No.464873

IS・B ~インフィニット・ストラトス・ブレイヴ~ 第一章 後編 ブレイヴ

激突皇さん

第一章 後編

2012-08-04 16:33:19 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3952   閲覧ユーザー数:3912

そして俺達とオルコットの決闘が決まった日から一週間が経ち、ついに対決の日を迎えた

「んで、お前の専用機はいつ来るんだ?」

そんな俺達は今アリーナの控え室、今日一夏の専用機が来るということになっていたのだが未だに来ておらず待ち惚けを喰らっていた

「さぁ・・・俺が聞きたいよ」

そう言い項垂れる一夏、そのとき山田先生がこっちに走ってきた

「織斑くーん!」

息を切らしながら一夏の前に立つ

「大丈夫ですか、先生」

「はい、それより来ましたよ!織斑君の専用機!!」

やっと来たか、そう思っていると後ろから織斑先生と一夏の専用機らしき物が来た

「織斑急げ、相手も待ちくたびれているぞ」

ぱっとオルコットの方を見ると腕を組んで浮いていた

「これが一夏の・・・専用機・・・」

箒はその白いISを見てつぶやいた

「はい、これが織斑君の専用機、『白式』です!」

「白式・・・」

一夏は白式と呼ばれるISに触れた

「・・・理解できる、これが何のためにあるか・・・分かる!」

どうやら役者は揃ったようだな

「んじゃ、行くとするか、あちらさんも待ってることだし」

「おう、ってお前のISはどうするんだ?」

あ、そういやこいつらにはまだ見せてなかったっけ

「俺のIS・・・いや、相棒はこいつだ」

俺は腰に着けていたカードケースからカードを一枚抜き出す

「カード・・・?それってなんなんだ?」

「だから俺の相棒だって、まぁ実際に見せた方が判りやすいか」

「「?」」

俺の言葉が理解できず一夏と箒は首を傾げる

「久しぶりに行くぜ、相棒!」

そしてカードを握り締め、セリフを叫ぶ

「貫け、闇夜に光る月の牙! 月光龍 ストライク・ジークヴルム!!」

そう叫ぶとカードのストライク・ジークヴルムが光だし、俺の体にISとして装着された

背中には白い機械風の翼、手足には鋭い爪、頭の鼻から上にはストライク・ジークをイメージしたマスクが着いた

「なっ!?」

「カードがISに・・・?」

「ほう・・・」

「これが風間君のIS・・・」

その光景に上から一夏、箒、織斑先生、山田先生が言った

「んじゃ、お前も早く装着しな」

「あ、あぁ」

一夏はまだ信じられないと言う顔をしていた

「まぁ、詳しいことは後で話すよ」

「あぁ、わかった・・・」

一夏は無理やり納得したようで白式を装着した

「さぁ、行くぜ」

「おう、それじゃあ箒、行ってくる」

「あぁ、行ってこい」

箒に見送られ俺達はオルコットの元に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、逃げずに来ましたのね」

「当たり前だ、んなことしたら男が廃る」

オルコットの挑発にしれっと言い返す

「それより本当に二対一でやるのか」

オルコットの提案した対決方法に一夏が確認する

「えぇ、構いませんわ。 私にとって貴方達程度一人も二人も同じですわ」

余裕を見せるオルコットに俺は言い返した

「まぁそうだろうな、お前の専用機は一対多の戦いに向いてる訳だし」

「あら、よくご存知で」

「相手を知るのは戦いにおいて基本中の基本、少し調べさせてもらったぜ」

「お前、いつの間に・・・」

「お前が箒に絞られてるうちに部屋で調べたのさ」

俺の備えに一夏は感心していた

「さて、そろそろ始めようぜ」

そう言って俺は構える

「いいですわ、二度と逆らえないよう徹底的にやらせていただきますわ」

「そうかよ」

一夏とオルコットも構える

「さぁ、踊りなさい、私、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」

そう言うとオルコットが武器のビライフルで攻撃してきた

「一夏!」

俺の言葉に頷き一夏は俺の後ろに下がった

「悪いが俺は・・・」

そして俺は爪を使ってビームを弾いた

「上品な踊りよりブレイクダンスとかの方が好きなんだよ」

腕を振り、オルコットを鋭い目で見た

そのオルコットはビットを展開して再び攻撃態勢に入った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「27分・・・初見でここまで戦うとは、褒めて差し上げますわ」

「そりゃどうも」

一夏は多少息を切らしながらそう言った

「ここまでは作戦通りだな」

俺は一夏の隣に移動しそう言った

俺達の作戦、それは一夏の専用機が決闘の日に届くということを聞いてから立てたものだ

ISはファーストシフトなるものがあるらしく、それが済むことで初めてISとして完成するらしい

それを知った俺は一夏にある提案をした、それは

「あぁ、月光が防御で俺が攻撃、おかげで俺のシールドエネルギーもまだまだ余裕だぜ」

そう、防御性能に優れたストライク・ジーク、それを操る俺が攻撃を防ぎ、一夏が隙を見て攻撃するという単純かつ確実な作戦だ

だが俺も全部防いだわけでもなく多少のダメージを負っており、逆にいくつか攻撃を当てたとはいえファーストシフトの済んでいないISの攻撃によるダメージは微々たるものでオルコットはまだ余裕の表情を見せていた

「だが流石にそろそろ決めたいところだぜ」

「残念ですがそれはこっちのセリフですわ」

そう言うとビットで俺に攻撃してきた

「それはもう通じねえぜ!」

俺はまた爪でビームを全て弾いた、ビットは戦いながら少しずづ破壊していたので防ぐのが楽になっていた、そしてその隙に一夏が突っ込む

「もらったーー!」

だがオルコットはにやりと笑い

「それは・・・こっちのセリフですわ!」

するとあの機体からミサイルが発射された

「一夏ぁ!」

一夏は煙に包まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏っ・・・!」

対決を見ていた箒は一夏がミサイルを受けたのを見て心配そうな声をあげた

その隣で千冬が鼻を鳴らした

「ふん、機体に救われたな、馬鹿者め」

だがそう言う千冬は笑っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、後は貴方だけですわ」

一夏を倒したと確信し俺にライフルを向けていた、だが

「やっと来たか!」

煙が晴れるとそこには先ほどまでの白とは比べ物にならないほどの純白のISに包まれた一夏がいた

その手にあるブレードも、≪雪片弐型≫へと姿を変えていた

「まさか、ファーストシフト!?貴方、まさか今まで初期設定で私と戦っていたのですか!?」

「そうさ、そのために俺が時間稼ぎの作戦を立てたのさ」

「待たせたな、月光!」

新たな姿で俺の隣に並ぶ一夏

「約三十分か、結構掛かったな」

「そんな・・・じゃあ私は貴方達の作戦にまんまと引っかかったということですの!?」

「まっ、そういうことだ。 つーわけで一夏もやっとまともに戦えるようになったところで、俺も行くぜ!」

「な!?、貴方もなにかあるんですの!?」

「あぁ、見てな!これが俺達の力だ!!」

俺は腰のカードケースからまた一枚抜き出す

「別のカード・・・?」

「いくぜ! ブレイヴ!砲凰竜フェニック・キャノン!!」

そう叫ぶとカードが光りだし姿を変え、それに描かれていたフェニック・キャノンが現れた

「何ですのそれは!?」

それに答える代わりのようにブルーティアーズの残りのビットを背中のキャノン砲で破壊した

「なっ!?」

『邪魔者は消した、あとは本体だけだ、いくぜ月光!』

「「しゃ、喋った!?」」

フェニック・キャノンが喋ったことに一夏とオルコットだけでなく見ていた箒や先生達も驚いていた

「あぁ、来い!フェニック・キャノン!!」

そしてフェニック・キャノンは姿を変えて翼とキャノン砲になると月光の背中に合体した

「合体した・・・」

「これが、俺達の力!合体ブレイヴだ!」

そう言うと俺はオルコットを見て構える

「さぁ」

一夏も雪片弐型を構える

「これで終わりだ!」

俺と一夏は同時にオルコットに突っ込んだ

 

「はあぁ!」

「くっ!」

俺が放ったキャノン砲の銃弾をオルコットはかろうじてかわす、だがそこに一夏が突っ込む

「うおぉぉ!」

「ぐっ・・・きゃあ!」

ライフルで受け止めるが一夏の姿を変えた武器、雪片弐型の威力に吹き飛ばされる

「そこだぁ!」

すかさず俺がキャノン砲を放つ

「このっ!」

だがライフルの銃弾に相殺された

「防戦一方だな、オルコットは」

それを見ていた織斑先生がそう呟く、それに箒が相槌を打った

「えぇ、一夏のISがファーストシフトを終え、まともに戦えるようになったとはいえ、ここまで一方的なのは・・・」

「あぁ、風間のあのIS、カードが武器になったりISになるなんて・・・聞いたことがないぞ」

そう二人が話している間に戦っていた三人は動きを止め、対峙していた

「流石、代表候補生は伊達じゃないってことか」

「そちらこそ、どうやら私は貴方達を甘く見すぎていたようですわ」

「そうかい、そりゃどうも」

「でも、そろそろ決めますわよ!」

そう言ってライフルを構える

「あぁ、こっちも行くぞ!」

一夏が武器を構え、俺もキャノン砲の銃口を向ける

そして一瞬の沈黙が流れた後

「はあぁ!」

「行っけぇ!」

俺達は同時に放った。 お互いほとんどのエネルギーを込めた一撃はしばらくぶつかった後相殺され辺りに煙が舞う

そこに一夏が加速して突っ込む

「うおぉぉぉぉお!」

「なっ!?」

煙が晴れる前に現れた一夏に反応できずオルコットは攻撃を受け、ブザーが鳴り響いた

『勝者、織斑一夏、風間月光』

「よし、勝った!」

煙が晴れるとそこには気絶したオルコットを抱えた一夏がいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は控え室へ戻った、一夏はオルコットを医療班に任せてから戻るとのこと

「ふぅ、疲れた」

「なかなかやるな、お前」

戻ってくると箒と織斑先生と山田先生が待っていた

「だが時間を掛けすぎだ、お前の実力ならもっと早く倒せたであろう」

「いやー、でも一夏のファーストシフトってやつを済ませたかったですし、それにああいう決め方の方

がかっこいいじゃないですか」

「馬鹿者、戦いにかっこよさなど必要ない」

怒られてしまった

「でも本当にお疲れ様です、風間君」

「ありがとうございます」

そんなやり取りをしていると一夏が戻ってきた

「よっ、とと」

「お疲れさん」

「あぁ、勝ったんだよな、俺達」

「おお、お前が決めてな」

「だがお前は機体と風間に助けられすぎだ」

「うわ、厳しいな千冬姉」

「織斑先生と呼べ」

出席簿で叩かれる一夏、てかどこに持ってたんだ・・・?

「お前の最後の一撃、あれは大量のシールドエネルギーを消費するものだ。 風間がお前を守ってなければ刃が届く前にエネルギーが尽きて負けていただろうな」

「そうだったのか・・・」

「とはいえ、お前らの勝ちだ。 よくやったな」

最後に織斑先生が俺達に賞賛の言葉を贈った、一夏は信じられないものを見るような目で織斑先生を見ていた

「それで、どうするんだ?」

唐突に箒が尋ねてきた

「なにがだ?」

「お前ら二人が勝ったんだからクラスの代表は二人のどっちかになるんだろう?」

「「あっ・・・」」

そういやそんなことあったっけ、すっかり忘れてた

「どうする?」

一夏が聞いてくる、しょうがない、ここは漢の真剣勝負・・・

「じゃんけんで決めよう」

「「えぇ・・・」」

二人だけでなく、織斑先生や山田先生にも呆れられてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ってのが俺がISを動かした経緯ってわけです」

織斑先生に俺のISについて聞かれたので一夏やも箒いる中説明した

「たしかニュースでもよく取り上げられてたよな、ISを動かして強盗を倒したってやつ」

「んで、ここからがこいつのことだ」

そう言ってカードを取り出す

「こいつはバトルスピリッツって言うカードゲームのカードで今のところISになるのはこいつだけだ」

「これが、月光のIS・・・」

「未だに信じられないな、こんなカードがISになるなんて」

『こんなカードとはなんだ、こんなカードとは』

「「え?」」

一夏と箒は突然聞こえた声に上を向く。 そこにはカードに描かれていたスピリット、ストライク・ジークヴルムがいた

「「・・・・・、えーーーーーーーー!!」」

『なんだ、化け物でも見たような声を上げて』

「いや、そら驚くだろ。 いきなり出てきたら」

「げ、月光、こいつはいったい?」

「ストライク・ジークヴルム、俺のISで俺の相棒だ」

『よろしく』

「あ、あぁ・・・」

「こ、こちらこそ・・・」

戸惑いながらも答える一夏と箒、そして千冬は

「全く、お前には驚かされるな・・・で、あの合体したキャノン砲についても話してもらおうか」

「あぁ、はい。 あれはブレイヴと言ってスピリットに合体することで真の力を発揮するものです」

「そういやあいつもしゃべってたよな、えぇっと、なんていったっけ?」

『フェニック・キャノンな』

「そうそうそれ・・・ってまた出た!」

いきなり出てきたフェニック・キャノンに一夏が盛大に驚く

「まぁこのようにブレイヴもスピリットと同じように自我を持ってる、他にも後二体いる」

「その二体も合体するのか?」

「あぁ、ブレイヴによって能力や形状違う。 状況でブレイヴを使い分けるのもバトスピと同じで重要なんだ」

「なるほど、なかなか興味深い話が聞けた、風間、もう戻っていいぞ。 しっかり休養を取っておけ」

「はい」

織斑先生はそう言い行ってしまった、さて、俺も戻るかな

「んじゃ、俺は戻るがお前らはどうする?」

「あぁ、俺達も戻るよ」

そして俺達も寮へと戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月光達の戦いが終わり、それぞれが自分の部屋で休んでいたそのとき、別の次元では一人の少年が目覚めようとしていた

・・・起きて・・・ダン・・・

(マギサ・・・?)

自分を呼ぶ声に目を覚ます

「ここは・・・どこだ・・・?」

彼は見慣れない場所にいた。浮いているような、沈んでいるような、不思議な感覚だった

「ダン・・・」

呼ばれて振り返るとそこには懐かしい人物がいた

「マギサ・・・やっぱりマギサだったんだな」

かつてこの少年と旅をし、共に世界を救った大魔法使い、マギサ

「久しぶりね、ダン」

「マギサがいるってことはここはグラン・ロロか?」

「いいえ、ここはグラン・ロロとはまた違う別の世界。 あなたの力を必要とする世界よ」

「俺の・・・力・・・」

そこであることを思い出す

「マギサ!未来は、未来は救われたのか!?」

「えぇ、ダンのおかげでみんな助かったわ」

「そうか・・・よかった」

未来の人達や仲間達の無事を確認してほっとする

「ダン、あなたにはまた世界を救ってもらいたいの」

「俺が・・・?」

「えぇ、あなたと・・・スピリット達でね」

そう言うと彼のデッキケースが光りだした

「これは・・・!」

「ダンの新しい力よ、その力であの世界を邪悪から救って」

そしてマギサは少年から離れていった

「待ってくれ、マギサ!」

「あなたならきっとできるわ・・・頼んだわよ、馬神 弾」

その瞬間、ダンの意識は途切れていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ということで一年一組の代表は織斑一夏君に決定です」

ただいまホールルーム、山田先生が昨日の決闘の結果とかもろもろを伝えた後、代表が一夏になったということをみんなに伝えた

「くそ・・・あそこでグーを出してれば・・・」

結局呆れられつつのじゃんけんの結果は俺の勝ちとなり一夏に代表を押し付け・・・もとい託したのであった

「はっはっはー頑張れよー、一夏」

俺がそう言うと回りもがんばれーとかいろいろ言い始めた

「というかオルコットはいいのかよ、男が代表なんてとか言ってたんだし」

「私は辞退しました」

一夏に聞かれるとオルコットはそう答えた

「思い返せば少し大人気なかったですし、私はお二方との勝負に負けました。 ですので代表は辞退することにしましたの」

「そういや俺も馬鹿にされたとはいえ少し言い過ぎた、悪かったなオルコット」

オルコットが言った言葉に便乗し俺もこの間のことを謝った、それに便乗するように一夏も謝罪した

「あぁ俺も、すまなかった」

「いえ、もう気にしないでください。 それにオルコットなんて堅苦しい呼び方ではなく気軽にセシリアとお呼びください」

「そっか、んじゃ改めてよろしくなセシリア、俺も月光でいいぜ」

「はい、よろしくおねがいします、月光さん」

「俺も、一夏でいいぜ、よろしくなセシリア」

「は、はい。 よろしくおねがいします、い、一夏さん・・・」

・・・ん?俺のときと反応が違うぞ、もしやこいつ・・・

「お前ら、今はホームルーム中だ、私語は慎め」

おっと我等が担任様に怒られてしまった

その後山田先生が連絡事項等を伝えてホームルームは終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「げっこー」

「ん?」

昼休みになり学食にでも行こうとしていると布仏 本音(みんなからはのほほんと呼ばれている)が話しかけてきた

「明日放課後ひま~?」

「あぁ、暇だけどなんで?」

「明日おりむーの代表就任お祝い会を開くんだ~、それでみんなに聞いてるの」

おりむー・・・あぁ一夏か

「なるほど、んじゃ明日は予定入れないようにしとくわ」

「うん、よろしくね~」

そう言ってとてとてと走り去っていった、そして俺は一夏の元に

「一夏、セシリアとの決闘は終わったわけだが放課後の特訓はこれからも続けるか?」

「あー、どうすっかな。 やっぱり白式も使いこなせるようにしといた方がいいよな・・・」

一夏は少し悩んでからそう答えた

「んじゃ、またしばらく一緒に特訓すっか。 箒はどうする?」

自分の席で俺達の話を聞いていた箒に聞いた

「あ、あぁそれなら私も付き合おう」

「じゃあ今からならまだ今日の使用許可取れるだろうからちょっくら行ってくるわ」

「あぁ」

「頼む」

ついでにパンでも買うかと考え鞄から財布を取り出し職員室へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後、特訓のため着替えてアリーナに向かうと既に箒が待っていた

「早いな、箒」

「お前らが遅すぎるだけだ」

「あはは、めんぼくねぇ」

そんな軽口を叩いていると突然空が光りだした

「なんだ!?」

見上げるとそこに光り輝く扉のようなものがあった

「なんじゃありゃ!?」

「おい、開いてないか、あれ!?」

その扉のようなものが開き、そこから何か降ってきた

「お、おい!あれ人じゃね!?」

「う、受け止めろ!」

今考えればISを起動すればよかったのだがパニクってた為三人で受け止めることに

「うわぁ!」

「うおっ!」

「くっ!」

なんとか受け止めることに成功、ひとまず二人の安否を確認

「大丈夫か、二人とも」

「あぁ、なんとか、箒は?」

「あぁ、私も大丈夫だ。 それよりこの人・・・」

とりあえず顔を見る・・・ってこの人!

「う、うぅん・・・」

「あ、気が付いた。 大丈夫ですか?」

目を覚ますと一夏が話しかける

「あぁ、大丈夫だ。 君達は?」

「えぇっと、俺は織斑一夏でこいつが篠ノ之箒、こいつは風間月光・・・って月光、どうした?」

おそらく今変な顔をしているであろう俺に一夏が聞いてくる、この人も俺を見た

「・・・馬神・・・弾?」

「へ?」

俺の言葉に気の抜けた声を上げる一夏、だが今はそんなこと気にしてる余裕はない

「・・・何故俺の名を?」

この人は驚いた表情をして聞いてきた、やっぱりそうなのか

「なんで・・・ここに馬神弾がいるんだ・・・?」

これが俺と伝説のカードバトラー、「馬神 弾」との出会いだった

 


 
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