翡翠視点
「へぇ、桔梗たちは成し遂げたのかい?」
あたしは部下からの桔梗たちが反乱を成功させたという報告を受けて感嘆を漏らした。しかし、あたしの注意を引いた項目はその反乱軍をあの御使いの坊やが率いていたこと。
なんだ、しっかりやったんじゃないか。
思わず口角が歪んでしまう。坊やと会ってからもう随分経っている。あのときの坊やはまだまだ青い果実といったところで、あたしと、西涼を支配する王と立ち並ぶには未熟過ぎた。
まぁ、それでも男としてなら及第点だけどねぇ。あたしの覇気を受け止めて、一太刀返したくらいなんだから。
どれくらい男を上げたのかねぇ。もう一度会ってみたいねぇ。あたしと並ぶだけの器を有しているのか、益州という広大な大地の頂点に立つだけの器量を備えているのか。
乱世は着実に加速していた。河北では曹孟徳が覇権を握り、その広大な土地や、陛下を手中に収めているという事実、そしてその所領にも善政を布いていると聞く。天下の趨勢は確実に曹孟徳に傾いている。
全く、大した器だねぇ。まだ小娘だというのに。その才能、風格、実力、どれを取っても正しく王。覇王と自称するだけはあるねぇ。
まぁ、だけどそう簡単に天下なんて取れはしないだろうけどねぇ。
江南では袁術から独立した孫伯符が飛ぶ鳥を落とす勢いで、江南を手中に収めようとしている。袁術に与した豪族の制圧もすぐに終わらせ、その牙を中原を向けようと隙を窺うことだろう。
そして、おそらくあたしの勘では、天下を決めるのは荊州だ。あそこは未だに劉表などというつまらぬ小人が治めているようだが、いずれあそこが天下を握る鍵になるだろう。
「母様、桔梗さんたちうまくやったんだね。良かった」
「ふん、翠、お前も甘いねぇ。桔梗たちが益州の地を掌握したのなら、それは我が国にとっては一大事だぞ。益州は西涼ともそう遠くない。いつ攻め込まれてもおかしくない」
「そ、そんな! 桔梗さんたちがそんなことするわけないじゃないか」
「だから、お前は甘いと言われるんだ。桔梗たちが天下を狙っているのなら、当然あたしたちは邪魔になる。古い付き合いだから、なんていうことが言い訳になると思うのかい?」
「だ、だけど……」
「心配するな。桔梗たちもあたしを敵に回すような馬鹿じゃないよ。あたしの騎馬隊には決して勝てないことくらい、桔梗にも分かるさ。それに向こうには御使いの坊やがいる」
「母様は北郷のことを高く評価しているみたいだけど、実際あいつってそんなにすごい奴なのか?」
「翠、あたしだっていつ死ぬか分からないんだよ。そろそろ物事の真実を見抜く目くらい養いな。政なんか文官連中に任せれば良いが、決断をするのはお前なんだからね」
「し、死ぬなんて、縁起の悪いこと言わないでくれよ!」
まったくこの娘にも困ったものだねぇ。武人としての才能は益々光り輝いているが、王としての器は相変わらず未熟。そんなことじゃあたしも安心して死ねやしないよ。
これだったら御使いの坊やの方がずっとマシなもんさ。
ふむ、どうせなら益州との同盟の誓いとして翠を坊やの嫁にやるのもいいねぇ。そうすれば、あたしが死んだ後は坊やがこの地を守ってくれるだろうしねぇ。
「伯母様、その顔はまた何か楽しそうなことを考えてますね」
「おや、蒲公英、あたしの考えが読めるかい?」
「そんな楽しそうな表情してたら分かるよ」
「ふふ……、翠がだらしないからねぇ、いっそのこと西涼を翠ごと坊やに渡してしまおうかってねぇ」
「か、母様! 何言ってんだよ!」
「そうだよ。お姉様より蒲公英の方がお似合いだよ!」
「いえ、蒲公英、益州には桔梗様や紫苑様のようにバインバインがたくさんいます。蒲公英のような中途半端な身体では無理ですね。私こそ西涼の真の嫁です」
「な! 向日葵! あんたみたいな貧乳に言われたくないわよ!」
「ふふん、私のような体型の方が好みという人は多いですよ。蒲公英のような中途半端な体型は誰にも見向きもされません」
「あ、あたしが……お嫁さん……」
「向日葵ぃ! 中途半端中途半端って人が気にしていることを!」
「私は真実を申しただけです! 蒲公英にとやかく言われる筋合いはありません!」
「お、お風呂にする……? 食事にする……? それとも……」
向日葵と蒲公英はくだらないじゃれ合いを始め、翠はというと、自分が坊やと結婚することでも想像しているのか、訳の分からぬことをぶつぶつと言い始めていた。
やれやれ本当にあたしが死んだら、この娘たちは路頭に迷うことになるだろうねぇ。この娘たちもだけど、あたしもあたしでいつまでもこの娘たちに甘いねぇ。
「ほら、お前たち。お遊びはそこら辺にして、持ち場に戻りな」
「向日葵、決着はきちんと付けるからね!」
「そんなもの私の勝利で決まりです!」
「それから、翠?」
「ふぇ!」
翠はあたしに呼び止められてやっと妄想から帰って来たのか、間抜けな声を上げた。
「お前は国境に配備されている部隊をこっちに戻しな。最低限守れる数だけ残しておくだけでいいよ」
「国境沿いの守りを薄くするのか? そんなにこっちに兵を回して……」
「そろそろあたしも蛮賊どもの相手に飽きてきたからねぇ。もっと滾るような戦いをしたいと思ってさ」
少し納得いかない表情をしていたが、ここではあたしの発言は絶対。翠はそのまま黙って去って行った。
あたしは天下になんか興味はない。あたしは王と呼ばれていても、所詮は蛮賊の相手をしていたほうがお似合いさ。文官相手に戦うよりも、大地を駆け回った方が好きだ。乱世を治めるなんて、あたしのような野蛮な人間は適さない。
だけど、あたしは自分より器の小さな人間には頭を下げる気もない。あたしが跪くのは陛下か真の王者だけ。
曹孟徳、孫伯符、そして北郷一刀。お前たちがあたしを従わせたいと思うのなら、それだけの覚悟と実力を見せてごらん。
翠視点
母様にも困ったものだ。あたしを北郷一刀の嫁にするなんて、そんな無茶苦茶な話があってたまるもんか。そりゃあたしは母様のように立派な王にはなれないのかもしれないけど、それでもあたしは母様の娘なんだ。
西涼では既に天の御使いの存在は公になっていて、どうやら年頃の女性からは人気のようだ。蒲公英や向日葵ももう一度北郷に会いたいと思っているみたいだ。
確かに顔はそこそこ整っていると思うし、素直そうな性格も好感が持てる。それに天の御遣いなんて名があれば、普通の娘ならば興味を持たないはずがない。
「あたしがお嫁さんか……」
頭の中で理想の旦那様の姿と、それに寄り添うようにしている自身の姿が浮かび上がり、咄嗟にぶんぶんと頭を大きく振る。
あたしは母様の娘だ。王の娘として屹然と聳えるように構えなくちゃいけない。北郷に興味がないわけではないが、あいつが益州を束ねる者としての器があるかどうかも見極めなくちゃいけないんだ。
母様の覇気を受け止めて、刃を向けた北郷の姿はまだ鮮明に記憶に残っている。あんなの凡人に出来るわけがない。でもあたしはあたしのやり方で北郷を見定めてみたい。例えそれが戦という形であっても。
「おや、お嬢じゃございませんか」
母様から言われた通り国境の守備隊をこっちに移動する手続きをしているときに、不意に後ろから声をかけられた。
「韓遂さん、こっちに戻っていたのか」
「ええ。お母上からこちらに来るように言われておりましたのでな。突然そんな無茶なことを言ってくるとは、お母上も相変わらずでございますな」
あたしに声をかけたのは韓遂さんだった。既に初老を過ぎて何年も経っているにも関わらず、その肉体からは精悍さは一切失われておらず、むしろ以前会ったときよりも逞しくなっているようだった。
韓遂さんは母様の古くからの付き合いだが、昔は西涼の地を巡って争ったこともあるらしい。母様の軍勢を打ち破り、追い詰めたこともある巧みな用兵術の持ち主で、母様から一目置かれる数少ない人物である。
和解の後、本来ならば西涼は母様と韓遂さんの共同統治という形になるはずだったが、韓遂さんは連合盟主の座を母様に明け渡し、自身はその下に就くことを願った。
母様は一族を斬った韓遂さんを憎むどころか、韓遂さんの手腕を高く評価していることから、蛮賊との大きな戦には必ず韓遂さんを招聘し、一軍を任せて戦に臨んでいる。
「全く、老いぼれに辺境の過酷な戦に従事させるかと思いきや、いきなりこちらに呼び戻すとは、お母上はそんなにこの韓遂を憎いとお思いのようだ」
髭に蓄えられた白髭を撫でながら、豪快に大笑いする韓遂さん。母様が辺境の戦を韓遂さんに任せきりにしているのは、偏に韓遂さんを信頼していることを本人もよく知っている。
「それにしてもお嬢も随分お綺麗になって。さぞや、荒々しい西涼の兵士どもから言い寄られているのではありませんか」
「き、綺麗って……! 変なこと言うなよな! それにお嬢って呼ぶのも止めてくれよ。誰かに聞かれたら恥ずかしいじゃないか」
「はっはっは! この老いぼれ、女性を見る目だけは確かな自信がありますぞ」
「全く、相変わらず人をからかうのが好きなんだから」
韓遂さんは面倒見も良く、兵士からは絶大な信頼を寄せられている。母様が西涼の地を誰にも穢されていないのも、韓遂さんが母様を後ろで支えているからだ。
「それにしても韓遂さんがこっちに来るなんて、母様も本気で天下を狙っているのかな」
「というと?」
「韓遂さん知らないのか? 国境の守備隊を最低限残してこっちに召集するみたいなんだ」
「なるほど……。それで某もここに呼ばれたのですな」
韓遂さんは少しだけ考える素振りをすると、あたしの頭をごしごしと乱雑に撫でた。
「はっはっは! お嬢もまだまだお母上には勝てませぬなぁ」
「う、うるさいなぁ! いつまでも子供扱いするなよ! それにあたしが母様に及ばないことくらいあたしが一番知ってるよ!」
「そこですな。お嬢が一番お母上に勝てない理由は」
「え?」
「お嬢はお母上ではないのですぞ。お嬢にはお嬢の長所があり、見地も考えもまるで違う。確かにお嬢はお母上の跡継ぎとして西涼の王になってもらわねば困るが、何もお母上になれと言うておるわけではないのですよ」
「言っていることが難しくて、意味が分からないよ……」
「はっはっは! 急ぐことはありませんぞ。お嬢はまだまだ若いのですから、焦らずに自身の器を磨けば良いのです。ただ老いぼれの言葉だけを忘れずにおってくだされば十分です」
頭を本人は軽く叩いているつもりなのだろうが、あたしにすれば鈍器で叩かれているような痛みを与えて、韓遂さんは去って行った。
あたしはあたしってことなのかな……。でもあたしじゃ母様のようになれないんだから、やっぱりそれって駄目ってことなんじゃないのかな。
まだこのときは韓遂さんの意味を全然理解することが出来なかった。
翡翠視点
「我らが盟主殿、韓文約、只今戻りましたぞ」
「おお。文約爺、久しぶりだねぇ。遅かったじゃないか。これで役者がやっと揃ったねぇ」
「我らが盟主殿はこの老体を虐めるのがお好きなようですな。こちらまで強行軍で来たため、馬を三頭も潰してしまいましたぞ」
これから起こるであろう戦には文約爺は欠かせない。飄々と振舞うのは相変わらずだが、その瞳には爛々と次の戦への闘志が秘められている。
「それにしてもお嬢は大きくなりましたが、器の方は未熟ですな。我らが天下を狙っていると本気で信じておりましたぞ」
「翠にも困ったもんだ。いつになっても己と向き合おうとしないんだからねぇ」
「それを教えるのも母親の仕事ではありますまいか?」
「はん、あたしは甘やかさない主義なんだよ」
「はっはっは! その割には相変わらず部下には甘いようで。向日葵や蒲公英に会いましたが、弛んでいると説教してやりましたわい」
「あの娘たちも西涼の女だからねぇ。戦になれば人が変わったように戦うさ」
西涼においてあたしに逆らう奴は一人もいない。だけど文約爺だけはあたしに平然と苦言を呈する。まぁあたしが唯一自分の片腕だと認める人間だから、別にどうもするつもりもないが。
それにしてもあたしの予想よりもかなり早くこっちに来たもんだねぇ。後数カ月はいると思っていたんだけどねぇ。
「それより文約爺、ここに来たってことはお前に託した任は成し遂げたんだろうねぇ?」
「勿論ですぞ。辺境を駆け回ること数年、羌族の部族長とも交友を結び、連中を恭順させましたわい。間もなく数万規模の部隊がこちらに到着するでしょうな」
「ご苦労だったねぇ。この任はお前にしか出来ないことだったから、助かったよ」
「おぉ、盟主殿から労いの言葉を頂戴出来るなんて、天変地異の兆しに違いないわ」
全く人が素直に礼を述べているというのに、そうやってはぐらかすのはお前の悪い癖だねぇ。
「羌族は一部をあたしの部隊に組み込んで、残りは翠に率いさせるよ。お前にはいつも通り本陣の留守を任せるから、そのつもりでいな」
「ふむ、また戦功を独り占めなさるおつもりか。総大将というものは本陣でどっしりと構えているものですぞ」
「爺の諫言は聞き飽きたよ。それよりもお前の話を聞かせておくれよ。ここにはお前以外に対等にあたしと話せる人なんていないんだからねぇ」
「ほう、盟主殿は某の武勇伝が御所望ですかな?」
「ふざけるんじゃないよ。大陸の情勢はお前の耳にも入っているんだろう?」
文約爺は誰もが認めるほど戦術に関しては秀逸だが、それは文約爺が誰よりも情報に通じ、的確に判断を下せる智謀の士であることが大きい。
「爺の戯言にも付き合うものですぞ。それにしても我らが盟主殿も大概好事家でございますなぁ。益州に舞い降りたという天の御遣いと懇意になさるなど」
本当にこいつは食えない男だ。あたしはまだ一言も益州について触れていないというのに、こちらの聞きたいことを正確に突いてくる。
「別に懇意になどしちゃいないさ。旧友からの頼みを無下にするわけにもいかないだろう」
「某はその御遣い殿に会ったことがないので、何とも言えませんが、厳顔殿と黄忠殿が認めるほどの逸材、特に問題はないのではないですかな」
概ねあたしの意見と一致してるねぇ。坊やには人を魅了する才能がある。それは一人では何の意味も為さないが、人の上に立ったとき、何よりも代えがたいものになるからねぇ。
正直に言えばそれはあたしにもない才能だ。あたしは人を力で従えている。万民を跪かせて、その頂点にあたしが存在している。
しかし益州は坊やが絶対的ではないだろう。桔梗や紫苑は坊やに心酔しているが、それは狂信的信奉ではない。坊やが過ちを犯せば、それを正そうとするし、己の意見をはっきり坊やに言う。
それはある意味では理想的な国家像と言えるだろう。益州という豊かな大地を得た坊やたちなら、この乱世を強かに生き抜くことが出来る。
「曹魏や孫呉はどう思う?」
「ふむ、曹魏の王はまさしく覇王。その許に集いし者は叡智に優れ、武を振るうものは天下に名を轟かせるような猛将ばかり。我が軍勢と言えども、連中相手に常勝とは言えませんな。孫呉は母上の孫堅殿に似てまさしく猛虎、その一言に尽きますな」
なるほど。あたしは曹孟徳だけに注意していたが、その配下にいる将兵も優れているんだねぇ。孫伯符は母親の血を濃厚に継いでいるんじゃ、あたしとそんなに変わらないじゃないか。
「ちなみに孫呉には孫仲謀という姫がおるようで、どうやらその娘に王を継がせるようですな。その姫君とお嬢は良き理解者になれそうですぞ」
にやにやと皮肉めいた笑いを浮かべながら言う文約爺。まぁあたしもその孫伯符も治世の王とは程遠いのだろう。願わくばその姫君が姉に似ずに名君になって欲しいものだねぇ。
「なるほどね。お前の話は正確だろうから、後のことはお前に任せるよ。上手く計らっておくれ」
「承知いたした。それでは某は向日葵でも鍛錬しておりますわい」
「向日葵をかい? お前あの娘のことを気に入っていたのかい? 妙な趣味だねぇ」
「はっはっは! 変な勘違いをなさっては困りますぞ。某は生涯我が盟主殿一筋と決めておりますからな!」
そう大笑いしながら文約爺は去って行った。
あたしも部隊の調練でもしようかねぇ。久しぶりに翠でも相手に模擬戦をするのも良いかもねぇ。あの娘には羌族のならず者どもを率いてもらうから、今以上に将才を磨いてもらわないと困るからねぇ。
これからが本当の戦い。あたしの目論見通りに事が運べば良いんだけどねぇ。少しばかり荷が重いかもしれないねぇ。
あとがき
第三十五話をお送りしました。
言い訳のコーナーです。
さて今回は視点を西涼に移しました。
一刀くんたちの反乱成就の一報を聞いて、どれだけ成長したのか楽しみにしている翡翠さん。
そして王の娘として、相変わらず未熟ながらも足掻こうとする翠。
彼女らの許に戻ってきた、翡翠さんが唯一認める韓遂。
前回のあとがき通りやや淡々とした描写が多くなっていますが、いろいろと西涼の未来を仄めかすような描写もところどころにあります。
本当は魏も呉も一話に纏めるつもりが、予想以上に本文が長くなってしまったので、今回はここで区切ります。
一話にしては短めな中途半端な件に関してはご容赦ください。
今回は少しでもこれからの展開を妄想していただければ良いのですが……。
さてさて、このサイトも人数が大幅に増えているようで、ユーザーとしてここがもっと盛んになることを願っております。
またサイトもリニューアルしましたが、ssが見づらいなどの不満も出ているようですが、寝る暇も惜しんで頑張ってくれた運営様に作者は文句など言えません。本当にご苦労様でした。これからも頑張ってください。
作者としてはこれまで通り執筆した駄作を読者の方々に提供できるだけで満足なのですが、恋姫がその影響で廃れてしまうのは非常に心苦しい。また荒らしなど一部のマナーに欠けた人たちが来ないか心配です。
そうならないためにもこれまで以上に良い作品を書き上げ、恋姫がもっと人気になることに貢献したいと思います。
次回は曹魏と孫呉をお送りします。今回のように一話ごとになるか別々になるか分かりませんが、今後の展開はもうしばらくお待ちください。
相も変わらず駄作ですが、楽しんでくれた方は支援、あるいはコメントをして下さると幸いです。
誰か一人でも面白いと思ってくれたら嬉しいです。
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第三十五話の投稿です。
西涼の絶対的王者翡翠。彼女は益州の反乱終結の報告を受けて何を思うのか。そしてその娘の翠は自らの非才を自覚しつつも、少しずつ前進しようとする。翡翠が認める韓遂の帰還に西涼は動きだそうとする。
今回は西涼の動きについてです。それではどうぞ。
コメントしてくれた方、支援してくれた方、ありがとうございます!
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