No.351343

真・恋姫無双 呉√アフター ~サンタさんに会った子供~

第三回同人恋姫祭り…の参加作品じゃないです。

だってオリキャラ出てるんですもん。

2011-12-23 17:45:55 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:6351   閲覧ユーザー数:5528

この作品は恋姫無双の2次創作です。

 

作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが

そこらへんはご容赦のほどを。

 

~クリスマスイブの夜~

 

城内で毎年恒例になったクリスマスパーティーを行った後、一刀は子供達が寝付いたのを確認すると、愛しい我が子達の枕元へとそっとプレゼントを置いてまわった

 

そして一刀がプレゼントを置き去った後、一刀の子供達に二つの人影が忍び寄り寝顔を覗き込む。

 

「う~ん。やっぱり生で見ると可愛いわ~。」

 

「オイ雪蓮。あまり騒ぐな。起きてしまうぞ。」

 

「冥琳ももっと近寄って見てみたら、本当可愛いわよ?」

 

「雪蓮~」

 

一人騒ぐ雪蓮に、冥琳は米神を押さえる。現れたのは死んだはずの雪蓮と冥琳であった。

 

「…もう良いだろう、雪蓮?あまり時間を掛け過ぎると此処に来た意味が無くなるぞ。」

 

「は~い。」

 

冥琳は雪蓮に子供達の寝顔を堪能し、満足した所で声を掛ける。

 

「一刀達、上手くやってるわね。」

 

「ああ、そうだな。この子達の寝顔を見れば、それが分かる。」

 

冥琳も寝ている子供達の寝顔に満足する。

 

「さて、先ほども言ったようにあまり時間を掛けてはいられん。プレゼントを置いて帰ろう。」

 

冥琳はプレゼントを入れてある袋に、手を入れ取り出そうとした。

 

「ん、んん~…おしっこ…」

 

すると突然、蓮華の娘・孫登が尿意をもよおし起きだした。さすがの雪蓮達もまさか起きるとは思わなかった為、一瞬隠れるなどの対応が遅れ直ぐに気づかれた。

 

「ああ~!さんたさん!」

 

二人はしまった~と言わんばかりに、手を顔にあてた。

 

「わ~い!さんたさんがきた~!」

 

孫登はサンタクロースに会えた事に喜び、はしゃいでいた。

 

「こら、孫登ちゃん!皆が起きちゃうじゃない。静かにしなきゃ駄目よ?」

 

此処で他の子達が起きるのは拙いと感じた雪蓮は、登に静かにする様に言う。

 

「ええ~。みんなもおこそうよ~、さんたさんにあいたいんだよ。」

 

叱られた登は不満そうに答えた。

 

「サンタさんの言う事を聞かない悪い子は、プレゼントあげないわよ?」

 

「登よいこ。」

 

プレゼントを貰えないと聞いて登は、大人しくなった。そんな登を微笑ましく思い、二人は顔を見合わせて笑う。

 

「登ちゃんは、おしっこ行かなくて大丈夫?」

 

「あ!登、おしっこいってくる。だからまだかえっちゃだめだよ?」

 

「わかったわ、だから早く行くきなさい、漏らしたらお母さんに怒られるわよ?」

 

うんと返事をすると、孫登は小走りに厠へと向かった。それを見送った雪蓮達は

 

「良いのか?」

 

「ああでも言わないと、仕方ないじゃない。」

 

その辺は冥琳も分かっていたが、

 

「貂蝉に言われた時間に戻らねば、我々は帰れなくなるぞ。」

 

「あはは、それも良いかもね。そうすれば、ずっと一刀の傍に居られるから。」

 

雪蓮のお気楽な言葉に、冥琳は呆れた。だがそれは帰れなくなるわけではない。

 

「雪蓮。それは…「知ってるわよ。」そうか…」

 

二人は外史の狭間に辿り着き、そこで貂蝉に出会い色々と話を聞いた。

 

本来なら死んでしまった二人が今回、特別に制限時間付きながら、此処に来られようにしてくれたのは、貂蝉のお陰でもあった。

 

雪蓮が言った『知っている。』。それは制限時間を過ぎれば、魂の消滅を意味し、別の外史への転生が出来なくなってしまう事である。

 

雪蓮は制限時間内に帰る事を約束した。転生すれば一刀に会える事を信じて。

 

厠より戻った登は、雪蓮の膝の上に乗り、父の事、母の事、そして姉妹たちの事を話をしていた。

 

「さんたさん、おかあさまににてるね?」

 

「そう?ちなみに聞くけどお母さん美人?」

 

「うん!」

 

「あら、嬉しいわ。お姉ちゃんも美人って事ね。」

 

「登ちゃん、お母さん好き?」

 

「うん、だいすき。」

 

「か…お父さんは?」

 

嘗て…いや今も思い続けている男の名前を、一瞬呼びそうになったがそれを飲み込んだ。

 

「おとうさんもだいすき!登おおきくなったらおとうさまのおよめさんになるの!」

 

「そう、よかったわね~」

 

やがて登は目を擦りだし、眠そうにし始める。

 

「眠いの?もう、子供はおねむの時間だもんね。」

 

「登、子供じゃないもん…」

 

未だ起きて、色々と話をするという登に、くすっと雪蓮は笑う。冥琳の方をみると時間が、というジェスチャーをしている。雪蓮もこの時間が何時までも続けば良いと思ったが、残念ながらそれは出来ない。

 

「早く寝ないとプレゼント置いて行かないわよ~」

 

「いや」

 

孫登は首を振り、いやいやをする。

 

「じゃあ寝ないと。」

 

「うん」

 

そう言って雪蓮は孫登の手を引いて寝台に寝かした。

 

「ねえさんたさん。おうたうたって。」

 

「いいわよ、♪~~♪~~」

 

雪蓮が優しく歌い、暫くすると孫登から寝息が聞こえだした、それを確認すると二人は扉からそっと出て行きながら呟いた。

 

「「メリークリスマス」」

 

 

~翌朝~

 

「おとうさま~!登ね、さんたさんに会ったんだよ!」

 

孫登は朝、一刀に会うなり挨拶もそこそこに、こう切り出した。それを聞いたほかの子達は当然、羨ましがった。

 

「え?!」

 

子供達には姿を見られていないはずなのに、言われた一刀は一瞬焦った。

 

そして良く見ると孫登は二つの箱を抱えていた。一つは一刀が置いたもの、もう一つは見覚えのないもの。

 

誰か別に渡したのかと思い、蓮華達を見るが誰も知らないと首を横に振る。逆に周りの者も一刀はどうなのよ?視線で問い掛けてきたが一刀もばれてない事と、一つしか配っていないと返す。

 

出会った人物が誰か気になった為、一刀は屈み孫登と同じ高さになる。

 

「さんたさんに会ったって、どんなんだったんだい?」

 

「えっとね、やさしかったの。」

 

「そうか、よかったね。あとどんな事したんだい?」

 

「おはなししたの。おとうさまやおかあさまのこととか。あとねぇ、さんたさん、おかあさまにそっくりだったの。もうひとりのさんたさんはめがねしてた。」

 

『え?!』

 

孫登が言った人物の容姿に、皆が驚いた。

 

「登!それ本当なの!?」

 

真っ先に反応したのは蓮華で、彼女は思わず孫登の肩を掴み詰め寄った。

 

血相を変え自分に詰め寄って来る母のあまりの迫力に、孫登は泣き出してしまった。

 

「うわ~~~ん!」

 

「蓮華!あ~大丈夫だから、ね?」

 

一刀は孫等を抱き上げあやす。

 

「あ…ご、ごめんなさい登。もう大丈夫だから、ね?」

 

登が泣き出したことにより、冷静さを取り戻した蓮華は、登に謝り一刀と一緒にあやした。

 

登が落ち着くのを見計らって改めて話を聞くと、皆はますます驚いた。全員が思ったのは奇跡が起きた、と。そして心の中で雪蓮達にこう言った。

 

 

 

『姉様(雪蓮(様)策殿)、冥琳(様) メリークリスマス』

 

 

 

あとがき

 

はい、第三回同人恋姫祭り二作目…ではないですね。

 

だってオリキャラ出てますからね。

 

この呉√アフター・クリスマスverは、多分他にも沢山出てるでしょうが、自分なりに書いてみました。(未だ見た事ないけど)

 

そして多分オチも大体同じなんでしょうね(^^;)

 

お約束でごめんなさいm(_ _)m

 

そしてメリークリスマス!(明日は仕事だ、コンチクショー!)


 
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