No.552068

なんか神の不手際で転生するらしい

さん

第六十二話:思わぬ再会

2013-03-06 23:42:31 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:9884   閲覧ユーザー数:8954

アーイ!麻井伸復活!!

と、報告はここまでにして・・・・今、俺は―――

 

 

 

「おい、金出せよ」

 

 

 

いきなりだけど不良二人組に絡まれています。え?なんでこうなったかって?

 

 

 

銀行で金を100万ほど引き出す→どうやら近所の不良に見られていた→ぶつかってくる→「あー、こりゃ骨折れたわー。だから慰謝料10万出せ」→今に至る

 

 

 

典型的すぎて萎えるわ~しかも小学生相手にカツアゲも萎えるわー

なにより小学生がカツアゲされているのに見て見ぬ振りする周りの人間に萎えるわー

 

 

 

「オラ!さっさと金出しやがれ!」

 

「・・・・本当に折れたの?」

 

「ッたりめぇだろ!さっさと・・・」

 

「どれどれ・・・・」

 

 

 

そう言って、折れたと主張している右腕に触れ―――

 

 

 

 

 

ベキャ!!

 

 

 

 

 

そのまま握力で握りつぶした

 

 

 

「うぎゃああああ!!」

 

「どれどれ・・・」

 

 

 

そう言って今度は左足を同じように診て触れた(折った)

 

 

 

「ひぎぃぃぃぃぃ!!?」

 

「これは本当に折れているな・・・・いや~すみませんね。どうやらこちらに非があったようだ([∩∩])。じゃあご要望通り10万と・・・ハイ!どうぞ・・・」

 

「「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」」

 

 

 

10万を渡した後、不良は一目散に逃げ出した。

でもあれ絶対治療費10万じゃ足りない気がするな。それにしても軟弱な体だったな。アレはさしずめ豆腐メンタルならぬ豆腐ボディーだな。はっはっは・・・・アレ?周りの皆さん何を見ているんですか?見世物じゃないんですよ?見世物なら金取りますけど

と、思いつつ日課になりつつある散歩をしていると

 

 

 

「ねえ?ちょっと君?」

 

 

 

声をした方を振り返ると紫のロングヘアーをした知性的な女性がいた。だけどこの人・・・・ん?気のせいか?どこかでこの人と似た人物を見たことがある気が・・・・

 

 

 

「実は、待ち合わせ場所に知り合いと待ち合わせをする約束をしていたんだけど、道に迷っちゃってね。教えてくれないかしら?」

 

「構いませんよ。それで?どこですか?」

 

 

 

そして着いたのは・・・・なんだ、何時ぞやかの誘拐があったところじゃないか。

 

 

 

「ありがとう。坊や」

 

「どういたしまして、それから・・・・そろそろ猫かぶりはやめた方がいい。戦闘機人?」

 

「・・・・・いつから?」

 

「ついさっき・・・お前はアイツ等と同じにおいがした。最もお前からはそこまで強い力を感じられなかったから気づくのに時間が少しかかったが・・・」

 

「やっぱり只者じゃなかったわね。妹たちが言うだけのことはあるわ。」

 

「・・・・で?俺をどうするつもり・・・「そこから先は私が話そう」・・・誰だ」

 

 

 

いきなり何処からか声がした。すると―――

 

 

 

「久しぶりです」

 

「ヤッホー!元気だった?」

 

 

 

どこかで見たことのある顔がいた。

 

 

 

「誰だ!お前は!?」

 

「な!?忘れたのか?」

 

「ひどい!!」

 

「ホンノジョークダ」

 

「「じゃあなんで片言なんだ!」」

 

「貴方たち何やっているの・・・」

 

 

 

と、まあジョークはそこまでにして―――

 

 

 

「で?いったい俺に何の用だ?」

 

「いやね、前にそこの妹たちがお世話になったのとドクターが君に興味を持ってね・・・一緒に来てくれないかしら?」

 

 

 

紫髪の人が言った

 

 

 

「・・・・・いいぞ」

 

「あら?てっきり断られると思ったんだけど・・・・」

 

「俺もお前たちを作ったそのドクターに前々から興味があったのでな・・・・」

 

「そう・・・じゃあついてきて」

 

 

 

そう言って転送魔法で俺達は何処へと向かった。

 

 

 

 

 

 

とある管理外世界にある研究施設

 

 

 

「ドクター、連れてきました。」

 

「そうか・・・・」

 

「アンタがドクターと言う人物か(盗聴、監視の類は無しか・・・)」

 

 

 

そこには、見るからに科学者な人と以前暴走したトーレと丸メガネの知らない女性がいた。ふ~ん、なかなかに面白そうな人だ・・・・特にその出自(出所)には・・・・

 

 

 

「ああ、そうだよ。初めまして。そしてここにいるのは娘たちの・・・」

 

「クアットロだよ~よっろしくね~♪」

 

「あともう一人いるのだがその娘はいま訳があって今いなくてね・・・」

 

「・・・・それで?何の用ですか?」

 

「おいおい、せめて自己紹介してくれないかい?」

 

 

 

「・・・悪いが管理局(・・・)に関わりを持つ人間においそれと自分のことは話せない。」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

 

 

盗聴の類はなかったからな遠慮なく言わせてもらう。

 

 

 

「お前・・・どこでソレを」

 

 

 

トーレが警戒していった

 

 

 

「・・・・コードATA」

 

「!!、君はどこでソレを・・・」

 

「いつぞやかの事件の時の管理局員(・・・・)にも同じものが施されていた。その術式がお前の身体にも見て取れた。なら、お前たちが管理局員と関わっていると考えてもおかしくはないだろう?」

 

「・・・・驚いたな。一目見た瞬間にそこまで看破されるとは・・・」

 

「だが」

 

「?」

 

「お前たちはどうやら表立ったそういう人間ではなさそうなのでな・・・出なければ俺のことが今まで隠蔽されていることの方がおかしい。」

 

「・・・・君本当に小学生かい?」

 

「人生経験の質が違うんだ」

 

「一体どんな人生を経験したらそんな洞察眼を手に入れられるのか気になるわね」

 

「さしずめお前・・・いや、結果的にはそいつ等もか・・・いや・・・・そいつ等はさしずめ管理局の新武力候補。そしてお前は・・・・管理局の悪であれと望まれて生み出された存在か?」

 

「・・・・・確かにその通りだ。だが、私は娘たちをアイツ等に渡すつもりもアイツ等のくだらないプライド(正義)の贄になるつもりもない。」

 

「だろうな。俺がお前の立場でもそうするな。」

 

「今いない私の妹は私たちのドクターに掛けられた呪いの解呪方法を探しているの。」

 

「ふ~ん・・・しかし・・・・いやまさか、アルハザードの残りカス程度の技術でこんな天才が出てくるのだから命とは驚きだ。」

 

『!!!??』

 

 

 

俺のこの一言で世界が止まった。

 

 

 

「い、今君はなんといった?」

 

「天才が出るのだから驚きだ。」

 

「その前だ!」

 

「アルハザードの残りカス程度の技術」

 

「・・・・つまり君はアルハザードの技術を知って・・・」

 

「ああ、知っている。」

 

「な、なら、お前のその知識でドクターを何とかできないのか?」

 

 

 

チンクが縋るような声で行って来た。

 

 

 

「できるぞ。」

 

「本当なの~?」

 

「信じる、信じないはお前の自由だ。コードATA・・・あれも元はアルハザードのものだからな。解析はすぐにできた・・・・最も、1000年くらい前に使っていた旧式のものだがな。まあ、だからこそこの世にも残っている物だったんだろうが・・・・」

 

 

 

最もコードATAは自害もしくは裏切り防止のための物なんだけどな。一番新しいものだと盗聴、盗撮、監視機能もついているからな。これの場合は特定の行動及び状況に陥った時にのみ起動する奴だったな。

 

 

 

「だ、だったら。」

 

「だが、物事はそううまくいかない。世の中はギブ&テイクだ。」

 

「・・・・何が望みなんだい?」

 

「その前に聞くが・・・自由の身になったらお前はどうする?」

 

「う~ん・・・・このまま当てのない探求をしたいけれど・・・まあ、管理局や最高評議会にちょっとした嫌がらせはしたいね。」

 

「なら俺と同盟を組め。」

 

「何?」

 

「俺も管理局・・・・と言うよりお前の口ぶりからして上が腐っているようだが・・・まあそいつ等が邪魔だ。」

 

「何故邪魔なのだね?」

 

「そろそろ時間か・・・・これを見ろ」

 

 

 

そう言って映し出されたのは一つのモニター・・・そこには一つの惑星と新型の次元航行艦が移っておりいきなりアルカンシェルのような砲撃が放たれた。当然そんなものを受けた惑星が無事であるはずもなく跡形もなく消滅した。

 

 

 

「な!?」

 

「こ、これは・・・」

 

「うわぁ・・・」

 

「ひどい・・・」

 

「これは今さっきこの有人(・・)管理外世界で起きたことだ。」

 

「どうやって盗撮したのかは聞かないけど・・・・どうして?」

 

「内容は単純。管理局内に保管してあったロストロギアをとある(・・・)次元犯罪者が強奪。その犯人が此処へ逃げたから。この船の艦長はこう考えた『どうせ管理外なんだからいくらでも取り繕うことができる』っと。」

 

「そんな・・・」

 

「・・・どちらが正義の味方かわからないわね。」

 

「だが・・・本当の狙いは別にある。」

 

「?」

 

「単純だ、ロストロギアの力を試すためだ。」

 

「・・・ま、まさか」

 

最初からこういうシナリオだったんだよ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)。お前たちのような次元犯罪者を作って、まあお前等はまだマシか・・・・ちゃんとした有用性があると認められているからな。これはいわばお前たちのところでいう失敗作の廃棄を兼ねた実験だ。まあ方法としては失敗作に洗脳装置(テスタメント)を用いて予め行動をインプットしたという所だろう。・・・・当然、前々から管理局の悪という設定にしておいて。あ、いやこの分だとこの艦長にも同じことをされているかもしれないな。こっちが本命なんだし。」

 

『!!?』

 

 

 

最も裏で平然とこんなことをする奴がこれだけとは考えにくいがな

 

 

 

「さて、このような行動を平然と起こす管理局を管理外世界で住んでいる俺からしたら見過ごせるわけがない。いつ標的にされるかわからないからな・・・・・俺が同盟を組みたがっている理由がわかったか?」

 

「成る程ね・・・・分かった。その意見を飲もう。元々君は私の娘たちを救ってくれた恩人だ。その辺は信用できそうだし。」

 

 

 

そう言ってスカリエッティは契約書にサインした

 

 

 

「契約成立だな。さて、じゃあ早速行うが・・・動くなよ?」

 

 

 

そう言って俺は自身の右腕から手にかけて特殊な術式がかかれた腕を展開する。コードATAは解除術式のみいかなる機能も無効化される仕組みになっている・・・・むしろ新型じゃなくてよかった。新型ならかけた術者以外が手を加えると強制発動するからな。

 

 

 

「ほう・・・これは興味深い。」

 

 

 

そしてそれをスカリエッティの身体に突き刺した。

 

 

 

「!?」

 

「な、なにを・・・」

 

「騒ぐな・・・いまディスペルを用いて体内の魔法を直接解呪している。痛みは無いはずだ。」

 

「・・・・確かにないね。不思議な感覚だ。」

 

「まあATAが外側に掛けられていたならこうする必要もなかったんだが・・・終わったぞ。」

 

「ドクター!お体のほうは・・・」

 

「大丈夫・・・それにあの体に埋め込まれているような不快な感覚ももうない。」

 

 

 

それを聞いた。ナンバーズの喜び用はすさまじかったとだけ言っておく。と言ってもウーノとトーレは普段のまま・・・・と言うわけでもなく笑顔だったな。うん。

 


 
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