No.218926

恋姫外史・あるところに一刀第5と1/2話

アキナスさん

5話のすぐ後の話です。

まあおまけなんで、ささっと読んで下さって構いません

それでは・・・・・

続きを表示

2011-05-26 22:40:15 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:11781   閲覧ユーザー数:8861

黄巾党の解散

 

それを聞いた各地の諸侯たちは、みな呆気にとられていた。

 

この乱に乗じて名を上げようとした諸侯は特にそうであった

 

その中の三人の様子を見てみよう・・・・・

 

 

 

 

曹操孟徳

 

後に乱世の奸雄と称される彼女もその一人であった。

 

「その報告、間違いないの?秋蘭」

 

「はっ、信じられないことですが」

 

曹操は黄巾党の本陣を叩くため軍を進めていた。

 

しかし斥候から入った情報は、黄巾党本隊の解散というものだった。

 

本陣には人っ子一人おらず、また各地の黄巾党も一部を除いて(元盗賊など)ぞくぞくと旗を降ろしていったと言う

 

「ありえないわ!どういうことなのよ!」

 

軍師である桂花は思わぬ事態に唇を噛む。

 

天下に名を轟かす好機を逃したのだから無理もない。

 

「仕方がないわ、全軍に撤退命令を」

 

「華琳様!」

 

春蘭が納得できないように声を荒げるが

 

「戦う相手がいないのだから、仕方がないじゃない。それともどこかにいるのかしら?」

 

「うう・・・・・・」

 

しゅんとする春蘭、それを見て主と妹は笑みを浮かべる。

 

歪んだ愛情である

 

マイスターに断ち切られそうな愛だ

 

「全軍撤退!!」

 

こうして、曹操の野望は第一歩から躓く結果となったのだった・・・・・・

江東の小覇王孫策

 

彼女の場合はさほど気にはしていなかった

 

「雪蓮、聞いたか?」

 

「ええ、黄巾党が解散したって話でしょう?」

 

「うむ、誰に倒されるでもなくな」

 

周公謹もまた、首を傾げていた。

 

「意外と首領たちが倒されたのかもよ?」

 

「どうしてそう思う?」

 

「勘、かな」

 

「勘か」

 

「まあ、楽できるんだからいいじゃない。」

 

「・・・・・まあな」

 

意外と平和な孫呉であった・・・・・

大徳、劉備玄徳

 

「愛紗ちゃん、黄巾党が解散したって本当?」

 

「はい、信じられないことですが・・・・」

 

「良かった、これでみんな苦しまないですむんだね」

 

劉備は嬉しそうに微笑む

 

「しかし、黄巾のせいで荒れたこの国はそう簡単に平和にはならないでしょう・・・」

 

関羽は悔しそうに唇を噛む

 

「愛紗ちゃん・・・・・・」

 

「と、言うわけで・・・・」

 

ドカッと、関羽は竹簡の山を劉備の前に置く。

 

「まずはこの州の平和から守っていきましょう、桃香様」

 

「ふえ~~~~ん。愛紗ちゃんの鬼~~~~~~!」

 

なんとものほほんとした人達だった・・・・・

そして一刀は・・・・・

 

「一刀~~おなかすいた~~~~」

 

「もう少しで街だ、我慢しろ」

 

「一刀さん、私達にはもう手持ちが・・・」

 

「今日は俺が奢ってやるよ」

 

「一刀~~足疲れた~~~」

 

「おぶってやるから乗れ。人和、俺の荷物持ってくれ」

 

「はい」

 

「ワーイ」

 

ドサッと一刀に抱きつく天和

 

「よっこいせ」

 

そう言っておんぶする一刀。

 

背中に柔らかい感触が伝わるが、それだけで欲情するほど飢えてはいない。

 

「んじゃ行くぞーー」

 

「レッツゴ~~~」

 

「天和姉さんずるい!」

 

「そんな事ないも~ん」

 

「・・・・お前ら少しは静かにしろよ」

 

そこには三姉妹と共に旅をする一刀の姿があった。

 

黄巾党が解散した後、また旅に出ようとした一刀に、三姉妹が一緒に行くと言い出したのだ。

 

一刀も「別にいいけど」と言ったはいいが、手のかかることこの上なかった。

 

しかし、本人は割りと楽しんでいた。

 

ずっと独り旅だった一刀

 

騒がしくて疲れても

 

それもいいさと

 

三人を見ながら思っていた・・・・・・

 

 

 

 

ちなみに太平要術の書はどうなったかと言うと

 

少し前に

 

パチパチ

 

「もう少しで焼けるぞーー」

 

「ワ~イ!」

 

「やっぱり焼き芋はいいわよね~~~」

 

焼き芋の焚き火に使われたのだった・・・・・・

どうもアキナスです

 

この時点で正史(恋姫の)から外れてしまい、収集がつかなくなってくるかもしれません。

 

まあ、一つ言えることは

 

一刀くんは、これからも好き勝手やっていくだろうということだけです。

 

それでは次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「カーフ・ブランディング!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
83
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択