「はふはふ・・・・ジュルルル・・・・」
「よく食べるね~~~~」
「ちぃはもうおなか一杯・・・」
「おいお前!恋どのはまだ足りてないのです、さっさと作るのです」
「わーってるよ!今追加作ってるから食い終わったら待ってるように言っとけ!」
さて、ここは一刀達の泊まっている宿屋。
一刀が助けられた女の子
その子はその直後、グゥ~~~!と腹を鳴らし
「・・・おなかへった」
とつぶやいた。
そして一刀はこう言った
「飯、食わしてやろうか?」
「コクッ」
即、首を縦に振った女の子だった・・・・
そして一刀は、お金の節約のため、宿屋の厨房を借りて自分でうどんを作っていた。
しかし、女の子はすごい大食漢であり、いくら作ってもきりが無い
だが一刀は作り続けた
彼女が満足するまで
そしてその頃には
所持金の半分以上が失われ、
一刀が後にこう語ったと言う
「・・・・料理人の戦場、その言葉の重みを嫌と言うほど思い知った日だった」と・・・・
「・・・・けぽっ」
女の子は満足したようで、お腹をさすりながらゲップした。
対して一刀は
「・・・・・・・・・」
真っ白に燃え尽きていた
イスに腰掛け、こうべを垂れている・・・・
「満足いたしましたか?恋どの?」
「・・・コクッ」
背の低い少女の声に、女の子は頷く
「では、そろそろ帰りましょう」
「・・・・フルフル」
しかし、その言葉には首を横に振る女の子
「まだ何か用があるのですか?」
「・・・コクッ」
頷くと席を立ち、一刀の方に歩いてきた。
そして一刀の前に来ると
「・・・・ありがと」
「・・・何がだ?」
一刀はそのままの体勢で、力なく言った。
「・・・ねね、助けてくれた」
「あれはあいつらがムカついたからぶっとばしただけだ」
「・・・恋に、ご飯、食べさせてくれた」
「それは俺を助けた借りを返しただけだ」
「かなり高くつきましたけどね・・・」
人和が一刀を恨みがましい視線で見てくる。
そりゃあこんなに金が無くなっちまえば無理もないが・・・・
「ほんとどうすんのよ!こんなにお金使っちゃって!」
地和も、自分も食べていたくせに一刀を責める。
「どうしよっか?」
天和はいつもどおりお気楽だが・・・
「責任は取るさ・・・」
一刀は相変わらず、力なくそう言った。
それを見ていた女の子は
「・・・・お金、返す」
そう言った。
「いいって、俺が好きでやったことなんだから」
「・・・フルフル」
しかし女の子は首を横に振る
「・・・ねね、お金、ある?」
「もちろんですぞ!」
と言い、懐をごそごそと漁る少女
しかし・・・
「あ、あれ?」
あわてて上着を脱ぎ、中を見る少女
「・・・・・・・・」
「・・・?ねね?」
「さ・・・」
「さ?」
「サイフを落としたのですーーー!!」
・・・・・
「お前は持ってないのか?」
一刀は女の子に問うが
「・・・・・・コクッ」
どうやら持ってないらしい
「だったらもういいって」
「・・・フルフル」
やはり首を横に振る女の子。
そして
「・・・・行く」
一刀の袖を掴み、そう言う女の子。
「どこに?」
「・・・・月のとこ」
「い、いけません恋殿!このような者をあそこに連れて行くなど!!」
少女が猛反対するが
「・・・・」
クイクイと一刀の袖を引っ張る女の子
「・・・・・その人の所にいけば、金を返してもらえる、そしてお前も満足するんだな?」
「・・・コクッ」
「んじゃ行くか・・・」
そう言って一刀はよっこいせと腰を上げる
「お前達はここで待っててくれや」
「わかりました」
「ちゃんと返してもらってきなさいよ!」
「おみやげ買って来てね~~~」
三姉妹を残し、袖を持ったままの女の子とその様子を睨みつける少女と一緒に宿を出る一刀
そして彼らは、この国の偉い人達が住む所へと向かったのである・・・・
はい、アキナスです
ぐっすり眠って元気100%
はりきって書いていこうと思います。
さて、なんとなくつけたタイトル、あるところに一刀ですが、変えた方がいいでしょうか?
なんとなくそういう事を考えたりしている今日この頃です・・・・・
それでは次回に・・・・・・
「インフェニティ・スラスト!!」
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一刀を助けた謎の女の子
その正体とは・・・・(バレバレ)