No.448249

ハイスクールD×D×D 第0章 入学準備のプロローグ 第5話 京都、行きました

グランドさん

薬味と微クロス

2012-07-07 18:08:23 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:11143   閲覧ユーザー数:10846

第5話 京都、行きました

 

Side龍道 総司

 

「京都に行かないか?」

 

「へ?」

 

いきなりどうした?

俺はその時そう思ったがラッキーだとも思った

幻想郷以外で妖怪を見れるんだ

それに九尾の御大将である八坂姫やその娘の九重にも久しぶりに会えるだろうし

あ、そうそう俺今10歳、小学5年生だな

ついでに言うと楽しい楽しい夏休み!

宿題?ふ、そんなの初日に全て終わらせたさ

 

「いいね父さん!ナイスアイデアじゃないか!!」

 

「私は総司が行くならついてくにゃん

京都………胸が高まるにゃん!!」

 

どうやら、黒歌も乗り気みたいだな

確かに京都は胸が高まるな

何と言っても俺たち一家は原作で一誠たちが使ってたフリーパス券のさらに上を行く

永遠許可証、通称エターナルフリーパスを持っているからな

エターナルフリーパス、文字通り永続的に京都への立入を許可された者だけが持てる許可証

黒歌ははぐれ悪魔だが前に京都に行ったとき八坂姫に訳を話して頼んだんだよな

それまでは俺が境界を弄って悪魔だと認識されないようにしてたが

これで楽に動けるようになったんだよなあ

 

「紫たちにはもう話してあるから問題ないな!

じゃあ、早速明日出発だ!!準備しとけ」

 

wktkが止まらないぜ!

 

「じゃあ黒歌!早速準備だ!!」

 

「そうにゃん!清水寺に銀閣寺に金閣寺!それに八つ橋!!

京都はリリン、いや日本人が生み出した文化の極みにゃん!!」

 

「お前は何処のカオル君だ!」

 

「だってこの言葉が一番ピッタリにゃん!!

薬味漫画を読んで京都の予定を考えるにゃん!!」

 

薬味かよ!!清水寺くらいしか参考になんねえよ!

そんなやり取りをしながらも準備をしていき翌日、駅のホーム

 

「やっぱり旅行は新幹線っしょ!」

 

「私もそれには同意するわ」

 

「私もです」

 

「私もらんしゃまに同意!」

 

「我もそう思う」

 

「俺もだ!」

 

「にゃー」

 

父さんの言葉に全員が同意する

スキマで行け?無粋だろうが

京都旅行は新幹線で行くからこそ素晴らしいのだよ

ちなみに黒歌は猫形態+仙術で身を隠してる

流石にはぐれ悪魔である黒歌を人間形態で新幹線は不味いだろ

つまりはそういう事だ、何故か頭の上にいるが

 

「では乗り込むぞ!」

 

「「「「「おお!」」」」」「にゃー!」

 

それから新幹線に乗り込んで京都に向かった

言っておくが薬味漫画のようにカエルが大量発生した何てことは無かったぞ

京都についてから言われたことに気になることがあったが

 

「此処からは別行動だ

俺と紫と藍は別行動をとらせてもらうぞ

お前たちは自由に動いていてくれ

午後5時ごろに京都サーゼクスホテルに向かってくれ」

 

その時は気になったが俺と黒歌と橙と紫苑

全員京都が楽しみですぐに気になったことを忘れて遊び始めた

黒歌はちょっと裏通りで人間形態に変化した

 

「京都にゃあー!!」

 

「総司にいしゃま!此処が清水寺の舞台から飛び降りるで有名な清水寺にゃんですね!」

 

「そうそう!」

 

そう、俺たちは今、清水寺に来ている

 

「わっはっはっはっは!京都よ!!!私は帰って来たあ!!!」

 

「マスター、落ち着いてください」

 

目がおかしいのか?

やけにテンションが高い金髪の幼女と緑色の機械的な女性がいた

ちょっと十字架を投げてみる

 

「ギャアアアアアアア!!目がぁ!目がぁあ!!」

 

「落ち着いてくださいマスター!

マスターに十字架が通用する訳ありません」

 

カオスになってしまった

 

「橙、紫苑、あれは見ちゃダメにゃ

ああいうのに関わると録でもない大人になるにゃ」

 

「分かりました!黒歌ねえしゃま!!」

 

「………分かった」

 

「いい子にゃ!」

 

完全にお姉さんポジションの黒歌

それにしても本当に変な二人を見てしまった

 

「此処が清水寺の本堂、所謂「清水の舞台」ですね

本来は本尊の観音様に能や踊りを楽しんでもらうための装置であり

国宝に指定されています

有名な「清水の舞台で飛び降りたつもりで…」の言葉通り

江戸時代、実際に234件の飛び降り事件が記録されていますが

生存率は85%と意外に高く…」

 

「うわっ!?変な人がいるよ!?」

 

「夕映(ゆえ)は神社仏像マニアだから」

 

こ っ ち も か !?

どうして薬味漫画キャラそっくりの人がいるんだ!?

…………そうか、あれか、あれだなこれは

父さんたちの行動にも頷けるな、あれだったら

 

「ねえ黒歌?気付いてるか?」

 

「気付いてるにゃん、世界が融合してる

どうみてもあの薬味漫画のキャラと同一人物ね」

 

「もしかしてこれが父さんたちの別行動の訳かもね

そうだったとしても両面宿儺くらい軽く倒せるでしょ、父さんだったら」

 

世界の融合、かなり稀な現象だ

何らかの原因により複数の世界が融合する現象

多くの場合は途轍もないエネルギーが同時に放たれたことにより次元の壁が壊れて起きる

恐らく今回は薬味世界の両面宿儺とこちらの世界のグレートレッドを父さんが封印した時の物だろうと思う

世界によって時間の流れが違うから薬味世界の未来で起きた両面宿儺の復活とグレートレッドの封印の時間が重なり壁が崩れこちらの世界とあちらの世界の過去が混ざった

まあそうだとしても気にする必要はない

何故か闇の福音が京都に来ているしこちらには最強クラスが4人もいる

たかが両面宿儺だ、最強クラス5人に勝てるわけがない

闇の福音、父さん、母さん、藍姉さん、八坂姫

オーバーキルだよ

 

「そうね、闇の福音らしき人物もいたし

恐らく介入者がいる世界と混じった、ならかなりの実力者がいるはずにゃん

私たちが出る幕なんてないんだし楽しむにゃん」

 

黒歌の言うとおりだ、本来薬味世界だったら闇の福音が此処にいるわけがない

何故なら薬味が教師をしている学園に呪いのせいで封印されているはず

だとしたら俺のような転生者がいる世界

もしくは何らかのイレギュラーが発生している世界の可能性が高い

例えば、闇の福音が自力で呪いを解除した世界

例えば、薬味が闇の福音の呪いを解いた世界

例えば、鳥頭が期限を守り闇の福音の呪いを解いた世界

例えば例えば………

そんないくつもの可能性の世界との融合の可能性もある

 

「……我、黒歌に同意

今は京都、楽しむ」

 

「そうだな、次は銀閣寺にでも行くか?」

 

「「「賛成!」」」

 

時間はすぐに過ぎるからな、足早で向かわないとな

俺たちは銀閣寺行きのバスに乗り清水寺を後にした

 

「銀じゃないのが本当に残念にゃん」

 

「私もそう思います、黒歌ねえしゃま!」

 

そう、銀閣寺は皆さんご存知のとおり銀じゃない

初めて来たときに「銀じゃにゃい!?」って橙がリアクションしてたな

その時の橙のショックっぷりは尋常なくて口が閉じられなかったな

 

「………我も同意」

 

紫苑も同じことを思ってるみたいだ

 

「そういえば紫苑って京都に来るの初めてじゃね?」

 

「前、1度来た

400年と少し前、お寺、燃えてた」

 

「「「…………」」」

 

俺たちは無言になった

だってそれ本能寺の変じゃね?

 

「中で、織田信長、会った

そのとき、刀、貰った」

 

「「「…………」」」

 

更に俺たちは無言になった

やっぱり本能寺の変だったという事実に驚いていた、無言で

それから俺たちは金閣寺に向かった

やっぱり金閣寺は眩しかったね、輝き的な意味で

そこからさらに天龍寺に向かった、さすがに時間が無くなってきたからスキマ移動だったけど

 

「此処が天龍寺か、二天龍と関係あんのかな?」

 

「我、記憶にない」

 

「私もそういう資料は見たことないにゃん」

 

中に入るため大きな門を潜ろうとした時、俺たちは気になるものを見た

金髪の巫女服の幼女が泣いてるんだ、そう巫女服の幼女

一体どうしたんだか?保護者は何やってる!?

 

「どうしたの?迷子?」

 

「う、うぅ…だれじゃ?」

 

お姫様口調って…

 

「俺は龍道総司って言うんだ

こっちは黒歌であっちのが橙と紫苑」

 

「よろしくにゃん」

 

「………よろしく」

 

「よろしくです!!」

 

「わたしはくのうというのじゃ」

 

あああ、やっぱりか

八坂姫の娘の九重か

 

「だいたい読めたぞ

八坂姫何やってんだよ、娘をほっといて」

 

「ははうえのことをしっているのか!?」

 

「ああ、これを見れば分かるだろ」

 

俺はエターナルフリーパスを見せる

 

「そ、それは!?ははうえがしんようしたじんぶつにしかわたさないえいえんきょかしょう!!」

 

「そうにゃん、私たちは八坂姫の知り合いにゃん

今、私たちの保護者が会っているはずにゃん」

 

「そうなのか?ははうえがいってたじゅうようじんぶつっておぬしたちのかぞくのことじゃったのか」

 

「たぶん、そうだと思う

所で一緒に行かないか?1人でさびしいだろ」

 

俺が最後にそう言うとパーっと笑顔になった

どうやら一緒に来るみたいだな

 

「う、うん!わかったのじゃ

せっかくだからわたしがあんないするのじゃ!!」

 

「よろしく頼むぜ

俺は龍の道を往き総てを司る男、龍道 総司だ」

 

「私は総司の式の黒歌だにゃん」

 

「………我、紫苑」

 

「私は橙です」

 

「わたしはくのうじゃ!あらためてよろしくなのじゃ!」

 

それから天龍寺の中に九重の案内で入って行った

九重が顔パスだったのは御大将の娘だからだろうな

大方丈裏の庭園を見てから法堂に案内された

あれだ、八方睨みがあるところ

 

「これはうんりゅうず。どこからみてもにらんでいるようにみえる『はっぽうにらみ』じゃ」

 

「玉龍(ウーロン)、似ている」

 

「六大、いや五大龍王の『西海龍堂(ミスチバチ・ドラゴン)』玉龍か

いつか戦ってみたいな

『天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)』ティアマットと「終末の大龍(スリーピング・ドラゴン)」ミドガルズオルム……は無理か

少なくとも玉龍とティアマットとは戦ってみたいな」

 

「戦闘狂になってるにゃ」

 

「自分でも分かってるよ

でもしょうがないだろ、師匠達はともかく

練習相手としてASCの風見 幽香や地底の鬼たちが用意されたんだぞ

戦い好きになってでもいないとやってられねえよ!」

 

「ははは……」

 

乾いた笑いをされたよ

 

「でも本当にティアマットには会ってみたいなあ

『赤龍帝』ドライグが会うのを嫌がってるってエルシャ師匠が言ってたしな」

 

「エルシャさんね、女性最強の赤龍帝だって言う

何で白玉楼にいたのか不思議でしょうがないにゃん」

 

エルシャ師匠、本名エルシャ・スプレンティード

原作にも出てきた女性最強の赤龍帝

何が起きたか死んだら白玉楼のあたりにいたらしい、しかも肉体を持った状態で

調べたところ亡霊なのに記憶もあるし能力は「肉体を持つ程度の能力」と言う意味不状態

魔界神の神埼に赤龍帝の籠手を作ってもらってるから生前より強くなってるらしい

今は侍女として白玉楼で働いている

 

「そろそろつぎのところにいくのじゃ!」

 

俺と黒歌で話し合ってると九重が次のところに行こうと話しかけてきた

そうだな、そうするか

 

それから俺たちは二尊院、竹林の道、常寂光寺と見て歩いた後に

 

「それじゃあホテルに向かうか

九重はどうする?」

 

「おぬしたちについていくのじゃ!

ははうえにきょうはきけんだからかえるなといわれているからの」

 

「分かった」

 

危険なら裏京都の自分の家に居させればいい気が…

裏京都っていうのは妖怪の世界の事

悪魔のLG(レーティングゲーム)で使うフィールドに近い方法で作りだされたもう一つの京都だ

表に住んでる妖怪もいるが大半は裏京都に住んでいる

LGについては今度説明しよう

誰に説明しているのかは知らんがとりあえず説明しておいた

 

「じゃあ行くか」

 

「な、なんじゃ!?めがたくさん!!」

 

初めてスキマを見た人の正しい反応だな

しかも俺が人間だと思ってたから驚いたんだろうな

俺、普段妖力は自らの封印を使って隠してるし

 

「言ってなかったが俺は半妖だ

妖怪の賢者、龍道 紫の息子の龍道 総司

能力は境界を操る程度の能力と封印を操る程度の能力」

 

「私は猫魈の黒歌だにゃん

能力は仙術を操る程度の能力」

 

「我、『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』紫苑

能力は無限を司る程度の能力」

 

「私は化け猫の橙です!能力は妖術を扱う程度の能力」

 

「な、なんじゃってーー!?

げんそうきょうをつくったゆかりどののごしそくじゃったのですか?」

 

「そういう事だよ

まあ、固いことは気にせず今までどおりでいいぞ

それじゃ行くか」

 

俺たちはサーゼクスホテルの近くにスキマを展開してホテルに入った

ホテルでは悪魔らしき人の案内で部屋に向かう

部屋では仲良く談笑しながら過ごしていた

すると突然

 

「ギアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

大量の神力と共に唸り声が聞こえてきた

ああ、復活したのか両面宿儺

 

「なんじゃ!?」

 

「何事何ですか!?総司にいしゃま!!」

 

「この気配、久しい」

 

「落ち着け落ち着け

簡単に説明すると

両面宿儺が復活した

父さんたちが両面宿儺を虐めている←おそらく今ここ」

 

「りょうめんすくながふっかつしたあ!?

ははうえがきけんっていってたのはこのことだったのじゃったのか!?」

 

「そういう事

俺たちが行く必要もないだろうけど五月蠅いから一発お見舞いしようかな」

 

そういうと俺は窓を開けて籠手と光翼を展開する

 

【BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!】

【DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide!!】

 

スキマを両面宿儺のそばにつながるように目の前に展開

近くにいる運命人形と両面宿儺の力を吸収して倍加させて集束させる

マスタースパークよりはるかに高い威力だな

よし、命名

 

「―――――滅砲『ルインブレイカー』―――――!!」

 

両面宿儺のパワーを吸ったせいか物凄くでっかい砲撃が両面宿儺を貫いた

それと同時に物凄い妖力の弾幕が両面宿儺を襲い

大地が両面宿儺ごと凍りつき

最後に炎の渦に包まれ雷が降り大地が割れ水が渦巻き切り裂かれて両面宿儺が消えた

そして魂を父さんが手で触れて破壊した

 

「終わったみたいね

それより最後のなんにゃん!?あんな馬鹿魔力ありえないにゃん!!」

 

「知らんがな、どうせ俺みたいなやつだろ

あ、薬味たちが消えた

マジック発動 融合解除ってか?」

 

「そういう事っぽいにゃん」

 

「わたしはゆめをみておるのかの?

あのきしんがあんなにかんたんにたおされるなんて…」

 

「現実だからね」

 

それから俺たちは寝た

次の日に八坂姫と父さんたちが部屋に来たときに九重が居た事に父さんたちは驚いていたけど

まあ、その後は普通に観光して京都から帰ったけど

 

Sideout

 

Side薬味オリ主

 

なんだったんだ?

八雲 紫はいるし八雲藍もいるし変な男もいるし

俺ってネ○まの世界に転生したはずなんだけど…

 

Sideout

 


 
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