No.345325

華やかな羽,動く世界… 番外編 第3撃目 決心…

お久しぶりです!!
最近ほとんど更新していなかった水無月さんです…
本当に申し訳ありませんでした!!
この作品は半年以上前に完成していたのに投稿していなかったものです…
自分でもびっくりです!!

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2011-12-09 22:08:32 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:2925   閲覧ユーザー数:1460

 

一久「さてと…話では聞いていたが本当に枯れてるんだな」

 

呉羽達の消滅を聞いた一久は翌日初音島に移動していた。

 

一久「こうなったのはきっとあれの所為だろうな…」

 

そして一久はある場所に向かい歩き始めた。

その場所に着いた一久は初音島の異変の原因がわかった。

 

一久「やっぱり…でもどうして」

???「観光ですか?」

 

一久が考えているとある女性が声をかけてきた。

 

一久「いや…ちょっとね」

???「そうですよね…桜の枯れたこの島を観光するなんて」

一久「…」

???「知ってます?少し前までこの島一体この木を中心に一年中桜が咲き乱れていたんですよ…でもご覧の通りこの桜は枯れてしまいました」

一久「ああ…芳乃さんが作った桜…それがどうして枯れてしまったんだ…枯らせるには相当の魔力、それに魔法使いとしての腕が必要のはず」

???「!!…どうしてその事を知っているんですか」

 

一久の言った通り初音島の桜が枯れた原因は『枯れない桜』が原因であった。

『枯れない桜』は願いを具現化する物であった。

その副産物として桜が一年中咲き続けるという現象が発生した。

しかしこの『枯れない桜』にも欠点があった。

この桜は願いを具現化させる…それがいい願いでも悪い願いでも。

最近如実に悪い願いも具現化されるようになってきた。

始めの方はある魔法使いの制御により問題は起こってなかったがその制御も最近では効かなくなってきた。

その魔法使いの依頼で何度か魔法の使える人族の調査員を派遣したがそれでも完全に制御する事は出来なくなっていたのだ。

その桜が枯れたので初音島の桜も全て枯れてしまったのであった。

 

一久「まあいろいろあってね…ところで君は?」

音姫「申し遅れました…私は朝倉音姫、この桜を枯らした張本人です。ところであなたは」

一久「すまない、俺は北郷一久って言うものだ…ちょっと探している人がいるんでね」

音姫「もしかして…華雄さんですか」

一久「!!知っているのか!!」

 

一久の言葉に音姫はいきなり頭を下げた

 

音姫「やはり…ごめんなさい!!」

 

いきなり頭を下げられた一久は訳を聴くためにある場所に行った。

 

連れていったのは「花より団子」であった。

一久は適当に注文をし音姫にいきなり謝ってきた訳を聴いた。

 

一久「なるほど…」

音姫「こうなるなんて思わなかったんで…本当にごめんなさい」

 

呉羽の言った言葉を聴き一久はらしいと思った。

思った事に一直線の猪みたいな呉羽…一久はそんな呉羽が愛おしく思った。

 

一久「…華雄らしいな…まったく……音姫さん、もういいですよ謝らなくて」

音姫「でも…」

一久「大丈夫だよ…今見つけるためにいろいろ動いて貰ってるから」

音姫「はい…」

一久「もし見つかったら家に遊びにおいで…一刀や華雄も喜ぶしさ」

 

一久の心使いに音姫は嬉しかった。

本当なら激怒され罵られるはずの事なのに一久は音姫にそのような事をせず逆に笑みを浮かべながら話を聞いてくれたからだった。

 

音姫「…その時はぜひ」

一久「ああ…それで…」

 

自分の住所を教えようとした時携帯が鳴った。

 

一久「ごめんね電話が入ってきたみたいだ」

音姫「いえ気にしないで下さい」

一久「ありがとう…もしもし………ああ…わかった…明日…待ってる」

 

話を終え一久は携帯をしまった。

 

一久「すまないね…」

音姫「いえ…それにしても嬉しそうですね」

一久「まあね…手がかりを掴んだからね…それじゃあ」

 

一久は音姫に住所と電話番号を渡すと伝票を手にし店を出て行った

 

音姫「いえ…ありがとうございます…………よし…」

 

そして音姫は頭を下げた後ある事を決意した。

 

翌日一久は仕事場に戻っていた。

当然昨日電話の件で予定していた件を前倒しして帰ってきたのである。

 

スミレ「一久様…お二人が来ましたが」

一久「ああ…ここまで通してくれ」

スミレ「わかりました」

 

数分後スミレは神王魔王を連れて戻ってきた。

 

魔王「やあいっちゃん」

神王「よう北郷殿…あの件原因がわかった」

一久「そうか…スミレさんすまないが席を」

 

一久は独身としてみんなに認識されていた為今からの話は妄言として扱われると考えスミレに退席を願おうとした。

しかしスミレは意外な事を言った。

 

スミレ「奥様達のですね」

一久「!!どうして」

魔王「いっちゃんすまないね…スミレさんがどうしてもいっちゃんが言った事を知りたいといって」

神王「記憶を蘇らせたんだ…悪かったな北郷殿」

 

ずっと一緒にいたスミレも一久の対応に違和感を感じていた。

なので一久が初音島に行った日魔王たちに事の真相を訊ねた。

そして王達はスミレに了承を得て魔法を使い記憶の扉を強引に開かせたのだった。

 

一久「いや…そっちの方が俺にとってもありがたいから…それで」

魔王「ああ…スミレさん達の中から雄さんの記憶が消滅した早朝…面白いデータが出てきたんだよ」

一久「?これは?」

神王「この世界の魔力をグラフ化した物だ」

一久「へ~…確かにこの時間の数値は異常だな…だがなにが面白いんだ」

神王「それじゃあ今度はこれを見て欲しいんだが」

一/ス「「!!」」

 

二つのグラフを見た一久たちは驚いた。

グラフのカーブが全て一致していたからである。

 

魔王「これは10年ぐらい前に2世界である実験をした時のデータなんだよ」

神王「すまねえが実験の内容は言えねえんだがな…その実験は失敗し関係者の一人が忽然と消えちまったんだ」

魔王「私達はその関係者を当時死亡として処理したんだがね…実はその関係者生きていたんだよ」

神王「人間界に飛ばされていたんだよ…」

 

2世界の王達の言葉を聴き一久は全てわかった。

 

一久「なるほど……わかったよ雄さんが飛んでいった場所が」

魔王「本当かい?いっちゃん」

神王「おう!!どこなんだい」

一久「………三国志の世界だ……それも外史の」

神王「おいおい冗談はきついぞ北郷殿」

魔王「そうだよいっちゃん…まだ魔界神界なら話はわかるけど」

 

いきなりの言葉に王達は冗談だろうと思った。

しかし一久は真剣に言った。

そしてスミレにある質問をした。

 

一久「本気だ…スミレさん俺の奥さんの名前はなんだった?」

スミレ「雄さん…北郷雄さんです」

一久「ああ…じゃあ旧姓は覚えているよね」

スミレ「当たり前ですよ…か…雄!!華雄さん…!!まさか!!」

一久「ああ…」

神王「おいおい名前がどうしたってんだよ」

 

スミレは名前を言ってすぐに理解したが王達はまだ分かっていなかった。

なので一久は少し質問を変えた。

 

一久「…この世界の歴史って知ってるか…ユース,フォーベ」

神王「歴史って沢山あるだろう」

魔王「きっとこの話の流れだと三国志のことを言っているんだろうね…もちろん私たちも知っているよ」

一久「じゃあ…その歴史の中で暴君と恐れられた者の名前は知っているか?」

神王「当たり前じゃねえかよ…董卓だろ」

一久「そう…じゃあその家臣の名前は知っているか?」

神王「確か…張遼,呂布,貂蝉………は違ったか」

魔王「陳宮,賈詡,荀攸もいたね…あとは華雄…って華雄!!」

 

そして一久の言葉をようやく王達も納得したのだった。

 

一久「そういうことだ…事実、雄に三国志の世界にいたと聞いているし間違いないと思う」

スミレ「そうですね…それにこれはオフレコで御願いしたいのですが奥様は10年前突如一久様の前に現れたとも聞いています」

魔王「なるほど…10年前の失敗の余波がまさかここまでとは」

神王「ありえねえ話ではないが…」

 

一久の言葉で飛ばされたであろう場所は特定した。

 

しかしそれでも王達は不思議に思った。

その事に気付いた一久は今回起こった魔力の異常の原因を言った。

 

一久「今回の魔力異常の原因はわかっている…魔法使いによるものだ」

神王「おいおい…魔法使いって人族ってのは魔法は使えないんじゃ」

 

人間界で魔力の異常など聞いた事がなかった。

そもそも人族は魔法は扱えないというのは周囲の事実であったからだ。

しかし一久は答えた。

 

一久「公ではね…でもいるんですよ」

スミレ「ええ…日本では陰陽師,霊媒師,イタコ,外国ではエクソシスト,サンタクロースなどいます」

一久「それで…今回の件は魔法であるものを消滅させた…内容は深く追求しないで欲しいが」

魔王「なるほど…これで原因と飛ばされた場所はなんとなくわかったけど」

神王「どうするんだい北郷殿」

 

全ての原因がわかり今後の方針を訊ねられた一久は笑顔で言った。

 

一久「当然…その世界に行くよどんな手を使っても」

魔王「私も妻や子を持つ身だから気持ちはわかるが」

一久「王としては反対か」

神王「ああ…人族の王である北郷殿が行っちまったらこの世界はどうするんだ」

一久「そんなの…どうにでもなるだろう……なあスミレさん」

スミレ「私としては一久様が一番なのですが……」

 

何か含みのある言い方をした一久に王たちは問いただした。

 

神王「どういうことでぃ北郷殿」

一久「あの頃は官僚の利権とかいろいろはびこっていたが今はそんなのがないし、いざとなれば二人が助けてくれるだろ」

神王「ああ」

魔王「当然だね」

 

数年前『開門』と呼ばれる3世界を恒久的に繋げるゲート開通の際人間界ではいろんなことが起こっていた。

ゲート工事を受注する為に官僚たちに賄賂を贈ったりゲート開通後を見越した政略結婚などが横行していた。

一久は王としてそれらを阻止する為にいろんな策を講じたり深夜まで働いてたりしていた。

その頃呉羽にかまってあげられず喧嘩もよくしていた。

その努力もありあの頃に比べ今は格段とすごしやすい環境になっていたのだ。

 

一久「だからさ…あの頃だったら私の心を殺してでも王としての責務を全うしているが」

神王「なるほどのう」

魔王「じゃあ…私達が人族の王を決めてもいいんだね」

一久「ああ…しかし神族魔族は駄目だぞ」

魔王「わかっているよ…ねえ神ちゃん」

神王「なるほどのう…まー坊」

 

2世界の親馬鹿たちはある者を次期人族の王として推薦した。

 

魔/神「「ネリネちゃん(シア)の婿になる土見稟に王になって貰う」」

一久「…おいおい確かに彼の経歴を見たら血筋は別として人柄は良さそうだが」

神王「あったりまえだ!!なんせうちのシアが惚れるぐらいだからよ」

魔王「そうだよ…ネリネちゃんの初恋の相手だからね」

 

一久は人族であるがゆえにあることが気になってしまった。

 

一久「どうして娘二人の夫に決め付けてるんだ!!少なくとも人族は一夫多妻制じゃないんだぞ」

神王「そんなの神界で結婚すれば言いだけの事だ…ちなみに俺には三人の妻がいらあな」

魔王「そうだよいっちゃん…そして二人の婿に私達の王位を渡せば2世界合同の王となる」

一久「まったく…それで人族の俺の王位を渡して3世界合同の王にしようって言うのか」

神王「おうよ!!」

魔王「楽しそうだろ」

一久「そうか…それじゃあその若者に決定だな………これを」

 

親馬鹿たちの説得に呆れながらも一久は承諾しある物を書き二人に渡した。

 

魔王「なんだい?これは」

一久「その若者に渡してくれ…王位継承を書いた物だ………あと彼がいない間の王の仕事頼んだぞ」

神王「ああ…それで出発はどうするだ」

一久「明日行くよ…行くには魔法の爆発を起こせばいいだけだろ」

魔王「そうだね……その爆発させる役目は私達でやるよ」

神王「おうよ…任せときな北郷殿」

一久「ああ…明日家に来てくれ」

神王「わかった…じゃあな」

魔王「絶対成功させるからね」

 

そういうと二人は部屋を後にした。

そして一久はスミレに頭を下げた。

 

一久「スミレさん…今までありがとうね」

スミレ「いえ…北郷家に仕える身として当然のことをしたまでです……明日私も行きますね」

一久「ああ見送りヨロシクな」

 

そういうと今日の仕事を急ピッチで終わらせた。

 

その翌日…

約束通り神王,魔王,スミレは一久の家に来た。

 

魔王「本当にいいんだねいっちゃん」

一久「ああ…王位は二人の娘婿になるであろう若者にまかせるよ…スミレさん今までありがとう…これからは次期王に成るであろう土見稟という若者のサポートをよろしくお願いしますね」

 

一久はスミレに人族の次期王を護って欲しいと思い今までの感謝を述べ出発しようと思ったがスミレはある行動に出たのだった。

 

スミレ「一久様なにを仰っているんですか…私は代々北郷家に仕えてきた忍びの末裔…今更他の君主に仕えるつもりはありませんよ」

一久「いやいや…そんな事言わないでくださいよ。きっと向こうに行けば間違いなくこの世界の人間の記憶から抹消される、そもそも雄達のいる世界にたどり着けるかも分からないんです。そんな所…」

スミレ「だからです!!たとえ行くなと言われても私は付いて行きます…これは私の意志です!!」

一久「……わかった…付いてきてくれ…ユース、フォーb」

 

スミレの言葉と威圧でやむなくついていく事を承諾した一久だったがさらにある人物達が乱入してきたのだ。

 

音姫「待って下さい!!私達も行きます」

一久「!!音姫さん…それとそちらは?」

 

音姫だった…。

しかも後ろには見たことない顔が2人いたのだった。

 

音姫「そうでした彼女は高坂まゆきで、彼は桜内義之です」

まゆき「ども~」義之「どうも」

一久「どうしてここに」

音姫「今回華雄さん達が消えたのは私の所為です…その責任を取る為に」

まゆき「あたし達も止めたんだけどね音姫が絶対行くって言って」

義之「ええ…だったら俺達も行くって言う事できたんです」

 

3人のあまりにも緊張感がないのを見て一久はあることを言った。

 

一久「でも…向こうに行ったらもしかしたら殺し合いとかしなくてはいけない…」

音姫「こう見えても私は『正義の魔法使い』ですから」

まゆき「風見学園の悪ガキどもを生け捕りをする大変さに比べたらマシかもね」

義之「ハハハ…高坂先輩、耳が痛いです」

音姫「それになにがあっても私が二人を守りますから…御願いします」

 

3人は言葉ではふざけている様に言っているか眼は真剣だった。

呉羽を助けたい…音姫を危険な事から護ってあげたいという思いが眼に宿っていたのだ。

その事に気付いた神王と魔王は一久の王としての対応を煽った。

 

魔王「いっちゃん…どうするんだい」

神王「北郷殿…ここでこいつらを断ったら王としての資質を疑うぜ俺は」

音/ま/義「「「王!!」」」

 

人族の王と聞き3人は驚いていたがその事を無視し一久は覚悟を決めた。

 

一久「…出発は3日後、その間3人には特訓を受けてもらう…いいな」

音/ま/義「「「はい!!」」」

 

そして3日後一久,スミレ,音姫,まゆき,義之の5名は神王と魔王の魔力で現実世界から消滅した。

 

つづく

 

あとがき✝無双

 

呉羽「おい!!この馬鹿作者」

詠「どういうことなのよ馬鹿作者」

 

零「いきなりなんなんですか!!」

 

呉羽「この作品は恋姫メインだよな」

 

零「はい…」

 

詠「恋姫キャラ今回出てたかしら」

 

零「いえ…」

 

呉羽「言いたい事はないか」

 

零「ごめんなさい」

 

呉羽「貴様はどんだけ馬鹿なんだ!!」

詠「そうよどうせこの世界に来るんならパパもこれば良かったのに!!」

 

零「…」

 

呉羽「パパ?」

詠「気にしないでこっちの話だから」

呉羽「まったく…これから恋姫作品になるように」

 

零「なるように?」

 

呉羽「特訓だ!!」

 

零「え~~~」

 

呉羽「馬鹿作者!!こい!!」

 

零「うわ~~~~~!!」

 

詠「お義母様…行ってしまいましたわね………取り合えず今後は恋姫メインになると思うからこれに懲りず読みなさいよね」


 
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