No.467158

魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と A's編 空白期 第一話

これから面白くなっていきますよ!

2012-08-08 17:47:43 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:6785   閲覧ユーザー数:6083

 まえがき

 

 

 この作品は原作崩壊、キャラ崩壊が多分に含まれています。

 

 

 なお、ほとんどがオリジナルストーリーになる可能性があります。

 

 

 それでも良ければどうぞ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

零冶 ―――ここは・・・何処だ?

 

 

 零冶は目を覚ますと、治療室らしき部屋で何かの液体の入ったポッドに入っていた。

 

 

零冶 ――― 俺は・・・・・・・・。

 

 

    “零冶兄ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!”

 

 

零冶 ―――・・・っ!?そうだ!俺は確か・・・はやてを助ける為に穴に落ちて・・・

 

 

???「やあ、目が覚めたかい?」 

 

 

 そこへ、紫ロン毛の科学者っぽい男、その秘書と思われる紫のロングヘアー女性と護衛らしき銀髪の小柄な少女が部屋に入ってきた。

 

 

零冶 ―――こいつ・・・誰だ?

 

 

???「おっと、そのままでは話すことも出来ないね。今、出してあげるよ。」

 

 

 何かボタンを押すと、ゴポゴポッと音を立ててポッドの中の液体が排出されていった。そして、ポッドが開いて零冶が立とうとしたが、

 

 

零冶「うっ!?」

 

 

 上手く立てずに倒れ込んでしまった。そこへ、秘書っぽい女性が零冶に毛布を掛ける。

 

 

???「まぁ無理も無いよ。君は2ヶ月も寝ていたんだ。」

 

 

 科学者は肩をすくめて言った。

 

 

零冶「・・・ここは・・・何処だ?何故、俺を・・・治療した?」

 

 

 零冶が睨み付けて言う。

 

 

???「ここかい?ここは僕の隠れ家さ。そして君は突然此処に現れた・・・空間の歪みの中からね。

 

 

零冶 ―――空間の・・・歪み?

 

 

???「私は興味深かったからついでに治療して君の体を調べたのだよ。」

 

 

 科学者は目を輝かせて言った。

 

 

零冶「体を・・・調べた?」

 

 

 零冶がそう聞くと、科学者は興奮したように言う。

 

 

???「そうさ!君の体はとても興味深い!君の筋肉は常人の何倍もの力がある!そして、魔力に関しては測定不能だ!!

    これ程の力を持った人間がいるとは思わなかったよ!!まぁ、君はリミッターを付けているみたいだがね。」

 

 

零冶 ―――・・・体を調べられたのはマズいな。人体実験でもされてなきゃいいが・・・。

 

 

零冶「俺の体に・・・何かしたのか?」

 

 

ドクター?「別に何もしていないよ。君は既にボロボロだったからね。あの状態で弄ると肉体が持たないよ。」

 

 

 零冶は何もされていないと分かると安堵した。

 

 

秘書?「ドクター、話は後にした方がよろしいのでは?彼をこの姿のままにする訳にはいかないでしょう?」

 

 

ドクター?「おっと!つい興奮して話し込んでしまったね。では、続きはまた後で話すとしよう。」

 

 

 ドクターと呼ばれた男は部屋を出て行った。そして、残ったのは俺と秘書と護衛の三人だ。

 

 

秘書?「さあ、これに着替えて下さい。」

 

 

 そう言って秘書が渡したのは渡したのは下着と・・・・・・白衣だった。

 

 

零冶「・・・・・・白衣?」

 

 

秘書?「ごめんなさいね?男性はドクターしかいなかったので、白衣しか無いのよ。」

 

 

 零冶は微妙な表情をして渡された服を着た。

 

 

秘書?「着たら私に付いてきてくれるかしら?私だと身長が合わないから肩を貸せないけど、チンクなら丁度良いかしら?」

 

 

 零冶はチンクと呼ばれた少女をみた。

 

 

チンク「・・・掴まれ。」

 

 

 チンクはぶっきらぼうに言った。

 

 

零冶「・・・ああ。」

 

 

 そして零冶達3人は部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクター?「やあ、待ちくたびれたよ。早くそこに座ると良い。」

 

 

 案内されたのは書類が散らかっていて、研究室のような部屋だった。

 

 

ジェイル「自己紹介がまだだったね。私の名前はジェイル・スカリエッティ、アンリミテッド・デザイア(無限の欲望)とも言われているよ。見た通り科学者だよ。そこの二人はウーノとチンクだ。」

 

 

零冶 ―――無限の・・・欲望。

 

 

ウーノ「よろしくね。」

 

 

チンク「・・・。」

 

 

零冶「俺は黒澤零冶だ。零冶で構わない。・・・で、お前達は一体俺をどうするつもりだ?」

 

 

 零冶は警戒心たっぷりに言った。

 

 

ジェイル「もちろん、人体実験の材料になってもらっ!」

 

 

「な、何なの!?」

 

 

「くっ!!解けない!?」

 

 

 ジェイルが言い終え前に、零冶の周りから闇の触手が現れて3人を拘束して、ジェイルには刃物の様に鋭利な触手を突きつけた。

 

 

ジェイル「なんと!デバイスも無しにここまで強靱な拘束魔法が使えるとは興味深い!!」

 

 

 しかし、ジェイルは大して驚いた風もなく、逆に興奮して零冶の魔法に興味津々だった。

 

 

零冶「・・・止めておけ。俺はデバイス無しでも一個中隊程度なら1人で壊滅させられる。不用意に手を出すと・・・殺すぞ?」

 

 

ウーノ「っ!?」

 

 

チンク「な!?」

 

 

 零冶が殺気を込めて言った。すると、

 

 

ジェイル「ふはははは!!面白い!実に面白いよ、黒澤零冶!!」

 

 

 ジェイルは突然笑いだした。

 

 

零冶 ―――こいつ・・・自分の立場が解っているのか?

 

 

 ジェイルはひとしきり笑い終えると零冶を見据えた。

 

 

ジェイル「そろそろ降ろしてもらえないかい?さっきのは他愛の無い冗談のつもりだったんだがね?」

 

 

 零冶はしばらくジェイルの目を見た。そして、嘘をついてないと分かったのか、3人を離した。一応自分の周囲に闇の触手を待機させている。

 

 

ジェイル「・・・助かるよ。さて、今のを見て決めたよ。零冶君・・・私と取引しないか?」

 

 

零冶「・・・取引?」

 

 

 零冶は訝しげにジェイルを見た。

 

 

ジェイル「ああ。君は管理局を知っているかい?」

 

 

零冶「ああ・・・あの司法と行政が一体化したクソ組織の事か?」

 

 

ジェイル「そうだ。私はその最高権力者、最高評議会と呼ばれている奴等に作られた存在だ。そして・・・私は無理矢理に無限の欲望を植え付けられた。」

 

 

 零冶はそのことを聞いても大して驚かなかった。管理局なんてそんなモノだろうと元から予想していたのだ。

 

 

ジェイル「だが、私はそんな奴等に嫌気がさしてね。奴等から逃げる算段をしていたのだよ。そこへ、君が現れた訳だ。」

 

 

零冶「で?取引内容は?」

 

 

ジェイル「君のデバイス・・・確かルナと言ったかな?彼女のメンテナンスと衣食住の提供する代わりに、私の逃走計画を手伝って欲しい。」 

 

 

零冶 ―――・・・悪くない。ルナのメンテナンスは今までやったことが無い。俺はそういうのに詳しくない。だから、コイツの申し出は非常にありがたい。

      それに、今の俺は文無しな上に帰る場所もない・・・いや、無くなったと言うべきか・・・。

 

 

 零冶は即決した。

 

 

零冶「いいだろう。その申し出・・・受けよう。」

 

 

ジェイル「ふふふ、では決まりだね。これからよろしく頼むよ、零冶君。」

 

 

零冶「ああ・・・ジェイル・スカリエッティ。」

 

 

 零冶達は互いに握手を交わして契約した。

 

 

ジェイル「では、改めて私の娘達を紹介しよう。入ってきなさい。」

 

 

 ジェイルがそう言うと、ドアが開いて4人の女性が入ってきた。

 

 

???「お呼びですか、ドクター?」

 

 

 紫の短髪の女性がジェイルに聞いた。

 

 

ジェイル「ああ、新しく我々の仲間になった人を紹介しよう。零冶君、左から順番にドゥーエ、トーレ、クアットロ、セインだ。」

 

 

零冶「黒澤零冶だ。零冶で構わない。」 

 

 

クアットロ「え~!?こんなちびっ子が仲間になるんですか!?」

 

 

 茶髪メガネッ子のクアットロが不服そうに言う。

 

 

ドゥーエ「確かにクアットロが不服なのは理解出来ますね。彼、10歳前後に見えますけれど、大丈夫なんですか?」

 

 

トーレ「博士の言うことに異議は唱えませんが・・・。」

 

 

 

セイン「明らかに弱そうなんだけど・・・?」

 

 

 

零冶 ―――コイツら・・・人を見た目で判断しやがって・・・。

 

 

 零冶は少しばかり不満だった。

 

 

ジェイル「まぁ、そう思うのも無理は無いね。・・・零冶君、少し彼女達と模擬戦でもしないかい?」

 

 

零冶「ああ、少し体が鈍ってたところだ。丁度良いリハビリになるだろう。」

 

 

 俺がそう言うと、

 

 

クアットロ「な!?ちびっ子の癖に生意気言うじゃない!!」

 

 

トーレ「ほぅ、それほどに自信があるのか?」

 

 

 二人はかなり好戦的だった。

 

 

ジェイル「なら、皆シュミレータールームに集まろうか。」

 

 

 そして俺たちは模擬戦をするために場所を移動した。

 

 

 

 

 

ジェイル「戦いの前に零冶君、君にこれを返しておくよ。」

 

 

 そう言ってジェイルは零冶にペンダントを渡した。

 

 

零冶「調子はどうだ?ルナ。」

 

 

ルナ[はい、良好ですマスター。スカリエッティ博士がメンテナンスしてくださいました。]

 

 

 どうやらジェイルがメンテナンスしてくれたらしい。どうせ調べたんだろうけど・・・。

 

 

ジェイル「まぁ・・・そのデバイスについてい・ろ・い・ろ・と聞きたいことがあるのだがね。まぁ、それは模擬戦が終わってからにしよう。さて、誰と戦うか選ぶといいよ。ただ、ウーノやクアットロは後方支援型だから、

     あまり物足りないのかも知れないけどね。」

 

 

 そう言ってジェイルは軽く笑った。

 

 

ウーノ「そうですわね・・・私では物足りないかもしれませんね。」

 

 

クアットロ「冗談じゃ無いわ!私でもこんなちびっ子に負けるなんてあり得ません!!」

 

 

零冶 ―――コイツには一度、思い知らせてやろうか?さっきからちびっ子ちびっ子って言いやがって!

 

 

零冶「・・・決まったよ。お前ら全員だ。」

 

 

 そうして零冶は爆弾発言した。

 

 

ク・ト・ドゥ「「「なっ!?」」」

 

 

ウーノ「全員・・・?」

 

 

チンク「・・・。」

 

 

セイン「・・・バカらしい。」

 

 

 当然このような反応になる。ただ、チンクだけは違っていた。彼女は怒るでも驚くでもなく、ただ緊張した顔をしていた。

 

 

ジェイル「ふふふ、そういうと思ったよ。それじゃあ、余興を込めてフィールドはジャングルにしておくよ。」

 

 

 そう言うと零冶は不敵に笑った。

 

 

零冶「そうか。随分と生易しい設定だな?」

 

 

 零冶が挑発するとクアットロは怒りに染まった。

 

 

クアットロ「っく!後悔させてやるんだから!!」

 

 

トーレ「やれやれ・・・。」

 

 

 そして、フィールドは木々が多い茂るジャングルになった。零冶達はお互いに離れて開始の合図を待つ。

 

 

ジェイル「それでは・・・・始めてくれ。」

 

 

零冶「ルナ・・・手加減無しで行こうか?」

 

 

ルナ[はいマスター!マスターを侮辱したことを後悔させてやりましょう!!]

 

 

 ルナもちょっと怒っていた。そして、零冶は夜天連刃【黒翼】を装備する。

 

 

零冶「さぁ・・・悲劇と惨劇の始まりだ。」

 

 

 そうして零冶はジャングルの闇に紛れていった。

 

 

 

 


 
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