で眠り始めてしまった。

 

「あれで手加減なのね…」

「へぅ…。一瞬キラッとしたようにしか見えなかったよ…」

 

詠と月はお互いにそういいあっていた。

 

 

 

 

「さっきの攻撃、見えてたのか?」

 

息を整えている間に思春が聞くと

 

「…格上に挑むなら、先手を取るのが当たり前。しかも、速度に自信があるのなら当然死角からの一撃を狙う。そこまで分かっているなら見なくてもどこにくるかの予測くらい出来る。むしろ、その後の俺の一撃を手加減したとはいえ、かわしたことの方が驚いたが」

 

自分の印象よりもバージルが答えたため、そのことにも驚いた思春だったが、その内容にさらに驚かされた。

 

(私の一撃が読まれていた!?いや、奴のいっていることは正しい…。しかも、あれで手加減だと?どこまで遠いんだ…)

 

あまりの実力差に思わず天を仰ぎたくなる思春であった。が、すぐに気を取り直すと

 

「ふっ、ならせめて、貴様の本気を引き出して見せる。甘興覇、参る!」

 

そう告げて、バージルに向かって突撃していった。

 

「…来い」

 

バージルも、それを正面から受け止め、しばらくはお互い速度重視の剣士らしく常人には全く捕らえられない攻撃の応酬が続いた。

 

 

「はわわ、全く見えません…」

「あわわ、なんかキラキラして見えるよ…」

「ほんと、なんか綺麗だねぇ」

「…まあ、そう見えるのも仕方ないのでしょうな。武人ではないのですから」

「星ちゃんにはどう見えてるの?」

「一見互角に見えるのですが、思春殿の攻撃をバージル殿は弾き返しているだけですな。傍から見ていると、稽古のように見えますぞ」

「星ちゃんの言うとおりです。弾き返しで思春殿が大きく体勢を崩した時だけ斬りかかっているようです」

「へぇ~、ってことはバージルさんは本気ではないの?」

「おそらくは。思春殿もおそらく理解していると思いますぞ」

 

 

 

 

 

 

 

「ちっ、やはり遠いな…」

「…正直、ここまで長引かせるとは。正直もっと早く終わると思っていたんだがな。その意地に免じてお望みどおり少しだけ本気というものを見せてやろう…」

 

幾度目かの斬撃を避けた際に思わず舌打ちをした思春に向かってバージルがそう言った。

会場も、バージルの雰囲気が変わったことに気づく。

バージルの発言を聞き、思春が構えを取った瞬間

 

「This is the end. (これで終わりだ)」

 

という呟きとともに、思春の首筋に閻魔刀を当てているバージルがいた。

 

「…降参だ」

 

そういって、思春が武器から手を離したのを確認し

 

「勝負あり!勝者、バージル選手!」

 

愛紗が勝者の名を宣言し試合が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回はいかがでしたか?

今回の戦闘描写はなかなか難しかったです。

合間に、武将達の様子を入れて誤魔化しているわけですが^^;

うまく伝わってくれていれば幸いです。

なお、恋姫武将同士の戦闘は結果のみで省略していくことになるかと思います。

そのため、大方見慣れた展開になる可能性がありますが、ご了承ください。

一応、作品補正がかかっている子は書くつもりですが(誰かはまあ、分かりますよね)

 

では、次回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

 


 
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