No.218664

恋姫外史・あるところに一刀第三話

アキナスさん

さて、いよいよ黄巾の乱勃発。

一刀君の取った行動とは・・・・・・

2011-05-25 14:29:18 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:12617   閲覧ユーザー数:9431

あの勝負からいくばくかの時が流れ、ついに国を揺るがす事件が起こった。

 

有名な黄巾の乱である。

 

力なき民達はなすすべも無く焼かれ、奪われ、犯されていった。

 

そして、官軍が当てにならない今の時代、各州の諸侯達が立ち上がった!

 

 

そんな動乱の時代に、一刀は・・・・・・

 

「フィーッシュ!!」

 

釣りをしていた。

 

木の枝で作った自作の釣竿で。

 

釣った魚をオケに入れる。

 

 

ちょっとアンタ、んなことしてる場合かい?

 

「俺には関係ねえ」

 

最低だった。

 

そして焚き火を起こし、魚を焼く。

 

そして、釣った魚の半分は焚き木を木っ端微塵にして燻製にしていた。

 

器用な男であった・・・・・

そんな事を言っていた一刀だったが、思わぬ形で関係する事となった。

 

それは、ある村で歌った帰りだった。

 

しばらくすると、後ろから怒声と悲鳴が聞こえてきた。

 

振り返ると、村から黒煙が上がっていた。

 

「・・・・・・・」

 

それを見た一刀は、村に向かって走り出す・・・・・

 

 

 

全ては終わっていた

 

 

生きている者は誰一人いない

 

 

女、子供、年寄り、無論男も・・・・・

 

周りを見渡しながら歩いていると、コンと足に何かが当たった

 

「・・・・・・・」

 

一刀は黙ってそれを拾い上げた。

 

そして、

 

ザクッ!

 

ザクッ!

 

村の近くにあった大きな木の根元に穴を掘り、そこに村人を全員埋めた。

 

一人でやったため丸一日かかったが、やり遂げた。

 

そして、人数分の花を摘み取ってきて埋めたところに添えた。

 

「じゃあな」

 

そう言って去っていく一刀。

 

その手に何故か村人の服を持って・・・

 

 

そして、一刀は今、頭に黄色の布をかぶっていた。

 

「おう、もうすぐコンサートがはじまんぞ!」

 

・・・・・コンサート?

 

一刀は何なんだ、といった感じで付いて行く

 

そう、ここは黄巾党の本陣

 

襲撃のあった村で、黄色の布を見つけていた一刀はこう思った。

 

「張角達の顔を拝んでやろう」と

 

そして、それを頭に巻き、ついでに村人の家から拝借してきた服を着て黄巾党に紛れ込んだのだ

 

実際紛れ込むのは簡単だった

 

黄巾党は、元は村人や盗賊の集まり

 

そんな中村人が一人入ってきたくらい誰も気にしない

 

というわけで今に至る

 

そして、付いて行った先では・・・・・・

 

 

 

「みんな~~~元気~~~~?」

 

「「「「ほああああああああああああ!」」」」

 

「よく聞こえないよ~~~~?もういっか~~~い」

 

「「「「ほあああああああああああああああ!!!」」」」

 

「うん、いい返事。それじゃ皆、ちぃたちの歌、聴いてねーーーーー!」

 

「「「「ほあ!ほああああああああああああああああ!!!」」」」

 

そこにいたのは頭に黄色い布を着けた男達の群れ、そして・・・・・・

 

「なんとまあ・・・・・・」

 

一刀と歌で勝負したあの三姉妹だった。

 

「つーことは、あの三人が張角、張宝、張梁か・・・・・」

 

一刀もさすがに驚いていた。

 

まさか、黄巾党がアイドルとその親衛隊の集団だったとは・・・・・

 

見ると、周りのやつらのほとんどが、一糸乱れぬ動きでオタ芸までしている

 

と言うか・・・・・・

 

「何で女なんだ?」

 

そう、張角、張宝、張梁といえば男だと教えられた

 

(ここは過去じゃないのか、それとも自分達が教えられてきた歴史が間違いだったのか・・・・

まあ、そんなことは後回しだな)

 

ステージで歌う三姉妹を見る。

 

(上手くなったな、三人とも)

 

自分も成長しているとは思っているが、今度は負けるかもしれない

 

それほどに彼女達は成長していた。

 

だからこそ・・・・・

 

「このまま終わらせるには惜しいよな」

 

一刀の学んだ歴史では、黄巾党は各諸侯によって鎮圧され、張角達三人はみな死ぬ

 

実際、諸侯達が軍を出している事は、一刀も旅している間に耳にした。

 

「さて、いっちょ行きますか・・・・・・」

 

そう言って一刀は、熱狂するファンの中を消えていった・・・・・・・

第三話です

 

ようやく三回目です

 

最初に投稿した時、すぐにコメントが来てくれてすごく嬉しかったです

 

応援が力になると言うことが、書く方になって初めて分かった気がします

 

それに応えられるよう未熟なりに頑張って書こうと思います

 

それでは、また次回に・・・・・・

 

 

「エーッグキーック!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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