No.515170

神次元の外れ者(7)

ヒノさん

更に増えるページ。
果たしてちゃんと文として成り立っているのだろうか・・・・・

2012-12-05 00:17:16 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:255   閲覧ユーザー数:244

「休暇」(デバッカ視点)

ラステイション・街道

あれから、任務をこなして慣れ始めたチータを単独で任務に行かせる事が増えた。

それと同時に、俺の休暇が増えた。

ちょっと気になった事があった為、俺はラステイションに来た。

チータは今日も任務があって忙しい。というか、むしろアイツがいると面倒だ。

任務中にも・・・・・・

回想

チータ

「ラステイション、行ってみたいな~」

デバッカ

「何か珍しいものでもあったっけ?」

チータ

「オイオイ、ラステイションといったら、あのノワールがいるんだぜ?可愛いと有名なあのノワールがさ。」

・・・って言ってたからな・・・・何するか分からん。

きっかけはとある任務中の事、ラステイションでの偽神討伐任務の途中だった。

山道にてラステイションを眺めていたら、脳裏に鏡越しに警備員の服を着ている俺自身の姿が見えた。

あの時の俺は、ラステイションの警備員だったのだろうか?

だとしたら、俺を知っている人がいるのではないのか?

それを確かめるために、俺はここにいるわけである。

人間だった頃の俺の事を知っている人がいるかもしれない。

そんな根拠のない淡い希望を持って、ここをうろついてるわけだ。

しかし、七賢人騒動から八年、その間に俺を知っている人はここにいるのだろうか?

もしかしたら、あれは八年よりも前の記憶かもしれないからだ。

だとしたら俺の事を覚えている人はいない確率は高い事になる。

そんな事を考えていた時・・・・・

????

「あら?貴方は・・・・ちょっと、待ちなさい。」

誰かに声をかけられた

デバッカ

「ん?」

声をかけたのは黒髪のツインテール、赤い瞳、青いリボン、フリルが目立つ服装の人物。

知っている。こいつはここの女神のブラックハートことノワールだ。

ここの人間にはブラックハートと呼ばせているんだったな。ってことは・・・・

デバッカ

「どうしましたか?ブラックハートさ・・・」

ノワール

「しっ!ここではノワールと呼びなさいっていったでしょ!」

は・・・・?少なくとも警備員や教会の役員とかにはブラックハートと呼ばせてるはずだろ?

ノワール

「まあ、警備員のフリさせて呼ばせたから仕方が無いか。それより、ちょっと付き合いなさいよ。」

デバッカ

「え?」

ノワール

「いいからっほら早く。」

そう言われて引っ張られて、そのままギルドに連れて行かれた。・・・・どういう事だ?

ラステイション・ギルド

ノワールが依頼表を眺めている間、俺は何かを思い出した。

 

回想

ノワール

「ちょっとそこの貴方、今暇?」

デバッカ?

「へ?まあ、そうですけど・・・何か?」

俺はここで、ノワールに声をかけられた。ちょうどさっきのようにだ。

ノワール

「今、クエスト受けようとしてるんだけど、ちょっと付き合いなさい。」

デバッカ?

「まあ暇ですし、良いですけど・・・・一体どんなクエストなんですか?」

ノワール

「これよ。」

デバッカ?

「ちょっ・・・!?これって・・・・!」

ノワールが見せたのは、Sランクの討伐依頼だった。これは並の人間がこなせるレベルではないものだった。

デバッカ?

「Sランクって・・・・何でこんな無茶な依頼を!?」

ノワール

「あら?私はこれ位の事は一人で出来るわよ。」

デバッカ?

「え~~~~~~!?」

 

信じられなかった。こんな少女がSランクを一人でこなすという事自体が。けどまてよ?だったら何で誘う必要が?

デバッカ

「いや、一人で出来るなら何で誘うんですか?一人でやればいいでしょう。」

ノワール

「・・・・・・ッッ」

デバッカ

「もしかして、友達とかが忙しいから来れないので、とりあえず目に入った俺を・・・ってことでしょうか?」

ノワール

「そ、そんなわけないでしょ!つべこべ言わずに一緒に来るの!貴方も行く事になってるんだから!」

デバッカ

「えええええええええええええええ!?!?」

そういうことか・・・・・・

だんだん思いだしてきた・・・・・俺、あいつに振り回されてたんだ。

あいつは、友達と一緒に行けない時、たまたま目を付けた俺を連れて、Sランクの討伐クエストに付き合わせたんだ。

それ以降、暇なときには無理矢理俺をクエストに同行させたんだっけ。

クエスト中は、確かに生きるか死ぬかの状況だった。俺を囮にしてノワールが斬り込むってパターンだったからだ。

囮にされてる間は、一撃だけでも死に直結するから必死にかわしてた。

それで出来た隙をノワ-ルが華麗な剣さばきで倒していった。

仕事の息抜きにには、警備員のフリをして同行させられる事もあった。

あの記憶は、その時のだった。

正直、囮になっていたあの時は、生きた心地がしなかった。

あの時の事を思い出す度、自分の戦闘スキルがどこから来たか、だんだんと分かってきた・・・・・・

ノワール

「よしっ!そろそろ行くわよ。場所は・・・・・・」

今の俺ならまあ問題ないだろう。けど・・・・

回想

 

ズルズルズルズルズル・・・・・・・

 

デバッカ?

「ちょっ待って!俺そんなに強くないから!Sランクなんて無理!無理!」

ノワール

「いいから来るの!大丈夫よ。囮なんだから避けてればいいんだし、生命保険にも入ってるでしょ?」

デバッカ

「全然大丈夫じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!助けてェェェェ!!シニタクナァァァァァァァイ!!!!」

 

・・・・とわめきながらずるずると引っ張られてたなー・・・・・

ノワール

「ん?何よ。」

デバッカ

「何でもない。」

今はもう、それが無駄だと分かっているから、自分の足で、付いていくことにした。

今の俺なら、この寂しがり屋と共闘する事が、一応出来るのだから・・・・。


 
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