「正月の大仕事」(ユウザ視点)
インターセンター・1番街・ユウザ宅
テレビで年を越した後、三人で行く初詣の予定を立てて解散した。
二人は寝る為に自分の家に帰ったが、俺にはまだ予定があった。
今年こそ、初日の出を見るという予定が・・・・・・
年の初めに何度も見ようとしたが、その度に問題が発生、解決した後は疲れでその場で寝てしまい、見過ごしていた。
今年こそは正月の日の出を拝む為、投剣20本を仕込んだコートを着込み、使う武器全部持って準備を整えた。
持って行く回復アイテムは、眠気覚まし、疲労回復込みだ。そして、俺は日の出を拝める場所に向かった。
インターセンター・1番街・神社
この神社は数年前、英雄ワーカーがこの場所を国づくりの始まりとした事を記念に建てたものらしい。
実際に願いが叶った人もいるらしく、初詣にここに行く人も多い。
というか、俺たちもここで参拝する予定でもある。
この神社の後ろに大きな樹があり、その樹の上が日の出を見るには絶好の場所らしい。
だからこうして日の出を待っているわけだが・・・・・来るのがちと早すぎたようだ。
そういえば、去年も同じような感じだったような・・・・・
ドォォォンッ・・・・・
ユウザ
「!!!」
かすかに聞こえた爆発音が聞こえた方向を樹の上に登って見たら、森の少し離れた所に煙が!!
今年もやっぱりこうなるのかよ!!!
だが、去年より来る時間が早かったからかなり余裕ができた!これは成功というのかも!
とりあえず、俺は現場に向かうのであった。装備も整えているから大丈夫のはずだ。
プラネテューヌ付近・森林
パープルシスター
「逃がしませんよ、インターセンター!」
源
「クッ・・・・・・」
現場近くで見えたのは、源さんと・・・・女神候補生!?正月だってのに、随分と真面目なもんだな・・・
相手はパープルシスターか・・・・武器は右手に持ってる銃剣、【
って呑気に解説している場合じゃない!急いで助けなきゃ!
ヤツは武器を構えて斬りに行った。
パープルシスター
「あなた方のような方々がいたら、ゲイムギョウ界が壊れてしまいます!それが何故理解出来ないんですk・・・」
ドゴッ!
そこを俺がヤツの顔にとび蹴りを浴びせて吹っ飛ばして止めた。
パープルシスター
「コホァッ・・・!!」
ズサーッ・・・・ ストッ・・・・・
ユウザ
「理解できないね。今もこうして世界は平穏だ。お前達が勝手に乱してるだけだ。あの時も、今この時も!」
武器を構え、源さんの前を遮るような形で立った。構えた武器はもちろんゲハバーンだ。
源
「ユウザ・・・・・」
ユウザ
「これ使って。あと、疲労回復のも。」
源
「初日の出は・・・・いいのか?」
源さんは、俺がこのアイテムを備えている事情を知っている。まあ、去年、言ってたからなー・・・・
ユウザ
「今は自分の身が大事だろ?回復したら逃げろ。後は何とかする!」
ダッ!
源
「ユウザ!!!くっ・・・・!これでは戦う事は出来なさそうだな・・・・」
ユウザVSパープルシスター
キィンッ! ギギギギギ・・・
俺は目の前の敵に刺突を繰り出したが、大きな武器によって防がれた。
パープルシスター
「その剣、お姉ちゃんが言ってた・・・・だったら!!」
キィンッ! ストッ チャッ・・・ ドォォォゥゥンッ!
敵は俺の武器を弾いた後、距離をとってビームを放った。以前戦った姉の情報を知ったからだろう。だが・・・
ドォォォォォォォ!!!!
この剣は何でも喰らうので問題ない。姉のデータは無駄だったようだな。
ユウザ
「行くぜ!!」
ダンッ! ザッザッザァンザァンザァンッ! ザシュッ!
【SPスキル・攻撃系・
先ずはクロスコンビネーションの斬り上げまでやった。
パープルシスター
「ガハッ!これは・・・お姉ちゃんの・・・!だったら最後は上空から・・・・」
ギュゥンッ! チャキッ・・・
敵は攻撃を読んでプロセッサユニットで空中での姿勢を制御し、真上に銃剣を向けた。
だが、俺はそこにはいない。【俺は真下にいるのだから】
チャキッ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
右手に魔剣を左手に銃を構え、魔剣の力を銃口の先に集めて圧縮させて・・・・・
ドォゥンッ!
敵に向けて放った。
パープルシスター
「えっ!?」
ジャキッ! ドォゥンッ・・・
相手も気付いて急いでビームを放つが、もう遅い。勝負は決した。
ドォォォォォォォォォォォ・・・・・・
【連撃連鎖・ゲハバーンカノン】
パープルシスター
「カハッ・・・・」
墜落する飛行機よろしく敵がおちていった先には、方陣が仕込まれていた。
ドシャッ! ドドドドドドッ!!!
パープルシスター
「ングッ!」
敵が方陣の真ん中に落ちた時、方陣の中で浮いていた15本の投剣が一斉に突き刺さった。そして・・・
バシュゥゥッ!
【SPスキル・設置系・術式設置・直刺し・シェアアウト75%】
方陣となって敵のシェアを強制放出した。
ネプギア
「う・・・・あ・・・」
ガクッ
敵は大量にシェアを放出されたショックで気を失った。変身も解除された。
この後、俺はプラネテューヌの近くまでの所に女神候補生を置いといて、急いで神社に戻った。
インターセンター・1番街・神社・樹の上
ついに・・・ついに俺は初日の出に対面した。日が昇る瞬間をこの目に刻んだ。
長かった・・・・これまで失敗しててもう見れないのかと思った・・・・・
そしてしばらく、昇っていく太陽を眺めていた・・・・・
インターセンター・1番街・神社
チータ
「・・・で、その後お前は俺達がここに来るまで待っていたと・・・・」
ユウザ
「(コクコク)」
デバッカ
「仮にも女神と対峙したんだし、普通休むぞ?」
ユウザ
「疲労回復と眠気覚ましのアイテムはまだ持っていたから大丈夫だった。」
チータ
「初日の出の感想は?」
ユウザ
「『年の始まりという事もあって気分的に綺麗に見えた』・・・です。」
デバッカ
「それは良かったな。だがな・・・・」
ユウザ
「・・・・・・・・・」
チータ&デバッカ
「お賽銭に使う金くらいは持ってけ!!」
ユウザ
「すいませんでした・・・・・」
結局、二人から金を借りる事になってしまった。勿論、金は後で返すつもりだ。
ユウザ
「次は三人で日の出を見ようか。」
チータ
「また女神に出くわしそうだからパス」
デバッカ
「同じく。」
ユウザ
「ええ~~~~・・・・・・」
そんな訳で、俺は帰ったらとりあえずは一寝入りしようかと思った。
実は疲労回復も眠気覚ましももう無かったからだ。
二人と別れた後、終えはふらふらしながら家に帰るのだった・・・・・・
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あけおめ回です。