No.211413

真・恋姫無双 黒衣の剣士 第一幕

銀獅子さん

黒衣の剣士、第一幕の開演となります。
注)以下の内容が苦手または嫌悪感を覚える方は読まれないことを推奨いたします。
*主人公がチート
*氣などの表現がでる作品
*主人公が一刀以外

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2011-04-12 23:40:10 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2368   閲覧ユーザー数:2082

真・恋姫無双 黒衣の剣士

 

第一幕 壱 ~占いと噂~

 

時は漢王朝の時代。

 

漢の帝は贅沢三昧な暮らしをし、その反面、民は飢え、苦しんでいた。

 

各地では賊がはびこり、反乱も珍しいことではなかった。

 

そんな混迷の時代、都では管輅なる占い師の占いが噂として広まっていた。

 

その占いの内容というのは、【黒天を切り裂き、天より一筋の流星と共に天の御遣いは乱世に舞い下り、乱世を鎮静す】というものだった。

 

ある者はこの占いに希望の光を見出し、またある者はそんなことは起こりえないとあきれていた。

 

いつの時代もそうだ。占いは当たらぬも八卦あたるも八卦という。

 

そして、ある邑にもこの噂を強く信じている少女がいた。

 

ここは幽州にある楼桑村。

 

????「ねぇ愛紗ちゃん、鈴々ちゃん。最近流行ってる噂知ってる?」

 

愛紗「えっと、それは天より御使いがあらわれるという噂・・・ですか?」

 

????「うん♪ほんとに現れてくれたらいいのにね~♪」

 

ニコニコと愛紗とよばれた少女に噂の話をするこの女性。

 

名前は劉備という。

 

そして愛紗と呼ばれた少女は関羽。

 

鈴々「お姉ちゃんは信じているのだ?」

 

愛紗と共に鈴々と呼ばれた齢10くらいにも見える少女こそ張飛。

 

三国志でももっとも有名な三人と同姓同名である。

 

劉備「天の御使い様が私たちのところに来てくれれば私たちの願いをかなえてくれるのかな?」

 

愛紗「桃香様・・・」

 

願いと言う言葉を発し遠くを見つめる劉備。

 

桃香「ねぇ愛紗ちゃん!私ね、御使い様を探しにいってみたい!!」

 

愛紗「と・・・桃香様!!何を仰ってるのですか!賊が多いこの時勢、宛てもなくほんとにくるかわからないものを探しにいくのは賛成しかねます!」

 

桃香「でも、襲われても愛紗ちゃんと鈴々ちゃんが助けてくれるでしょ?」

 

鈴々「まかせるのだ~♪」

 

愛紗「鈴々まで・・・」

 

愛紗ははぁ~とため息をつきなが頭を抱えるのであった。

 

三人がそんな会話をしていた直後の事であった。

 

ズドドドドォォォォォン!!!!

 

外からとてつもなく大きい音が聞こえてきた。

第一幕 弐

 

へんな夢を見た。

 

真っ暗な闇の中、誰かに何かを言われた気がする。

 

そして、突然居なくなりその後は光に包まれたんだよね。

 

亮「あれ?ここは?」

 

目を開けるとそこには見た事もない景色が広がっていた。

 

見渡す限りの平原。と言うより荒野に近かった。

 

そしてなにより僕が驚いたのは足元に開いている大きな穴だった。

 

自分の何倍もある大きな穴。まるで隕石でも落ちてきたかの様に。

 

亮「いったいなにが・・・」

 

ふと、あることに気が付いた。

 

亮「えっ?服が変わってる?」

 

昨晩寝たときは確かに甚平だった。それなのに今は白いカッターシャツの様な服に黒のジーンズの様なズボン。さらには黒いコートを羽織っていた。

 

亮「一体・・・」

 

自分の身になにが起きているのかがわからなかった。

 

そして、僕は自分の置かれた状況を理解できないまま、ある少女たちと出会う事になるのだった。

第一幕 参

 

愛紗「桃香様、おそらくこの辺りかと思います。」

 

私の前を歩く愛紗ちゃんはさっきの大きな大きな音がした場所の近くまで連れてきてくれた。

 

桃香「なんだかんだいっても愛紗ちゃんも楽しみなのかな?」

 

愛紗「なっ!?私は・・・」

 

真っ赤になりわたわたと慌てる愛紗ちゃんは、やっぱり可愛い♪

 

愛紗「それよりも早く調査を済ませて戻りましょう!!留守番をしている鈴々が大人しくしているとは思えません。」

 

なかなかに落ちつきがない義妹の顔を思い浮かべた私はちょっとだけ笑ってしまった。

 

桃香「そうだね!!早く御使い様を見つけて戻ろうね♪」

 

愛紗「はい。」

 

そして、私たちはこの後驚きの連続を迎えることになるののだった。

第一幕 肆

 

僕は状況整理をしていた。

 

正確な時間は解らない。目が覚めて恐らく一時間くらいはたったのではないだろうか?

 

そんなことを考えていると砂埃の向こうに二つの人影が見えてきた。

 

亮「人がいるのかな?」

 

砂埃が収まり正面に見えてくる影が女性のものだと認識できた。

 

桃香「あのぉ貴方は天の御使い様ですか?」

 

二人のうち桃色の髪をした女性が話し掛けてきた。

 

女性というには些かの語弊があるだろうか?

 

女性というにはまだ幼く恐らく16歳くらいだろう。

 

もう一人の黒髪の少女も桃色の髪の子と幾ばくも離れていないくらいの年齢だと思えた。

 

亮「えっと、天の御使いっていうのは一体?」

 

愛紗「それは私からご説明致しましょう。」

 

黒髪の少女が応える。

 

愛紗「天の御使いというのは管輅という占い師の占いに出てくる乱世を鎮静してくれるという方です。」

 

管輅?その名前に聞き覚えがあった。

 

夢で僕に救世主になれといった人が管輅と言っていた気がする。

 

亮「その天の御使いが僕なんですか?」

 

桃香「私はそうだといいなと思います。こんなに優しい目をした人が天の御使い様ならきっと世界も笑顔で満ちると思います♪」

 

亮「そうか。うん。多分僕が夢で言われたのはこの事なんだろうね。」

 

突然、天の御使いといわれても困るという気持ちもあるけど、でも僕が御使いになることで、この笑顔を守れるならそれも悪くないかもなぁって思わせるような笑顔だった。

 

そして、僕は新たな決意と共に彼女たちに名前を預けようと思った。

 

亮「僕の名前は藤崎 亮。よろしくね」

 

僕は笑顔のまぶしい彼女に負けないくらいの満面の笑みで手を差し出したんだ。

 

第一幕 壱~肆 了

あとがき

 

なんとか今日中に更新できました(汗

 

いかがでしたでしょうか?一応文書としてつたない部分は気付いたらそのつど直していければなとは思っております。

 

まだ次回も一幕は続きます。。現在の予定では黄布終了の辺りで一幕が終わります。

 

では、明日も仕事なので今日はこれにて・・・

 

おやすみなさい><ノシ


 
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