No.467724

魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と A's編 空白期 第二話

ちょっと短めですいません。

2012-08-09 17:43:27 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:6432   閲覧ユーザー数:5751

 

 

トーレ「まったく、私達も随分と舐められたものだ。」

 

 

クアットロ「本当よ!!ぜっっっったいにボコボコにしてやるんだから!あのちびっ子めぇ!!」

 

 

セイン「まぁ、痛い目に合えば大人しくなるだろうけどね。」

 

 

ドゥーエ「ならさっさと終わらせましょ。」

 

 

 

    トーレとクアットロ、セイン、ドゥーエは大変ご立腹であった。それもそのはず。自分たちより年下の、

    しかも10歳ぐらいの子供に6人掛かりで来いと言われたのだ。腹も立つの当然だろう。

 

 

チンク「だが・・・油断出来ない。」

 

 

ウーノ「・・・ええ。」

 

 

    しかし、チンクとウーノは違っていた。彼女達は油断せず、むしろ警戒心を最大にして挑もうとしていた。

    彼女達が零冶の力の片鱗を見たのことがそうさせているのだろう。

 

 

 

    そして、全員が散会しようとした時、辺りが闇に包まれた。視界は数m程で、お互いの位置がギリギリ確認

    出来る程度しか見えない。

 

 

トーレ「っく!奴の魔法か!?皆、離れるな!」

 

 

    と、トーレが注意を促したとき、

 

 

    ドサッ 

 

 

チンク「ウーノ!?」

 

 

    ウーノが突然倒れた。

 

 

トーレ「そんなバカな!?全く気配が感じられなかったぞ!?」

 

 

    そして、

 

 

    ドサッ

 

 

クアットロ「ドゥーエ!?どうしたのよ!?」

 

 

    ウーノに続いてドゥーエが倒れた。一瞬で2人が倒され、残りは4人だけとなった。

 

 

トーレ「クソッ!一体何がどうなってるんだ!」

 

 

セイン「私でも気づけなかった・・・。」

 

 

    そして、クアットロの後ろからポツリと呟くような声が聞こえた。

 

 

零冶 「影忍流暗殺術、夜天強襲。」

 

 

クアットロ「・・・え?きゃあああああ!!」

 

 

    クアットロの体を無数の斬撃が襲い、クアットロは気絶した。そして、闇が晴れると倒れたクアットロの側に

    零冶が立っていた。

 

 

トーレ「クアットロ!?っく!貴様、一体何者なんだ!?」

 

 

零冶 「黒澤零冶・・・ただの・・・狂戦士だよ!」

 

 

    零冶は黒翼でトーレに斬りかかる。トーレは手首から魔力で構成されたダガーの様な物を出して受け止めた。だが、

 

 

トーレ「 ぐっ!?お、重い!そんな小さな体の何処にそんな力が!?」

 

 

    トーレは受け止めるだけで精一杯だった。反撃に転じることすら出来なかったのだ。零冶はそのまま押し切って

    トーレを吹き飛ばす。

 

 

零冶 「ルナ、武装変更。」

 

 

ルナ [了解。デュアルシャドウ!]

 

 

    ルナが黒翼から姿を変えたのは質素な鈍色の双剣だった。だが、この双剣は質素に見えるが、とてつもなく強力な

    双剣であった。

 

 

零冶 「はっ!」

 

 

    零冶はトーレに再び斬りかかる。トーレは回避する暇もなく受け止めた。その時、

 

 

    パキパキパキッ!

 

 

トーレ「な!?凍っていくだと!?」

 

 

零冶 「せいっ!!」

 

 

    そして、零冶が下から斬り上げると、

 

 

トーレ「ぐああああ!!」

 

 

    局所的な吹雪が起こり、トーレを包み込んだ。

 

 

チンク「トーレ!」

 

 

    そこへチンクが援護に入った。チンクはナイフを出して零冶に5本投擲すると同時に突っ込む。ナイフで相手の隙を作り出して

    奇襲をかける攻撃だ。普通の相手なら有効な手段だろうが、零冶には小細工など通用しない。

 

 

零冶 「ルナ、ランスモード。」

 

 

ルナ [了解。ダークネス!]

 

 

チンク「な!?」

 

 

    零冶は巨大な盾でナイフを防いだ。そして、迫り来るチンクをダークネスで横に薙ぎ払う。

 

 

    チンクは身の丈を軽く超える槍と巨大な盾を装備しているので、スピードはかなり遅いだろうとと踏んで回避しようと

    したのだが、

 

 

チンク「ぐあっ!?」

 

 

    予想以上に攻撃が速く、回避できなかった。チンクは近くにあった大木に打ち付けられた。

 

 

チンク「は・・・速い・・・だと!?」

 

 

 チンクは攻撃の速さに驚愕した。そして、立ち上がろうとした時、

 

 

チンク「うっ!?そん・・・な・・・体が・・・動か・・ない!?」

 

 

    チンクの体は動かなかった。それもそのはず、零冶の装備しているダークネスの刃の部分には強力な神経毒が

    たっぷり含まれているのだ。

 

 

零冶 「そこで寝てろ。さて・・・ルナ、ガンランスモード。」

 

 

ルナ [了解、アグナ=マグナ!]

 

 

    零冶は突然ガンランスに変更した。そしてすぐ後ろの地面に向かって、

  

 

 ドッカアアアン!!

 

 

 フルバーストした。そして、

 

 

セイン「きゃあっ!!」

 

 

 地面が抉れ、セインが吹き飛んだ。このアグナ=マグナ、実はダブルバレルリボルバー機構を搭載してい為、他のガンランスより瞬間的な威力が高い。

 先ほどのフルバースト、これが殺傷設定ならば絶対に死んでいたであろう威力だ。

 

 

零冶「悪いが俺は元暗殺者でね。考えていることはお見通しだ。」

 

 

セイン「な・・・なんて奴よ・・・うぅ・・・。」

 

 

 セインは気絶した。そして、トーレに向き直った。

 

 

 

トーレ「っく!あまり使いたくは無いが・・・仕方ない。」

 

 

 トーレは何かを起動すると、機械音のような音が聞こえた。そして、

 

 

トーレ「はあっ!!」

 

 

零冶 「っ!?」

 

 

    一瞬で零冶の後ろに回り込んで手首の魔力刃で斬りつける。零冶はいきなりで驚いたものの、盾でガードした。

 

 

零冶 ―――・・・さっきより速いな。恐らくブーストでもしたのだろう。だが、スピードなら俺も負けていない。

 

 

零冶 「ルナ、デュアルモード。」

 

 

ルナ 「了解、ブラックウィング!」

 

 

    零冶はルナを夜天連刃【黒翼】に変えて構える。

 

 

零冶 「俺の速さに付いて来れるか?」

 

 

トーレ「な!?」

 

 

    零冶は縮地を使ってトーレの後ろに回り込んだ。

 

 

零冶 「確かに速いが・・・俺が一枚上だったな。」

 

 

    トーレは決して遅くない。恐らくフェイトのソニックムーブでは追いつけない速さだ。しかし、零冶は幾重にも

    試行錯誤して速さを追求してきたのだ。そう簡単には追いつけない。

 

 

トーレ「うぐっ!?は、速い!?」

 

 

 トーレはギリギリでガードした。

 

 

零冶 「はっ!!」

 

 

    しかし、零冶が力を込めるとトーレは吹き飛んだ。その隙に零冶は

 

 

零冶 「ルナ、タチモード。」

 

 

ルナ 「了解、ブラックソード!」

 

 

    零冶は紫がかった黒色の太刀、黒刀【終ノ型】を構えた。そして、

 

 

零冶 「鬼神一閃!」

 

 

    気がついたらトーレの後ろに零冶が太刀を振り抜いたような姿勢を取っていた。

 

 

    ドサッ

 

 

    そしてトーレが気絶した。零冶は縮地を重ね掛けして距離を詰め、一瞬でトーレの腹部を一閃したのだ。

 

 

零冶 「ふっ!」

 

 

    最後に零冶は懐から魔力を物質化してクナイを4本精製し、チンクに向かって投げた。

 

 

チンク「ひっ!?」

 

 

    クナイは麻痺が解けてナイフを投擲しようとしていたチンクの顔の真横に刺さった。

 

 

零冶 「・・・終わりだな。」

 

 

ジェイル【そこまでだ。素晴らしい戦いだったよ。いや、一方的だったと言うべきかな?取りあえずこちらに戻ってきてもらえるかな?】

 

 

    零冶は管制室みたいな場所へ戻ろうとしたが・・・・・・

 

 

零冶 「・・・・・・これ、どうしよう?」

 

 

    気絶した5人がそのままだった。チンクは未だに恐怖で動けなかった。

 

 

零冶 「仕方ない・・・運ぶか・・・。」

 

 

    零冶は全員を治療室に連れて行った。そして、最後にチンクが残って運ぼうとした。

 

 

零冶 「おい、大丈夫か?立てるか?」

 

 

チンク「え?あ、ああ。手は動くが、足がまだ・・・。」

 

 

    どうやら上半身しか動けないらしい。零冶は仕方ないと呟いて、

 

 

零冶 「ま、嫌かもしれないが我慢してくれ。」

 

 

チンク「え?きゃっ!?」

 

 

    零冶はチンクをお姫様抱っこした。零冶は可愛らしい声を出したチンクを見て、意外と可愛いと思った。

 

 

チンク「な、ななななななな何をする!?////」

 

 

    チンクが顔を赤くして言う。

 

 

零冶 「何をって言われても・・・動けないから運ぼうとしたんだが?元はと言えば俺が悪いんだ。これくらいはさせてくれ。」

 

 

チンク「うっ!わ・・・分かった///・・・・あぅ///」

 

 

    零冶がそう言うとチンクはさらに顔を赤くして俯いた。そして零冶は管制室に向かった。

 

 

 

 

 

 

ジェイル「見事だったよ零冶君!まさか私の自慢の娘達がこうも簡単に倒されるとは思わなかったよ!」

 

 

    チンクを抱っこしたまま管制室に着くとジェイルはとても興奮して零時に言った。

    そして零冶に抱かれているチンクを見て、

 

 

ジェイル「・・・おや?君たちはいつからそんなに仲良くなったのかね?」

 

 

    顔をニヤニヤさせて言った。

 

 

チンク「な!?は、博士!!こ、ここここここれはその負傷してしまい、動けなかったので仕方なくですね!!」

 

 

    チンクはかなり狼狽していた。

 

 

ジェイル「ふふふ、そういうことにしておこう。いやぁ~、まさか自分の娘に春がやって来るとはね!こんなに嬉しいことは

     ないよ!しかもそれがチンクとはね!」

 

 

 

チンク「は、博士!!///」

 

 

    という風に、全くチンク言うことを信じていなかった。零冶はそんなやり取りを見て、

 

 

零冶 「なぁ、ルナ。春が来たって・・・どういうことだ?」

 

 

ルナ [・・・・・・朴念仁。]

 

 

    全く意味を理解してなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 なんかジェイルとチンクのキャラが・・・・。

 

 

 今日はちょっと短めにしました。やっぱりオリジナルのストーリーを作製するのは難しいですね。

 

 まぁ、頑張ってはいるんですけど・・・。

 


 
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