No.525586

外れ者の番外編

ヒノさん

これが終わったら、絶対に笑ってはいけない見るんだ・・・・
今回のは結構適当です。ごめんなさい。

2012-12-31 16:26:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:336   閲覧ユーザー数:336

「大晦日」

中央交易場・街道

今日は大晦日、今年の終わりだ。ほとんどが仕事場か家で年越しを待つ日でもある。

しかしそんな中、とある事情でクエストに行く三人がいた。

現在16歳の人間ユウザ、永遠の20歳の人神チータ、永遠の21歳の人神デバッカの三人だ。

ユウザが持っているのは、伝説の魔剣に似たような剣だ。

シェアや女神以外にも色々取りこんだことで、女神以外も喰らうようになってしまった剣、【ゲハバーン・壊】である。

真の力を使うには、三つの条件のいずれかが満たされないと発揮できず、発揮してない時はただの剣である。

条件は、近くに女神がいるか、シェアクリスタルを食わせるか(大きいのでも5分位)、ユウザが凶化している時の三つだ。

彼に同行する二人は、人神という元人間の神で、別の世界から来た存在でもある。

こんな三人が何故こんな所にいるのか。それは・・・・・・・

こたつを買う為である。

話は昨日にまでさかのぼる。

ユウザの家で年を越そうという予定を立てたが、ちょっとした事で人神ズが喧嘩して、その拍子にこたつが破壊された。

その後はブチ切れて凶化したユウザによって二人は撃沈。結局二人がこたつを買う事になったが、

どこに行っても売り切れだった。

そんな時、こたつを報酬とするクエストがあるという情報を聞いた後、その依頼主がいる中央交易場に赴いたのである。

ここは元々、かつてはギョウ界墓場だった。そしてそこをインターセンターの中央街として築かれた。

しかし、数年前の戦争で、四大国によって強奪された。その後四大国内の話し合いにより、交易場となって今に至る。

早速依頼主を見つけた三人は、事情を聞く事にした。

話によると、彼女は常にこたつに入っているが、最近身動きが取れないのが不便になったらしい。

そこでこたつの代用品として、あったかいと評判の【フレイムフェンリルの毛皮】が欲しいとの事。

三人は標的が生息している所へと向かった。

リーンボックス付近・火山地帯

三人は早速標的を見つけたが・・・このフィールド全域のモンスターが汚染化されていた・・・・・

依頼主は、『時期的に汚染化してると思うから気を付けて』とは言っていたが、まさかこれほどとは思わなかった。

ユウザ

「どうする?これ全員倒すのも骨が折れるぞ。しかも今日は他の武器もシェアクリスタルも持ってきてない。」

チータ

「まんまお使い気分だったからな・・・・」

デバッカ

「倒すしかないだろ。作戦は?」

ユウザ

「いつも通りだ。俺が囮になって二人が目標を仕留める。いくぞ!」

 

ダッ!  ザシュッ!

 

ユウザは標的と距離を詰め、標的を切り裂いた。

チータ

「ったく・・・人間の身で毎度無茶するよな!」

デバッカ

「全くだ・・・毎度毎度コイツといるとこんな感じだよな!」

 

カッ! ドォゥゥゥンッ!

 

二人は人神化して標的に向かってまっすぐ飛んだ。

ユウザは他のモンスターをすりぬけ、標的を挑発した。

ユウザ

「こっちだよ!」

 

ザンッ!

 

注意を向ける為に再度標的を斬った。

モンスター

「ウォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

 

ブンッ!

 

スレスレでモンスターの攻撃をかわし、取り巻きにも注目を集めた。

チータ

「敵は汚染化してるのにこの立ち回り、相変わらず危なっかしいなー・・・・」

デバッカ

「それじゃあ俺たちはアイツが死なないように手っ取り早く狩らないとな!」

チータは大剣、デバッカはライフルに持ち替え、一気に決めようとした。

チータ

「行くぜェェェェェェェェェェェェェ!!!!」

 

ゴォォォォォォォォォォォッ・・・・・・・

 

チータは標的の真上から急降下して・・・・

 

ドッッッ!!!

 

思い切り叩き斬った!!!

【SPスキル・攻撃系・降下豪断】

そして同じく上空から、デバッカがライフルを構えていた。スコープにはまだ息をしている標的の脳天が写っていた。

デバッカ

「いつもならアイツの一撃で終わるはずだが・・・・・まあいいか。これで終わらせる・・・・」

 

ゴオォォォォォォッッ・・・・・

 

銃口の先から空気が集まり、圧縮されている。これは、以前戦った事がある相手の技を元に編み出した技・・・・

デバッカ

「【ドラグハウルブラスト】!」

 

ドォウンッ!!! ・・・・ズズゥゥンッ・・・・・・

 

標的の頭部は吹っ飛び、残りは姿勢を崩し、倒れた。後は取り巻きを倒すだけの簡単な・・・・

ユウザ

「終わったよ・・・・・・」

いつの間にか、ユウザが取り巻きを倒していた。握られた剣は禍々しいオーラを纏っていた。

チータ

「お前・・・・どうして使えてるんだ?」

ユウザ

「ポケットに小さいのがあった。10秒しか持たなかったけど、十分だったよ。」

デバッカ

「ああ・・・・・うん・・・・まあいいか。毛皮は手に入った。依頼主の元に急ぐぞ。」

インターセンター・1番街・ユウザ宅

三人は手に入れたこたつで暖まっていた。

ユウザ

「今年も終わりだな・・・・」

チータ

「毛布の部分は余った毛皮に変えといたから、すっげえ温かい・・・・」

デバッカ

「依頼主にバレなくて良かったな・・・・・」

ユウザ

「あらかじめ隠しておいて良かったよ。出した物全部かっさらったからな・・・・」

鐘を聞く為にテレビを付けた。

それからしばらくして、鐘の音が響く。年の終わりを刻む為に・・・・・・・


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択