No.211722

真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕 伍

銀獅子さん

真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕の続きです。
今回は短いですが、できるだけ土日に進めようと思います。
注)以下の内容が苦手または嫌悪感を覚える方は読まれないことを推奨いたします。
*主人公がチート
*氣などの表現がでる作品

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2011-04-14 23:59:29 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2294   閲覧ユーザー数:2042

真・恋姫無双 黒衣の剣士

 

第一幕

 

伍 ~願いを叶える力~

 

 

僕は差し出された手を握り返す。

 

桃香「私は劉備、字は玄徳です。真名は桃香っていいます♪桃香って呼んでくさいね!」

 

愛紗「わが名は関羽、字は雲長。真名は愛紗と申します。」

 

劉備と関羽と名乗った少女たちは名前の後に真名という名前も名乗っていた。

 

亮「えっと・・・真名ってなにかな?」

 

愛紗「真名をご存知ないと?」

 

亮「うん・・・。それに劉備と関羽って1800年も前の人だよ?」

 

桃香「1800年!?」

 

僕が真名を知らないと言ったことについても驚いていたようだけど、なにより1800年前という言葉驚いたみたいだった。

亮「うん。劉備と関羽っていえば1800年前の中国を舞台とした三国志の・・・えっと、一つ確認したいんだけど、この国の名前って?」

 

愛紗「漢ですよ?」

 

(劉備と関羽って名乗っていたからまさかとは思っていたけど国の名前まで漢だなんて、本当にタイムスリップでもしたのかな?でも、僕の知っている話に出てくる劉備と関羽は男だし、可愛い女の子たちに劉備と関羽と名乗られても信じにくくはあるんだよ。)

 

だが、この子が劉備ならなにか目的があって僕を探していたのかな?

 

桃香「あの~御使い様?」

 

僕が考え事をしていたら劉備と・・・いや桃香と名乗った少女が話しかけてきた。

 

亮「あぁごめんごめん。あのさぁ、僕が天の御使いだったとしたら僕をどうするの?」

 

愛紗「それは「それはできれば私たちに協力してほしいんです!」」

 

愛紗さんがしゃべろうとしたら桃香さんのほうが割り込んできた。

 

亮「協力?」

 

桃香「はい!私たちはこの漢の人々全てを笑顔にしてあげたいんです!!」

 

全ての人を笑顔に・・・?

亮「目標が大きいんだね。」

 

愛紗「でも、私は桃香様ならできると信じています。」

 

でも、どちらにせよ、ここが僕の居た世界と異なるなら行く宛てもない。

 

亮「うん。分かったよ。僕にどれだけのことができるかわからないけど・・・協力させてもらうよ。」

 

桃香「あっありがとうございます!!」

 

桃香さんはよほどうれしかったのか花の様な笑顔を浮かべお礼をいってきた。

愛紗「すみませんが、一つお尋ねしたいのですがよろしいですか?」

 

僕は愛紗さんに無言で頷いて質問の許可を出した。

 

愛紗「御使い様が腰につけていらっしゃるソレは武器の一種ですか?」

 

僕の腰には二振りの日本刀が納めてあった。

 

1本は紫電。最初に使った人がこの刀から雷を出したと言われている名刀。

 

もう一本は紅蓮。これは刀身に炎が描かれていることからその名前がついた。

 

亮「これは、僕の国の剣で、【日本刀】って呼ばれる種類の武器だよ。」

 

愛紗「ですがそこまで細いと不安に感じませんか?」

 

亮「いや、正直この武器は太いと余り意味が無いんだ。この刀は屠る事じゃなく斬ることにあるから。」

 

この国の人から見れば刀身の細い刀はもろそうにみえるだろうけど、達人の域まで行けば鉄を斬ることさえできる。

 

愛紗「斬る・・・ですか?われわれの武器も斬ることには変わりないと思いますし、刀身が太いほうが有利だと思います。」

 

確か関羽って史実上、青龍偃月刀だった様な気がする。と言うことは長刀みたいな感じの武器なのかな?

 

一度手合わせしてみたいな。

 

そんな機会があればいいなと僕の中の侍としての心が高ぶっていた。

 

愛紗「一度手合わせをしてみたいものですね。貴方からは強者の独特の気配を感じます。」

 

亮「・・・」

 

まるで考えてることが見透かされているようなタイミングで愛紗さんは手合わせをしたいと言ってきた。

 

亮「構わないよ?今から手合わせしてみる?」

 

愛紗「ぜひ!」

 

亮「じゃぁいくよ?」

僕は腰に刺した紫電に手を掛け居合いを見せてみる。

 

愛紗「えっ!?」

 

キンッ!

 

愛紗さんは見えない剣先にとっさに反応した。

 

愛紗「今のは・・・?」

 

亮「僕の国の剣術の一つで、居合いというものだよ。」

 

桃香「全然、刀身が見えなかった・・・。」

 

でも居合いは実戦は使いにくいという欠点もある。

 

これから先待ち受ける実戦ではおそらく使うことは無いだろうな。

愛紗「先ほどは驚かせられましたが・・・今度はこちらからいきます!せぇい!」

 

愛紗さんの偃月刀の切っ先が向かってくる。

 

ガキィィィィン!

 

僕はそれを防ぎ、上段にむけ弾き返す。その隙をつき反撃にでた。

 

亮「はぁっ!隙あり!!」

 

無防備になった腹にみね打ちを入れる。

 

桃香「えっと・・・一本?」

 

なにが起こったかわかっていない桃香さんと愛紗さん。

 

今まで一撃で倒すことばかりでカウンターを食らうことも見ることも初めてなのだろう。

 

桃香「すごい・・・あの愛紗ちゃんに勝っちゃった。」

 

愛紗「まさか私がまけるなんて・・・。」

 

愛紗さんはその場にしばらく立ち尽くしていた。

 

第一幕 伍 終

あとがき

 

更新遅くなりましたがやっと更新できました。

 

最近仕事が忙しくて家に帰ったら寝てます。。。

 

土日は休みなのでがんばって更新しまくろうと思ってます。

 

がんばりますので応援よろしくね!!


 
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