桃香side
桃香「・・・一刀さん。」
『劉備さん達には見ててもらいたいんだ。人を助けるという事を・・・』
人を助けるという事を見る・・・
私には意味がわからなかった。
苦しんでいる人達を助ける、ただそれだけを考えてきたから。
愛紗「管輅殿!私と鈴々も外にお出しください!!」
鈴々「そうなのだ!お兄ちゃん達に何かあったら大変なのだ!!」
愛紗ちゃんと鈴々ちゃんは外に出て闘おうとしているがそれを管輅ちゃんが止める。
管輅「見ててと一刀が言っていた。・・・それにあの三人なら平気。」
愛紗「しかし!!」
だがそれを愛紗ちゃんは受け入れようとはしない。
それほどまでに一刀さん達が心配なんだろう。
管輅「この闘いは君達に見ててもらいたい、とくに劉備・・・君にだ。」
桃香「私?」
管輅「そう、君がしようとしている事がどんなことなのかを・・・」
そう言い管輅ちゃんは城壁の上から外を見る。
管輅「これが人を助けるという事だよ。」
私は外でなにが起きているか気になり私は管輅さんに近づいた。
~一刀side
周りは人、人、人。
俺はその中を駆け抜ける。
刀は抜かない。
極力人は殺したくはない、殺す必要もない。
・・・いや、言い訳だな。
だだ単に俺が怖いだけなのかもしれない、人を殺すという事が。
そう思いながらも俺は刀を振るう。
何かが折れた音と共に悲鳴があがる。
鳩尾に掌底を喰らわせる。
殴られた相手は嘔吐しその場に倒れ込む。
強く頭を殴った。
あぁ・・・今の人はきっと死んだだろうな。
頭蓋骨を砕いた感覚が手に残っている。
前のように気持ち悪くはならない。
だが嫌な汗が背中を伝う。
俺は今何人殺した?
左慈・于吉side
~一刀より後方
賊「女だぁ~!!」
一人が俺を捕まえようとする。
左慈「触れるな。」
賊「おがっ!?」
于吉「やりますね~、私も真剣にやらなければ~。」
左慈「お前が本気出せばこんな数はあっという間だろ?」
左慈「言ったでしょう?この外史では力に制限がかかってるんですよ、“縛”。」
于吉がそう言うと周りの奴らが全員停止する。
于吉「こんなものですよ。」
そう言いながら腕を横に振る。
その瞬間・・・
賊の首が宙に浮き血が噴き出す。
左慈「相変わらずだな。」
于吉「ふふふ♪」
于吉は眼鏡に付いた返り血を気にせず笑う。
左慈「・・・一刀は優しいな、まだ人を殺す事に恐怖しているのに劉備のために・・・そう考えたら腹が立ってきたな・・・劉備のためね!!」
先ほどの光景を見てか賊達は恐怖し固まっている。
左慈「胸だってそこまで負けてはいないしっ!・・・性格かっ!?あの性格がいいのかっ!?」
于吉「左慈は左慈のままでいいんですよ。」
左慈「しかしだなっ!!」
俺達がそんな話をしているとチャンスと思ったのか一人が突っ込んで来た。
左慈「フッ!!」
相手の首を掠るように蹴りを放つ。
相手は首から血を噴き出し倒れる。
左慈「一人で俺に立ち向かおうとは勇敢だな、だが勇敢と無謀は違うぞ?まぁこの人数で挑んでも無謀だろうかがな・・・于吉!一刀と合流して一気に片を付けるぞ!!」
于吉「了解しました。」
俺達は周りの賊を全員始末し一刀のところへ向かった。
~一刀side
賊「な、なんなんだよこのガキっ!?」
賊2「知るかっ!!こんなのに勝てるw・・・ぐぇっ!!」
一刀「・・・お前らの大将はどこにいる?」
賊「ヒッ!?た、助け・・・おがっ!?」
一刀「普通に考えれば一番後ろにいるのが普通か・・・」
賊の数も今では最初の半分半分以下になった。
町を目指していた賊もだんだんと引き上げている。
おそらく体勢を立て直す気だろう。
これなら特攻も余裕そうだ、行くか・・・
そう思った時
左慈「一刀ー!!」
左慈と于吉が走ってくる。
一刀「俺が取りこぼした奴らは?」
左慈「全員仕留めたぞ?」
一刀「そうか、今から大将の首を取りに行く。」
左慈「俺も行くぞ。」
于吉「それより全員殺してしまうほうが簡単ではないですか?」
于吉がいつもとは違う笑顔でそう言う。
一刀「別に全滅させる必要もないだろ?ちょっと待って・・・血拭いてあげる。」
ポケットからハンカチを取り出し于吉の顔に付いた血を拭き取る。
于吉「・・・あ、ありがとうございます。」
一刀「気にするな。それより今がチャンスだ、一気に攻めるぞ。」
そして俺達は賊が逃げていく方へ向かう。
しばらく行くと賊の大群を発見した。
だがなにかおかしい・・・
あいつら体勢を立て直すためじゃなくて俺達をおびき寄せるために・・・
気づいた時には遅く矢の雨が俺達に降り注いだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
大将「殺ったか?」
賊「あれだけ矢、避けられるはずありませんてっ!!」
賊達は高らかに笑う。
賊2「まさかこんな事になるとは考えてなかっただろうな奴ら!」
賊3「調子乗るとこうなんだよっ!ざまーみろ!!」
賊「さすがお頭!!天才過ぎですわ。」
賊の一人が大将を褒め称えるが返事が返ってこない。
いつもなら上機嫌で返事が返ってくるはずなのに・・・
賊の一人がおかしいと思い後ろにいる大将のほうを向く。
賊「お頭?」
だが馬の上に大将の姿はなく、そのかわり・・・
一刀「あんな罠に普通引っかからないよ?」
先ほど矢の雨に襲われ殺したはずの三人の姿があった。
賊「なっ!?なんでここに!?さっき矢で・・・」
于吉「あれは私が作った人形ですよ。」
~数分前
一刀「これはあきらかな罠だな。」
左慈「そうなのか?別に罠だろうが俺達には意味ないと思うぞ?」
一刀「でもわざわざ引っかかるのって嫌だろ?」
左慈「たしかに・・・でも本当に罠なのか?」
于吉「ふふふ・・・私の出番ですね?タラタタッタター!透明マント~・・・ってのは冗談で少々術をかけます。」
一刀「術?」
于吉「はい、私に触れている時だけ透明になれます。あぁ・・・あと私達のかわりとして人形も作りましょう。」
そう言うと土の人形が姿を現した。
于吉「ちなみにこれは賊の方へ向って進みます。さぁ手を繋いでください、彼らの後ろまでいきますよ~?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
大将は賊達がよそ見をしてる間に仕留めさせてもらった。
大将を討ち取りもうこの闘いに勝敗はついた。
一刀「この闘いはすでに決着がついた!!まだ闘うというならばこの天の御遣いがお前達を葬ろう!!さぁ選べ、生か死かっ!?」
俺は大声で言う。
それを聞いて続々と逃げていく賊。
そして残ったのは俺達三人、そして死体の山だけだった。
ちわです、コイケヤです。
どうだったでしょうか?
正直うまく書けませんでした・・・
左慈と于吉がどれほど強いのか表現するのが難しすぎる。
感想、意見要望お待ちしてます!!
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ちわです、コイケヤです。
話の進行は遅いですが頑張りますのでどうかよろしくお願いします!!