ここは東京のとある一軒家
ちょうど夕飯やお風呂が終わり親子はテレビを見ていた
「パパ~…お部屋暑い」
そう言いながらもパパに引っ付いたまま離れようとしない娘…花蓮はパパに訴えた
「そうだな…クーラーつけてるはずだけど…ママ~」
パパと言われてるこの男…北郷一刀はクーラーのリモコンを見ながら妻を呼んだ
「どうしたのパパ?」
丁度お風呂から上がってきた妻…蓮華は髪を拭きながら一刀に近づいた
「クーラーが効かないんだよ」
「もしかしてリモコンの電池が切れてるのかも…」
そう言うと蓮華はクーラーのリモコンを手に取り台所に行った
その姿を見ながら一刀はある事を思いついた
「そうだ花蓮…涼しくなる為に怪談話をしてあげよう」
「怪談話~?」
「そう怪談話…夏になったら怪談話をして気持ち的に涼しくなろうって事なんだけど」
「うん♪聴く~♪」
花蓮は一刀の話なら何でもよかったのであった
花蓮が嬉々として一刀の話を聞こうとしたので一刀は自分が聞いた事のある話を語り始めた
これはある高校で起こった話…
その高校にはある伝説があったんだ
大きな古木の下で卒業の日に女の子から告白して出来たカップルは永遠に幸せになれるって…
その娘、都子も幼馴染みとその伝説を叶えたい為にその高校に入学したんだ…その幼馴染と一緒に
二人は仲が良くたまに昼食を一緒に摂ったりもしていたそうだ
しかしこの幼馴染は鈍感で都子の気持ちに全然気がついてなかった
そして幼馴染は昼食の時に『都子と結婚するやつは羨ましい…結婚式には呼んでくれ…幼馴染代表でスピーチするから』と言ってしまったんだ
都子はその言葉にひどく傷付いた…
それから数日後…
都子の雰囲気が一気に変わった
その頃から幼馴染の周りで不思議な現象が起こった
幼馴染みに好意を持っている女性が謎の怪我を負い、何故か幼馴染に対して冷たくなった
幼馴染みも思春期の男の子…
女の子に冷たくされたくないから遊びに誘ってその娘と遊ぶ
そしたら遊びから帰る途中で気を失う…
気がつくとベッドの中に入る…
そんな事が続いて幼馴染も怖くなり、眼鏡の親友に相談したんだ
そしたらそいつは、自分が女装して遊びに行こうと言ったんだ…
幼馴染みも他に手がなかったのでしぶしぶその案に賭けることにした
そして決行日…
いつも通り遊びに行ったんだ…女装した親友と言うことは除いて…
そしてその帰り道…
後ろからコン…コン…と怪しげな音が聞こえたんだ
幼馴染は意を決し後ろを振り返ったらそこには…
血塗られた鉄パイプを持ったうさぎさんが立っていたんだ
うさぎさんはいきなり鉄パイプを振り上げて…
「セニョール!!」
リモコンの電池交換を終えた蓮華は一刀に抱きつきながらそう叫んだ
そしてリモコンを操作し信号を受信したクーラーは稼動し始めた
「キャー!!」
「!!ごめん花蓮!!驚かせ過ぎたわね」
案の定蓮華の声で花蓮は悲鳴を上げ今にも泣きそうになっていた
一刀は呆れながら蓮華に言った
「ママ~タイミング良すぎだよ」
「マ…ママ?」
「だってパパがうさぎさんの話をしてたから…つい」
「ママ!怖いのー」
花蓮の非難に蓮華は謝り続けた
そしてお詫びとしてある事を言った
「ごめんね花蓮…今度はママが怖くない怪談話をしてあげるね」
「うん…」
怖くないと聞いた花蓮は蓮華の話を聞くことにした
これは私が呉を統治していた頃流れてた話…
ある国を治めていた君主とその片腕として君主の矛として仕えていた黒髪の女武将
周りから見ると結婚してもおかしくないぐらい仲が良かったのだけど2人は付き合っていなかった
何故なら…まだ大陸は不安定な状況だったから平和になったら付き合おうと女武将は思っていた君主の方は自分の国の事で手一杯だったからそこまで考えてなかったらしいの
しかしこの君主…国では女たらしで有名らしかったの
他国の客将を口説いたり幼女に名前を聞いてすぐ仲間にしようとしたり…
いい始めると切りがないぐらいあったらしいの
そんなある日事件が起こったの
突如君主と女武将が居なくなったの…
しかしその国の将軍や軍師等は初めから主君が居ない感じで仕事をしていたらしいの…
その事を不審に思った文官は思いきって将軍達に聞いたらしいの
『主君と女武将は何故いないのですか?』って…
すると皆は口をそろえて『明日のは戻る…』って言ってたらしいの
翌日、確かに2人は戻って来たけど女武将は無傷だったのに主君だけは手首に縛られた跡があったらしいの…
その時はその文官は気にしなかったけどまた数日後同じように女武将と主君がいなくなったの
そしてその翌日2人は前回と同じように戻ってくる…そんなのだ数回続いたの
さすがにその文官はおかしいと思い主君を監視することにしたの
監視して数日やはり主君の人柄のおかげか民達によく声をかけられたらしいの…まあ女性が多かったらしいけど
そしてその日…
いつもと同じように監視をしていたの
しかしいつもと違うことが一点あったの
その日女武将と逢っていないの…
いつもならご飯の時や警邏の時などどこかのタイミングで逢えたのだけどその日はまったくあってなかったの
夜…主君が一日の仕事を終え自室に入ろうとしたその時…
何者かが主君の後頭部を殴って連れ去って行ったわ…
その一部始終を見ていた文官は言ったわ
「あの方…嫉妬神を私は見ちゃったのね」って
そう言い終ると花蓮はちょっと怖がっていたが一刀は違う意味で顔を青ざめさせていた
蓮華は一刀の表情に違和感を感じた
「花蓮…今日は怖いかも知れないけど一人で寝なさい…ね」
「は~い」
花蓮は蓮華を聞き自分の部屋に戻っていった
蓮華は花蓮がリビングを出て行ったのを確認すると一刀を睨みながら見た
「さてと…一刀」
蓮華に睨まれて一刀は土下座して額をつけた
その姿を見て蓮華は確証を得たのだった
「御免なさい!!」
「あの呉に流れてた話って一刀と愛紗の話だったのね!!」
そうなのである…
呉に流れた話は北郷軍の話だったのである
蓮華たち呉軍が合流する頃には愛紗も落ち着いていた為蓮華はその事を知らなかったのである
しかし蓮華は愛紗の嫉妬話に怒っていた訳ではなかった
「一刀!!…愛紗の部屋に監禁させられた…もしかして」
「!!…御免!!」
部屋に監禁させられた時の内容であった…
呉には流れていなかったのだが一刀の反応で気付いてしまったのであった
「…過去の事で私と出会う前だから仕方ないけど…許せない」
「蓮華?」
「一刀!!さすがに一日中はできないけど今晩だけ愛紗がした事をするわ…い・い・わ・ね♪」
一刀に微笑みながら蓮華は言った
微笑んではいたが目は冷たく睨んでいた
一刀は頷くしかなかった…
寝室に戻った一刀は両手両足を縛られてこってり絞られたのであった…
そして一刀は思った
俺が愛した人は嫉妬神だ…過去にすら嫉妬する可愛い嫉妬神だ
あとがき無双
花蓮なの~
今回クロスオーバーも出来るという事で紹介役で花蓮が進行するの~
まずは花蓮の紹介なの~
本名は北郷登で真名が花蓮なの~
オリジナルキャラで一刀パパと蓮華ママの娘なの~
「花蓮†無双」に出ているから興味があったら見て欲しいの~
続いて呉に流れてた話は本編で話していたので省略するの~
後はうさぎさんの話しについてなの~
これは「ときめきメモリアル4」の話なの~
幼馴染は主人公なの~
都子は大倉都子さんなの~
主人公の幼馴染でときメモ初のヤンデレ娘なの~
うさぎさんは都子ルートのキーアイテムなの~
都子さんとうさぎさんはキュアハッピーの声なの~
ゲームした人は「セニョール」の意味は分るの~
あとメガネの親友は小林学なの~
学の性格と声はリアル新八なの~
クロスオーバーのお話はこれくらいなの~
ここから水無月さんに交代するの~
最後に…
どうも始めましての方・お久しぶりの方…水無月零です
まずは…申し訳ありません!!
「花蓮†無双」「華やかな羽,動く世界…」ただいま休止中となっており申し訳ありません!!
去年の4月より兵庫に戻って11月に他社に出向させられ書く暇おろか精神的にも追いやられておりました
最近やっと落ち着き始めましたので再開できたらいいなと思います
ネタとかは通勤中スマホで残しているのでネタが溜まったらすぐにでも書けると思います
なので今しばらくお待ちください
それと、最後まで読んでいただき心より感謝します
有難うございました
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第4回同人恋姫祭りという事で久々に投稿します…
今回クロスオーバーが認められているのでタイトルでもありますが『花蓮†無双』特別編として書いてみました~
設定としては恋姫世界に行く前の現代となっております~
その他作品も少し使っていますのでその説明はあとがきので書かせていただきます
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