No.467799

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 344

soranoさん

第344話


前話で言い忘れましたが、プリネが登場した時にかかるBGMはアニメ版の”銀の意志”です♪

2012-08-09 20:03:59 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2105   閲覧ユーザー数:1976

~根源区画・奥~

 

「え………」

「プ、プリネ!?」

プリネの登場にヨシュアは呆け、エステルは驚いた。

「聖なる水よ!傷ついた者達に聖なる慈悲を!トータルヒーリング!!」

さらにその時、エステル達に治癒魔術がかかり、エステル達の傷を回復すると同時に魔眼の効果を解いた!

「フフ、どうやら間に合ったようだね。」

「ミント!」

ミントの登場にエステルは明るい表情で声を上げた。

「ティア・オル!!」

そしてプリネはアーツでレーヴェの傷を完全回復した。

「大丈夫?レーヴェ。」

「……ああ。また、助けられたな。」

プリネに微笑まれたレーヴェは静かに頷いて立ち上がった。

「そ、それにしても2人ともあの状況でどうやって、ここまで来たの!?」

「……レーヴェがエステルさん達の所に向かった時、急に嫌な予感がしましたから、後の事はお父様達に任せてミントやツーヤと共に先に援軍に来させて頂きました。」

驚いて尋ねたエステルの疑問にプリネは微笑みながら答えた。

「そ、そうなんだ……って、ツーヤがいないようだけど……」

「ツーヤはここに来る途中、大量の人形兵器が現れて、その対処をペルル達と共にしています。」

「ツーヤちゃん達が道を切り開いてくれたお蔭でミントとプリネさんが来れたんだ!」

「そうなんだ……ありがとう、2人とも!助かったわ!」

プリネとミントの説明を聞いたエステルはお礼を言った。

 

「おのれ………”覇王”達の加護で育った小娘ごときが私の邪魔をするなあっ!!」

一方ワイスマンは怒りの言葉を叫んだ後、プリネとレーヴェにすざましい雷を放った!

「!!」

しかしプリネはレーヴェの前に出て両手で簡易結界を展開して、攻撃を防いだ!

「クッ………」

ワイスマンの攻撃を防いでいたプリネだったが、威力がすざましい為、押され始めていた。

「プ、プリネ!?」

「私は大丈夫です!それよりエステルさん!貴女とミントが持っている剣はこの世界とは異なる私達の世界で作られた”神剣”!もしかしたらレーヴェの剣のように絶対障壁を破れる可能性があります!」

心配の表情で声を上げたエステルにプリネは攻撃を防ぎながら叫んだ。

「!!わかったわ!ミント!」

「うん!」

プリネの言葉を聞いたエステルはミントと共にそれぞれの神剣を抜いた!

「剣よ!今こそミント達の希望を”拓いて”!」

「むんっ! 受けてみよ、剣帝の一撃を!」

そしてミントとレーヴェはSクラフトの構えをし

「我に眠りし命の炎よ……我が前へ!!」

エステルは神剣にクラフト――聖炎剣を使って”聖炎”を宿らせた!

 

「希望を拓く剣(エスぺランサー)!!」

「鬼炎斬!!」

エステルが神剣に聖炎を宿したその時、ミントとレーヴェはSクラフトを放った!

「バ、バカな………!『絶対障壁』が……!ガアッ!?」

2人が放ったSクラフトによってワイスマンの絶対障壁は破壊され、さらにミントが放った光の道は障壁を突き破ると同時にワイスマンに大ダメージを与えた!そしてワイスマンがダメージを受けて怯んだ事によって、プリネへの攻撃も中断された。

「『絶対障壁』がなくなった……今なら攻撃が効く!」

それを見たヨシュアは仲間達に言った。

「フッ、反撃開始だ!お見せしよう!真なる美の2重奏を!!エーテルバレット!!」

「ガッ!?」

ヨシュアの言葉を聞いたオリビエは口元に笑みを浮かべた後、”ハウリングバレット”の弾に魔導の力を相乗させて、すざましい威力のエネルギー弾を放つSクラフト――エーテルバレットを放ち

「万物の根源たる七耀を司るエイドスよ…………その妙なる輝きを持って我らの脅威を退けたまえ…………光よ!我に集いて魔を討つ陣となれ!サンクタスノヴァ!!」

「グアッ!?」

さらに続くようにクローゼもSクラフトを放ち

「ミーシャの仇……今ここで取ってやる……!らぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

そしてアガットはウィルが作った武器――すざましい炎の秘印術がこめられている事によって”烈火の剣”の異名を持つ両手剣――デュランダルにすざましい闘気を込めた!すざましい闘気が籠った事によって、剣自身に眠る力が目覚め、すざましい炎を出した!

「テメエの顔も見飽きたぜ!奥義!」

そしてすざましい闘気と炎がこもった両手剣で突進し

「ファイナリティブラスト!!」

大爆発を起こしながら斬りあげた!

「グアアアアッ!?」

デュランダルに眠る力を利用し、すざましい闘気の爆発で攻撃するアガットのSクラフト――ファイナリティブラストを受けたワイスマンは悲鳴を上げた!

「もう……僕は逃げない!ハァァァァァ……!ハアッ!」

そしてヨシュアは自分の分身を作り出して、それを衝撃波として放ち

「せやっ!」

Sクラフトを放った!そしてヨシュアが技を出し終わると、ヨシュアが放った衝撃波がワイスマンを襲った!そして元の場所に戻ったヨシュアは新たなるSクラフトの名前を叫んだ!

「ガアアアアアッ!?」

その技は”飛燕剣”の奥義の初歩技を組み込んだ奥義!その名は……!

「秘技・幻影奇襲(ファントムレイド)・舞の型!!」

ヨシュアのSクラフト――秘技・幻影奇襲に紅燐剣を加えた技によって、ワイスマンの身体にあちらこちらの斬り傷が出来ていた。

「真なる焔よ、燃え上がれっ!!」

ヨシュアがSクラフトを放ち終わった頃、いつの間にか金髪と紫紺の瞳になっていたエステルは神剣にすざましい炎を纏わせて、炎の長剣と化させた!

「ハアァァァァァ………!」

そしてエステルは炎の長剣を両手で構えて、叫びながらワイスマン目掛けて走り

「真なる焔の剣!!」

エステルは炎の長剣を右方向から袈裟斬りに斬った!!

「ギャアアアアアアアアアアッ!?」

聖炎を纏わせる事によって普段以上の威力を持ち、さらに神剣の威力も相まってすざましい威力をたたき出すリンより受け継いだ奥義――真なる焔の剣によって、ワイスマンは大ダメージを受け、悲鳴を上げた!

 

「お、おのれ………ここまで私を侮辱する真似をするとは……!それもこれも貴様が現れてからだ!”姫君(プリンセス)の中(オブ)の姫君(プリンセス)”!」

ワイスマンは弱った状態でプリネを見て叫んだ。

「黙りなさい!もう、これ以上貴方に”ハーメル”のような悲劇を起こさせないわ!………私にとって大事な弟であるヨシュアを!そして……私にとって大事な人のレーヴェをこれ以上傷つかせない!」

「あ………ま、まさか本当に………!」

「……………!」

プリネの言葉を聞いたヨシュアは希望を持った表情で、レーヴェは目を見開いてプリネを見つめた。

「何だと……?貴様は一体何者だ!?」

一方プリネの言葉の意味がわからなかったワイスマンは叫んだ。

「……我が名はプリネ。プリネ・カリン・マーシルン!”謳われし闇王”と”闇の聖女”の娘にして、かつて”ハーメルの悲劇”で逝ったヨシュアの姉……カリン・アストレイ!」

「え!?」

「何だと!?」

「ほう……!?」

「プリネ………!ついに決心したんだね……!」

「フフ……ここに来る途中なんで、プリネさんのお父さん達を置いて先に来た理由を聞いた時は驚いたけど……それ以上に嬉しかったよ。パパのお姉さんなんだから。」

プリネが自分の真実を叫ぶと同時にプリネの髪は美しい黒髪に、瞳は琥珀の瞳になった!そしてプリネの真実を知ったクローゼ達は驚き、エステルとミントは明るい表情をした。

「ね、姉さん……!本当に姉さんは新たな生を受けていたんだ………!」

「カリン………………」

一方ヨシュアは泣きそうな表情でプリネを見つめた。また、レーヴェはプリネを見つめていた。

「………ごめんね、ヨシュア、レーヴェ。ずっと黙っていて………それに私が逝ったせいで貴方達に辛い道を歩ませてしまって………」

「姉さんが謝る必要なんて……ないよ……!姉さんが生きているのならそれだけで十分だよ…………!」

「………お前が気にする必要はない。その時の俺は俺自身が望んで歩んだ道なのだからな。それより……エステル・ブライトの言う通り、本当に新たな生を受けたのか……カリン。」

辛そうな表情で謝るプリネにヨシュアは涙を流しながら言い、レーヴェは静かに答えた後、口元に笑みを浮かべてプリネを見つめた。

 

「フフ、もう前と違って守られるだけのか弱い女ではないわよ?それは貴方自身、一番よくわかっているのではないのかしら?」

「フッ。言うようになったな。」

上品に笑って自分を見つめるプリネにレーヴェは苦笑しながら答えた。

「おのれ…………!なら貴様を殺して、”漆黒の牙”と”剣帝”を絶望に陥らせて、この私が人形にしてくれる!死ねえ!!」

一方ワイスマンは複数の光の槍をプリネに放った!

「!!」

それを見たプリネはレイピアを構えたが

「はっ!!」

「せいっ!!」

ヨシュアとレーヴェがプリネの前に出て、それぞれの武器を振るって、光の槍を弾いた!

「今度こそ絶対に姉さんを!エステルを!レーヴェを!僕の大事な人達は失わせない!」

「あの時は守れなかったが………今度こそはカリン。絶対にお前とヨシュアを守る………!」

ヨシュアとレーヴェはプリネを庇うかのように、プリネの目の前で決意の表情でワイスマンを睨んで言った。

「ヨシュア………レーヴェ………」

「えへへ………なんだか照れるわね。」

2人の決意を聞いたプリネは優しい微笑みで2人の背中を見つめた。また、ヨシュアの言葉を聞いたエステルは照れた表情でヨシュアを見つめた。

 

「フン、戯言を………!所詮貴様らの無駄な足掻きというものだ。無限の力を秘めた”環”の前では―――」

ワイスマンが鼻を鳴らして答えたその時、ワイスマンの身に異変が起こった。

「な、なんだ……?”環”が…………私の中の”環”が……!」

ワイスマンが戸惑っていたその時、地下から蛇のような生命体が登ってきてワイスマンに噛みついて、一体化した!

「ぐっ……おおおおおおっ……!」

それにより、”輝く環”と融合したワイスマンの姿はさらに変化し、凄まじい力が迸(ほとばし)った!

「て、天使………!?」

「くっ………何という霊圧だ………!」

「今までの敵とはけた違いの強さを持っているようだな………!」

変わり果てたワイスマンの姿を見たクローゼは驚き、オリビエとアガットは警戒した表情になった。

「どうやらこれが最後の悪あがきみたいですね………」

それを見たプリネはレイピアを構えてワイスマンを睨み

「遊撃士として!リベールの市民として!そして何よりも人として!」

「この世界に生きる人達の為に!」

「ワイスマン……僕達は貴方を倒す!」

「貴様に受けた屈辱………今ここで全て返させてもらうぞ………!」

エステル、ミント、ヨシュア、レーヴェは決意の表情で叫んだ!

 

そしてミント、プリネ、レーヴェを加えたエステル達はワイスマンとの決戦を開始した……………!

 

 

 

 

という訳でついにプリネも自分の正体を明らかにしました!ちなみにプリネが自分の正体を明らかにした時にかかるBGMは3rdの"Cry for your Eternity”あるいは零の”踏み出す勇気”がかかると思って下さい♪そしてついに!最後の最後でレーヴェがエステル達の仲間になりました!!ワイスマン最終形態はこの8人で戦います!!レーヴェが最終決戦で仲間になる……きっとこれを待ち望んでいた人達が多数いたと思います♪


 
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