No.218765

いつもと違う流れ星 その17

コイケヤさん

ちわです、コイケヤです。

管輅の人気が少しずつ上がってきたようで嬉しいです。
ですがみなさん・・・たまには于吉を思い出してください。

2011-05-25 23:24:13 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2590   閲覧ユーザー数:2094

~一刀side

 

一刀「劉備さんは町のみんなを落ち着かせに行っててくれないか?」

 

桃香「え・・・」

 

一刀「俺もすぐに行くから、頼む。」

 

桃香「は、はい!行こう愛紗ちゃん!鈴々ちゃん!!」

 

愛、鈴「「応っ!!(なのだ!)」」

 

劉備さん達はそう言い走っていった。

 

一刀「管輅、この事知っていたか?」

 

管輅「知らない、占いでは出ていなかった・・・」

 

一刀「管輅にもわからない時があるか・・・」

 

左慈「どうするんだ一刀?」

 

一刀「・・・于吉、服と刀を・・・とりあえず劉備さん達の所へ行くぞ!」

 

桃香side

 

一刀さんに言われ私は大通りへ出る。

 

町のみんなが慌て、そして脅えていた。

 

桃香「みなさん!落ち着いてください!!きっと県長さんが・・・」

 

町人「ダメだ!さっき賊を倒しに行って、負けそうになったら兵士連れて逃げちまいやがった!」

 

愛紗「なんだと・・・」

 

・・・県長は逃げてしまい、この町を統率できる人は誰もいない・・・

 

私はどうすれば・・・

 

私はその時、一刀さんが話してくれた事を思い出す。

 

周りの人すら動かしてしまうそんな力が私にはあると・・・

 

正直そんな物は私は全然持っていない。

だけど一刀さんに頼まれたんだもん!!

 

桃香「みなさん・・・みんなでこの町を守りましょう!!」

 

私は大きな声でそう叫んだ。

 

町人「何を言っているんだ譲ちゃん!俺達に何ができるっていうんだ!?」

 

桃香「でもみんなで力を合わせればきっと!!」

 

愛紗「桃香様の仰る通りだ!皆で力を合わせれば賊など!!」

 

鈴々「鈴々がいるから大丈夫なのだ!」

 

私達の話を聞きざわめく町の人々。

 

 

町人2「女が何言ってやがんだ!!それにまだガキじゃねーかお前ら!!」

 

町人3「まだ死にたくない・・・!!」

 

町人4「天よ我らをお救いください・・・」

 

誰も私の言葉に賛同してくれる人はいなかった。

 

桃香「そんな・・・どうして?」

 

私じゃダメなのかな?私じゃみんなをまとめる事なんかできないのかな?

でも一刀さんはできるって言ってくれた。

私はそれに応えたい。

でも私の声はみんなには届かない・・・

 

桃香「一刀さん・・・」

 

私なんかじゃダメなのかな?

 

涙が頬を伝う。自分の無力さに、そしてその悔しさに・・・

 

そんな時。

 

  「よく頑張ったね、後は俺に任せて。」

 

その言葉と共に私の頭に手のひらが乗せられた。

 

振り向くとそこには白い服を身に纏った一刀さんの姿があった。

その服は日の光を反射しとても神々しかった。

 

一刀side

 

桃香「かず・・・とさん?」

 

劉備さんは泣いていた。

 

桃香「一刀さん!!」

 

そしていきなり抱きついてきた。

 

桃香「ごめんなさい・・・私・・・」

 

一刀「劉備さんはよく頑張ったよ、次は俺が頑張る番だ。」

 

そう言い俺は劉備さんを撫でる手をどかし町の人達の前に出た。

 

俺が一歩前に出るとみんなが鎮まった。

 

町人「日の光を反射する衣・・・まさか天の御遣い様っ!?」

 

町人達「「「おぉ・・・!!御遣いだ!これで助かるぞ・・・」」」

 

桃香「え?一刀さんが?」

 

愛紗「天の御遣い?」

 

鈴々「すごいのだ!!」

 

みんなそれぞれの反応を示す。

 

一刀「・・・救いがほしいか?天の御遣いという存在に救いを願うか?」

 

俺は淡々と話す。

 

町人達はただその言葉に耳を傾ける。

 

一刀「甘えるな!!!」

 

町人達「「「!!??」」」

 

一刀「お前達の手はなんのためにある!時には畑を耕し、料理を作り、愛する者を触れる・・・その手はなんのためにあるか!!・・・その手には救う力がある、戦う力がある、守る力がある、奪う力がある!!」

 

 

桃香「う・・・」

 

愛紗「桃香様!くっ・・・なんて覇気だ・・・っ!!」

 

鈴々「すごいのだ・・・っ!」

 

 

一刀「今この町に賊が近づきつつある!!奴らは自らの手を使い全てを奪っていくだろう!!お前達には何ができる!?その小さい手で!!」

 

人々は覇気に耐える事ができず次々と膝を折っていく。

 

一刀「この手は無力か!?違う!!俺達には守る力が、戦う力がある!!」

 

だがどれほど苦しくても彼から目を離す者はいなかった。

 

一刀「掴み取れ!希望を己の手で!!強請るな、勝ち取れ!さすれば与えられん!!」

 

そして俺は拳を大きく上へ挙げた。

 

町人達「「「おおぉぉー!!」」」

 

一刀「さて、と・・・左慈、于吉、管輅~?」

 

管輅「なに?」

 

左慈「呼んだか?」

 

于吉「なかなか素晴らしかったですよ?」

 

 

桃香「あれ?」

 

愛紗「一瞬で覇気が。」

 

鈴々「消えちゃったのだ!」

 

一刀「あ、劉備さん大丈夫?」

 

桃香「はい!って、一刀さんが天の御遣いだったんですか~!?」

 

一刀「あはは・・・まぁそういうことで。管輅、相手の人数わかる?」

 

管輅「・・・およそ2000、前回とは違い遠距離武器もある。」

 

一刀「了解、・・・2000か。」

 

左慈「俺と一刀と于吉で片づけられるんじゃないか?」

 

于吉「そんな・・・二人で十分ですよ♪」

 

一刀「そう・・・だな。よし、管輅と劉備さん達は町の人達に指示をして。あ、弓矢があったら城壁の上から狙ってくれると少し助かる。」

 

そう言って町の外を目指す俺達。

 

愛紗「お待ちください一刀殿!!2000の敵を3人で相手するなど無茶が過ぎます!!」

 

桃香「そうだよ!!無茶だよ!!」

 

鈴々「だったら鈴々も連れて行くのだ!」

 

一刀「劉備さん達には見ててもらいたいんだ。人を助けるという事を・・・」

 

桃香「一刀さん・・・?」

 

俺はそう言い残し左慈と于吉と共に町の外へ出た。

 

門は閉じられ見えるのは荒野のみ。

 

左慈「本当にお人好しだな一刀。」

 

一刀「そう?教えたかったんだ、人を救うっていう意味をさ。」

 

そう俺は劉備さんに教えたかった。

賊からこの町を守るという事は逆に賊を殺すという事を・・・

 

于吉「おっと・・・砂塵が見えてきましたね~」

 

こうして二度目の闘いが始まる

 

ちわです、コイケヤです。

 

どうだったでしょうか?

次回は二回目の戦闘となります。うまく書ければいいな・・・

 

感想、意見要望お待ちしております!!


 
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