目を覚ますと知らない女性の顔があった
女性も一刀の状態に気付き微笑みながら声を掛けた
一刀「…?」
夏候淵「…気がついたか」
一刀「…お姉ちゃんは?」
夏候淵「夏候淵だ…お主は」
一刀「北郷かz……!!う…うわ~ん」
膝枕してもらっていた一刀は立ち上がり名前を言おうとした
しかし瞬間ある者を見て泣き出してしまった
夏候淵もいきなりの事で戸惑いかけたが冷静に対応した
夏候淵「いきなりどうしたんだ?」
関羽「夏候淵殿戻ったぞ」
夏候淵「首尾は…」
関羽「あんな賊ごとぎに後れは取らぬ…それよりお主気がついたのだな」
関羽は一刀の様子を確認しようとした瞬間一刀は泣きながら言った
一刀「うわ~ん人殺し~!!」
一刀が泣いた理由…それは目の前で賊を倒したからである
それも気絶させたとかではなく殺したからだった
この世に生きている者ならばそれは当然だが一刀はこの世界ではない平和な世界で育っていた
しかもなりは好青年だが中身は5歳児…当然心も純粋であった
なので殺人者=殺されると考えてしまったのである。
しかし関羽達はそんな事知らないので一刀の言葉に対して怒りをあらわにした。
関羽「いきなりなんだ!!助けた者に対して言う言葉か!!」
一刀「!!」
夏候淵「関羽殿…そう青筋を立てるな…ここは私が」
関羽「すまない……」
夏候淵「すまんな驚かせて…それでお主名前は?どうしてここに?」
一刀「名前は………」
一刀は関羽に顔を合わせない様に夏候淵に対して名前や迷子になった原因を言った
夏候淵「なるほど…でも詠,紅葉って誰の事だ…それに5歳児って」
関羽「きっと真名だろうな…その者たちも黄巾党討伐に参加しているのだろう……それにしても」
一刀「!!……うっ…うっ…」
そう言い一刀を見た瞬間一刀は瞬時に怯え泣きそうになった
関羽は嫌われている事を覚悟してある事を聞いた
関羽「そんなに私が怖いのか?」
一刀「…(こくん)」
関羽「じゃあ…夏候淵殿は」
一刀「綺麗でやさしそうなお姉ちゃんだからすき~♪」
夏候淵「!!」
(…その顔で見られると…もう5歳児だろうがなんだろうが関係ない…私のものにしよう… すぐ結婚して…)
一刀の言葉を聞いた瞬間あらぬ妄想を膨らましていた
夏候淵はもう一刀も虜になってしまったのだった
しかし関羽はある事実を言い放った
関羽「…私と同じで人殺しでも」
一刀「!!…お姉ちゃん……ホント?」
夏候淵「…ああ本当だ」
一刀「!!」
事実を知った一刀はすぐに逃げようとした
夏候淵もそれに気付き言葉を続けた
夏候淵「だが勘違いするな…無差別に殺したり感情に流され人を殺した事はない……それに戦いで人を殺しただけで私とて本当はしたくない」
一刀「……ホント?」
夏候淵「ああ…それにこの事は関羽殿も同じだろう」
関羽「そうだ…だから怖がらないでくれ」
一刀「わかった…ごめんなさい関羽お姉ちゃん」
夏候淵の言葉を理解した一刀は関羽に頭を下げた
その姿に関羽は萌えて虜になってしまった
関羽「…謝らなくていい」
(駄目…可愛すぎ…姿はかっこいいのに…瞳を潤ませて謝って………何でもお姉ちゃんに任せなさい お世話から全てしてあげるぞ)
夏候淵「関羽殿…ちょっと………一刀殿は少し待っててくれ」
一刀「うん♪」
夏候淵はある事を確認したい為に一刀から少し離れた所に関羽を呼んだ
関羽「もしかして一刀殿今後についてですか」
夏候淵「それもあるが…関羽殿正直に答えて欲しい」
関羽「なんだ」
関羽の萌えている姿を見た夏候淵はあることを言った
夏候淵「一刀殿と結婚したいと思ったか」
関羽「!!ななな…なにを言っている!!」
夏候淵の言葉を聞いた関羽はうろたえた
しかし関羽は冷静に言葉を続けた
関羽「一刀殿はああ見えてもまだ5歳児なのだぞ」
夏候淵「ああ…わかっているあの幼い言動を見れば頷ける」
関羽「だから…」
夏候淵「私はしたいと思った…今すぐでもな」
関羽「!!……ほほ~」
その瞬間関羽の何かが切れてしまった
夏候淵「だから魏で一刀殿を保護し…私の元におき…すぐに」
関羽「……さん」
夏候淵「なに?」
関羽「許さんぞ!!一刀殿は私が引取り私好みに調ky」
関羽の態度を見て夏候淵は笑い始めた
夏候淵「ククク…」
関羽「夏候淵殿?」
夏候淵「そういうと思っていた」
関羽「まさか!!」
夏候淵「やはり私と同じ思いだったのだな」
夏候淵は関羽も同じ事を考えていると踏んで鎌をかけたのだった
そして関羽はまんまとかかり認めざる終えなかった
関羽「………はい」
夏候淵「照れるな…私も恥ずかしいのだが今言ったのは本心だ」
関羽「でもどうしてそんな確認を」
夏候淵「ああ…真名を一刀殿に預けようと思ってな…そして気持ちが同じなら関羽殿にも預けたいと思ってな」
関羽「なるほど…ならば私も2人に預けましょう」
夏候淵達が戻ってくるのを確認すると一刀は二人の所に走っていった
一刀「お姉ちゃん達遅かったね」
関羽「ああ…悪かったな動く前に言っておきたい事があるんだ…なあ」
夏候淵「うむ…一刀殿……真名については知っているよな」
一刀「うん♪母上様に教えて貰った」
あの世界では不要ではあったが呉羽は真名について一刀に教えていた
そしてそれがどれほど重要な重たい名前なのかも一刀は理解していた
夏候淵「その真名を一刀殿に預けたいと思ったのだ…我が真名は秋蘭」
関羽「私は愛紗だ」
一刀「いいの?」
夏候淵・関羽「「ああ」」
一刀は不安そうな顔で二人を見たが二人とも笑顔で頷いた
それを見た一刀は嬉しそうに二人の真名を呼んだ
一刀「ありがとう秋蘭お姉ちゃん・愛紗お姉ちゃん♪でも僕の真名はないから…殿はつけないで普通に言って」
秋蘭「わかった…一刀君」
愛紗「ああ一刀」
秋蘭「とりあえず本陣に合流するとしようか」
愛紗「そうだな」
一刀「うん♪お姉ちゃん達早く行こ♪」
秋蘭・愛紗「「ああ…」」
秋蘭たちは返事をし手を繋いで歩き出した
二人は冷静を装っていたが脳内ではあらぬ事を考え続けていたのだった
一刀の気絶から戻った頃詠と呉羽は一刀が黄巾党に絡まれていた現場にいた
そこで詠は何かを見つけ呉羽に見せた
詠「お義母様…」
呉羽「どうした」
詠「これが落ちていました」
それは詠が一刀にあげたお守りだった
呉羽はそれを見て一瞬最悪なことを考えたが自分に言い聞かせるように詠に言った
呉羽「……そうか…だが一刀は確実に生きている」
詠「そうよね…」
呉羽「急ぐぞ」
詠「はい」
そうして二人は再び一刀が乗っていたと思われる馬の蹄の後をたどっていった
つづく
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ご無沙汰しています。
久しぶりに呉羽母の方を進めました。
今回は他ゲームのキャラは入っていませんが最終的にはいろいろ入ると思います…って言うか入ります!!
とりあえず…候補が増えます
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