「手紙」
8歳
両親の死や教会や施設の嘘、様々な事があり過ぎて混乱していた。しばらく木の下でうずくまっていたら・・・
モンスター
「ウホッウホッ」
何か・・・不気味な顔をしたスライヌが集まってきた。ウホウホ言ってるし・・・・
僕は怖くなって逃げた。そしたら、もの驚く早く追ってきた。直感で『襲われる』と思って・・・・
ユウザ
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
モンスター
「ウホッウホッウホッウホッ」
全力で逃げ出した。それに負けじとモンスターも速度を上げる!!
怖い!止まったら襲われる!!なんかいやだ!!っていうか普通『ヌラ』だよね?何で『ウホッ』なんだ!?
訳も解らず、ただただ逃げた。この時は親は死んでいたとか施設や教会は騙してたとか考える暇もなかった。
いつまでも逃げられるわけじゃない。だんだん疲れて来て、ついには根っこにつまずいた。
ドスッ ゴッ
転んで頭を樹にぶつかり、後ろを振り向いたら・・・・
モンスター
「ウホッウホッウホッウホッウホッウホッ・・・・・・・」
ユウザ
「あ・・・・あああ・・・・・」
いつの間にか囲まれていた。というか獣系や鳥類、岩石系と多種族のモンスターも見えた。
もう駄目だと思った。走ってる時もだけど、もう泣きっぱなしだった。一斉にモンスターが襲ってきたその時・・・・・
モンスター
「ウッホォォォォォォォォォォ!!!」
ユウザ
「あああああああああああああああああ!!!」
ドドドドドドスッ・・・・・
その時、閃光がモンスターの群れに当たり、モンスターの群れは倒れた。
ユウザ
「え・・・・・?」
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「すまないな。しばらくは寝てもらうよ・・・・」
大人の男性の声が聞こえた。そしてモンスターには投剣が刺さっていた。どうやら助かったようだ。
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「大丈夫かい?」
声をかけられた直後、僕は前まであった恐怖心とそこから助かったという安堵感と全力で走った疲労で、意識を失った・・・
キャンプ・テント内
気が付いたら、そこはテントの中だった。恐らく、さっきの人がここに運んだのだろう。
そういえば、あのモンスターの状態は、もしかしてホモ化というのだろうか。
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「気が付いたか?」
さっき助けてくれた人が入ってきた。が、彼に対して何故か拒否反応を起こした。
どうやら男性に対して拒否反応を起こすようになったようだ。
まいったな・・・・女の人と接するのはただでさえ苦手なのに・・・・・・
キャンプ・広場
しばらくして、拒否反応は無くなったので、とりあえず謝罪とお礼を言った。
その後、僕はここの事を知った。
ここは、女神のいない国を作り、そしてそこに暮らすために集まった人達らしい。
両親と同じように、「女神に頼ってはその内何も出来なくなるから」という人や、
「女神が気に食わないから」という人、前までいた国に対して不満を持つ人、様々な理由を持つ人がいた。
まとめる人が大変そうな気がした。というか、話した人がまとめ役のようだ。
教会からの抑制、挫折、書き込みから出たアイデア、参同させるための説得、色々あって今に至ったらしい。
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「こんな話に興味を持つ子供も珍しいな」
ユウザ
「両親も、そういう活動したから・・・・知ったのは最近だけど・・・」
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「そうか・・・御両親は、今、どこに?」
ユウザ
「捕まって牢屋で病死。原因は過労だって言ってた。隠れて話していたから確実だと思う。」
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「そうか・・・・すまない、つらい事聞いて・・・」
ユウザ
「・・・・・・うん・・・いいんです・・・院長と本に乗っかった小さな妖精が話してたんですが・・・」
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「妖精?それは恐らく、プラネテューヌの教祖のイストワールの事だろう。」
ユウザ
「きょうそ?」
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「いわゆる、教会で一番偉い人の事だ。」
そのまま会話がはずんだ所で、僕は両親の手紙の封を開けた。
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「それは?」
ユウザ
「両親が書いた手紙・・・僕宛てらしい。」
その内容を読んだ時、思わず手紙を落として、涙があふれた。
手紙の内容
ユウザへ、この手紙が届いたという事は、教祖も親の心を分かってくれたのでしょう。
そしてこの手紙を読んでいる時には、私達はもうこの世にいないでしょう。
今までそんなにかまってやれなくてごめんなさい。出来るだけ長くいられるようにしたけど、あまり一緒でもなかったね。
そしてあなたは生きて、幸せになってね。
大丈夫。わたしたちは何も出来ないけれど、あなたには、あなたを大切にしてくれる人達がいるのだから。
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それから団体の筆頭であるリンク・ワーカーという人が、育ての親として、僕を預る事になった。
それから僕も、彼の手伝いをするようになった。育ててくれるから、それに応えたかった。
それに、教会とか大国とか、この時あまり信用できなかった。手紙を隠蔽しそうだったからだ。
国作りが難しくなって来た事を知った時、人間の生活に憧れるモンスターの皆にも、手伝ってもらう事にした。
その時、どこから聞いてきたのかと義父から聞かれた。
すぐ近くでつぶやいてるのを聞いたからなのだが、まさか聞いてた事も気付かなかったとは・・・
苦笑いをして呆れてた。そんな事もあって、インターセンター1番街は完成した。
その勢いに乗ってどんどん街は増えていった。僕は、義1番街の住宅にて、父の家に住む事になった。
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けどまだ終わらなそう・・・・・