No.343260

真・恋姫✝無双 呉~新たな外史で綴る物語~ [ 第四話 ]

tawardsさん

 この作品は真・恋姫✝無双の二次創作となっております。

 第四話となりますが、第三話で原作の第一章に当たる部分が終わり。また、原作の祭の拠点のほんの一部分ですが、入れてみたので、今回は拠点に挑戦してみました。

 内容に関しては………とりあえず読んでみてください………

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2011-12-04 16:57:44 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4931   閲覧ユーザー数:4027

 一刀たちが再会してから数日が過ぎたある日…

 

 一刀は冥琳の政務を手伝っていた。

 

 午前中の政務が終わり、一刀は昼飯を食べに街まで出てきていた。

 

 

 

「ごちそうさーん」

 

「あいよー」

 

(ふぅ~、食った食った。こっちでも変わらないなぁ。…美味かったぁ)

 

 一刀が入った店は、前の外史で行きつけにしていた大衆酒家だ。

 

 店を出た後、一刀はまだ午後の仕事まで時間があるので、町を見て回ることにした。

 

 

 

(う~ん、やっぱどこもあっちと同じなんだなぁ。…さてと、もうそろそろ帰らないと冥琳に………)

 

「うわぁぁ~~~~~~~~んっ!!」

 

「………んっ!?………あっちかな?」

 

 館に帰ろうとした時に泣き声が聞こえてきたので、そちらに歩いて行った。

 

「たしかこっちの方から………あっ、いたいた」

 

 一刀が泣き声が聞こえたところに行ってみると、そこでは一人の女の子が泣きじゃくっていた。

 

「どうしたのかな?」

 

 一刀は女の子の目線に合わせるようにしゃがみ込んで、話し掛ける。

 

「ひっく……ぐすっ……おかぁ…さん…と……うぅっ……うわぁぁ~~~~んっ!」

 

「あ~、お母さんとはぐれちゃったんだ………よしっ!お兄ちゃんが一緒に探してあげる」

 

「……っ、ひっく……ほん…と…?」

 

「うん。だからもう泣きやんで……ねっ」

 

「ひぐっ……んっ、くっ……うん」

 

「よし。えらいえらい」

 

「えへへへっ♪」

 

 一刀は女の子が泣き止むと優しく頭を撫でてあげた。

 

 女の子も頭を撫でられて嬉しくなり、笑顔になった。

 

「それじゃあ、お母さんを探しに行こっか!」

 

「うんっ♪」

 

 一刀は立ち上がり、女の子に手を差し伸べる。

 

 女の子もそれを見て一刀の手を握り返す。

 

 

 

 一刀と女の子はとりあえず、大通りまで歩いてきた。

 

(しかしどうやって探したらいいものか………とりあえずあそこで聞いてみるか)

 

「すいませーん」

 

 一刀は近くの屋台の店主に声を掛ける

 

「いらっしゃい!何にしましょう?」

 

「あっ、違います。じつはこの女の子のお母さんを探してて…見たことありませんか?」

 

「う~ん。この辺りじゃ見かけない子だなぁ」

 

「そうですか…(くいっくいっ)…んっ?どうしたの?」

 

 繋いだ手を引っ張られて一刀は女の子の方を見る。

 

「………おなかすいた………」

 

「あ~…ちょっと待ってね。すいません、そこの肉まん一つ下さい」

 

「はいよっ!」

 

 一刀は肉まんを受け取って、店主に代金を支払う。そして肉まんを女の子に手渡す。

 

「ありがとうおにいちゃん♪」

 

「どういたしまして」

 

「いただきま~す…はむっ、もぐもぐ…」

 

「どう?おいしい?」

 

「うん♪すっごくおいしいよ♪」

 

「おうっ!そいつはよかった。ありがとなお嬢ちゃん」

 

 女の子は美味しそうに肉まんを頬張っている。

 

 一刀はそんな女の子の姿を幸せそうに眺めていた………と、そこへ声が掛けられる。

 

「あらっ?か…じゃなかった…『北刀』じゃない」

 

「………んっ?…ああっ、雪蓮か」

 

「こんなところで何してるの?」

 

「ああっ。実はこの子がお母さんとはぐれちゃったみたいで…一緒に探してるんだ。雪蓮こそ何してんだ?」

 

「へっ!?ああっ、私はその~………」

 

 雪蓮の目は何かを探すかのように右へ左へ泳いでいる。

「(また政務をさぼって勝手に抜け出してきたな………)はぁ~~~。あんまり冥琳を困らせるなよな」

 

「ぶ~ぶ~!なによ~~、私より冥琳の方が大事なんだ~~~」

 

「いやっ、そういうことじゃなくてだな…」

 

「ふふふっ♪冗談よっ♪………そうだっ!私もその子のお母さん一緒に探してあげる♪」

 

「いいのか?」

 

「もちろん♪(なんとか冥琳に言い訳もできそうだし♪)」

 

「ありがとう。…さて、それじゃあまたお母さんを探しに行こっか?」

 

「うんっ♪」

 

 一刀は雪蓮にお礼を言って、女の子に向き直って声を掛ける。

 

 そして今度は三人で探し始めた。

 

 

 

「ん~~~、なかなか見つからないわねぇ~」

 

「そうだなぁ…こう人が多くちゃ探しにくいしなぁ………そうだっ!ちょっとごめんね」

 

「ふぇっ!?」

 

「これならどうだ!」

 

「うわぁ~~~♪たかいたか~~い♪」

 

 一刀は女の子に肩車をしてあげた。

 

「ととっ…落ちると危ないからあまりはしゃがないでね?」

 

「私も見てるから大丈夫よ♪」

 

「うん、頼むよ。」

 

 そして、また三人で女の子のお母さんを探し始める。

 

 

 

「…だいぶ歩き回ったなぁ」

 

「ねぇ…『北刀』、少し休まなくても大丈夫?」

 

「うん。大丈…「あっ!おかあさんだぁ~♪」えっ?どこだ?」

 

「あっちあっち♪」

 

「こっち?」

 

「ちがうよ~!あっちだってば~」

 

「…その子、下に下ろしてあげたらいいんじゃない?」

 

「あっ、そうだな。………よいしょっと」

 

「おかあさ~~~~ん」

 

 女の子は下に下ろしてもらうと、すぐに母親のもとへと駆けだしていった。

 

「あっ………」

 

「ふふふっ♪よっぽど嬉しかったみたいね♪…さっ、私たちもいきましょ♪」

 

「うん。そうだな」

 

 二人も女の子の後ろ姿を追い掛けるようについていった。

 

 

 

「大変ご迷惑をおかけしたみたいで申し訳ありません。少し目を離したらいなくなってしまって………」

 

「いえいえ。見つかってよかったですよ」

 

「ほんとにありがとうございます。あの…何かお礼をしたいのですが…」

 

「当たり前のことをしただけなんで構いませんよ」

 

「ですが…」

 

「う~ん…それじゃあ今度はちゃんと子供の手を握っててあげてください」

 

「…そうですね。ほんとにありがとうございました。…ほらっ、ちゃんとお礼を言いなさい」

 

「うん♪え~と、おにいちゃん、おねえちゃん、ありがとうございました」

 

「よしよし♪えらいわね~。今度はお母さんの手を放しちゃだめよ♪」

 

 雪蓮はしゃがみ込んで女の子の頭を優しく撫でてあげる。

 

「うんっ♪」

 

 女の子も撫でられて、嬉しそうに元気に返事をする。

 

「それでは、失礼させていただきます」

 

「はい。お気をつけて」

 

「おにいちゃん、おねえちゃん、ばいば~い♪」

 

「「ばいば~い♪」」

 

 

 

「ふふっ♪やっぱり子供ってかわいいわねぇ~♪」

 

 雪蓮は一刀の肩に頭を預けるようにもたれかかる。

 

「そうだなぁ~」

 

「…なんだか私も早く子供が欲しくなってきちゃったなぁ」

 

 一刀の腕に自分の腕をからめながらそんなことを呟く。

 

「………へっ!?いやっ…あっ…あの…雪蓮さん!?//////」

 

「ふふっ♪照れちゃってかわい~♪」

 

(………腕に柔らかいものがプニプニと当たってるんですが………)

 

「でも、肩車をしている時の…『北刀』…なんだかお父さんみたいだったわよ♪」

 

「おっ、お父さんっ!?」

 

「ええ♪…ねぇ、その時の私たちって、周りからは親子みたいに見えてたのかな?」

 

「親子ぉ~~~!?」

 

 雪蓮に親子と言われて、一刀は思わず素っ頓狂な声をあげてしまう。

 

「あははっ♪…さっ、冥琳も怒ってるだろうから、私たちも早く帰りましょ。あ・な・た♪」

 

「っっ………!!//////」

 

 ボンッ…という音が聞こえそうなほど、一刀は真っ赤になってしまった。

 

 雪蓮も真っ赤になっていたのだが、今の一刀には気付く余裕がまったくなかった。

 

 そして二人はそのまま館へと帰って行った。

 

 

 

 館へ着くと冥琳が眉間にしわを寄せて、二人が帰ってくるのを待っていた。

 

 なんとか二人は事情を説明して事なきを得ようとした………が、出来なかった………腕を組んだまま二人仲良く館に帰ってきたため、火に油を注ぐ結果となってしまったのだ。

 

 結局、二人とも徹夜で政務に励む羽目になってしまった………

 

 

 

 一方、街では、仲睦まじそうに歩く一刀と雪蓮の姿を見た民の間で、ついに孫策様もご結婚か…などと噂が広まっていた………

 

 

 

 

 

<座談会>

 

作者:さて、前回の座談会で一刀がどこかに行ってしまわれ…

雪蓮:あら、一刀なら部屋にいたわよ。

作者:おおっ!これはこれは、雪蓮様。ようこそこちらに。

雪蓮:あなた、一刀に何かしたの?寝台で丸くなって何かぶつぶつ呟いてるんだけど…

作者:あ~。そんなに落ち込んでおられましたか…

雪蓮:…あんまり一刀をからかわないでくれる?一刀をからかっていいのは私たちだけなんだから♪

作者:…ですが雪蓮様、落ち込んでる一刀を…ごにょごにょごにょごにょ…

雪蓮:うん、うんうん。…それいいわね♪…でも、あんまり調子に乗るとどうなるか…(キランッ!!)

作者:ハイ。ワカッテオリマス…(………南海覇王はしまってください………)

雪蓮:わかればよろしい♪

作者:(ふぅ~。助かったぁ~…)さて、今回は初めての拠点となりましたが、如何だったでしょうか?

雪蓮:やっぱり一刀は優しいわねぇ~♪それに私も…

作者:最初でしたので、やはりここは、雪蓮様と一刀で書かせていただきました。

雪蓮:早く私も一刀の子供を授かりたいわねぇ~…

作者:(…なんか惚けられそうだな…)…なら、そろそろ落ち込んでる一刀を…

雪蓮:…そうね。そうさしてもらうわ♪それじゃあね♪

作者:では、私もこの辺で………あっ、作品説明で書いたことなんですが、ご協力よろしくお願いします。

 


 
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