side刃
「ただいま」「ただいま戻りました」
愛紗との仕合いを終えて家に帰ってきた。
「二人ともお帰りなさい。
今日は早くの切り上げたの?」
「はい。
………じつは、話したいことがあるんです」
「どんなお話?」
「今は言えないからから。
………夜に話すよ」
「わかったわ」
と。母さんと話しているときに………
「お~い私を無視しないでくれ。
いったい何の話をしていたんだ?」
「………」
「父さん……………居たの?」
「お母さん、最近、刃が冷たいよ」
「「自業自得です」」
「お母さんだけでなく、愛紗にまで!?」
父さんがどんどん小さくなっている。
「父さん…………」
「刃………お前は励ましてくれるのか」
俺も父さんのために言葉を贈ってあげよう。
「…………自業自得だよ」
「誰も味方がいない!?」
父さんは何でこんなにも空気が読めないんだろう?
その夜
俺は……
母さんと……
対峙していた。
はぁ~何でこうなったんだろう?
~回想~
「母さん……、愛紗は寝た?」
「愛紗はぐっすり寝ていますよ、お父さんもぐっすりと…」
あれ?
父さんはさっきまで起きていたはずだ………
母さんが部屋へ手招きするまでは…
「母さん…父さんに何かしたの?」
「何もしていないわ。
……ただ、お願いをしただけよ」
「どんな?」
「それは……」
ゴクっ
「それは」
「とても言えないわ」
内容が怖そうなので聞かないことにした。
「母さん話があるだ」
「舌が回っていませんよ」
しまった。
怖くて舌が回らなかった。
「言ってみなさい」
「ああうん。
俺は……旅に出たい」
「それはどうして?」
「この世界を見て回りたいから。
最近では、賊の人数が多くなっている、今では昔の倍ある。
当然この村以外にも賊の被害が出ている。
俺は………その人たちも助けたい」
「それが旅に出たい理由なの?」
「あとは、武者修行かな」
「武者修行?」
「旅に出て自分の武を磨きもっと強くなるために」
「そう………わかったわ」
「じゃあ行っt「最後に」っ!!…??……最後に?」
「私と勝負をしなさい!」
「どうして?」
「あなたの力がどれくらいあるか確かめるためよ」
母さんはそう言って自分の偃月刀を取り出した。
……………どこから出てきたんだろう?
~回想終了~
そこから今の状況までいたった。
お互いに武器を何回もぶつけた。
十合、二十合と打ち合った。
今はお互いに対峙している……最後の一撃を出すために。
「次で最後にするわ!!」
「行くぞ!!」
「「はあああぁぁぁぁぁぁッッ!!」」
ガキィィィィンン!!
最後に立っていたの者は…………
バタンっ!!
二人とも倒れてしまった。
「強くなったわね、刃」
「母さん……なんか前より強くなってない?」
「ふふ……少し前に氣の使い手の人に出会って氣を教えてもらったのよ」
「氣?」
「だれもがもっているものよ、使い方は様々よ」
「へ~、便利だね」
「そうでもないわ、その分体力が削れるから難しいわ」
「……ねぇ、母さん」
「その人に会いたいんでしょ」
「……はい」
「その人は向こうの山を越えた先の村に居るから行ってきたら。
賊で困っていると言っていましたし」
「母さん……俺………行くよ」
「がんばってきなさい、刃」
「はい!!」
「本当に黙って行くの?」
「愛紗と父さんに話したら、愛紗は付いてくるだろうし。
父さんは、…………考えたくもない」
「そう………………」
母さんがすごく納得した顔になっていた。
「気をつけていって行きなさい」
「はい!!行ってきます」
こうして俺の旅が始まった。
あとがき
疲れました。
まさかこんなに書くなんて……
次からは旅編となっておりますので
また次回
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第5話、6作品目です。
今回から本格的に話を進めてみたいと思います。