「違和感」(クリエ視点)
街の皆は避難した所で、アーミーを皆の援護に向かわせるように・・・・と思ったが、私のそばで待機させた。
私の女神としての名前はファントムハート、
皮肉なものだ。生前からのあだ名を自分から名乗るなんて・・・・
ま、これの方がしっくり来るんだよねー・・・・さてと、観察観察っと・・・・
ホワイトハート
「デヤァァァァァァァッ!!」
ガキィンッ!!
ブーちゃんの大斧を左腕一本で止めた。・・・・やっぱり凄い。
ブラックハート
「隙あり!」
グリーンハート
「覚悟!」
イエローハート
「でやァァァァァァッ!!!」
【SPスキル―攻撃系―ボルケーノダイブ】
【SPスキル―攻撃系―ギネストラダンス】
【SPスキル―攻撃系―ガードストライク】
正面からピーちゃん、右サイドからベーちゃん、上からノーちゃんが一気に決めてきた。
「流石に3方向は無理だろう」ってやつか。悪くはない、悪くはないけど・・・・・
ドドォォォォォンッ!!!
【EXフィニッシュ―スパークウェーブ】
女神×4
「キャァァァァァァァァァッ!!!!」
やっぱりこうなったか・・・・プーチャンは電気タイプ、電気を身体に纏うのもそれを放出するのも早い。
纏うのも放出するのも他の属性でも可能だけど、電気って確か、肉体の活性化等の恩恵があるんだよね。
でないとあそこまで動作が速くならないし、反応速度もいつものプーちゃんだったら詰んでいる。
けど妙だった。何か違和感がある。読まれていると言うのも嘘ではないようだ。
それでも違和感があった。なんだろう・・・・・・
試しに攻撃直後のプーちゃんに、一体のアーミーを不意打ちで飛ばして見た。もしその違和感の正体が私の思った通りのモノだったら・・・・
アイリスハート
「ッ!!!」
ザシュッ!!
驚いたような表情で切り裂いて周りを見る。その直後ノーちゃんが突っ込んで行った。
・・・・・・やっぱりだ。聞いていた時よりも視野(と言うよりも感知する範囲)が狭いようだ。
それはつまり・・・・意識があると言う事、そして今かなり焦っていると言う事だ。
それならそれで疑問がわく。何故暴れたのかという疑問だ。
確か、チータが辞めたのが発覚した時に・・・・・・・
ファントムハート
「!!」
まさか・・・・それが原因!?そんな事の為に・・・・ここまでの騒ぎを!?
そう言う事か・・・・・
プーちゃんは、興味や殺意など、自分が意思を向けたモノを逃がさない性質だったか。
チータは確か、プーちゃんの身近にいた人達の中で唯一の男性で、且つ自分を倒した男性でもある。
興味を持たない訳が無い!
あの行動も、チータに会いたいという表現だったんだ!!(傍迷惑な・・・・)
そういえばアイツ(チータ)ともっとお話したいって言ってたような・・・・・お友達になりたかったんだね。
アイツ結構気を使うから、あのままだとプーちゃんの為にならないって思って辞めたんだろーなー・・・・
逆だよ。二人はもっと話し合わないといけないんだよ。
もっと二人は向き合わなきゃだめなんだよ。
その為にも・・・・・・
私はアーミーを皆に一体ずつ近づけさせ、アーミーを通して話した。
ファントムハート
「皆、一旦引いて。良い考えを思いついた。・・・・私が前に出る。」
ホワイトハート
「何言ってんだ!お前ひとりじゃ・・・・」
ファントムハート
「良いから退いて。大丈夫、死ぬつもりはないから・・・・信じて・・・・・」
グリーンハート
「・・・・・・・わかりましたわ。」
ブラックハート
「なッ!?何言ってるのよ!!今のアイツは・・・」
グリーンハート
「この時のクーちゃんは、結構頼りになりますわ。私が保証します。」
ファントムハート
「ありがとう、ベーちゃん・・・・じゃあ、行ってくる。」
フワッ・・・・・
浮かび上がり、私はプーちゃんの前に出る。後の皆は退却する。
今プーちゃんが焦っていて、視野が狭くなっているのなら・・・・・・上手くいくはず!
チャッ
私は、プーちゃんに弓を構えた。さあ、勝負だ。
【ファントムハートVSアイリスハート】
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