さて……ん?
「何処だよ此処?」
眼が覚めると辺り一面真っ暗……何此処地獄?俺そんな物騒なところに転生したの?なんというタイトル詐欺
「ごめんなさーい!」
この声……
「神?」
「はい!」
「どういうことだ?此れは?」
「説明します~えーとですね特典のことは覚えていますか?」
「おう」
「それで特典なのですが……はっきり言って私も何を入れたらいいかわからなくてある程度は入れたのですが……そこでやはり貴方に特典を決めていただこうかと……」
「そんなこと言っても俺イメージ沸かねえんだよ。堅物だから」
「そこでこの世界にある「ある設定」を使わせてもらいました。」
「ある設定?」
「はい、この世界にはアルハザードという伝説の都市があり、そこにはとてもすごい魔法や技術があるのでそれを利用しました。」
「つまり?」
「そこにある書物を読み、欲しいな~て思った能力は得られるようにしました。もちろんあなた限定でいろいろ弄りましたがレアスキルも獲得可能です!……因みに今のあなたは精神体で唯一このアルハザードとコンタクトできるレアスキル持ちです。」
「つまり何でもありか……それヤバくね?てか、いいのかそんな設定変えて」
「はい!そんなの神様パゥワーでちょいちょいです。それにあなたの許容量すごくて、ぶっちゃけ度が過ぎた力も反作用ほぼなしで行けます~逆に言うと貴方だからこそできた所業ですね。前の二人にやったら多分反作用は確定バットエンドとかになっていたでしょうね……主人公死亡確実蘇生不可の」
「マジか……」
「なので今からお願いします~ここでの時間は例え10000年経っても問題ないので~あなた正確にはまだ転生していないも同然なので」
「わかったよ。つかずいぶんアバウトだな」
転生者読書中………
アルハザードでいろいろ本を見たがいろんな意味でヤバかった。なんでNARUTOの最終巻とかあるんだよ……俺が向こうで生きていた時はまだ終わってなかったぞ。しかもなんだよ『これで君も六道仙人!!正しい写輪眼・万華鏡写輪眼・輪廻眼の開眼の仕方 著:六道仙人』て……『正しい吸血鬼の闘争の仕方 著:アーカード』て……『木原神拳の全て 著:木原一族の皆様』て……最後の著はアバウトすぎるだろ・・・・
「いろいろとツッコミたいが、まあこんなもんか……」
「まだ容量余っていますが、また欲しくなったらここに来てください。」
「わかった。」
「ではでは~」
そして俺は再び意識を失った。
再び目を覚ますと知らない天井だった。
「ん?……おぉー、これがアニメの世界かー」
アニメなんてロクに見たことないが……
『漸く起きたか』
アレ?隣から声が聞こえたような……
『此処だ、此処』
見ると蒼い宝玉のようなものがはめ込まれたブレスレットが話しかけてきていた。
「なんだお前?」
『お前のデバイスだ』
「あーそう言えばお前が必要なんだったなこの世界じゃ……」
『そうだ、それでお前、俺のマスターなんだから名前つけてくれ』
「そうだな……ゼイオンでいいか?」
『ゼイオンだな……よし登録完了。そういえば神の奴から伝言だ。』
「なんだ?」
『此処での家族構成は前世死んだ時点での構成と同じらしい。因みにどうでもいいが結婚していた場合は親なしだ。』
「あ~、だからこの家人気がないのか。」
「そしてお前の母はお前を産んですぐに…父親の死因は殺人鬼による殺害だ。」
「ああ、わかってる、今大体の情報が脳にインプットされたから。てか、こっちでもかよ………」
俺は相当親不孝者の疫病神か何かに憑依されているみたいだ。いや、神は見たことあるけど……これも反作用か…『ほぼ』ということはないというわけではない。ただ単に現場を見ていないだけであって親は殺されたのだからな。いやその時の光景とその後のことは余裕で思い出せるのだが……んー、不思議な気分だ。
『そうか。だが現金は親の遺産のおかげで1000兆くらいあるらしい。』
親何したんだよ!?前世の日本の借金全額返済できんじゃねーか!
『それで養子にしたいという奴が山ほどいるが…………』
「全部却下、両親死んだときには目もくれなかったのに今更そんなこと言うのは遺産目当ての下心見え見えだから。」
『そうか、それからお前、明日から親戚の家で暮らすから荷物は向こうに送っているらしい。』
「どんだけ根回しいいんだよ……てか、その親戚信用できるんだろうな?あったことないみたいだし。」
『大丈夫だ、問題ない。』
「……なんか、安心できない。」
しかも調べてみたら、財布の中から札束(千円札)大量に出てきたし、千円札って……嫌がらせか?
『で?これからどうする?』
「そうだな……まずはこの町の地理でも調べるか……家庭の状況は知ってるがあと何も知らないし……明日居なくなるけど」
~3時間後~
此処にきて重大なことに気づいた。体力変わってねぇ!身長からして5歳からこれはヤバすぎるだろ!!3時間走っても全く疲れないってどうなってんの!?いや体力には自信あったよ?引っ越し業者やら工事現場のバイトしてた時期あったから。
いやしかし本当この身体だと周りの物全部デカく見えんな不思議な気分だ……不思議尽くしだな今日は……………まあ今はこの気分を楽しむとしよう
Tweet |
|
|
19
|
3
|
追加するフォルダを選択
第二話:神と親は色々と規格外だった