No.210720

真・恋姫無双~武神の兄~ 第6話

ガルGCさん

第6話!7作品目!!
今回は愛紗sideです。
旅に出る前日の話とその後の話を書きました。
本編とは、関係ないですよ。

2011-04-09 00:44:32 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3832   閲覧ユーザー数:3450

side愛紗

 

 

 

これは、関轟こと刃が旅に出るほんのすこし前の話である。

 

 

 

私は今、森で兄上と狩りをしている。

私は東の森で、兄上は北の森にいる。

なぜ分かれているかというと……

 

~回想~

 

「よし愛紗、今日の狩りもがんばるか!」

 

兄上は体をすこし動かした後、私に声をかけてくれた。

 

「はい!今日は、負けません」

 

兄上と私は狩りの時に毎回狩った獲物の数を競い合っていた。

今日もまたそのハズだったんだが…………

 

「愛紗、いつものだとつまらないから……

 ここは一つ賭をしないか?」

 

「賭……ですか?」

 

「そう、賭」

 

兄上が賭とは……………

 

「兄上…………また………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 父上にまた何かしたんですか?」

 

 

そう、兄上は父上が問題を起こすたびに父上に怒っている。

ただ………

 

「兄上、今回は何をしたのですか?」

 

兄上が父上の起こした問題で兄上がイライラし、周りの被害がとんでもないことになる。

その始末を私にお願いしてくることがあるのだ。

今回もそうだと私は思っていたのだが……

 

「ちがう、今回は何も被害を出していない!!」

 

「今回は?」

 

「しまった!!」

 

「兄~~~上~~~!!」

 

「待て、待ってくれ!!」

 

「兄上!!」

 

「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

悲鳴が森に響いた。

 

 

「まったく、困ったものだ」

 

だからある程度予想はできていたが………

 

「負けた方は勝った相手の言う言うことを聞くこと」

 

えっ……

 

「え、ちょっと兄上」

 

「よ~い……ドンッ!!」

 

「兄上~~~」

 

兄上の背中がどんどん小さくなっていき……

姿が見えなくなった。

 

「は~~しかたがない」

 

私は”しかたなく”賭に同意した。

 

~回想終了~

 

 

そして、今にいたる…

 

「しかし、かなりの数を捕まえたな」

 

私の後ろには狩った獲物がたくさんいた。

 

「これぐらい狩ったなら勝ちも当然だな」

 

しかし……私が勝ったなら兄上に……

 

「なっ/////なんて破廉恥なことを考えているんだ私は……」

 

けど……

 

「こ、これ以上狩ると帰れなくなってしまうな」

 

私はその場を後にした。

 

……………

 

…………

 

………

 

……

 

 

 

 

「えっと、愛紗と俺の獲物の数はと………引き分けか……」

 

少し残念でした。

 

「だけど愛紗の方が獲物が大きいからな……愛紗の勝ちでいいや」

 

「え、そんな」

 

「俺が決めた賭だからね愛紗の勝ちでいいよ」

 

「しかし……」

 

確かに私は勝ちたいとは思っていたが……

 

「は、恥ずかしいです!」

 

「どんな内容なの!?」

 

だが、してもらいたい

 

「ゆっくり考えればいいよ」

 

「……………ください」

 

「えっ」

 

「頭を撫でてください////」

 

言ってしまった。

子供の頃からずっと憧れていたこと。

ずっと兄上にしてもらいたかったこと。

私は恥ずかしすぎて顔が赤くなっていたと思う。

 

「うん、わかった」

 

兄上が私の頭に手を乗せて優しく撫でてくれた。

 

「愛紗、おつかれさま」

 

「お疲れ様です、兄上」

 

私は、いつの間にか顔が笑顔になっているの気づかないまま、家に兄上と共に帰った。

 

だが、その笑顔は……

 

 

翌日、母上の口から、兄上が旅に出たと言われるまでは……

 

 

「母上どういうことですか!!」

 

「そのままの意味よ」

 

私は生まれて初めて母上に怒っていた。

 

「刃は自分の意志で旅に出たのよ」

 

「ですが!!」

 

「愛紗、わがままを言うな、私だって寂しいんだぞ」

 

「父上は黙ってください」

 

「はい…………す、すみません」

 

父上が小さくなり部屋の隅へと移動したが、今の私には関係ない。

 

「母上、私に兄上の行き先を教えてください!」

 

「けど、刃に口止めされてるから」

 

「それでも!!」

 

「愛紗、刃はあなたにこの村を守ってもらいたいのよ」

 

「ですが…」

 

「刃は、あなたにこの村を守ってもらいたいから、旅に出たのよ」

 

「…………」

 

「あなたは、刃の頼みを断るの?」

 

「…ぃ……え……、いえ!断りません!兄上の頼みならば私は、絶対に村を守ります」

 

「あら、愛紗は、刃のことがそんなにも好きなのね」

 

なっ!

 

「な、なにを言っているのですかは、母上。

 私があ、兄上のことをす、好きなどと/////」

 

「でも、問題はないわ」

 

「問題がないわけがありません、血も繋がっているのにs「繋がっていないわよ」……えっ」

 

今…なんて………

 

「母上、今なんと」

 

「だから、血が繋がっている訳じゃないから、恋愛でも、結婚でもなんでもなさい」

 

「れ、恋愛なんて/////…それに結婚なんてとても/////」

 

「関家の女ならどーんと行きなさい」

 

「母上…」

 

「賊が少なくなったらね」

 

「はい、私はがんばります」

 

次に兄上に会うまでに。

 

 

あとがき

 

疲れました。

 

まさか、sideが違うだけでこんなにも難しいなんて…………

 

次回は旅の話に戻りたいと思います。

 

では、また次回

 

 


 
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