「な、何・・・あれ?」
「モンスターが・・・いっぱい・・・。」
「す、すげぇ・・・。」
「言葉もでないな・・・。」
フェイトとなのはヴィータ、シグナムが驚愕して震える。
「・・・なっ!!?」
俺はそれらを見て思考が止まった。
「ふふふ、少しだけ君達を“見てた”からね・・・でも、生態能力までは複製はできなかったよ。全部の個体もコピーできなかったしね。」
俺はただ単にモンスターの量に驚いて思考が止まった訳では無い。そこに・・・・・俺の仲間たちであるクシャナやノノ、カム、クロガネ、シラユキなどが複製されていたからだったのだ。
「ロキ・・・テメェ!」
「あはは。さて・・・零冶君。これだけの大軍にどうやって立ち向かうのかな?」
俺は今の言葉で何かが切れた。
「・・・よくも俺の仲間たちを・・・そんな紛い物にしやがったな・・・。」
許さない・・・。
「よくも俺の仲間を侮辱しやがったな・・・。」
俺の仲間を侮辱したことを・・・。
「テメェは絶対に許さねぇぞ・・・。」
それ相応の覚悟は出来ているだろうな、ロキ?
「ルナ・・・封印解除。」
[封印解除。]
「うん?一体どうするんだい?」
俺は狂戦士の鎧を纏い、斬魔刀を魔方陣から引き抜いた。そして、呪文を唱える。
※ここからはモンスターハンター・テーマ曲『英雄の証』を流しながらお楽しみ下さい。
「
「
「
「
「
「
「
「ま、眩しい!」
「ど、どうなってるのよ!?」
そして、俺たちは眩しい光に包まれる。光が収まるとそこには、美しい草原が広がっていた。
「・・・え?ここ・・・何処?それに・・・昼になってる・・・?」
「私達、さっきまで街にいたのに・・・。」
なのはとフェイトが驚いて辺りを見回す。
「そんな・・・バカな・・・。まさか・・・固有結界!?いつの間に習得してたの!?」
ロキは俺が固有結界を発動したことに驚いていた。そんなロキを無視して俺は手を横に振った。すると俺の周囲に無数の魔方陣が描かれる。そして
『お待ちしておりました、
クシャナが、
『まったく、妾達を待たせるとは
ナナが、
『随分とまぁ面白い事になってるじゃないかい?レイジ?』
ディオが、
『うう~ん!久しぶりに呼んでくれたね!
『そうだぜアニキ!随分ともったい付けてくれたじゃねぇか!』
ノノとカムが、
『我ラ、主ノ為ニ戦ウ。ソウダロウ?弟者?』
『・・・兄者ニ・・・同意。主・・・守ル。敵・・・倒ス』
ヴァシムとジェビアが、
『はっ!燃えてきたねぇ~。』
『少しは落ち着いたらどうです?若の前ですよ?』
クロガネとシラユキが、
『いつでも準備はいいぞ、友よ。なぁアルテ?』
『ええ、そうですね。』
シルバーとアルテが、
『俺も忘れるなよ?』
『まったく、お姉様やお兄様も血の気が多いですね。』
『僕たちもいいよ。サクラは?』
『あら、私も大丈夫ですよ。シルバー兄さんやアルテ姉さんに負けてられませんからね。ね?皆さん?』
『『『『『『はい!!』』』』』』
リオレウス、レイアと亜種のアカツキ、アオバ、ソウル、サクラとその配下達、
『ご主人様ぁ!ご主人様の為なら何処でも行きますぅ!!』
ナルガグルガのナルが、
『零冶さん、私は貴方の翼になりましょう。』
クイーンが、
『僕らも旦那様の為に戦うニャ!!』
『そうだニャ~!皆も協力するニャ~!』
『『『『『『『『『『ニャー!!』』』』』』』』』』
ムサシとコジロー、そしてその仲間達、
俺のために集まってくれた。そして、
『この俺様も呼ぶなんて珍しいじゃねぇか、零冶?』
イャンガルルガのガルゥ、
『ふんっ、アタイ等も集まってやったさね!』
『面倒臭ぇな、おい。』
ジンオウガとその亜種、ジンとライ、
『ワシも呼ぶとはな・・・。まったく・・・少しは年寄りを労れ、零冶。』
『まったくじゃ。それにしても・・・勢揃いじゃのぅ。』
グラビモスとその亜種であるとグラ爺とクロ爺、
『
ブラックが、
『俺も呼んだのか?相棒。』
『拙者もでござるか?』
ディアブロスのウチガネとモノブロスのクレナイもいる。そして他にもイャンクックやドスランボス、ボルボロス達もいる。およそ100体の仲間達が集まった。
「皆・・・来てくれてありがとう。」
俺は皆に感謝の言葉を言った。
「・・・さて、始めるか。」
俺は大きく息を吸い込み、叫んだ。
「皆聞け!!我が敵、ロキは我らに戦いを挑んできた!!」
皆が俺に注目する。
「しかし!!愚かにも敵はお前達の姿を真似た紛い物を作り上げた!!」
俺の言葉に皆、怒りを顕わにする。
「これは我々への侮辱だ!!そんな奴を我らは決して許しはしない!!」
皆、俺の後ろで一列に並ぶ。
「愚かな敵に我らの力を見せつけてやろうではないか!!」
ある者は翼をはためかせ、ある者は尾を地面に叩きつけて賛同する。そして、俺はロキに向き直って斬魔刀を向けた。
「仲間達よ!!その爪で奴等を引き裂け!!その牙で・・・奴等を喰らい尽くせ!!!!!」
『『『『『『『『『『『『『『■■■■■■■■■■■ーーーーーーーッ!!!!!!!』』』』』』』』』』』』』』
俺の号令と共に一斉に突撃する。
「クシャナとナナはここで皆を守ってくれないか?」
『ええ。分かりましたわ、
『うむ、妾に任せるがよい。』
二人は快く承諾してくれた。そして俺は念話で突撃していった皆に指示を送る。
(グラ爺、クロ爺、あの中央にいる大きな敵にブレスをぶちかまして沈めろ!ウチガネ、クロガネ、クレナイ、シラユキ、ディオはその後に敵中央を突撃して活路を開け!)
『『『『『『『応!!(あいよ!!)(はい!!)』』』』』』』
すぐに皆は俺の言うとおりにして行動を起こす。
『いくぞ、クロ爺!ここは一つ、どデカい花火を打ち上げるとするかのぉ!!』
『応じゃ、グラ爺!!ワシも若い者には負けておれんわい!!』
『『ガアアアアアアアアア!!!!』』
グラ爺とクロ爺の熱線ブレスにより、中央にいる体長50m程の敵が沈黙する。
『ヒャッハー!!久々に大暴れだぜ-!!』
『おらおらおらぁ!!このクロガネ様の邪魔をするならただじゃおかないよ!!』
『若の邪魔をする者は、このシラユキが刺し殺して上げます!!』
『拙者も行くでござる!!』
ウチガネ、クロガネ、シラユキ、クレナイは一列に並んで突進して行き、モンスター達を轢き殺し、刺し殺していく。
(アカツキ、アオバ、ソウル、サクラ、シルバー、アルテは部下を引き連れて空にいる敵を駆逐せよ!その他は遊撃だ!!)
『『『『『『『『承知!!(わかった!!)(ああ!!)(ええ!!)(わかったわ!!)』』』』』』』』
彼らは上空に飛び上がり、レウス・レイアもどきと交戦する。
『我らの姿を模るなど、片腹痛し!!』
『あろう事か零冶の邪魔をするなど、もっての外です!!』
シルバーとアルテがその鋭い足の爪で敵を引き裂く。
『俺の邪魔をするんじゃねぇ!!』
アカツキが火球を吐き出して敵を焼き殺す。
『・・・まったく、アカツキ兄様も血の気が多いことですね。もっと優雅にやれませんの?』
アオバは華麗に舞い踊るかのようにして敵を尻尾で叩きつけて毒殺する。
『あはは、まぁアカツキなら仕方ないよ。』
『少しは直して欲しいですけどね・・・。』
ソウルとサクラは普通に話しながらも敵を倒していった。
『敵・・・倒ス・・・主ノ・・・為ニ!!』
『我ラ兄弟ノ力、見セテヤル!!』
ジェビアが跳躍して敵をスタンプする。そしてヴァシムが突っ込んでその鋭い鋏で斬り裂き、尾で潰す。
『愚か者が・・・
ブラックがバインドボイスで敵を吹き飛ばす。
『ご主人様の邪魔をしないで!!』
ナルが前腕で敵を殴り飛ばし、尾を棘状にして敵を叩き潰す。
『
『お前ぇはホントにアニキにべた惚れだ・・・なっ!!』
ブラックモードに入ったノノがブレスで敵を吹き飛ばす。カムは跳躍し、身体を回転させて背中の棘を飛ばすことで敵をハリネズミにする。
『零冶さんを殺そうだなんて・・・許しません!!』
クイーンは蒼炎の火球で敵を上空から強襲する。また、翼の先端にある爪をブーメランのように飛ばして刺し殺す。
『俺様の邪魔をすると痛い目みるぜ!!』
ガルゥは地上で突進したり、火球で攻撃したりする。
『ニャー!旦那様の為に頑張るニャー!!』
『みんな、僕たちに続くニャ~!!』
『『『『『『『『『『ニャー!!』』』』』』』』』』
ムサシ、コジローはドスランボス、ドスゲネボス、ドスイーオス等を含めた12体の鳥竜種に乗って小タル爆弾を使ったり、斬りつけたりして戦い、時には降りて罠を仕掛けてサポートしたりする。
「れ、零冶・・・一体何が起こってるの?」
「それに・・・ここは何処なの?」
突然、フェイトとなのはが話しかけてきた。どうやら現状に思考が追いついていないらしい。気がつくと、他の皆も俺を見て聞きたそうにしていた。
「ああ、分かった。簡単に言うと・・・ここは俺の心の風景なんだ。」
「「心の風景?」」
「どういうことなの?零冶君?」
なのはとフェイトは首を傾げ、リンディ提督が聞いてきた。
「人には必ず個人の本質を表す心の風景、つまり心象風景というものがあるんだ。そして術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界なんだ。そして、それを固有結界というんだ。」
「現実世界の・・・侵食・・・。」
「ああ、そうだ。これは禁術中の禁術であり、ここまでにたどり着ける奴は先ずいない。まぁ、俺は例外だけどね。」
「そ、そんな大魔法があるなんて・・・。」
ユーノも驚いて言葉も出ない。
「さすが零冶兄ぃや!ホンマに零冶兄ぃはすごいな!」
はやてが俺を褒めてくれた。
「ありがとう、はやて。そして、あそこで戦っている彼らは俺が戦って仲間になった者達だ。そいつらと契約して、ここに住まわせて必要な時に召喚していたんだ。そして、この世界の名前は『
「・・・もう無茶苦茶ね。」
リンディ提督は呆れ返っていた。俺は空にいる敵があらかた片付いたのを見計らって、引き続き念話で指示を送った。
(ガルゥ、クイーンは地上の敵を空爆せよ!アルテ達は駆逐した後は空爆に参加しろ!ムサシ、コジローはそのまま皆のサポートだ!)
『『『わかったわ!!(おうよ!!)(わかったニャ!!(ニャ~!!)』』』
みんなは必死に頑張ってくれている。俺の為に、自分自身の尊厳の為に。しかし、戦力比は10:1。明らかに数では不利だ。だがこちらは皆、共に死地をくぐり抜けてきた精鋭。
この戦力比でも皆は戦意を失わずに戦っている。それでも少しずつ押され始めていた。
・・・そろそろあいつ等を投入するか。
(空と中央にいる奴等は後退しろ!!・・・“あの兄弟”と“切り札”を投入する!!)
『なっ!?“切り札”はともかく、本当に“あの兄弟”を投入するのか相棒!?』
『アタイ達を殺すきかい!?』
『零冶、“
ウチガネ、ディオ、アルテ達はあまり良く無さそうだ。
(だが、押されている戦線を立て直すのはこれしか方法がない。各自、十分に注意せよ!)
「みんな、ナナとクシャナにしがみついていろ。」
「え?どうしたの急に?」
フェイトが首を傾げて聞いてきた。
「これから切り札を召喚する。危ないから退いてくれ。」
「え!?あれだけじゃないの!?零冶君!」
リンディ提督がまだいるのかと驚いている。
「ああ。あいつらは召喚しても周りに危害が少ない奴等ばかりです。だけど、これから召喚するやつらは・・・危険です。1体で1ヵ国を簡単に滅ぼす事のできる奴等ばかりです。」
「そ、そんなものがいるなんて・・・。」
そして俺は“切り札”を召喚した。
そして、周りは暗雲に包まれ、嵐が吹き荒れた。
「きゃあ!な、何なの!?」
「い、いきなり嵐が!?」
「と、飛ばされてしまいそうや!」
「ぐぅぅ!これを魔法を使わずに起こしているだと!?」
「ちょ!?やばすぎだろ!?」
なのは、フェイト、はやて、シグナム、ヴィータがしっかりとクシャナに掴まっている。他の皆も必死に掴まっていた。そして嵐が少しだけ弱まると、そこには巨大な影が立っていた。
『我ら3姉妹を召喚するとは珍しいのぅ、零冶よ。』
『ええ、本当に珍しいわね。』
『滅多に召喚してくれないもんねぇ~。』
「・・・ああ。悪かったな。」
おまえらを召喚すると絶対に半径5kmは焦土と化すんだよ!!
彼女達の名前はルー、バル、レア。古龍種の中でも最強の部類に入るミラ3姉妹だ。
『ほぅ・・・面白い事になっているではないか、零坊。』
『何故、早く我らを呼ばなんだ?坊主。』
『あらあら~、やっとレイ君に会えたわ~。寂しかったのよ~?』
その他にもルコディオラのディーラ、アルバトリオンのアルバ、そして・・・アマツマガツチのシェンもいる。
いや、お前達も十分に危険だからな?特にシェン、忘れたのか?お前はそこにいるだけで嵐になるだろう?伊達に嵐龍って呼ばれてないんだから・・・。
そして、最後に一番厄介なのが・・・
『腹が減ったぞ小僧!!』
『早く何か喰わせろレイジ!!』
そう、彼らイビルジョー兄弟なのだ。俺を小僧と呼ぶのが特異個体のティラノ、もう一方は通常のイビルジョーであるイビルだ。
お前達兄弟が一番厄介なんだよ!放っておいたら、そこにいる生物全て喰らい尽くすだろうが!!しかも二体だぞ!?大抵の生物は絶滅するわ!!
「分かった分かった。・・・・あそこに居る奴等は喰っていいぞ。ただし、仲間は喰うなよ?」
『ふんっ!わかっておるわ小僧!!』
『早く喰わせろ!!』
・・・本当に解っているか心配だ。
「解ってるならいい。・・・行け。」
『『ガアアアアァァ!!!』』
そしてイビルとティラノは敵の中央に向かって走って行った。
『ガアアアア!!みんな喰ってやるぞぉ!!』
『腹減ったーー!!』
『げ!?ついに来やがった!みんな、一旦退くよ!!』
『アイツ等の側にいるのはゴメンだよ!』
『敵味方関係なく食べますからね!』
『『に、逃げるニャー!!』』
『『『『『『『『『『ニャ、ニャオーー!!』』』』』』』』』』
中央にいたディオ、クロガネ、シラユキ、ムサシやコジロー達が一目散に逃げていく。
『グルアアアア!!』
ティラノは獲物を強靱な顎で掬い上げて投げ飛ばし、漆黒のブレスで薙ぎ払う。そして、息絶えた敵をバリバリと喰らった。
『ガアアアアア!!』
イビルは敵をスタンプして捕らえ、生きたまま咀嚼して喰い殺す。イビルの強酸性の唾液でモンスターの甲殻や皮膚が一瞬で溶けていった。
「・・・えげつないな。敵とは言え・・・少し同情するよ。それで・・・だ。お前達にも頼む。あそこで戦っている仲間達を助けてやってくれ。」
俺は古龍達に頼んだ。
『仕方ない・・・零坊の頼みだからねぇ。』
『坊主の頼みは無碍にできんしな。』
『あら~、私はレイ君の為なら何でもするわよ~。』
三人は快く引き受けてくれた。
『ふむ・・・ちと身体を動かしてみるかのぉ。』
『そうですね、いいでしょう。』
『まぁ、暇だったから別にいいけどぉ?』
ミラ3姉妹も大丈夫みたいだ。だが、こいつらは気まぐれだから、時々言うことを聞いてくれない事もある。
「この戦いに遠慮は要らない。敵は全て駆逐してくれ。じゃ、頼んだぞ。・・・・・・行け!!」
俺が言うと6体は空に舞い上がった。
『我が力、とくと見るがいい!!』
ディーラは敵の左翼に着地して地面を足で叩きつけた。すると、ディーラの周りに、岩や土の塊が宙に浮く。
『くらえ!!』
そして、それはディーラの周りを回転して敵を吹き飛ばしていく。
『虫ケラ共がっ!ワシを止められると思うなよ!!』
アルバが帯電し、敵を雷撃で焼け焦がしていく。かと思えば、今度は猛吹雪で敵を凍らせたり、灼熱の炎で燃やし尽くしたりしている。
『さぁ、いっくわよ~!』
シェンは空に舞い上がり、停滞する。そして、何かを溜めるような挙動をした。
『それ~!』
バシュウウウ・・・・ドガガガガガン!!
高圧縮された水のブレスを放ち、敵が斬り裂かれ、地面が割れていく。
『ほほほほほ、威勢が良いのぅ。』
『ええ・・・愚かなほどにですけどね。では、私達も始めますか。』
『『■■■■■■■ーーー!!!』』
ルーとバルが空に向かって咆哮する。すると空から隕石と赤い稲妻が降り注ぎ、敵を感電死、または爆殺する。
『あははっ、皆死んじゃえ-!』
レアは火球を吐き出して爆殺した後、地面を這いずり回って圧殺する。
「す、すごい・・・。」
「これが・・・零冶の仲間達・・・。」
「迫力ありすぎや・・・。」
全員がアイツ等を見て唖然とした。押されていた戦線が逆転し、どんどん駆逐していく。俺は決着を着けることにした。
そして俺はキリンのキーリを召喚した。
『あ、零冶だ。久しぶり~。乗るの?』
「ああ。奴の所まで頼む。」
『おっけー。そんじゃ、掴まっててね。』
「ま、待って零冶!!私達も行くよ!!」
俺がキリンに乗ってロキの所に行こうとした時、フェイトに止められた。
「ダメだ。お前達は此処に残ってろ!」
「でも!!」
俺は拒絶したが、フェイトは粘る。なのはやはやてを見ると、二人も一緒に行きたそうにしていた。
「これは俺とロキとの戦いだ。だから・・・俺がやらなきゃいけないんだ。」
「・・・・。」
フェイトは俯いて黙った。
「いくぞ、キーリ!!」
『ヒヒヒィーーン!!』
「あ、零冶!!」
「零冶君!!」
「零冶兄ぃ!!」
俺は三人の制止を振り切って駆けだしていった。ロキとの決着を着けるために、オーディンとの約束を果たすために・・・。
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第十八話 決戦