AM5:00
「一時間早く起き過ぎたか」
ま、いいか。弁当作る時間が増えただけだし。
『起きたか……』
「おはよう。良く寝た?」
『俺は寝てないというより寝ないのだが………』
「まあ、気分だ。別にいいだろ?家でこの言葉言うことなんてもうないんだからさ」
『別にかまいはしないが……』
「取りあえず、顔洗って弁当作るか。」
そして顔を洗った後にキッチンに向かう。なめるなよ?俺の料理スキル……一人暮らし及び妹が生きていた時期は俺が弁当全部作っていたんだからな。おかげで睡眠時間は二時間がデフォだったしハハハ……なんか悲しくなって北。
そう言いつつ、調理開始……と言っても昨日パン生地作ったからそれを焼いて具を挟んでサンドイッチにするだけだけどな
少年調理中………
「よし調理完了。おう、もう七時半か今日の朝飯は牛乳と残り物のパン耳だー」
残り物はもったいないからなちゃんと食っておかねば。
そして食べ終わった後、鞄に今日の弁当を入れ外に出た。
「おーっす」
「うーっす」
そう言って俺は刃とあいさつを交わした。因みに家は神の計らいでお隣です。
そして俺たちは基本徒歩だからな。前世がアレだったせいでバス賃すらもったいないと考えてしまう自分が悲しいorz。そしてとくに何事もなく学校についた―――――――――ここまでは
「おはよう!麻井君、榊原君」
「「おう」」
「……はぁ(なんでおはようで返してくれないのかな…………)」
いや、何溜め息付いてんだよお前は……付きたいのはこっちだ。別にお前のことを毛嫌いしているわけじゃないがお前と話すと大抵―――
「「おいモブ共!俺のなのはに何の様だ!」」
「「…………(ほら来た(よ)……)」」
昨日の時点でコイツ等がどういう人種かはわかっているつもりだからな。こういうのだけは本当に困る。ストレスの原因にしかならないから。だから話したくないんだ。てか、俺らの名前モブで固定かよ
「ちょっと二人共席に居なよ!」
それにしても最初にも思ったがいきなり何を言ってんだかこの金髪銀髪は……
「なのはは嫌ということを素直に言えないいからな…だから俺がコイツに言ってやる、キモいからからさっさとどっかいけ!!ストーカー野郎!!!」
「ちょっと!!何勝手な事言ってるの!麻井君気にしないでね」
「そうだキモいのは皇魔お前もだ、俺のなのはが一体何年貴様の行為を我慢してると思ってんだ…いやなのはだけじゃないアリサやすずかも迷惑してんだよ」
「ふっ、これだから
「何だと……消すぞ!!」
「やってみろや!」
同じ転生者とは思えん…俺からしたら平等にキモいし迷惑としかいいようがねーよ
(俺からしたら二人ともバカなんだが……)
(それは俺も思っているよ。というよりこのクラス全員がそう思ってるんじゃないかな?少なくとも男子は……)
(嫌、そうじゃなかったらここにいる奴らの精神完璧にアレだろ?女子は別だが……てか、なんで学校側は何も言わないんだ?普通、親とか呼びつけて厳重注意とかするだろ?特にこういうエスカレーター式の学校はとかならなおさら………下手すりゃ退学ものだぞ)
(さあね)
(なんでもあの二人の両親が大企業の社長らしい。)
(………なんでそのことをおまえが知っているんだ?ゼイオン?)
(昨日の夜の暇つぶしで。)
変なところで高性能だな……コイツ
(そうか、しかし親の七光りの恩恵による力か……どこもそういう所だけは変わらないんだな。世知辛ぇ~)
(一応アニメの世界なのにね……)
「そこ!!授業始めますよ!」
「「ちっ!」」
おいおい、………今の明らか風紀委員と学校の品位にケンカ売っているよなぁ……間違いなく前世のこういうタイプの学校であんなことやったら即、退学……そうじゃない公立でも職員室か校長室おくりだ(経験あり)。まぁ静かになったから良いけどよ。
「麻井君!」
「何だ…」
「わ!私あんなこと思ってないから、気にしないでね」
「わーてるよ」
そもそもああいうのは右から左に聞き流すタイプだし俺。
「それよか前向いてろ授業始まっていんぞ」
「あ、うん…」
朝っぱらから面倒臭い事だ…まさか毎日とか……ありえそうで困る。胃薬買ってこようかな……前世でも結構重宝したし
昼食時
「刃一緒に食おうぜ」
「おk」
「ねえねえ私たちもいい?」
とここであの三人組登場――――そして
「オイモブ野郎!何勝手に俺のなのはたちと昼飯食おうとしてんだ!」
「ちょっと何勝手に……」
「そうだ!なのはたちはこれから俺と飯を食うんだ!!」
馬鹿二人も登場。ほんとコイツ等元気だな……俺はもう精神的に参っているぞ。それならさっさとこの三人連れて屋上なりなんなり何処へでも行ってくれ。ここ屋上でも飯食えっから。
「オイ聖火!!テメエケンカ売ってんのか!?」
「はぁやれやれ……これだからモブは……」
「……上等だ今度こそケリつけてやるよ。」
「上等だ!!」
「「待ってろなのは!」」
そう言って二人は教室から消えた。
「(あの二人はもう―――)ごめんね二人――――あれ?」
「どうした?」
「二人ともお弁当はどうしたの?」
「「食い終わった(が)(けど)」」
「「「はや!?」」」
「何を驚いている?アイツらの言い合いはかれこれ10分近く続いていたからな、それだけあれば食い終わる」
「ちょっとアンタらアレ無視して食っていたの?」
「そうだよ」
「その神経の図太さがうらやましい……」
「慣れればこうなるよ」
「私も見習おうかな……」
「好きにしろ」
前世じゃこんな煩くなかったんだけどな………前世の小学校の環境が恋しくなってきた。コッペパンとかソフト麺とかの給食が……まあ精神年齢がいい年した大人だからありえないんだがな。
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第四話:アニメの世界だろうが世の中は世知辛い