No.393244

真・恋姫†無双 異伝 「伏龍は再び天高く舞う」 外史編ノ一

お待たせしました!
まだ序盤だけですが一応まとまったので投稿します。

外史に降り立った一刀と朱里。そこに新たな出会いが・・・
ご覧ください。

2012-03-17 19:36:34 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:10915   閲覧ユーザー数:8264

 前回のあらすじ

 

 

 

 貂蝉に導かれ『天の御遣い』として外史を救うべく

 

 流星と共にやって来た一刀と朱里であった。

 

 

 

 しかし・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「朱里・・・ここどの辺りかわかるか?」

 

「荊州だということはわかるのですが、以前いた外史とは

 

 少し道が違っているので、どの辺りかというのは・・・」

 

 朱里がわからないとなると本格的に迷子かこりゃ・・・まいったな。

 

 貂蝉ももう少し街の近くに来れるようにしてくれたらいいものを・・・。

 

「もう日も暮れてしまったことだし、闇雲に動いててもしょうがない。

 

 今日はこの辺りで野宿だな」

 

「はい、仕方ないですね・・・」

 

 少し開けたところを見つけると、俺と朱里は手早く野宿の準備を始める。

 

 俺は落ち葉や薪を拾い集め、朱里がそれにマッチで火を点ける・・・

 

 何故マッチがあるかって?それは朱里が持ってきた荷物の中に入っていたからだ。

 

 朱里は他にも幾つか道具を持ってきているようだが。

 

 

 

 

 

 

「申し訳ありません、ご主人様・・・」

 

「いきなりどうした?別に朱里があやまらなきゃならないようなことはないぞ」

 

「いえ、私がしっかり地形を把握してれば多少道が違ってても大丈夫だったはずです。

 

 なのに、外史へ来た早々にご主人様に不自由な思いをさせてしまって・・・」

 

「俺は不自由だなんて思ってないよ。それにここは前の外史とは違う世界なんだ。

 

 朱里の知識とずれが生じるのは仕方がない。焦らず行けばいいんだよ」

 

 俺はそれだけ言うと、朱里の肩を抱き寄せる。

 

「ご主人様・・・」

 

 朱里は潤んだ瞳でこちらを見つめる・・・やばい、可愛すぎる。

 

 よく考えたらここには俺と朱里の二人っきり、そして俺と朱里は恋人同士。

 

 ここは別にこのままいっちゃっても・・・よし!

 

「朱里・・・いいかな?」

 

「はい、ご主人様・・・」

 

 俺と朱里の唇が重なろうとした瞬間、

 

「ふぇぇぇぇぇぇ~~ん・・・・・」

 

 どこからか、泣き声のようなものが聞こえ、俺も朱里もはっと我にかえる。

 

「はわわ!ご主人様、今の声って一体何でしゅか!」

 

「わからない・・・あっちの方から聞こえたみたいだけど」

 

「行ってみましょう。誰かいるのかもしれませんし」

 

「えっ!?ああ、そうだな・・・」

 

 俺と朱里はその声がした方へ向った・・・もう少しだったのに、ちょっと残念。

 

 

 

 

 

 

「確かこっちの方から・・・」

 

「ご主人様、あそこです!」

 

 朱里の指差す方を見ると、そこには魔女っ子のような帽子をかぶった女の子が

 

 うずくまっていた。

 

「ぐすっ・・・ごめんなさい、先生・・・ひぐっ・・・お使いもできなくて・・・

 

 ・・・は役立たずです・・・」

 

「あの~、もしもし?」

 

「役立たずな私はこのまま野垂れ死ぬか、悪い人に捕まってどこか遠い所に

 

 売られちゃうんです・・・ふぇぇぇぇぇ~ん」

 

「あの~、すみませ~ん」

 

「ごめんなさい、先生・・・もうお会いすることもないでしょうが・・・えぐっ」

 

「き、こ、え、て、ますかーーーーー!?」

 

「えっ!?・・・・・」

 

 ようやく俺の存在に気付いたらしい女の子は目が合った瞬間にすさまじい勢いで

 

 俺と距離を取った・・・俺、何もしてないのに・・・。

 

「いや、こっち来ないでください・・・遠い所へなんて売られたくない・・・

 

 ふぇぇぇぇ~~ん、ひぐっ、えぐっ」

 

「ちょっと、待ってって。俺は・・・」

 

「ご主人様、ここは私が」

 

 そういうと朱里は女の子の元へ近づいていった。

 

「大丈夫だよ。ここにはあなたに怖いことをする人は誰もいないから、ね」

 

「えっ、本当に・・・?」

 

「うん。だから安心して」

 

 朱里は女の子をそっと抱きしめた。

 

「良かった・・・ふぇぇぇ~ん」

 

 ・・・結局泣くのか?

 

 

 

 

 

「あ、あの、先程は失礼しました」

 

 ようやく落ち着いたらしい女の子と一緒に俺達は野宿の場所へと戻っていた。

 

「大丈夫だよ、それだけ不安だったってことなんだろうし・・・ちょっと

 

 ショックだったけどね」

 

「しょっく?」

 

「ああ、気にしなくていいよ。それより何で一人であんな所に?」

 

「先生にお使いを頼まれて、行く途中で道を間違えちゃって・・・」

 

 この子も迷子か・・・それじゃ道を聞いてもわからないなぁ。

 

「でもその先生に地図とか書いてもらったんじゃないの?」

 

「先生から地図を見せてもらって全部覚えているんですけど、この辺りは

 

 来たばっかりでどこがどのような道なのかがまだよくわからないんです」

 

 ・・・意味ねぇじゃん、それ。

 

「しかし困ったなぁ。どうする、朱里・・・朱里?」

 

 何やら考え事をしていた朱里が女の子に問いかける。

 

「ねぇ、その見せてもらったっていう地図の内容を教えてもらっていいかな?」

 

「は、はい」

 

 朱里は女の子から熱心に内容を聞いている。何かわかるのだろうか?

 

「わかりました!」

 

「わかったの!?」

 

「はい♪これで明るくなればこの子の先生の所へ行けるはずです」

 

「ほ、本当でしゅか?」

 

「うん!だから安心しててね」

 

「あわわ、しゅごいでしゅ!」

 

 この子もカミカミだな・・・ってそうじゃなかった。

 

「これで一安心だな。ええっと、俺は北郷一刀、こっちの娘は諸葛亮って

 

 いうんだけど・・・」

 

「あわわ、そうでした。私の名前は・・・鳳統でし!」

 

 ・・・

 

 鳳統?もしかして、この子が・・・あの、鳳雛?

 

 

 

 

 

 

                     続く(と思います)

 

 

 

 

 

 

 あとがき的なもの

 

 

 

 mokiti1976-2010です。

 

 思ったより早く話の流れをつくることができたので(但し、まだ序盤だけですが)

 

 外史編ノ一をお送りしました。

 

 ちなみに作中では特に語ってはいないですが、朱里の名前は「諸葛亮、字は孔明」

 

 ですので、こっちでは「北郷 朱里」という名前は忘れといてください。

 

 

 

 それでは次回、外史編ノニでお会いできるよう努力する次第であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 追伸 これから先、オリキャラを出そうかどうか少し迷っています。

 

    

 

 

   

 


 
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