「出来損ない達の強襲」(デバッカ視点)
プラネテューヌ付近・森林深部
偽神(獣人)
「オラァッ!!」
手下と思われる獣人系(恐らくネコ科)の偽神は、俺に向かって腕を振りかぶって引き裂きに来た。
ボトッ
手下偽神(ネコ科)
「ア?アアアアアアアアアアアア!!!」
が、その腕は既に切られた為、俺に当たる事はなかった。
そしてそのまま剣を構えていた俺に・・・・
ザシュッッ・・・・
手下偽神(ネコ科)
「ア・・・ア・・・・・」
首を刎ねられ、絶命した。まるでモンスターを狩るのと同じ感覚だった。
もしかしたら、俺は過去、生きるか死ぬかの状況に身を置いた職業だったのかもしれない。
そう考えてる間に次々と襲いかかって来た。どうやら束になれば勝てると思ってるようだ・・・・・
まず一番前の偽神(カマキリ)が振りかぶる左腕の鎌をかわして懐に入り、右手の剣で擦れ違い様に一突き。
そして右手の剣を突き刺したまま逆手に持ち、次に襲ってくる二番目(ゴーレム)と三番目(メカ)に一番目をぶん投げた。
倒れこむ敵を飛び越えて襲ってくる四番目(犬)と五番目(植物)に向かって、両手逆手でクロス斬り。
それを死角に突っ込んできた二番目と三番目のラリアットをしゃがんで回避。
直後に心臓を同時に一突きした。急所に当てないとなかなか倒れない為だ。
偽神は人神や女神とは違い、急所や身体構造は人間と言うより、殆どの生物のそれと近い。
あと偽神には欠点がある。モンスターの部分がある故の欠点だ。
自我をモンスターの面に取りこまれる危険性があると言う事だ。
女神は変身すると性格が変わる者もいるだろう。それみたいなものだ。
女神の中には変身している時の性格に浸食されるという情報がある。それみたいなものだ。
完全に心がモンスターと化してしまったら最後、戻す事は不可能に近い。
と言うより、戻ったという前例が今まで無い。
簡単に言えば、偽神は出来損ないなのだ。
デバッカ視点
とりあえず、近くにいるこの娘を・・・・・ってあれ?いない。何時の間に・・・・・
偽神(妖魔)
「まさか俺の幻に対しても下心なしとは・・・・付き合った奴は可哀相だな・・・・」
は?幻?って事は・・・・・
デバッカ
「そういえば、妖魔系は幻を見せるのが得意だったな。それで釣ってたのか。成程な。」
ダマシヤガッテ・・・・ユルサンッ!!
チャッ ダァンッ
天井に向かって一発撃った。群がる偽神、荒ぶる偽神、その全てを・・・・殲滅するッ!
まず近くの人神(蟻)を顔面を蹴飛ばし同時に脳天にぶち込んだ。
次に逆さのまま両手に銃を構え・・・・・・
ダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダンダン・・・・・・・
群がる偽神共にぶっ放した。
そして着地した後には、十二の死体が周りを囲んでいた。
残りは十か・・・・俺は敵勢力に向かって突っ込んだ。
そして同じようにデバッカも突っ込んだ。
迫りくる偽神を斬るわ撃つわで蹴散らし、残るは騙したヤツとリーダーの二人だけだった。
リーダーの偽神は、猛スピードによる撹乱攻撃でデバッカを襲うも、それを上回るスピードで回りこまれ、両断された。
俺を騙した妖魔系の偽神は、幻覚で惑わそうとしたつもりだが・・・・・
ダァンッ・・・・・
奴が幻覚をかけるよりも、俺が撃った銃弾が奴のこめかみを穿つのが速かった。
武器をしまい、これにて任務完了、収穫はなしである。
チータ
「こいつに騙され、命を落とした男たちよ・・・・・かたきはとったぞ・・・・・・」
デバッカが予想以上の偽神の回収の為、組織に連絡している間、俺は拳を握りしめてそう思った。
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今回は長めです。