注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。
詳しくは1話を参照してください。
「さて、いよいよね…」
「皆、今回は負けちゃ駄目よ?」
「今回こそ、私達が一番だって証明して見せないとね!」
「勝利条件は…」
「「「あの二人に土をつけること!!!」」」
武道会当日。
天気は快晴。洛陽の民も今日はほとんどが大会を見に来るそうだ。
「さて、うちからは俺ら二人と、霞、恋、華雄、流琉か。ま、いけるとこまで頑張るか。出来れば誰か兄貴潰してくれると助かるんだがな」
「…そっくりそのまま、返したいところだな」
いつものごとく店内部では二人の掛け合いが行われていた。
「一人といわず、二人とも負かしてやるからな!覚悟しとき!」
「ふむ、今回は負けられんな」
「…頑張る!」
「わ、私も頑張ります!」
四人も気合の入った返事を返してきた。
「じゃ、行くか」
「あ、あの応援行くので頑張ってくださいね」
「ふん、恥ずかしい真似なんてしたら後で蹴り飛ばすんだから」
「今回こそ恋どのが一番なのです!」
「皆、頑張るのじゃぞ!」
月たちに見送られつつ、ダンテたちは出発した。
ちなみに店の前は魔窟からの出場者ということですでにたくさんの見物人が集まっており、ダンテたちに合わせて、ぞろぞろと着いていくのだった。
「はい、ダンテ様達ご一行様ですね。三国の王の勅命で武将の部の参加になりますがよろしいですか?」
「…変なとこで無駄に逃げ道塞ぎやがって…」
「まあ、念のためってことやろ。あ、うちらもそれでいいで」
「かしこまりました。それでは会場へどうぞ」
そんなやり取りをしつつ、ダンテたちは会場入りした。その瞬間
「ウワアアアアアアアアアア!!!!!」
という大歓声が巻き起こった。
「なんだぁ?めちゃくちゃ大人気みたいだな、俺達」
「…そのようだな」
「…お前達は少しは自分の過去の所業と、現在の噂について興味を持とうか…」
あまりに淡白な反応に華雄が思わず突っ込んだ。
「遅かったわね」
「も~待ちくたびれたわ」
「ま、まあまああれだけ人がいたら仕方ないですよ…」
観客席のさらに一段高い実況席では華琳、雪蓮、桃香がその様子をみて口々に文句とそのフォローをしていた。
「まあ、来たのなら始めましょうか。地和、お願いね」
「はい!」
そういうと、地和と呼ばれた少女がマイクを握り立ち上がり、
「さて、そろそろ天下一武道会、武将の部を始めたいと思います!」
と叫んだ。
「…この時代にマイクなんてあるんだな」
「霞に聞いたところでは、この時代のアイドルらしい。あれは妖術だそうだ」
「ほぉ~、便利なもんだな」
ダンテとバージルは別なところに関心を持っていたようだが。
「…ルールに関しては、相手を殺したら死罪。それ以外は何をしてもよいということで、全力で戦っちゃってください!くれぐれもうち等を巻き込まないように!」
「それでは、三国の王を代表して、曹操様よりお言葉をいただいて開会の儀を閉めたいと思います!」
そういって地和は曹操にマイクを渡した。
「さて、皆日ごろの鍛錬の成果を存分に発揮して頂戴。それに今回は皆も知っているあの二人も参加しているわ」
と、ここで思わせぶりにダンテとバージルを見てから、
「今回、この二人に土をつけたものには、三国の王から褒美を出す。優勝とは別にね」
と、とんでもないことを言い始めた。
観客は、噂程度でしか知らない二人の武に対する期待で歓声を上げた。
「おいおい、そんなこと聞いてねえぞ。なんか俺ら悪者みてえだな」
「要は、負けなければいいんだろう」
二人は驚いてはいるもののあまり動じてはいないようだった。
「それじゃ、長話もあれだし始めましょうか。これより天下一武道会を始める!」
こうして、大会は始まった。
あとがき
どうも、作者のmorikyouです。
今回はいかがでしたか?
ちょっと短めですが、今回から武道大会の開始です。
二人はどのように戦っていくのか!三国の武将たちはどう対処するのか!
誰が土をつけられるのか!
色々と想像しつつ、次回もお楽しみに!
Tweet |
|
|
5
|
0
|
追加するフォルダを選択
この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。