No.359178

【第2回恋姫総選挙応援作品】好き好き!愛紗先生!!~番外編~

愛紗同様風邪を引いてしまったorz

身体だるい、節々が痛い、頭も痛い…

いつも以上に文章が酷いのは風邪の所為です。エエ、きっと風邪の所為ですよ!

2012-01-06 15:35:52 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3657   閲覧ユーザー数:3087

この作品は恋姫無双の2次創作です。

 

作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが

そこらへんはご容赦のほどを。

 

~元旦~

 

朝、愛紗はいつも通り目覚ましが鳴る五分前に目が覚め起きる。そして隣に目をやると一刀が気持ち良さそうに寝ている。

 

身体に多少の違和感を感じたが、少しすれば治まるだろうと思い、愛紗はベッドから降りると身体を解す為日課である体操をした。その後着替えを持って汗を流す為浴室へと向かう。

 

シャワーを終え、部屋に戻るもまだ一刀は寝ていた。幸いまだ出掛けるまで時間はあるし偶の正月であるからと、朝食が出来るまでは起こさないでおこうと思い静かに扉を閉め出て行く。

 

朝食の準備も整い、寝ている一刀を起こそうかと思っていると人の気配がし、振り返るとちょうど起き出したばかりの一刀が立っていた。

 

「おはよう~ふあ~」

 

「おはようございます。まだ眠そうですね、顔を洗ってきてはどうですか?」

 

「ん。」

 

まだ眠そうな一刀は短く返事をすると、洗面所の方へと目を擦りながら向かって行った。

 

顔を洗い、着替えを済ました一刀は、愛紗が準備した朝食を食べる為席に着いた。

 

「愛紗。明けましておめでとう御座います。」

 

「はい一刀さん。明けましておめでとう御座います。今年もよろしくお願いします。」

 

新年の挨拶を交わし、二人は朝食を食べ始める。朝食を食べている途中、一刀が愛紗の顔をジーっと見ている。それに気付いた愛紗は、

 

「?あの一刀さん。私の顔に何か付いているでしょうか?」

 

「ん?いや、愛紗、顔が赤いけど風邪じゃないの大丈夫?」

 

「え!?」

 

一刀に言われて愛紗は初めて気が付いた。この身体の違和感の正体は風邪か、と。だが愛紗はこの後ある新年会の為に誤魔化す。

 

「ほ、ほら、さっきシャワーを浴びましたから、まだ身体が火照ってるんですよ。」

 

「う~ん…そう?それなら良いけど…」

 

愛紗は何とか誤魔化せたと内心ほっとする。その後、特に一刀から追求されることなく朝食を済ました二人は、後片付けと出掛ける準備を始めた。

 

出掛ける時間が迫り、それぞれが準備を始める。愛紗は鏡台の前に座り、メイクをしていたが時々ボーっとしていた。

 

「…(ぼ~)」

 

「愛紗~、準備出来た?」

 

「…あ、は、はい!直ぐ行きます。(いけない。少しボーっとしてしまった。)」

 

愛紗は一刀に呼ばれ荷物を持って出て行く。一刀は既に玄関で待っていた。

 

「済みません。準備に時間が掛かってしまって…」

 

「はは、そんな事、気にしなくていいよ。女性は支度に時間が掛かるって、嫌って言うほど分かってるからさ。」

 

「そう言って頂けると助かります。」

 

「やっぱり行くの止めない?」

 

「何を言ってるんですか。せっかくの正月ですよ。みんな楽しみにしていますのに。」

 

「いや~、顔赤いしちょっと足元覚束ないよ?それに朝食もあんまり食べなかったし…」

 

「あれはこの後の新年会の為に控えただけです。」

 

「でもな~」

 

なおも食い下がる一刀に愛紗は埒が明かないと思い、靴を履こうとするがバランスを崩してしまい一刀に抱きとめられた。

 

「あ!す、すみません!…あの~う、離して頂けませんか?」

 

一刀は愛紗を抱きとめたまま、動かずじっと愛紗を見ていた。

 

「一刀さん?」

 

抱き止めたまま動かない一刀.

 

「やっぱり熱い。」

 

「は?」

 

呟くような言葉に愛紗は何を言われたか分からず、聞き直そうとしたがそれより早く一刀の顔が近付いてくる。

 

「え?え?一刀さん?こんな朝早くからそんな事は…」

 

愛紗は思わず目を瞑り これから来る事に備えた。

 

コツン

 

「え?」

 

来たのは唇ではなく、額に何かが当たる感触。そっと目を開け確認すると一刀の顔が間近にあった。何をしているのか察した愛紗は心の中でしまった!と思った。

 

「愛紗、やっぱり熱があるじゃないか。なんで黙ってるんだよ!?」

 

普段の一刀から思いも付かない剣幕に、愛紗も思わず身体を竦めてしまう。

 

「それは…折角みんなで集まるんですから、私一人の為に周りに迷惑を掛けるわけには…」

 

「何言ってるんだよ!途中で倒れる方が返って迷惑だよ。」

 

「うっ…」

 

玄関で暫く押し問答を繰り返していたが、このままでは埒が明かないと思った一刀は反対側の空いていた手を愛紗の膝の裏に回し、抱き上げた。所謂お姫様抱っこである。そのまま寝室へ向かった。

 

「ちょ、ちょっと一刀さん!?」

 

突然抱き上げられ焦った為、文句を言う前に寝室のベッドの上に寝かされ、パジャマに着替えさせられた。

その後、熱を測ると39度近くあり、一刀は華琳に連絡をいれ事情を話して行けない事を告げた。華琳の方もそれならば仕方ないと分かってくれ、愛紗にお大事にと言伝を受けた。電話の向こうでは既に何人かは集まっているようで、華琳の話し方で内容を察したのか、残念そうな声が聞こえてきた。一刀はまたごめんねというと電話を切り、愛紗に向き直り問いかける。

 

「具合はどうだい?」

 

「少し身体がだるいのと、ボッーとするぐらいです。…スミマセン、せっかくのお正月にこのようになってしまいまして…」

 

「いいよ、気にしないで。今は治す事だけを考えて。」

 

「はい。」

 

頷いたものの愛紗は皆に悪いという罪悪感があり、一刀に自分を置いてみんなの元へ行くよう促す。

 

「あ、あの!私の事は良いですから、やっぱり一刀さんはみんなの所へ行って下さい。私は寝ていれば治りますから。」

 

「そんな事出来るわけないじゃないか。それにこんな状態の愛紗を放って置いて行ったら、逆にみんなに何言われるかわからないよ。」

 

愛紗もそれ以上何も言わなかった。もし他の誰かが同じ状態であったら、直ぐ様に一刀をその娘の元へと帰るように言ったであろう。みんながそうすることを容易に想像が出来、自然と笑みが浮かぶ。それにより気が緩んだのか、薬が効いてきたのか眠気が襲ってきた為、それに逆らうことなく愛紗は眠りに落ちて行った。

 

どれくらい寝ていただろうか。愛紗が目を覚ました時、部屋には誰もいなかった。傍に一刀がいない事が分かると不安が押し寄せてくる。自分を置いてどこか他の女の所に行ってるのではないかと…そんなことを考えていると、扉が開き愛紗は一刀が来たと思い顔を上げ、一瞬目を輝かせたが入っていたのが冥琳だと分かると落胆した表情を見せた。

 

「随分酷い反応だな、愛紗。愛しい旦那様でなくて悪かったな。」

 

愛紗の反応に気を悪くしたのか、冥琳が意地悪く言う。

 

「うっ…す、すまん。」

 

「フッ、冗談だ、気にするな。一刀なら今、月と一緒に台所にいる。暫く時間が掛かるりそうだからその前に私が診ようと思ってな。」

 

そう言って冥琳は鞄から道具を取り出し、診察の準備を始めた。

 

 

 

 

「まごう事無く、風邪だな。ま、症状は軽いから2・3日安静にしていれば直ぐに良くなる。早くに気付いた一刀に感謝せねばならないな。」

 

「ありがとう冥琳。そうだな、一刀さんにも感謝しなければならないな。」

 

診察が終わり愛紗はパジャマを正しながら冥琳の言葉に同調する。するとそこへ扉を叩く音がする。

 

「(コンコン)愛紗~、冥琳~入ってもいいかい?」

 

何とも良いタイミングで一刀が声を掛けてきたので二人は顔を見合わせて笑い、入っても良いと許可をする。

 

「?何、二人ともどうかしたの?」

 

月と一緒に入ってきた一刀は、二人が何を笑い合ってるのかと不思議に思い、尋ねた。

 

「いえ、何でもありません。な、冥琳?」

 

「そうだな、なんでもないから気にするな。ところで、出来たのか?」

 

そう言って冥琳は一刀が持ってきた物を指差す。それは一刀が持ってきた、お盆に乗った土鍋。ふたにある穴から蒸気が噴出し、そこから良い匂いがする。その匂いをつられるようにぐ~っとお腹が鳴る音が部屋に響き、愛紗は顔を真っ赤にした。時計を見れば既にお昼を回っており、愛紗は朝食を少なめに取った為、お腹が空くのは当たり前である。一刀は愛紗の近くに椅子を置き座ると鍋の蓋を取ると、そこから立ち登る湯気の中からお粥が現れた。その横の小鉢には梅干、昆布、ひじきが少量ずつ添えてあった。

 

「これを一刀さんが?」

 

「うん。月に教わりながら作ってみたんだ。愛紗の口に合うかどうか分からないけど…」

 

「一刀さん…」

 

「熱いから冷ましてあげるよ。ふ~ふ~ふ~」

 

そう言うとレンゲに掬ったお粥に息を吹きかけ冷まし、ある程度吹いた所で少量を口に入れ冷めた事を確認するとレンゲを愛紗の方へと差し出した。

 

「はい愛紗、あ~ん。」

 

「え!?一刀さん!?一体何を…!?」

 

まさか食べさしてくれるとは思わず、愛紗は固まってしまった。

 

「何って、食べさせてあげようと思ったんだけど…?」

 

「い、良いですよ。自分で食べれますから。」

 

愛紗は後ろに二人がいる為、恥ずかしくて遠慮する。

 

「遠慮するな愛紗。滅多にない事なんだから。」

 

「私達のことなど気にせずに。」

 

後ろにいた二人は気にせず、どうぞ続けて下さいとばかりに言う。

 

「出来るか!…と言うか二人が持っているそれはなんだ?」

 

「これか?これは後で雪蓮達への報告の為のものだ。」

 

「私は華琳さんに頼まれて…」

 

冥琳はデジカメ、月はハンディカムをそれぞれ手に持ち、愛紗達へと向けて撮影しようとしていた。

 

「尚更出来るかーー!…(クラ)っ!?」

 

怒鳴った為立ち眩み、一刀がそれを支え、二人を諌める。

 

「おっとと、二人共~愛紗は病人なんだから、勘弁してあげてよ?」

 

「「仕方ない(な)(ですね)。」」

 

二人は心底残念そうに、手に持ったカメラを鞄へと仕舞った。一刀はそんな二人の姿にやれやれとばかり呆れ溜息を付き、愛紗の食事を再開する。

 

結局、愛紗は一刀に(顔を真っ赤にしながら)全部食べさしてもらい、冥琳から貰った薬を飲んで再び眠りについた。その後、二人が身の回りの世話をしようとしたが、普段から愛紗がマメに掃除をしている為大した時間も掛からず直ぐに済み、三人で暫くお茶をしながら談笑していた。やがて時間も過ぎ、何時までも邪魔をしては悪いと思い、二人は帰る事にした。

 

一刀は二人を送ろうと申し出たのだが、愛紗の傍にいてやれと冥琳に言われた為、マンションの玄関口まで見送るという事になった。

 

「二人共今日はありがとう。助かったよ。」

 

「気にするな、一刀。困ったときはお互い様。我々の間で遠慮は無用だ。状態が悪くなればまた何時でも連絡をして来い。」

 

「そうですよ、一刀さん。私達は誰かが困った時、みんなで助け合うのが当たり前なんですから。」

 

礼を言う一刀に二人は気にするなと言う。

 

「それでも礼は言わないとね。『親しき仲にも礼儀あり』って言うぐらいだからさ?」

 

「ふっ。そう言うお前だからこそみんなおまえに着いて行くと決めたんだ。」

 

「そうですね。ふふ、それじゃあ一刀さん、私達はこの辺で…お大事に。」

 

「ああ、二人共本当にありがとう。」

 

一刀は二人の背中が見えなくなるまで見送った。

 

部屋に戻った一刀は、愛紗の安らかな寝顔を確認するとそっと扉を閉めて寝室から出て行った。

~数日後~

 

一刀の看病の甲斐あってか、すっかり元通り元気になった愛紗がいた。

 

「一刀さん、お陰ですっかり良くなりました。ありがとう御座います。」

 

「うん、良かったよ、すっかり元気になって。みんなに、お礼を言わないとね。」

 

「そうですね。」

 

そう言うとリビングにある、さまざまな見舞い品に目を向ける。定番の果物の盛り合わせから、花束、栄養ドリンク等々が皆から送られてきたのだ。

 

「さて、朝飯が済んだら快気報告に行こうか?」

 

「はい!」

 

朝食を済ました二人はそれぞれに快気報告へと向かうのだが、そこで散々一刀が愛紗にあ~んして食べさせた事でからかわれるのはまた別のお話。

あとがき

 

皆様、新年明けましておめでとう御座います。(今更ながらですがw

 

さてさて明日は第2回恋姫総選挙という事で、自分は勿論愛紗を推します!

 

前回の結果を見た所、3位と言う僅かに残念な結果になっていましたが、今回こそは1位を取ってもらいたいものです。このssの所為で落ちたらどうしようかと心配ですが(^^;)

 

それはともかく皆さん!愛紗に一票をお願いしま~す!

 

ではではまた次回ぃ~

 


 
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