俺が死んでから十年の月日が過ぎ、俺は転生することになった

　転生するスピードとしては歴代１位と僅差で２位だ

　因みに、転生は通常早くて50年

　遅くて10世紀かかる……らしい

　ついでに言っておくと、上記を見てわかるように十年というスピードは異常なまでに早い

　転生するにはいろいろやらなければいけないことがあるのだが、それはまた別の機会に語るとしよう

　みんながみんなこのペースで転生していたら食糧難、戦争、公害いろいろ起こるだろう

　話は変わって「二次元に恋をしてもかなうわけない」とか思ってる諸君

　叶うから安心しなさい

　ちなみに転生する先は神と張本人のみぞ知る

　俺の場合はアニメの世界

　他にも、ゲームや漫画はもちろん

　転生者の行動が音楽になる世界

　なんてものもある

　個人的には音楽と楽しい日々さえあればどこでもやってける自信はある

　戦闘スキルは転生に必要なプロセスの中に含まれていた

　俺が使うのは鎖鎌だった

　流石に神の世界はいろいろあって

　鎖鎌といっても

　消える鎖鎌（といっても見えないだけ）

　増える鎖鎌

　中には臭う鎖鎌なんてものもあった

　俺が選んだのは増える鎖鎌

　展開の武器にはいろいろあって

　意思を持つものやあらかじめプログラムされた動きを実践で応用につないで

　所有者の戦い方に徹底的に合わせた戦い方をする者もいる

　俺の鎖鎌は意思を持つタイプで名前は神威

　どうやら転生先でも何らかの形で俺が手に入れるようだ　

　おそらくデバイスだろう

　もしくは、何かの特殊能力

　精霊とかかな

　まあ、この話は置いておいて、俺が転生した世界は「なのは」の世界

　時期は分からない

　ただ、時期がどうだろうと俺には関係ない

　俺が物語の主要人物と関わることによって物語が変化していく

　それは決まっている

　俺が物語がどうなるのかを知っているからだ

　さてもうそろそろ始めよう

　原作とは違うストーリーを……

「魔法少女リリカルなのは　～SUSHI+～　はじまります」

「なにいってんすか隊長」

「うるせえ、これが天の意思なんだよ」

「変な隊長ですね」

　コイツの名前はライガ＝ザイフォン

　あだ名は「雷」

　これは雷の属性の魔力と名前の「ライ」を文字って雷な

　俺が率いる『特殊工作隠密０課』の副隊長だ

　戦闘力は申し分なく、魔力ランクもS+

「お前、俺に喧嘩売ってるのか？」

「いやいやw」

「雑草を生やすな」

「は～い」

　全くいつもと変わんねえ奴だ、そう思いつつ俺の”普通になるはずの”一日が始まった