No.327349

真・小姫†無双 #5

一郎太さん

という訳で、本日最後。

どぞ。

2011-10-31 20:49:34 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:9512   閲覧ユーザー数:6481

【CAUTION!】

 

 

この作品を読むかどうかは自己責任です。

 

気分を害しようと、それは自己責任です。

 

お金がないのも自己責任です。

 

彼女がいないのも自己責任です。

 

それでもいいという方は、文頭に

 

『(´・ω・`)やぁ』

 

と書き込んでからコメントしてください。

 

ではまた後書きにて。

 

 

 

 

 

 

 

#5

 

 

美少女ハーレム計画(仮)も順調に進み、今では義妹が3人にまで増えた。目標は妹姫の12人を超える事だ。こんなに可愛らしい妹たちに旅を強いるのは少々申し訳ないが、普通の人(名前忘れた)からもらった馬もたっぷりいるし、食糧だってたんまりある。路銀もどのくらいの金額かはわからないが、大量に頂いてきたので十分に養っていけるはずだ。

 

「鈴々がお兄ちゃんの上で寝るの!」

「鈴々は昨日が寝たじゃん。だからボクの番だ!」

 

なんと素敵な争いの響きだろう。ちなみに、鈴々と季衣が争っているのは、どっちが俺の上で寝るかだ。そのままだ。2人ならば問題なく腕枕に出来るが、3人だとどうしても仲間外れが出来てしまう。という事で、1人は俺の腹の上で寝る事になった。幸せ。

 

「やるのかー?」

「やってやるよ!」

「はいはい、ストップ。喧嘩両成敗だ。という訳で、今日は流琉が俺の上な」

「あ、はいっ!」

 

おてんば娘2人と良い子の流琉。いつも2人に振り回されているのだから、これくらいはしてあげたい。

 

「昨日は鈴々で今日は流琉だから、明日は季衣な」

「うん!」

「ちぇー」

「ちなみに、喧嘩したら明日も流琉だから」

「「はーい」」

 

とまぁ、こんな感じで夜を過ごす。地面にダブルベッドサイズの布団を敷き、その真ん中に寝転がった。右腕に鈴々、左腕に季衣、そして胸の上に流琉が寝転がる。この布団も普通の城からパクってゲフンゲフン!………もとい、貰ってきたものだ。いやぁ、いい人だったなー………名前忘れたけど。

 

 

 

 

 

 

3人の幼女と共に旅をするようになってから、またひと月の時間が過ぎた。そして俺たちは新たな街に到着する。馬たちを厩に預ける。荷物に関しては食糧以外のものと金しかないから、そのまま4等分して担ぐ事にした。え、食糧はって?残念ながら、鈴々と季衣の食欲は凄まじく、すでになくなってるんだ。ま、また集めるからいいけど。

 

「なかなか大きいですね、兄様」

 

隣で流琉が、感動したように言う。確かに、普通の街よりも大きいし、また道や家屋も小奇麗だ。ゴミ拾い運動でも実施してるのかもな。

 

「お兄ちゃぁぁん、早く行くのだぁぁ!」

「兄ちゃん、ボクお腹すいたよー!」

「はいはい」

 

先を行く鈴々と季衣は、すでに涎を垂らしながら屋台街に突入しようとする。俺と流琉も、それに遅れまいと続いた。

 

   *

 

屋台をはしごして、鈴々と季衣の腹も膨れたので、俺達はまた街をぶらぶらと散策していた。服や装飾品の店が立ち並ぶが3人はそれほど欲もないらしい。興味深げに眺めたりはするが、すぐに飽きて次の店に向かう。

 

「俺がもっと稼げてたら買ってやれるのに………すまないっ、妹たちよ!」

「どうしたの、兄ちゃん?」

「いや、何でもない」

 

というか少女はそのままでいいのだ。小学生モデルのような、ケバイビッチには興味がない。というか絶対あいつら性格悪いだろ。媚びへつらいやがって。いつか顔〇してやりたいと思うのは俺だけではないはずだ。

 

 

 

 

 

 

しばらく散策していると、通りの向こうが何やら騒がしくなっていた。

 

「どうしたのかな?」

「きっとれっつぱーりぃしてるんだろうさ」

「?」

 

季衣が首を傾げる。おっと、英語はまだ習ってないんだったな。

歩を進めれば段々と人の密度が増し、ついには人垣で進めなくなってしまう。

 

「にゃぁ…これじゃ前に行けないのだ」

「季衣、お前の武器でこいつら吹き飛ばせないか?」

「やっていいの?」

「だ、だめだよ、季衣!」

 

唯一の良心に止められ、俺は無双ごっこを諦める。その代わりに、近くにいた男に声をかけた。

 

「なぁ、この人垣はなんだ?向こうでストリップでもやってんのか?それとも青姦か?あぁ、AVの撮影か」

「は?いや、なんか賊崩れが暴れてるらしいぞ。なんでも小さい女の子を人質にとって、警備兵もうかつに手を出せな――――――」

「にゃっ!?」

「兄ちゃん!?」

「あれっ、消えた!?」

 

男の台詞を最後まで聞くことはなかった。『小さい女の子を人質に』その言葉だけで十分だ。俺は人垣を避けるように壁を蹴り、屋根を走って人垣の切れ目に飛び降りた。

 

「おい貴様らっ!その子を離せっ!」

「うるせぇ!さっさと金と逃げる為の馬を用意しやがれ!!」

 

見れば、3人の男が小さい女の子を抑え込み、首に短刀を突き付けている。その向こうでは、赤いチャイナ服を着た女が、真っ黒な剣を構えて怒鳴っていた。

 

「くそっ、秋蘭さえいればこんな奴ら………」

 

女が何やら呟いているが、ここからでは聞こえない。というか興味がない。だって胸がデカいんだもん。俺はゆっくりと3人組に近づいた。

 

「なぁ、何やってんの?」

「あ?なんだテメェはっ―――」

 

ぶっさいくな面しやがって。俺は振り向いた小さい男を殴り飛ばした。

 

「チッ、チビ!?」

「や、やられたんだな…」

 

残る2人も振り向く。三下の顔だ。きっとこいつらは俺に倒され、新たな幼女√を確立してくれる為にいるんだろうな。俺はひとりうんうんと頷くと、腰の剣を抜いた。

 

「飛天御剣流・龍槌閃!!」

「ぐはっ!?」

「ぶへぇ!」

 

どうでもいいが、跳び上がってはいない。ついでに言うと、剣も使ってない。2人の股座を蹴り上げただけだ。

 

「ほぅら、もう大丈夫だよ、お嬢ちゃん」

「ふ、ふぇぇええん!怖かったよぉぉっ!」

 

俺が優しさ120%の笑みで人質の幼女を撫でると、その子は俺にしがみついてきた。周囲から歓声が聞こえる。幾多の観衆に祝福され、俺はその幼女と結ばれた。

 

 

 

 

 

 

「まぁ、手は出さないんだけどね」

「何を言っているのだ、お前は?」

「なんでもない」

 

幼女を母親のもとに返したところで、後ろから声を掛けられた。振り返れば、先ほど賊に向かって剣を構えていた女が立っている。

 

「まぁいい。助かったぞ。礼をしたいから城に来てくれないか?」

「いきなり家に呼ぶとはお前もなかなかのビッチだな」

「びっち?」

「通じないか。いや、俺には連れがいるんで――――――」

 

めんどくさいからいいです。そう言おうとしたところで後ろから衝撃が走った。

 

「お兄ちゃん凄いのだ!」

 

首に鈴々が飛びつき、

 

「どうやったの、さっきの!全然見えなかったよ?」

 

右腕に季衣、

 

「兄様、かっこよかったです」

 

左腕に流琉が抱き着いた。背中と両腕に当たる、あるかないか分からないくらいの感触で俺は勃起した。いや、してないですよ。流石に公衆の面前で羞恥プレイできるほど、俺のレベルは高くない。

 

「む?こいつらはお前の妹か?」

「あぁ、やらねーぞ?」

「誰がとるか!………まぁいい。どうだ、お前達も城に来るか?お前達の兄が賊を捕らえてくれたからな。その礼をしようと思っていたところだ」

 

甘いな。うちの娘たちは知らない人にホイホイついていくほどお馬鹿さん――――――

 

「お城?行きたいのだ!」

「お城に行けるの?ねぇ、流琉、行こうよ」

「きっとすごい大きいんだよね」

 

――――――だった。誘拐されても知らねーぞ。

 

「うむ!妹たちも乗り気だな。お前も来い」

「………………へーい」

 

愛する美少女たちに、あんなキラキラした眼で見られては、俺に断る事など出来ようはずもなかった。

 

 

 

 

 

 

「貴方達が賊を討伐してくれた旅の者ね。感謝するわ」

 

赤チャイナに案内されて城へいけば、馬鹿でかい広間に通された。普通の人の城ではこんな所見なかったぞ。横に並んだ俺達の視線の先には、これまた厳つい椅子に座った金髪くるくる頭の女がふんぞり返っている。

 

「何か褒美を取らせないとね。何か欲しいものはあるかしら?」

「そうだなぁ……小さい女の子と仲良くなりたい」

「は?」

「いや、すまん、間違えた。うちの子たちは大飯ぐらいだから、食い物が欲しい」

 

思わず本音が出てしまった。男相手なら問題ないが、女相手では引かれてしまう。大人の女にどう思われようとも構わないが、女のネットワークというものは恐ろしからな。井戸端会議から果てはメールやブログまで、ある事ない事かかれてしまっては、俺のハーレム計画が台無しになってしまう。という訳で、当たり障りのない事を言っておこう。

 

「あら、案外欲がないのね」

 

いいえ、欲望しかありません。

 

「まぁいいわ。秋蘭、この者達を食堂に案内しなさい。それと、旅の者という事だから、彼らが持てるだけの食糧を与えるように」

「やったね、お兄ちゃん!」

「流琉、今度美味しい物作って!」

「うん、任せて」

 

金髪髑髏女の言葉に、妹sが飛び跳ねる。一応ここ城なんだよな。

 

「ほら、お前達おとなしくしなさい。まだお偉いさんの前だぞ」

 

躾がなっていないなどとイチャモンつけられたくないので、3人をなだめる。流琉はともかく、鈴々と季衣も大人しくなってくれた。

 

「気にしなくてもいいわよ、そのくらい。それじゃ、ゆっくり食べていきなさい」

「案内しよう。こちらだ」

 

どうやら向こうも幼女好きらしい。同類の存在に喜びを感じながら、青チャイナに案内されて、その広間を出た。

 

 

 

 

 

 

「いやー、食った食った」

「おなかいっぱいなのだ…」

「美味しかったね、流琉」

「うん、見た目もきれいだったし」

 

食堂で腹一杯食った俺達は、椅子に座って腹を撫でていた。俺は別の意味でおなか一杯だがな。

 

「そ、それにしてもよく食べたな……」

 

青チャイナが頬をヒクつかせながら話しかける。どうした、気分でも悪いのか?

 

「いや、そういう訳では……まぁ、うちにも大飯食らいが1人いるからな。同じような者がいてもおかしくはないか」

「あの、すいません…」

「いや、気にするな。この程度で文句を言っては、曹操様の器を貶める事になる」

 

へー、あのロリコン女、曹操って言うのか。また珍しい名前だな。というかそこの青チャイナ、流琉を撫でていいのは俺だけだ。お前もロリコンなのか、コラ。

 

   *

 

しばしの休憩の後、俺達は再度青チャイナに案内されて、蔵のような建物へと案内された。扉を開ければ、山と積まれた食糧が目に入る。

 

「曹操様の許可もあるしな。兵糧だから高品質とは言い難いが、保存性は高い。持てるだけ持っていけ」

「ありがとうなのだ!」

「ふふっ、張飛や許緒は姉者みたいだな。典韋も大変ではないか?」

「え、あ、その……」

「冗談だ」

 

こいつ、流琉がお気に入りか。まぁ、愛でるだけならば許可してやる。だが手は出すなよ?

 

「夏侯淵様!」

 

と、そこに兵士のような恰好をした男が駆け寄ってきて、何事かを伝える。

 

「………わかった。すまないが、少し席を外す。もし私の戻りが遅いようなら、出ていってもらっても構わない」

「へーい」

 

夏侯淵はそのまま蔵番に言伝ると、足早に去って行った。

 

「じゃぁ、持てる分だけ貰っていくか。折角くれるって言ってるしな」

「「「おーっ!」」」

 

そういう事になった。

 

   *

 

「季衣、いくぞ!それっ、ほいっ、とりゃっ!」

「よっ、ほっ、えいっ!」

 

季衣に向けてポンポンと米俵を投げる。季衣も上手くそれをキャッチし、バランスよく担ぎ上げた。鈴々と流琉も、これでもかと言う程の食糧を持っている。

 

「あ、あの…そのくらいにした方が………」

「あ?」

 

夏侯淵に命令されて蔵番が、声をかけてくる。

 

「でも曹操が言ったんだぞ?持てるだけ持っていっていい、ってな。お前は主の好意を無下にするのか?あ?」

「い、いえ、その……」

「明日になったら噂が広まってるだろーなー。『曹操って、自分が決めた褒美を取り下げたんですってー』」

「『あらやだ、曹操の器も知れたものねー』なのだ」

「『やっぱり曹操も役人だったのね、はぁ』………兄ちゃん、これでいいの?」

「あ、あはは……」

 

男が固まったので、俺は食糧選びを再開する。お、塩見っけ。調味料は高いんだよなー。醤もあるじゃねーか。これも貰っていこう。あとは……干し肉も持っていくか。

 

「これとこれと、あとこれと…………こんなもんか」

 

俺は大風呂敷に目ぼしい物を包むと、それを背負う。気分はルパンだ。

 

「じゃぁな、とっつぁんによろしく伝えてくれ」

 

固まる兵士をよそに、俺達は城をあとにするのだった。

 

 

 

 

 

 

「………いないな。彼らは去ったのか?」

「か、夏侯淵様っ!?」

 

所用を済ませて蔵へと戻った夏侯淵が見たのは、蔵の入口で茫然と佇む蔵番の姿だった。彼女はそのまま蔵の中を覗きこむ。4人の姿は、ない。

 

「………おい」

「は、はいっ!」

 

そして、奥に詰まれた糧食を見て、夏侯淵は兵士に声をかけた。その声音は、低い。

 

「ここの糧食…これほど少なかったか?」

「い、いえ!それが――――――」

 

おずおずと語る兵士の話を聞いて、夏侯淵は再び頬をヒクつかせる。

 

   *

 

「―――という事です。街でも糧食の山を担いだ1人の男と3人の少女の目撃談もありますし、確かに持てるだけ持っていったようです」

「へぇ、という事は春蘭や貴女のような膂力を持った人間、ってわけね」

 

夏侯淵は曹操の執務室で、事の次第を報告する。噂云々の部分は伝えなかった。

 

「如何致しますか?まだそれほど時間も経っておりません。今なら追いかけていくらか取り戻す事も可能かと」

「やめなさい。私が言ったのよ、『持てるだけ持たせるように』と。彼らはそれを実行しただけ。私に自分の言葉を撤回させろと?」

「いえ」

「でも、追いかけるのはいいかもね。それほどの力を持つ者たちなら、うちに欲しいわ」

 

そう言って、曹操は笑う。彼女が欲しいのは、彼らの力ではなく、3人の少女だった。彼女もまた、ロリコンである。いや、ロリコンで『も』ある。

 

「御意」

 

主の命令を受け、夏侯淵は指示を出すために部屋を出るのだった。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

という訳で、勝手に新シリーズの#5でした。

続きもすでにだいぶ書いてますが、うpするかは需要次第。

 

という訳で、TINAMIに何人ロリコンがいるかの実験でした。

 

 

また次回か別のお話で。

 

 

 


 
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