No.220795

真・恋姫無双 例え総てを失っても 8話

真・恋姫無双 例え総てを失っても 8話を投稿します。

戦闘シーン多めです。

2011-06-05 01:34:30 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4028   閲覧ユーザー数:3203

美羽と「三国滅亡の世界の思春」の戦いが始まった。

それは三国の将の想像を超えた物だった。

 

「なっは速過ぎる。目で追うのがやっとだ」

 

「ううっ、沙和には何がなんだか分からないの~」

 

三国の将は二人の速さに驚き、ちゃんと見えているのは愛紗や春蘭、雪蓮など一部だった。

そんな中恋が

 

「・・・何か変?」

 

「んん?どうしたのだ恋?」

 

「・・・美羽の動きが変。なんだか苦しそう。・・・速さに体がついていってない?」

 

「・・・呂布さんの言う通りかもしれません」

 

恋の言葉に黄叙が反応した。

 

「どういうことだ璃々?」

 

「思春さんに変わる前の一刀さんの言葉から考えると袁術さんは「力の一部」を受け継いだらしいですがその「力の一部」が問題なのでしょう。楽進さんや黄蓋さんはよくご存知でしょうが素人がいきなり気を扱う事は出来ません。ですがそれを袁術さんはやっているんです」

 

「!?そういう事か!!美羽殿は訓練を一切受けてない戦闘の素人、だが三国滅亡の世界の美羽殿」の「力の一部」と「記憶」を受け継いだ事で「気による肉体強化」と「戦闘に必要な知識と受け継いだ経験」でそれを覆しあれほどの戦闘を可能にしてる」

 

「そうです。ですが所詮は袁術さんは素人、体が耐えれないのでしょう」

 

凪と黄叙の説明に皆は美羽を心配するのだった。

「むむむ、少しきついのじゃ。やはり基本がなってないこの体では無理があったのじゃな。・・・では、戦い方を変えるのじゃ!!」

 

「三国滅亡の世界の思春」と高速の斬り合いや鍔迫り合いを演じていた美羽だが急に動きを止め、気を練りだした。

 

「・・・悪いが美羽、気を練る暇は与えんぞ。喰らえ猛虎蹴撃!!」

 

「なっ!?思春殿が私の技を!?」

 

 

「三国滅亡の世界の思春」が美羽に凪の猛虎蹴撃を放った時、美羽は不敵に微笑んだ。

 

「ふはは、妾はこれを待っていたのじゃ!!袁公路が究極奥義「旋・衝・破!!」(せんしょうは)なのじゃ!!」

 

「三国滅亡の世界の思春」が放った猛虎蹴撃を美羽は避けるも防ごうともせず、なんと受け止めそれを投げ返した。

 

「なんだと!?しまった」

 

「三国滅亡の世界の思春」は投げ返された猛虎蹴撃をまともに喰らってしまった。

 

「バカな!?気弾を投げ返すなど出来るものなのか!?」

 

「・・・りっ理論上では気を扱えれば可能です。ですが!!実際にやるには相当な鍛錬が・・・残念ながら私では会得できないでしょう」

 

美羽の行動に驚いた誰かの言葉に凪が返した言葉に皆が驚愕した。

三国一の気の使い手の凪が「自分では会得できない」と言った事を美羽が行ったのだ。

砂煙が上がると「三国滅亡の世界の思春」は片膝を付いた状態から立ち上がろうとしていた。

美羽はその隙を見逃さずに追撃を掛けた。

 

「・・・よく見て、そして感じてほしいのじゃ思春。これが・・・お主の世界の妾から受け継いだ力と思いじゃ。一刀様が昇華させた楽進の技を受けてみよ。喰らえ!!研ぎ澄まされし虎の牙を「王虎!!天撃覇!!(おうこてんげきは)」

 

美羽は飛び上がると四肢からそれぞれ気弾を飛ばし、さらにそこに両手から巨大な気弾を飛ばした。

先に飛ばした気弾が巨大な気弾にくっつくとその気弾は巨大な虎へと姿を変え「三国滅亡の世界の思春」に襲い掛かった。

 

「・・・これが美羽の力か・・・ふふふ、素晴らしい。これなら我等が出来なかった「三国の平和な未来」を託せる・・・ふふ、やはりお前は立派だよ「美羽」」

 

まともに美羽の気弾を喰らった思春は吹き飛んだ。

思春を心配した皆が近付くと思春への変身が解けた一刀が立っていた。

そこに美羽がふらつきながらも近付いてきた。

 

「・・・見事だ美羽。ちゃんと受け継いだ物が使えていたぞ。それにしても・・・最後の技は教えていなかったはずだが?」

 

「どうやら向こうの妾はこっそりと練習していたようじゃな。璃々と同様に向こうの妾もお主の武に憧れていたからのぅ」

 

「・・・そうか、思春からの言付けだ「お前はもう自らの進むべき道が見えているのだな。ならば、進め。立ち止まるな。私達みたいに立ち止まらなければ進むべき道は自ずと開かれる」だそうだ」

 

「・・・そうか、ありがとうなのじゃ思春。ならば妾は迷わず進むのじゃ。・・・孫策よ、妾を正式に将として迎え入れてほしいのじゃ。向こうの妾は自ら起つ道を進んだ。じゃが、この世界にはまだ孫策・曹操・劉備という立派な王がいるのじゃ。ならば妾はそれらに仕える将となろう。そして妾はお主に仕えたいのじゃ、孫策よ」

 

「・・・分かったわ。歓迎するわ、美羽。貴女が受け継いだ武と知、そしてこれから身に付ける武と知を存分に揮って頂戴」

 

「心得たのじゃ。改めて妾の名は袁術、字は公路。真名は美羽なのじゃ。妾の武と知、孫呉の為、そして三国の為に存分に揮わせてもらうのじゃ」

 

こうして美羽は新たな道を進みだした

後書き

 

戦闘シーン多めと言ったが少ない気も(汗)

 

次からは一番近い城に移って今後の話をするようになります。

 

周公の話も少し出るかも!?


 
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