No.333631

真・恋姫✝無双~獅子を支える者~凪√9

karasuさん

短いですが投稿です。
最近上手く書けないとです

<●><●>

2011-11-12 23:08:49 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:10501   閲覧ユーザー数:7393

この作品はキャラ設定が崩壊しております。原作重視の方はご注意ください。

 

時代背景等がめちゃくちゃです。

 

一刀君がチートです。

 

それでもよろしいかたはどうぞ。

 

 

 

雲義に会うために成都へとやって来た一刀は……

 

一刀「はふはふ。こっちの料理と許昌辺りの料理では味付けが違うのかな? それともこの店が独特なのだろうか……とりあえず美味い!!」

 

雲義「はぁ……この店、値段が高いのだから少しは自重してくれ……」

 

一刀「ん? だって雲義がここの代金もってくれるんだろ?」

 

箸を銜えながら首を傾げる一刀。そんな一刀に雲義は深々と溜め息を吐いた

 

雲義「だから自重して欲しいんだがな…。すまんが、こっち餃子一つ追加してくれ」

 

雲義も諦めがついたのか自分用の料理を頼み始め、二人はしばしの間食事に没頭した

 

やっとこさ二人が食事を終えて食後の一服をしていると、その席に一人の少女が近寄ってきた

 

諸葛亮「ご相席してもよろしいでしょうか?」

 

一刀は無表情で、雲義は少し驚きながら諸葛亮を見た。雲義が一刀の方を見ると、一刀は雲義に頷き返した

 

雲義「どうぞ軍師殿。何か頼みますかな?」

 

諸葛亮「いえ結構です。ちょっと北郷さんに話があって座らせてもらっただけですから」

 

そう言って一刀の方に椅子ごと向く諸葛亮。それに対し一刀は一瞬だけ諸葛亮を見ると、すぐに視線を他のほうへと向けてしまった

 

諸葛亮「お話というのは、北郷さんに我が蜀軍へと寝返って欲しい……というものです」

 

いたって真剣な表情で一刀にそうもちかけた諸葛亮。だがそんな諸葛亮の発言を聞いた雲義は、呆れたと言わんばかりに頭に手を置き、深い溜め息を吐いていた。そして一刀は思わず鼻で笑ってしまっていた

 

一刀「俺に寝返りをしろと? 劉備の配下になれと? 諸葛亮さん、あんた馬鹿じゃないのか? 嫌に決まってるだろうが」

 

諸葛亮「なっ!!」

 

心底馬鹿にするような表情と声色で諸葛亮にそう答えた一刀に、諸葛亮は多少顔を赤くし、雲義は相変わらずなところに笑顔を浮かべていた

 

雲義「あ~。お言葉ですが軍師殿、以前にも申し上げたとおり、そいつに寝返りを期待するのは無駄かと。もしここで寝返るようなことがあれば、それこそ何か裏があるとしか思えませんし」

 

一刀「さすが雲義分かってるね~。こう見えて君主にするべき人物はしっかりと吟味したつもりでね。劉備に仕えるつもりなら雲義と一緒に行ってたさ」

 

雲義と一刀の言葉を黙って聞いていた諸葛亮は、少しこの二人の関係を羨ましく思えた。ここまで深く理解しあえている存在が自分にはいるのだろうか、自分にそんな友人が現れるのだろうかと

 

だがそんな考えは雲義の次の一言によって一瞬にして吹き飛ばされた

 

雲義「だからね軍師殿。こいつを味方にしようだなんて考えたら駄目ですよ。こいつは魏を滅ぼす上での最大の脅威……殺すしかないんですよ。そうだろう一刀?」

 

一刀「そうだな。俺が居る限り蜀に魏が滅ぼされることはないだろうからな。安心しろ雲義。今度は腕なんかじゃなくてその髭ごと首を跳ね飛ばしてやるから」

 

先ほどまでの会話が嘘に思えるような会話をする二人の間には、諸葛亮ほど武に精通していない者でも感じ取れるほどの殺気が滲み出ていた。それなのに二人の顔には嫌味っぽい笑顔なんかではなく、まさに親友どうしが浮かべる笑顔が浮いていた

 

一刀「さてさて、お互い積もる話も終えたみたいだし。そろそろ俺は帰らせてもらうよ」

 

雲義「おおそうか。今日にも成都を出るのか?」

 

先ほどまでの空気が嘘のように話をする二人に、諸葛亮は戸惑いを隠せずに居た

 

一刀「いやいや。さすがに休んでくよ。許昌に戻っても雑用が待ってるだけだからな。ご馳走様、またなんか奢ってくれよ雲義」

 

そう言ってその場を後にする一刀、残された雲義と諸葛亮はその背中を無言で見送っていた

 

 

 

 

 

一刀の宿泊している宿屋を複数の影が取り囲んでいた。そのうちの何名かはそのまま音もなく宿屋に入ると、一直線に一刀の部屋へと向かった

 

兵士「……」

 

一人の兵士が一刀の部屋の扉に手をかけゆっくりと扉を開く。そして寝台のふくらみに近づくと

 

兵士「……っ!!」

 

真っ直ぐに剣を突き立てた

 

だが手ごたえはまったくなく、代わりに自分の首元に冷たい感触を感じ。そこで兵士は自分が仕損じたというのをはっきりと認識した

 

兵士の身体は崩れ落ち、首が無造作に地面へと転がる。一刀は刀についた血をふき取ると、鞘へとおさめた

 

一刀「雲義の兵かな? 気配もあまり感じさせなかったし…休む間もないってのはこういうことを言うんだろうな」

 

黒い外套を羽織ると、一刀は懐から少しながらの路銀を取り出して机の上に置いた

 

一刀「修理費ってことで…一刀いきま~っす」

 

小さな声でそう呟いた一刀は助走をつけて、窓から盛大に飛び降りた

 

一刀「雲義ー!!」

 

雲義「一刀ー!!」

 

二階の窓から飛び降りた一刀は、真下で待ち構えていた雲義に空中で抜いた刀を振り下ろす

 

その一撃を鉄傘で雲義は受け止めると、二人は同時に飛びのいて距離を置いた

 

一刀「また諸葛亮辺りの命令か?」

 

雲義「いや…今回はしっかりと劉備様の命だ」

 

雲義の答えに対して、一刀は心底嬉しそうな笑顔を浮かべた。雲義には一刀が笑顔を浮かべた意味など分かりはしなかったが、知る必要もないと考えた

 

趙雲「雲義!!」

 

一刀の背後、宿屋の中から飛び出してきた趙雲が一刀に突きを放つ。一刀はそれを難なく避けると、一目散に逃げ出した

 

趙雲「くっ! 逃がすか!!」

 

雲義「追え!!」

 

一刀の後を追って駆け出した二人に続いて兵士たちも駆け出す。一刀がすぐそばの裏路地へ駆け込んだのを見ていた趙雲は、同じように裏路地へ入ろうとし

 

雲義「避けろ星!」

 

雲義の声に反応した趙雲は自分の首に纏わりつくような違和感を感じ取り、慌てて身をかがめた。それと同時に趙雲の首があったところを何かが通り過ぎた

 

趙雲の髪が数本宙を舞い、一刀の声が闇の中から聞こえてくる

 

一刀「雲義が居なけりゃ仕留めてたんだがな……まぁいっか」

 

雲義「屋根上だ!! 街の出口を固めるように伝えろ!!」

 

雲義の命令に反応した数人の兵士が各方面へと散らばっていく

 

趙雲「雲義、さっきは助かった。奴はどこへ」

 

雲義「恐らく北側だろうが…」

 

雲義と趙雲は北側の出口へと急いで向かったが、時既に遅し。そこには一刀によって殺されたであろう兵士達の死骸が転がっているだけであった

 

雲義達の追撃を振り切り無事に逃げ延びた一刀の顔は、自然と緩んでいた。それはこれからの未来を想像して

 

一刀「(ようやく劉備が王としての自覚を持ち始めた……これでようやく華琳と戦わせる価値が出てくる。戦いの必要性を理解した劉備を飲み下すことで、華琳はより強くなれる……。)そして…気づいてくれるといいんだがな…華琳が謳う未来の盲点に」

 

そう呟いた一刀は夜空を見上げる。その顔は未だに緩んでいたままだった

 

 

それからまた数十日後、一刀は何事もなかったかのように許昌へと戻ってきていた

 

 

 

 

~一刀side・始~

 

俺の元に慌てた様子で駆けてきた兵士の報告を聞いた俺は、自信の部屋に居なかった華琳を少し急ぎ足で探していた。大体の目星をつけ玉座の間に近づいていくと、玉座のある方向から少し艶やかな声が聞こえてきた

 

本来であれば行為の邪魔をするのは気が引けるがそうも言ってられない。俺は躊躇うことなく玉座の間に入ると、自身の足の指を荀彧にしゃぶらせている華琳に声をかける

 

一刀「どうせやるなら自分の部屋でやってくれ、探すのに少し時間がかかったぞ」

 

華琳「あら? こんな時間に何か用?」

 

俺の声に華琳の足元にいる荀彧の身体が少し動き華琳を見上げたが、華琳が無言のまま顎で続けるように指示すると、荀彧はそれに頷き返し再び華琳の足を丁寧に舐め始めた

 

一刀「劉備が軍を動かした。恐らく目標はここ……だが同時に馬騰が五胡との戦を開始したとの報告も入ってな。どうする?」

 

俺の言葉に華琳は顎に手を添えて思案を始める。考えるのは自由だが、荀彧に舐めさせるのをやめさせたらどうなのだろうか。少なくとも荀彧は俺に見られているのをよしとはしてないようだが……

 

華琳「劉備軍の兵数は?」

 

一刀「詳細は分からないが、約五万だ。南蛮への警戒としてそれなりの兵数を削っているみたいだからな。それにまだ劉備は益州に入って日が浅い。むしろこれだけの兵力を集めたことのほうが凄い」

 

華琳「そう……馬騰に軍を向けるのは諦めるわ。一万の兵を半分にして攻めたとしても時間の無駄でしょうしね。春蘭たちには?」

 

一刀「すでに伝令を送って入るが……どの程度かかるかは分からないな」

 

華琳「一刀と桂花は今すぐ戦の準備を。準備が出来次第、出城へ出陣」

 

一刀「了解」

 

荀彧「か、華琳様……」

 

そう華琳に命じられ素直に返事をした俺とは違い、荀彧はどこか寂しそうな、何かをねだるような声色で華琳のことを見上げていた

 

華琳「この戦が終わったらちゃんとご褒美を上げるわよ。とびっきりかわいがってあげるわ」

 

荀彧「は、はい!!」

 

華琳の言葉で急に元気になった荀彧は、急いで服を着ると走って玉座を出て行った

 

一刀「はぁ…….ほらよ。こっちに来る前に服着替えとけよ」

 

俺はポケットに入れていた一切れの布を丸めて、華琳の足元に投げた

 

華琳「あら、これは?」

 

一刀「汗だかなんだか知らんが玉座が濡れてるぞ、それに身体と足元の服もな」

 

華琳「―――っ!!」

 

後ろでに手を振って玉座を出て行こうとしている俺に華琳が何か叫んでいたが、それを俺は右から左へと受け流していた

 

 

~一刀side・終~

 

どうもkarasuです。

 

投稿遅くなってほんと申し訳御座いません。

最近は上手く書けなくてこれが精一杯でした。

長く書こうとか言いながらこれですからね。すみません

 

この後は恐らく皆さんの予想通りですね。はい

 

 

ここまで呼んでいただきまことにありがとうございます。

これからもほそぼそと続けさせていただきたいと思います。


 
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