No.475882

華やかな羽,動く世界… 第9撃目 出会いと別れ…

お久しぶりです~^^
呉羽ママ更新しました~^^

花蓮のほうも会話部分は書き終っているので後はそれ以外を書けたら投稿できると思います

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2012-08-26 22:25:22 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2514   閲覧ユーザー数:2114

 

 

お守りが落ちていた場所からだいぶ馬を走らせていたが一向に一刀は見つからなく呉羽は不安で押し潰されそうだった

 

呉羽「本当に…どこに行ったのだ」

詠「心配しないで…大丈夫だから」

呉羽「これだけ走っているのに…どうして」

詠「乗せていた馬がいい馬だったから…」

呉羽「くそ!!」

 

詠は呉羽の後ろに乗っており呉羽の気持ちを落ち着かせる為言葉をかけ続けた

詠自身もそうしないと気分が落ちていくと感じていたからである

そしてここまで休みなしで馬を走らせ続けたので詠は呉羽の体力が厳しくなると思い提案をした

 

詠「とりあえず…小休止しましょうお義母様」

呉羽「いや私は大丈夫だ…」

 

実際呉羽の体力はまだまだ大丈夫であった

しかしもし体力が限界に来たとしても気力で馬を走らせるだけの覚悟はあった

詠は呉羽の声色を聞きその事を感じ取り無理をさせないように釘を打った

 

詠「わかりました…けど無理しそうだったら私が止めて無理やりにでも休憩を入れます」

呉羽「ああ…」

 

そう言いながら一刀が乗ったと思われる馬の蹄の跡を追った

 

心配させている張本人はその頃…

 

一刀「ねえ…愛紗お姉ちゃん・秋蘭お姉ちゃん」

 

愛紗と秋蘭に手を繋ぎながら曹操の元に行くために歩いていた

2人は微笑みを浮かべながら一刀に向いた

 

愛紗「どうした?疲れたか?」

秋蘭「小腹でもすいたか?…それとも厠か?だったら付いていってお世話するぞ」

愛紗「私もだ一刀」

一刀「違うよ…どうしてお馬さんに乗らないの」

 

3人とも馬に乗っていたのだが…

今は愛紗と秋蘭に引っ張られていた

また馬たちも大人しくそれに着いていった

 

秋蘭「乗ってもいいが…」

愛紗「また迷子になってもしらないぞ…一刀」

一刀「迷子…ヤダ」

 

歩く原因…

それは一刀がまた迷子になる恐れがあったからだ

一刀から話を聞いた2人が相談して決めたのだった

2人にすれば一刀に触れていたいと言うのが本音だったが…

 

愛紗「だろ…だから」

秋蘭「歩いていくぞ」

一刀「は~い」

 

そんな会話をしながら歩いていったが後ろがらなにやら音が聴こえてきた

その音が徐々に大きくなった

 

秋蘭「!!……一刀、我等の傍から絶対に離れるなよ」

一刀「は~い」

愛紗「来るぞ!!秋蘭」

秋蘭「ああ!!」

 

音の変化に気づいた2人は一刀の手を放し獲物を構え振り返った

そして音の正体が現れると一刀は笑顔でその正体を呼んだ

 

一刀「母上様!!」

秋/愛「え?」

 

母親と聞いて呆気にとられた2人

一刀の前迄行くと呉羽達は馬から降りた

 

呉羽「一刀~~~~~~~~~~~!!!!!!」

詠「やっと見つけた」

 

一刀の顔を見た2人は安堵した

詠はそうでもなかったが呉羽は涙目にまでなっていた

呉羽はどうにか気持ちを落ち着かせ一刀を怒った

 

呉羽「どこほっつき歩いていたんだ!!一刀!!」

一刀「馬が…」

詠「馬じゃないでしょ!!ボク達がどれだけ心配してたか…一刀君」

一刀「ごめんなさい母上様,詠お姉ちゃん」

呉羽「よし!!これからは気をつけるのだぞかず君」

一刀「はい…母上様」

 

一刀は直ぐに謝った

2人に凄く心配させてしまった事に子供ながらすぐわかったからだ

呉羽もその事に気づき怒るのをやめた

落ち着きを取り戻した詠は一刀と一緒にいた秋蘭達に気がついた

 

詠「ところで…あなた方は?」

秋蘭「ああ…私の名は」

一刀「秋蘭お姉ちゃんと愛紗お姉ちゃんだよ」

詠「へ~…一刀君……ボクの知らないところで…」

一刀「??」

 

一刀の発言に少し怒りに近い感情を持った詠

勿論一刀にではなく秋蘭達にである

秋蘭達は一刀の紹介に苦笑しながら改めて自己紹介した

 

愛紗「一刀君…いくらお母さん達に私達を紹介するためとはいっても」

秋蘭「うむ…真名で紹介するのはどうかと思うぞ一刀」

愛紗「申し訳ない…我が名は関羽……そしてこちらは」

秋蘭「夏候淵だ」

一刀「お姉ちゃんたちに助けてもらったの」

 

紹介を聞いた呉羽も詠と似た感情を抱いた

そしてその感情をぶつけるかのように呉羽達も自己紹介をした

 

呉羽「そうか…息子が世話になったな」

愛/秋「「息子?」」

呉羽「そう言えば自己紹介がまだだったな…こやつのは・は・お・やの華雄だ」

詠「私はこの子の婚約者の賈駆よ」

秋蘭「母親!!」

愛紗「婚約者!!」

 

呉羽達発言に秋蘭達は驚いた

しかし呉羽は秋蘭達を無視して詠に突っ掛かった

 

呉羽「こら詠!!かず君の婚約者って…認めてないぞ!!」

詠「いいじゃないですか!!一刀君もボクの事好きって言ってくれたし」

呉羽「そんなの妄想の中であろう…なあ?かず君」

一刀「?…詠お姉ちゃんだ~い好き?」

詠「ほらお義母様」

愛紗「秋蘭殿」

秋蘭「…勝ち目なしだな」

 

呉羽と詠の口論と一刀の発言で秋蘭達は一刀を婿に貰う野望が潰えそうになった

しかし一刀の発言で一変した

 

一刀「秋蘭お姉ちゃん・愛紗お姉ちゃんもだ~い好き♪」

愛紗「……も~~~♪お姉ちゃんも好きだぞ~~~」

秋蘭「!!ずるいぞ愛紗殿…っと髪が乱れてしまっているぞ」

 

一刀の大好き発言により愛紗・秋蘭は暴走した

愛紗は一刀を抱きしめると頬擦りをし続け、秋蘭はそれに対抗しひたすら頭を撫で続けた

一刀は二人の行為が気持ちよく微笑んでいた

しかしこの状況をよくないと思う者がいた

 

詠「ム…一刀君のお世話はボクがするから!!…新参者は引っ込んでなさい!!」

 

董卓軍筆頭軍師兼自称一刀の嫁候補の詠である

しかし二人は詠の言葉に反論した

 

愛紗「そんなの関係ない!!」

秋蘭「そうだぞ!!こんな愛らしい者を独り占めにするのは駄目だろう」

 

その言葉に詠は切れてしまい口論となってしまった

その口論を黙って聴いていたが30分経過してもまだ続いていたので流石に我慢できず一喝した

 

呉羽「貴様らいい加減にしろ!!」

詠/愛/秋「「「!!!!」」」

 

呉羽の一喝で口論はおさまった

それを確認した呉羽は2人に頭を下げた

 

呉羽「とりあえず…関羽殿,夏候淵殿我が息子を助けていただき感謝する」

愛紗「いえ…」

秋蘭「成り行きでした事だ」

呉羽「もしよかったら我らとともに行かぬか」

詠「そうね…生活は保障するし」

 

詠の提案は二人にとってはとても魅力的な話ではあった…

 

しかし

 

秋蘭「うむ…確かに有難い話ではあるが」

愛紗「我らには従うべき主がいる…申し訳ないが」

呉羽「そうか…」

 

秋蘭達は女である前に武人であった

しかも忠臣と言って良いほど義理高い武将としても名が知られていた

なので董卓軍に入るわけにはいかなかった

 

詠「仕方がないわね…今度会う時は敵として対峙するかもね」

一刀「お姉ちゃんたち敵になるの?」

愛紗「かもしれん…」

秋蘭「うむ…我が主と敵対すればありうるだろうが……」

 

詠の一言に一刀は悲しそうな顔で2人を見た

2人も最悪の場面も覚悟していたがある種直感もあった

 

愛紗「しかし…一刀君がいる軍勢とは敵対するとは思えんがな」

秋蘭「ああ…こんな純粋な子が仕えている軍勢が我等と敵対するとは思えんさ」

呉羽「だといいがな」

詠「そうね」

 

2人はこの直感が当たって欲しいと思った

そして2人は呉羽達に伝えた

 

愛紗「秋蘭殿…いいよな」

秋蘭「ああ…貴方達にも真名を預けてもいいだろうか」

呉羽「息子を助けてくれた恩もある……ありがたく預からせていただこう…私は呉羽だ」

詠「お義母様が預けるのでしたら…ボクは詠よ」

愛紗「ありがとうございます詠さん,呉羽お母様…私は愛紗です」

秋蘭「詠さん,呉羽様……我は秋蘭だ」

 

2人はまだいたいと思っていたが空を見るとだいぶ時間が過ぎた事に気付いた

 

愛紗「さてと…これ以上遅くなると主が心配するし」

秋蘭「だな…そろそろ」

呉羽「ああ…」

詠「またどこかで」

 

2人が去ろうとした事に一刀はまた悲しい顔をした

 

一刀「お姉ちゃんたち行っちゃうの?」

愛紗「すまんな一刀君」

一刀「また会える?」

秋蘭「生きていれば必ず会えるさ」

一刀「ホント?」

愛紗「本当だ…心配なら『おまじない』をしてやろう……」

 

少し悲しそうな一刀に愛紗は『おまじない』と言って抱きしめ口づけをした

当然数秒でその口づけは終わり愛紗は抱きしめるのも止めたのだが周りは驚いた

 

呉/秋「「!!!!」」

詠「やるわね」

愛紗「……よし」

秋蘭「愛紗ずるいぞ!!一刀我もするぞ……」

 

愛紗の行為が羨ましく思った秋蘭は同じように一刀に『おまじない』をした

 

秋蘭「……うむ」

愛紗「では行くとするか」

秋蘭「ああ…みんなまた会おう!!」

 

秋蘭達はそう言うと馬に乗りそれぞれの主の元に戻っていった

一部始終見ていた呉羽は固まっていた

そして呉羽のなにかが切れてしまった

 

呉羽「…かず君が………穢された~~~~!!!!」

詠「お義母様?」

呉羽「行くぞ!!かず君!!詠!!」

詠「ちょっと…」

一刀「は~い」

 

詠の言葉を聞こうともせず騎乗した

もちろん一刀を後ろに乗せたのは言うまでもなかった

詠も慌てて一刀が乗っていた馬に騎乗した

そして呉羽の表情は怒り一色であった

 

呉羽「この負の感情!!黄巾党に全てぶつけてやる!!!!」

 

そんな事を吠えながら呉羽達も主である月の元に戻る為馬を走らせた

 

つづく

 

 
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